黒猫文二のうわごと 日常の思い浮かんだことから趣味の漫画・アニメ・映画・ゲームとかの話をダラダラと語るエッセイ

黒猫文二

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ビギナーがボンヤリと雑に振り返る「ストリートファイター」とか格闘ゲームの思い出

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 カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズというと今では世界中でプロ選手たちが賞金付き大会で戦っているエレクトロニック・スポーツの一種となっているシリーズ。
 自分も世代的にもちょこちょこ遊んだことはある。

 初めてプレイしたのは近所にあった駄菓子屋のMVS筐体に入っていた「ストリートファイターⅡ」だったような気がする。
 今では当たり前だけど、当時では画面に大きく描かれた個性豊かなキャラが一対一で戦う迫力の画面と、キャラ一人一人に専用の必殺技がいくつもあるというのが斬新だった。
 格闘ゲーム独特の操作に皆まだ慣れていなくておぼつかないプレイばかりだが、そんなのでもギャラリーが出来ていた。
 このころはプレイヤー同士の対戦はめったに行われていなくて、珍しい作りのアクションゲームとして楽しまれていた。

 ちなみにストリートファイターの一作目の方は近所にあった銭湯に置いてあった筐体で何度かプレイしたことがあるくらい。
 当然、専用筐体ではなく普通のだった。
 ストⅡよりもカクカクした動きで操作性も悪くて必殺技も全然出せなかった記憶がある。

 ストⅡはその後、ダッシュやターボやスーパーといったバージョンアップ版が作られる。
 キャラや技の追加やバランス調整が行われていって対戦ゲームとしての出来がどんどん良くなっていった。
 特に「スーパーストリートファイターⅡ X」は最高傑作という事で、今でもストⅡの大会というと小さな大会から世界大会までこのバージョンで行われているのをよく見る。
 日本人初(格闘ゲームでの)のプロゲーマーとして業界を盛り上げ、世界的に人気の伝説のプレイヤーであること梅原大吾の少年時代を描いた漫画作品でもメインで扱われていたのはこの「スパⅡ X」であった。

 ただ、当時の自分の周囲だと対戦はたまに適当なプレイでやるくらいでキャラゲーとして楽しんでいるビギナーしかいなかった。
 というか、漫画で描かれているような一部の人しか知らないようなテクニックを用いた本格的な対戦が行われていたのは都会とかの一部のゲーセンくらいだったんじゃないかな?
 ガッツリゲーセン通い出来るような環境にいなかった一般ゲーマーにはああいう世界が存在すること自体が知られていなかったと思う。

 そういうわけで、近所の駄菓子屋ではストⅡのバージョンアップ版はプレイする子はあまりいなくて、もっと見た目的に新鮮でドラマチックな演出もある作りのSNKの「餓狼伝説」シリーズや「龍虎の拳」シリーズ、そしてそれらのシリーズのキャラとオリジナルキャラが共演する3対3のチーム戦が特徴の「THE KING OF FIGHTERS」シリーズのほうが人気になっていってた。
 キャラゲーとして楽しんでいたビギナー達にとってはストⅡは過去のゲームでSNKのゲームのほうがキャラも格好良くてドラマチックで面白いという評価だった。

 カプコンの格ゲーでもアニメチックなキャラがヌルヌル動く「ヴァンパイア」シリーズが登場していてそちらもそこそこ人気だったものの、独特の世界観とアメコミっぽいキャラがSNKゲーほどは受けてなかったと思う。
 「ヴァンパイア」シリーズというと「チェーンコンボ」や「ガードキャンセル」といった後世の作品に大きく影響を与えたシステムがあったりする凄いシリーズなんだけども、当時の幼かった自分や自分の周囲のビギナーからの反応はそんなでもなかった。

 でも、その後に「ヴァンパイア」シリーズの流れを受けてアニメチックなグラフィックでカジュアルな作りの「ストリートファイターZERO」が登場した時は、それまでストリートファイターから離れていたビギナー達を再び夢中にさせた。
 同じカプコンの人気ベルトスクロールアクションゲーム「ファイナルファイト」のキャラが登場していたのも子供心に嬉しかった。
 ZERO2から登場した「春日野さくら」はインパクトあったし今ではシリーズを代表するキャラのうちの一人となっている。

 自分の周囲のビギナー達でもプレイしていたのはこのへんまでだったと思う。
 なんといってもこの当時は家庭用ゲーム機でJRPGの黄金期と言われている時期でもあったし、RPGに限らず面白い家庭用ゲームがいっぱい出ていたのでブームが過ぎ去った格闘ゲームをプレイするのは一部の物好きくらいになっていた。

「ストリートファイターIII」が登場した時はプレイしている子はマジで誰もいないという状態だった。
 当時に今はなき近所のゲーセンで一度プレイしたことがあるけど、マジで自分以外誰もプレイしていなかった。
 ストⅡからZERO2くらいまでのころは皆ワイワイやってたのにな~、と寂しい気持ちになったもんだ。
 ストIIIというと今だと最終バージョンの3rd STRIKEで行われた世界大会でのウメハラ選手のスーパープレイの動画が有名だけど、当時はこういう状態だった。

 周囲が辞めていくなかでもたまにプレイしていた自分も次第に格ゲーから離れていった。
 もし、周囲に本格的にバリバリやってる人がいたり、人のいるゲーセンとかに通えるような環境に生まれていたら違っていたのかな。


 格闘ゲームを再びプレイしたのは社会人になってから弾幕シューティングゲーム目当てにXBOX360を買った時だった。
 まずは、ニコニコ動画で配信されていたWebラジオから興味をもった「BLAZBLUE(ブレイブルー)」から。
 格ゲーとしては珍しく長いストーリーモードというかビジュアルノベルのあるシリーズなんだけど、シリーズ1作目ではこういうコンボゲーに慣れていないのもあって対人戦は一切せずストーリーとかの一人用部分だけを楽しんだ。
 当時では最新作だったシリーズ2作目の最終バージョンを買った時は、一人用モードをひと通りプレイし終えた後にタイミングも良いしと、ついに初めてのネット対戦をした。
 人との対戦は面白くてモチベーションが上がり、それまでより真剣にキャラをちゃんと動かせるようになりたい・上手くなりたいと思うようになった。
 子供のころは必殺技コマンドを覚えて後は強い攻撃をタイミングよく当てる事くらいしか考えてない感覚だけのプレイしかしていなかったが、現代ではネットの攻略サイトで情報は手に入るし動画サイトで上手い人のプレイも見れるしゲーム自体にもトレーニングモードがついていたりするしネット対戦で全国のプレイヤーとの実戦も出来るので、それらを使って少しずつ上達させていった。
 この時にようやく格闘ゲームの本来の面白さみたいなのを経験できた気がする。

 ブレイブルーに関しては元々慣れてないコンボゲーという事もあって、このゲームの事が少しわかってきたかもと思えたころには既にもうネット対戦の人口が過疎ってしまってたし、次回作からはXBOX360で発売されないのもあったりで他のゲームに気持ちが移っていった記憶。
 とはいえ、ちゃんとした対戦の面白さを初めて知れたタイトルではあった。

 その後も色々チマチマやったけど、一番長く本格的な対戦を楽しんだタイトルは「スパⅣAE」~「ウルⅣ」だった。
「ストリートファイターⅣ」シリーズには前々から興味があった所に、毎月XBOX360のゴールドメンバーシップ会員に無料でゲームがダウンロード出来るというサービスに「スーパーストリートファイターⅣ アーケードエディション」が来たのでそこからプレイして、その後に最終バージョンの「ウルトラストリートファイターⅣ」へとバージョンアップさせたのをかなりプレイした。
 ストⅣシリーズはキャラクターなどのグラフィックは3Dでありながら2D格闘ゲームで、パッと見はストⅡの現代版みたいで親しみやすいようでいて新たに実装された「セービングアタック」というシステムが攻守ともに独特の深みを出していたシリーズ。
 プレイし始めた当初はブレイブルーと違ってコンボは短くて覚えやすいかわりにコンボを繋げるのが難しくて大苦戦した。
 ちょっとしたパンチ2発繋げるのでも独特のタイミングを掴むのが必要みたいな感じ。
 プロ選手や本格的にプレイしている人らは「辻式」と呼ばれるコンボが繋がりやすくなるテクニックを習得して難しいコンボを決めていたが、辻式の説明とかパッと読んでも意味分かんなかったので感覚でなんとか繋げてたな~。
 普通のコントローラーでプレイしていたし。
 最初は「まこと」という空手少女キャラを気に入って使い方もちゃんとわからんままプレイしていたけど楽しかったな。
 重量級キャラの「ヒューゴー」は面白いキャラだけど勝つのが難しく、もうちょっと使いやすい「サンダー・ホーク」が一番自分にあっていたかも。
 最後らへんはあえて王道の「リュウ」で真面目に基本テクニックを習得していくのが楽しくなって、「昇竜セビ滅」を思うように決めれるようになった時は嬉しかったな。
 ストⅣシリーズを楽しんだのをキッカケにウメハラを始めとするプロ選手たちが世界で戦っている動画とかをガッツリ観るようにもなっていて、このころは格ゲー沼にどっぷりと浸かっていた。

 ストⅣシリーズが終演を迎えてストⅤがPS4で出るという時に欲しいなーと思いつつも、発売したころの微妙な評判を聞いて様子見をしているうちに自分のガラケーが壊れてスマホに変えたのがキッカケでスマホゲーにハマって「腰を据えてプレイするガチなゲームはしんどいし今はいいかな」という状態になってしまっているけど、嫌いになったわけではないからいつかまた環境が変わったりとかしたらやる事はあるかもなー。
 まぁ、対戦ゲームは面白いけど熱くなりすぎて荒れたりもするから、いい具合の距離感で楽しむの難しかったりもするけど。
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