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学園編
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「初めまして、私はアーノルド エトワーテルと申します。」
放課後、突如として演習場に現れた美青年は癒し手の少女にそう名乗った。
校門から彼を追いかけてここに集まってしまった生徒たちがどよめく。
残忍で、合理的。一切の不正も見逃さない狂った偽善者。
そう言われ恐れられた彼は、一人の少女に向かって、優しさを隠しきれない声音で話しかける。
「今日からよろしくお願いします。」
彼が微笑むと、演習場に場違いな歓声が起こった。
「エトワーテル辺境伯様をお連れしました。」
「入れ。」
私はメイドが開けた扉をくぐり、執務室へ入る。
中では第1王子殿下が書類仕事をしていた。
今日は私の教え子になる癒し手について教えてくれるらしい。
今急かしたところで学園に行く日が早くなることは無いだろう。まだ朝と言ってもいいような時間だし、キルシュは学校。急かす理由は無い。
そう結論を出し、私は殿下に話しかけることなく、ソファーに腰をかける。
キリのいい所まで出来たのか、殿下が身体を伸ばしたと同時に、ノックする音が響いた。
「入れ。」
殿下が私の向かい側へ移動しながらそう応える。
「失礼いたします。」
扉を開けたのは私をここまで案内してくれたメイドだ。
綺麗にお辞儀をし、私に紅茶を出してくれた。もちろん殿下に新しい紅茶を出す方が先だったが。
メイドは仕事を終えると速やかに部屋から去っていった。
普通は誰かしら部屋にいるものだが、殿下の意向で今は二人しかいない。
「久しぶり。遠征は大変だったようだね。」
「そうでも無い。」
久しぶりでも無いし、遠征も特に大変ではなかった。最終日以外は何もしていないしな。
「ふはっ、流石アーノルド。吸血鬼をそうでも無いなんて。」
「遠征の事は報告書に書いただろう。今日はなぜ私を呼んだんだ?」
急いでは無いが、雑談をしたい訳でもない。
私は早々に本題を切り出す。
もちろん私はもう一度ここへ来る必要があった。だから手紙を送るつもりだったのだが、まさか殿下がこちらに手紙を送ってくるとは。
何か面倒事だろうか。キルシュといる時間を減らされたらたまったものじゃないが。
「そんなに警戒しないで。少し昔のように振舞って欲しいだけだよ。」
ただの雑談を続けた、とは考えにくい。
これが本題か。
昔、と言うと、父上が生きていたときのことを言っているのだろう。
父上が死ぬまで私は優しい少年を演じていた。
つまり誰か対してに優しく振舞って欲しいということだろう。
「誰に。」
「癒し手に。」
新たな仕事かと思ったら講師の話か。
しかしなぜこんなことをさせるんだ。
「何故だ。」
「彼女をこの国に繋ぎ止めるために。」
その言葉に、私は思わずため息を付きそうになる。
「キルシュ以外の人を口説けと?」
「そこまでやってくれとは言わないよ。彼女にとっての鎖になってくれればそれでいい。気になる人でも、頼れる大好きな親友でもね。」
いつも通りの調子で、殿下はそう言い切る。
「キルシュにお祝いの言葉でも言われたらどうしてくれるんだ?私がこの国から出ていくぞ。」
「そんな寂しいこと言わないで欲しいな。私は君が大好きなんだから。」
ルティエラはアーノルドにウィンクをする。
随分と大胆な告白なことで。
こんなセリフ、街の少女たちしか言っていないだろう。
私は殿下を無視し、紅茶をいただく。
それにしても、殿下は私が他国に行くよりも、癒し手が他国に行く確率の方が高いと思っているのか?
高確率で狙われているだろうな。誘拐か、はたまた色恋か。
どちらも私がいれば解決すると思っていそうだ。
はあ、本当にキルシュに祝われたらどうしよう。
「君、そんなに落ち込まないでくれよ。ほら、押してダメなら引いてみろって言うだろう?」
自信ありげにルティエラは語る。
しかしそんな言葉にアーノルドは騙されない。
「その段階までいっていると思うのか?」
「キルシュくんが気に入ったというチョコレート、お土産に用意したんだ。気に入って貰えるといいけど。」
ルティエラは表情を変えないまま、話題を変えた。
その大胆さには尊敬さえ覚える。
まあ、この国の貴族でいる限り殿下の言うことは聞いた方がいい。
この仕事はほぼ決定事項なのだろう。
「誤解が産まれたら、キルシュに説明してもらうぞ。」
「ああ、もちろん。私も君たちの仲を裂きたいわけじゃないからね。君もキルシュくんに変な誤解を与えないよう、ちゃんと話しておいてね。」
そんな話をした翌日。
私はキルシュのいるファシアス学園へ訪れた。
説明する時間もなかったが?
ちゃんと話しておいてね、なんて白々しい。
教師に演習場へと案内される。
私の後ろに行列が出来ている気がするが、知ったことでは無い。
あの後癒し手に興味を持ってもらえればいいというところまで要求を下げてもらったからな。
つまりいつも笑う必要はなく、この行列を作っているやつらにもいつも通りでいいということだ。
演習場の前までやってきた。教師が立ち止まったため、私も止まる。
「リリア マルシュカさんは中におります。その、マルシュカさんはマルシュカ子爵家の令嬢ですが、その、まだあまり礼儀を知らないので...。」
「元平民なのだろう。そこら辺は第一王子であるルティエラ殿下より聞いている。」
「左様ですか。」
教師はほっと息を吐き出す。
「では鍵をお渡し致します。講師の期間が終わるまで持っていただいて構いません。おかえりの際は施錠するようよろしくお願い致します。」
そう言い残し、教師は去っていった。
これで学園へ自由に入れるようになった。
明日にでもキルシュの授業見学をしに行きたいところだ。
しかしその前に仕事だ。
第一印象は優しい温和な性格に見えるよう、声の出し方を確認する。
アーノルドが鍵を影に落とすと、影は鍵を飲み込んだ。
飲み込んだのを感覚で確認し、演習場の中に入る。
中では放課後に自主練習をしている生徒と、私を見に来たのだろう生徒がバルコニーにいた。
辺りを見回すと、壁際に報告通りの茶髪で茶色い目の女の子がいた。
あれが癒し手か。
そちらに近づくと、癒し手がこちらに気づいた。
それと同時に、多くの視線を集めていることに驚いている。
まあ、とりあえず自己紹介だろう。
「初めまして、私はアーノルド エトワーテルと申します。」
威圧感を無くした、ただただ優しそうな声音で話しかける。
「今日からよろしくお願いします。」
そして少し微笑む。癒し手の緊張が少し解れたのを見ると、第一印象は上手くいったようだ。
放課後、突如として演習場に現れた美青年は癒し手の少女にそう名乗った。
校門から彼を追いかけてここに集まってしまった生徒たちがどよめく。
残忍で、合理的。一切の不正も見逃さない狂った偽善者。
そう言われ恐れられた彼は、一人の少女に向かって、優しさを隠しきれない声音で話しかける。
「今日からよろしくお願いします。」
彼が微笑むと、演習場に場違いな歓声が起こった。
「エトワーテル辺境伯様をお連れしました。」
「入れ。」
私はメイドが開けた扉をくぐり、執務室へ入る。
中では第1王子殿下が書類仕事をしていた。
今日は私の教え子になる癒し手について教えてくれるらしい。
今急かしたところで学園に行く日が早くなることは無いだろう。まだ朝と言ってもいいような時間だし、キルシュは学校。急かす理由は無い。
そう結論を出し、私は殿下に話しかけることなく、ソファーに腰をかける。
キリのいい所まで出来たのか、殿下が身体を伸ばしたと同時に、ノックする音が響いた。
「入れ。」
殿下が私の向かい側へ移動しながらそう応える。
「失礼いたします。」
扉を開けたのは私をここまで案内してくれたメイドだ。
綺麗にお辞儀をし、私に紅茶を出してくれた。もちろん殿下に新しい紅茶を出す方が先だったが。
メイドは仕事を終えると速やかに部屋から去っていった。
普通は誰かしら部屋にいるものだが、殿下の意向で今は二人しかいない。
「久しぶり。遠征は大変だったようだね。」
「そうでも無い。」
久しぶりでも無いし、遠征も特に大変ではなかった。最終日以外は何もしていないしな。
「ふはっ、流石アーノルド。吸血鬼をそうでも無いなんて。」
「遠征の事は報告書に書いただろう。今日はなぜ私を呼んだんだ?」
急いでは無いが、雑談をしたい訳でもない。
私は早々に本題を切り出す。
もちろん私はもう一度ここへ来る必要があった。だから手紙を送るつもりだったのだが、まさか殿下がこちらに手紙を送ってくるとは。
何か面倒事だろうか。キルシュといる時間を減らされたらたまったものじゃないが。
「そんなに警戒しないで。少し昔のように振舞って欲しいだけだよ。」
ただの雑談を続けた、とは考えにくい。
これが本題か。
昔、と言うと、父上が生きていたときのことを言っているのだろう。
父上が死ぬまで私は優しい少年を演じていた。
つまり誰か対してに優しく振舞って欲しいということだろう。
「誰に。」
「癒し手に。」
新たな仕事かと思ったら講師の話か。
しかしなぜこんなことをさせるんだ。
「何故だ。」
「彼女をこの国に繋ぎ止めるために。」
その言葉に、私は思わずため息を付きそうになる。
「キルシュ以外の人を口説けと?」
「そこまでやってくれとは言わないよ。彼女にとっての鎖になってくれればそれでいい。気になる人でも、頼れる大好きな親友でもね。」
いつも通りの調子で、殿下はそう言い切る。
「キルシュにお祝いの言葉でも言われたらどうしてくれるんだ?私がこの国から出ていくぞ。」
「そんな寂しいこと言わないで欲しいな。私は君が大好きなんだから。」
ルティエラはアーノルドにウィンクをする。
随分と大胆な告白なことで。
こんなセリフ、街の少女たちしか言っていないだろう。
私は殿下を無視し、紅茶をいただく。
それにしても、殿下は私が他国に行くよりも、癒し手が他国に行く確率の方が高いと思っているのか?
高確率で狙われているだろうな。誘拐か、はたまた色恋か。
どちらも私がいれば解決すると思っていそうだ。
はあ、本当にキルシュに祝われたらどうしよう。
「君、そんなに落ち込まないでくれよ。ほら、押してダメなら引いてみろって言うだろう?」
自信ありげにルティエラは語る。
しかしそんな言葉にアーノルドは騙されない。
「その段階までいっていると思うのか?」
「キルシュくんが気に入ったというチョコレート、お土産に用意したんだ。気に入って貰えるといいけど。」
ルティエラは表情を変えないまま、話題を変えた。
その大胆さには尊敬さえ覚える。
まあ、この国の貴族でいる限り殿下の言うことは聞いた方がいい。
この仕事はほぼ決定事項なのだろう。
「誤解が産まれたら、キルシュに説明してもらうぞ。」
「ああ、もちろん。私も君たちの仲を裂きたいわけじゃないからね。君もキルシュくんに変な誤解を与えないよう、ちゃんと話しておいてね。」
そんな話をした翌日。
私はキルシュのいるファシアス学園へ訪れた。
説明する時間もなかったが?
ちゃんと話しておいてね、なんて白々しい。
教師に演習場へと案内される。
私の後ろに行列が出来ている気がするが、知ったことでは無い。
あの後癒し手に興味を持ってもらえればいいというところまで要求を下げてもらったからな。
つまりいつも笑う必要はなく、この行列を作っているやつらにもいつも通りでいいということだ。
演習場の前までやってきた。教師が立ち止まったため、私も止まる。
「リリア マルシュカさんは中におります。その、マルシュカさんはマルシュカ子爵家の令嬢ですが、その、まだあまり礼儀を知らないので...。」
「元平民なのだろう。そこら辺は第一王子であるルティエラ殿下より聞いている。」
「左様ですか。」
教師はほっと息を吐き出す。
「では鍵をお渡し致します。講師の期間が終わるまで持っていただいて構いません。おかえりの際は施錠するようよろしくお願い致します。」
そう言い残し、教師は去っていった。
これで学園へ自由に入れるようになった。
明日にでもキルシュの授業見学をしに行きたいところだ。
しかしその前に仕事だ。
第一印象は優しい温和な性格に見えるよう、声の出し方を確認する。
アーノルドが鍵を影に落とすと、影は鍵を飲み込んだ。
飲み込んだのを感覚で確認し、演習場の中に入る。
中では放課後に自主練習をしている生徒と、私を見に来たのだろう生徒がバルコニーにいた。
辺りを見回すと、壁際に報告通りの茶髪で茶色い目の女の子がいた。
あれが癒し手か。
そちらに近づくと、癒し手がこちらに気づいた。
それと同時に、多くの視線を集めていることに驚いている。
まあ、とりあえず自己紹介だろう。
「初めまして、私はアーノルド エトワーテルと申します。」
威圧感を無くした、ただただ優しそうな声音で話しかける。
「今日からよろしくお願いします。」
そして少し微笑む。癒し手の緊張が少し解れたのを見ると、第一印象は上手くいったようだ。
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