黒猫文二のうわごと 日常の思い浮かんだことから趣味の漫画・アニメ・映画・ゲームとかの話をダラダラと語るエッセイ

「翔べ! 必殺うらごろし」面白いなー

　最近BSで再放送されている必殺シリーズの第１４作目「翔べ! 必殺うらごろし」（１９７８年）が面白い。

　ちなみに次回作があの有名な「必殺仕事人」（１９７９年）だったりする。

「翔べ! 必殺うらごろし」は、でっかい旗竿を持ちながら修行の旅をしている超能力者の先生（中村敦夫）が旅先で知り合った記憶喪失の元・殺し屋のおばさん（市原悦子）とボーイッシュな見た目で怪力の持ち主の女性の若（和田アキ子）と共に死者の晴らせぬ恨みを晴らすというお話。
　毎回異なる怪奇現象が題材になっていたり悪人を仕置きするシーンが明るいうちであったりする異色作ではあるけど、晴らせぬ恨みを晴らすという大筋のお話の展開はいつもの必殺シリーズその物。

　先生の殺し技は旗竿で悪人を串刺し。
　普通の木にしか見えない物があっさり人体を貫通するのは先生の超能力によるものだろうか。
　１話では刀を抜いてきた相手の刀を素手で破壊したりとまさしく超人。
　霊視能力や死者の声を聞くことが出来たりするが、お話の都合上事前に悲劇を防ぐことは出来ないので自分のことをまだまだ未熟と言ったりもする。

　おばさんの殺し技は悪人を匕首で刺殺。
　殺し屋には見えないおばさんに油断している悪人がブスリと刺されて、その後におばさんが気の利いた決め台詞を言う流れは観ていて楽しい。
　一見優しげな市原悦子のギャップの激しい熱演が最高。

　若の殺し技は体術。
　ボコボコに殴ったり蹴ったりして止めを刺す。
　１話では最後のパンチで悪人の首が一回転していたが、その後は踏みつけたり投げだったりと毎回フィニッシュは違う。
　ドストレートに暴力だけど、劇中の悪人の悪行も酷いのでこのくらいやってちょうどいい。

　大昔のTVドラマなのでお話に大味な所はある（２話の魂入れ替わってた人や６話の憑依の子とかのその後が放置だったり）けど、今観ても面白いなーと思う所も多い。