黒猫文二のうわごと 日常の思い浮かんだことから趣味の漫画・アニメ・映画・ゲームとかの話をダラダラと語るエッセイ

一部を除くと理想的な地味にジワジワと怖いホラー映画「残穢 住んではいけない部屋」

　小野不由美の小説「残穢ざんえ」が原作の映画「残穢 　住んではいけない部屋」。
　実話怪談の収集をしている小説家がとある体験談を送った大学生と共に奇妙な現象の謎を探っていき、バラバラに思えたお話がつながっていくという凄く面白いお話だった。
　自分は原作は読んでいないので細かい違いとかはわからないけど、ちょうどいい具合のジワジワと怖いホラー映画だったのだけど……。


　ここからネタバレ



　凄い出来の良いホラー映画に出会えたな～、と思ったら最後の最後でそれまでの雰囲気をぶち壊す展開があって、これだけが非常に残念だった。
　それまでは霊はチラ見せとかだったのに最後の最後で主人公の顔見知りの編集者が複数の炭鉱夫の亡霊に襲われたり、事故物件に住んでいたけど元気に過ごしていた青年の元に首吊りおばさんがやってきてびっくりして絶叫とかのいかにもお化け屋敷的なシーンが、それまでの現実にありえるかもなジワ怖な雰囲気と合ってなくて「あれ？」と思った。
　最初からそういう作風なら良かったんだけどそういうのじゃなかったよな～と思ったら案の定、原作にはない展開だったらしい。
　このへんは商業映画として派手なシーンを入れておこうというサービス精神が悪いタイミングで発揮されてしまったのかな？

　でも、その部分以外は本当に最高だった。