黒猫文二のうわごと 日常の思い浮かんだことから趣味の漫画・アニメ・映画・ゲームとかの話をダラダラと語るエッセイ

黒猫文二

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Jホラーの原点「女優霊」

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「女優霊」(1996年)は中田秀夫監督があの映画版「リング」(1998年)の前に撮った作品。

 新人監督が主人公の撮影所がメインのお話で、雰囲気がリアルっぽい。

 撮影したフィルムの映像に別の映像が混ざっていた。
 それは撮影に使っていたフィルムの中に過去にお蔵入りになった作品のフィルムが混ざっていたからということだった。
 その古い作品の映像が女優の後ろに白い服を着た女が映っている不気味なもので、それからその女の姿を見るようになったり色々なことが起こったりするという感じのお話。

 今だとよくある感じに見えるかもだけど、当時としては幽霊の描写がバーンと出る感じではなく自然に混ざりこんでいるような感じが印象的だった。
 謎めいた物語や、さりげない人物描写も上手くてどうなっていくのかと引き込まれる。
 Jホラーブーム以前に作られたJホラーの原点とも言える意欲作だった。


 ネタバレ





 終盤に幽霊がバーン! とハッキリ姿を見せちゃった時はそれまでのリアルっぽい怖さが吹き飛んでしまう。
 物語の謎が解かれないまま終わるのはそれ自体はホラーではありではあるんだけど、この作品の場合なまじ物語が面白くて提示された謎が魅力的でどうなるのかとワクワクしながら観ていたものだからガッカリ感が半端無かった。
 久しぶりに観直したけど、やっぱりこの点が惜しいなーと思った。

「女優霊」の後に作られた「リング」だと貞子は顔をハッキリと見せないことで不気味になっていたし、物語は原作自体がそうなんだけど謎が解けたうえで怖くて面白いのだったので見事に「女優霊」の時の不満点が解消されてたのがお見事だったけど。
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