黒猫文二のうわごと 日常の思い浮かんだことから趣味の漫画・アニメ・映画・ゲームとかの話をダラダラと語るエッセイ

表現規制

　百歩譲ってレーティングはあっても良いとは思うけど表現規制って必要か？　と思う。

　幼いころから色んなメディアの色んな物語を楽しむのが好きで、過激なエログロ表現のある作品にもいっぱい触れてきたけど未だに暴力を振るったりして犯罪者になっていない。
　自分が理不尽に暴力を振るわれたことはあるけど。

　逆に本を読んだりとかのインドアな趣味を馬鹿にしてるような奴ほど暴力的だったり無神経なパワハラ・モラハラしてるのをよく見てきたし、やられたこともある。

　エロ方面でも、物語の中のベッドシーンや時にはレイプシーンで自慰をしたりするが、現実にレイプしたいとは思わないし当然ながら未だに性犯罪者にはなっていない。
　性欲なんてムラムラしても自分で射精させて収めてコントロールできる生理現象だし。
　性犯罪者の言う「性欲をおさえられなかった」とか「創作物の影響でやった」なんて嘘もいいところ。
　そいつの倫理観がおかしいだけの話。

　たまに「暴力・エロ表現が悪影響を与える！」なんてことを言う人がいるけどそれは違うだろといつも思う。
　物語が与える影響なんて良くも悪くも微々たる物で、人格形成に大きく影響を与えるのは親の教育や周囲の環境なんだよな。
　生まれ持っての本人の素質とかもあるだろうけどそれも親や周囲の環境しだいな所があるよな。
　凶悪犯罪者の半生とか読むと大体そんなんだし。

　映画「羊たちの沈黙」が大ヒットしたくらいからだったか、「FBI心理捜査官」とかが流行って「プロファイリング」という言葉が一般的になった。
　その手の題材の作品は今でも作られているくらいなんだけど、未だにちゃんとした分析でもないフワッとした「暴力・エロ表現が悪影響を与える！」なんてのを信じる人がいるのが不思議。
　過激な表現をなくせば犯罪がなくなるなんて幻想、ちょっと考えればあり得ないのわかるだろうに。
　そもそも暴力衝動とかは人間の、というか生物の内側から湧き上がってくるもので、教育や人との関わり合いの中で色々学んでコントロール出来るようにするもんだからな。

　なんてことを微熱でボンヤリしながら思った。