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エトワーテル辺境伯領
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眠ったバジリスクは『生きたままの生き物を入れられるマジックバッグ』に入れられた。
勿論俺はそんなマジックバッグは聞いたことない。
バジリスクを倒した騎士たちはそのまま去っていくかと思われたが
「僕たちもエトワーテルに帰るし、一緒に行きましょうよ。ね!」
さっきのフレンドリーな騎士にそう言われ、俺は冒険者達の方を見る。
俺としては願ったり叶ったりで、魔物が伝説級ならば、こちらも化け物のような騎士に護衛して貰いたい。
冒険者も死にたくないようで、同行することに前向きだ。
そうして俺たちは騎士達と歩き始めた。
「雹鳥は肉まで凍っててさ!」
「でも焼くと意外に美味いんだぜ。」
「えー、食べてみたぁ~い。」
馬車の外から好奇心を隠さない可愛らしい声が聞こえる。
俺だって話したいのに...!
ここまで話し声なんて一切聞こえなかったのに、少女がいるだけでこれだ。
俺も外歩こうかな...。
「もうすぐ城壁だよ!」
「おお!すげえ...金で模様が書いてあるんだな。」
「しかも全然剥がれてねえ。」
俺はその話し声を聞いて外を見る。
確かに黒い門には模様が着いており、その一部に金色の装飾がしてあった。
門以外の城壁は黒っぽい石でできているのが分かる。
「この門は5年前に立てられたばっかなんすよ!」
「へぇ~、確かに城壁って言ったら10年20年経ってるやつしか見た事ないかもなあ。」
「でも5年もあればそれなりに年季が出てくるだろ。こんなに綺麗にしているのはすげえなあ。」
冒険者が感心すると嬉しそうにルルが言う。
「えへへ、みんなで洗っているからね。毎年夏に領主様が冒険者ギルドに求人を出すんだ。結構報酬がいいし、領主が住んでいる中央からも馬車が出されるから、ちょっとした旅行も兼ねてみんなこぞって応募するんだよ。」
「それだけじゃなくて城壁は言わば僕たちを守ってくれる守り神。みんな建ててくれたアーノルド様のためにもありがとうって気持ちで掃除するんです!」
「そのお陰で城壁のそばにある村も潤うんだぁ~。」
「ほんとアーノルド様、様様っすよ。」
「「ねー!」」
なんか...王都で言われてるイメージとちがうな。
騎士たちはみんなアーノルド様を誇らしそうに話している。
優しいサイコパス...は結局サイコパスな気がするな。警戒はしておいた方がいい。
というかこの騎士たちは辺境の騎士なのに随分と頭が良さそうだ。
辺境の騎士はほとんどが平民だと思うのだが...。
「ほら、城壁の中に入るよ!」
ルルのかわいらしい声に俺は外に意識を戻す。
城壁を潜ると薄暗い森から自然豊かな農村へと一気に雰囲気が変わった。
「すみません。僕たちが一緒に行けるのはここまでで...。」
フレンドリーな騎士は眉を八の字にしてそう言う。
「いや、ありがとう。貴方たち騎士がいてくれたからこうしてエトワーテルに着くことが出来た。」
俺は馬車の中からになってしまったがお礼を言った。
「えへへ。」
「ルルは騎士じゃないでしょ?」
「えっ、あっ、騎士じゃないのか。」
じゃあなんだ?騎士志望か?
強いから気にしていなかったが、確かに彼女はまだ少女だしな...。
「実は僕、研究者なんだぁ。」
ルルは金色の瞳を輝かせてにやりと笑う。
「研究者!?」
あの強さで!?
「んふふ。実はこわ~いマッドサイエンティストなのだぁ~!」
ルルは両手を顔の横に持ってきてがお~とやると、ルルが乗っている黒い狼もがお~と言っているかのように前足をあげた。
それはとても可愛らしいが、ルルが狼から落ちないのを見るとやはり研究者にしてはおかしい点がありすぎる気がする。
「ルル、遊んでないで。そろそろ行かなきゃだよ?」
「は~い。」
ルルと狼は姿勢を正して、くるっと前を向いた。
「じゃあね~!」
「またご縁があれば~!」
「楽しかったっす!」
「ああ。」
俺がそう言うのが早いか、騎士たち(と研究者)が乗っている黒い狼は、馬の全速力と同じくらいの速さで走り始めた。
手を振ろうとしていた冒険者たちも、俺も驚くしかない。
騎士はまあ、まあまあまあ、納得しよう。研究者は乗ってられないと思うのだが...。そもそもずっとあの調子で走り続けるつもりか?
「すげえなぁ、エトワーテル辺境って。」
外で冒険者がそう呟く声が聞こえた。
その声はわくわく感が隠しきれてない。
確かに色々すごい。
特に住民が。
「領主以外も狂っているらしいな...。」
でもいい人かもしれない。
俺は報告書を一瞥し、外に視線を向けた。
ーー★ーー
今日はいよいよアーノルド様の弟、キルシュ エトワーテル様の試験の日だ。
あの騎士たちと別れてから3日。1日かけて中央まで来て、残り2日は宿屋で休み、少し観光もして体力も回復した。
俺は宿屋から出て、辺境伯様の屋敷へ向かう。
すでに辺境伯様の屋敷は見えている。あの黒と金色の重厚感のある城だ。
魔王城か?と突っ込みたくなるが、街自体がそんな感じなのだ。一体感のある活気のいい街はまさに壮観である。
観光して分かったがエトワーテル辺境のエンブレムは黒と金らしい。エンブレムは街の至る所に飾られており、エンブレムを飾っている酒場の主人に聞けば、黒と金は領主様の色合いだと言う。
「アーノルド様に感謝してんだ。だから倉庫の奥から引っ張り出してきてエンブレムを掲げたのさ。」
そしたら向かいの宿屋の女将も同じことやっててよ。今じゃ街はこんな有様さ!そう言って笑った店主に俺は幸せを分けてもらったような気持ちになった。
俺が屋敷の門に着くと、門番と一緒に待っていた使用人が案内してくれる。
中は広大だが、そこにあるのは管理された植物だった。
嫌ぁな貴族の屋敷はもっと人や神の像や金の何かが置かれているもんじゃねえか...?
正直街も家も領民も、俺が派遣された中で1番いい。というか王都よりいい。
清潔感、活気、生活水準、領民の顔。こんなに居心地がいいのは初めてだ。
俺が立派な玄関ドアの前まで来ると、案内役の使用人が扉をノックした。
すると2秒後くらいに扉が開く。
広い玄関に、何度も見たエトワーテル辺境のエンブレム。サーキュラー階段は左右に計2つ見えた。
そこに佇むのは、この領に来てから何度も見た黒と金の色彩を持つ男性。
俺はあまりの威圧感に自然と腰が折れる。
まるで殺気のようだ。
報告書のことは本当だ。
それが直感でわかった。震えそうになる膝にぎゅっと力を入れる。
「面をあげよ。」
私はその言葉の威圧感に耐えられなくなり、そこからの記憶はない。
「意識が散漫としているようだが。」
そう言われて自我を取り戻すと、私はアーノルド様の後ろを着いて歩いていた。
ーーーは?
金は?貰ってない。
薬を盛られたか?いつ?
俺は何をーーー
「何故立ち止まる。」
俺はこの世の何よりも美しい金色の瞳に威圧され、頭が真っ白になりそうだ。
そこでただ威圧されて自分の脳がやられただけだと気づく。
「いっいえ、なんでもありません。」
俺がそう答えると、アーノルド様はまた歩き出す。
アーノルド様の視線が外れると俺の体が俺の意識下で動くようになったことがわかった。
俺はアーノルド様が身につけているマントがヒラヒラと揺れるのを見ながら歩く。赤い裏地が見え隠れする様子は何とも飽きさせない。
「もし弟が不正を働いたということがあれば、その時点で落としてくれて構わない。」
「えっ...。」
え?
俺は耳を疑う。
俺が派遣されたんだぞ?何かあるんじゃないのか?
「そしてそちらが不正を働いた場合も私は国王に何かしら抗議をするだろう。」
俺はもう一度耳を疑う。
なんでもないように言ってのけたが国王だぞ?
しかしそんな軽口叩けるわけもない。
何故かこの人ならどんなことも出来る気がするのだ。
そう、例えば7歳という歳で領主になったように。
「ではよろしく。」
領主は廊下にある内の1つの扉を開いた。
「っ...はい。」
俺は身を引き締めて扉の中に入る。
すると、そこには少年のアーノルド様がいた。
しかしアーノルド様と違って威圧感がない。それと同時に人間味もなく、人形のようななんの感情も映さない顔がより一層それを加速させる。
それでもやはり貴族。存在感がある。
「キルシュ エトワーテル様でよろしいでしょうか。」
「はい。」
「では試験を始めましょう。」
私は持ってきたバッグから試験問題を取り出した。
勿論俺はそんなマジックバッグは聞いたことない。
バジリスクを倒した騎士たちはそのまま去っていくかと思われたが
「僕たちもエトワーテルに帰るし、一緒に行きましょうよ。ね!」
さっきのフレンドリーな騎士にそう言われ、俺は冒険者達の方を見る。
俺としては願ったり叶ったりで、魔物が伝説級ならば、こちらも化け物のような騎士に護衛して貰いたい。
冒険者も死にたくないようで、同行することに前向きだ。
そうして俺たちは騎士達と歩き始めた。
「雹鳥は肉まで凍っててさ!」
「でも焼くと意外に美味いんだぜ。」
「えー、食べてみたぁ~い。」
馬車の外から好奇心を隠さない可愛らしい声が聞こえる。
俺だって話したいのに...!
ここまで話し声なんて一切聞こえなかったのに、少女がいるだけでこれだ。
俺も外歩こうかな...。
「もうすぐ城壁だよ!」
「おお!すげえ...金で模様が書いてあるんだな。」
「しかも全然剥がれてねえ。」
俺はその話し声を聞いて外を見る。
確かに黒い門には模様が着いており、その一部に金色の装飾がしてあった。
門以外の城壁は黒っぽい石でできているのが分かる。
「この門は5年前に立てられたばっかなんすよ!」
「へぇ~、確かに城壁って言ったら10年20年経ってるやつしか見た事ないかもなあ。」
「でも5年もあればそれなりに年季が出てくるだろ。こんなに綺麗にしているのはすげえなあ。」
冒険者が感心すると嬉しそうにルルが言う。
「えへへ、みんなで洗っているからね。毎年夏に領主様が冒険者ギルドに求人を出すんだ。結構報酬がいいし、領主が住んでいる中央からも馬車が出されるから、ちょっとした旅行も兼ねてみんなこぞって応募するんだよ。」
「それだけじゃなくて城壁は言わば僕たちを守ってくれる守り神。みんな建ててくれたアーノルド様のためにもありがとうって気持ちで掃除するんです!」
「そのお陰で城壁のそばにある村も潤うんだぁ~。」
「ほんとアーノルド様、様様っすよ。」
「「ねー!」」
なんか...王都で言われてるイメージとちがうな。
騎士たちはみんなアーノルド様を誇らしそうに話している。
優しいサイコパス...は結局サイコパスな気がするな。警戒はしておいた方がいい。
というかこの騎士たちは辺境の騎士なのに随分と頭が良さそうだ。
辺境の騎士はほとんどが平民だと思うのだが...。
「ほら、城壁の中に入るよ!」
ルルのかわいらしい声に俺は外に意識を戻す。
城壁を潜ると薄暗い森から自然豊かな農村へと一気に雰囲気が変わった。
「すみません。僕たちが一緒に行けるのはここまでで...。」
フレンドリーな騎士は眉を八の字にしてそう言う。
「いや、ありがとう。貴方たち騎士がいてくれたからこうしてエトワーテルに着くことが出来た。」
俺は馬車の中からになってしまったがお礼を言った。
「えへへ。」
「ルルは騎士じゃないでしょ?」
「えっ、あっ、騎士じゃないのか。」
じゃあなんだ?騎士志望か?
強いから気にしていなかったが、確かに彼女はまだ少女だしな...。
「実は僕、研究者なんだぁ。」
ルルは金色の瞳を輝かせてにやりと笑う。
「研究者!?」
あの強さで!?
「んふふ。実はこわ~いマッドサイエンティストなのだぁ~!」
ルルは両手を顔の横に持ってきてがお~とやると、ルルが乗っている黒い狼もがお~と言っているかのように前足をあげた。
それはとても可愛らしいが、ルルが狼から落ちないのを見るとやはり研究者にしてはおかしい点がありすぎる気がする。
「ルル、遊んでないで。そろそろ行かなきゃだよ?」
「は~い。」
ルルと狼は姿勢を正して、くるっと前を向いた。
「じゃあね~!」
「またご縁があれば~!」
「楽しかったっす!」
「ああ。」
俺がそう言うのが早いか、騎士たち(と研究者)が乗っている黒い狼は、馬の全速力と同じくらいの速さで走り始めた。
手を振ろうとしていた冒険者たちも、俺も驚くしかない。
騎士はまあ、まあまあまあ、納得しよう。研究者は乗ってられないと思うのだが...。そもそもずっとあの調子で走り続けるつもりか?
「すげえなぁ、エトワーテル辺境って。」
外で冒険者がそう呟く声が聞こえた。
その声はわくわく感が隠しきれてない。
確かに色々すごい。
特に住民が。
「領主以外も狂っているらしいな...。」
でもいい人かもしれない。
俺は報告書を一瞥し、外に視線を向けた。
ーー★ーー
今日はいよいよアーノルド様の弟、キルシュ エトワーテル様の試験の日だ。
あの騎士たちと別れてから3日。1日かけて中央まで来て、残り2日は宿屋で休み、少し観光もして体力も回復した。
俺は宿屋から出て、辺境伯様の屋敷へ向かう。
すでに辺境伯様の屋敷は見えている。あの黒と金色の重厚感のある城だ。
魔王城か?と突っ込みたくなるが、街自体がそんな感じなのだ。一体感のある活気のいい街はまさに壮観である。
観光して分かったがエトワーテル辺境のエンブレムは黒と金らしい。エンブレムは街の至る所に飾られており、エンブレムを飾っている酒場の主人に聞けば、黒と金は領主様の色合いだと言う。
「アーノルド様に感謝してんだ。だから倉庫の奥から引っ張り出してきてエンブレムを掲げたのさ。」
そしたら向かいの宿屋の女将も同じことやっててよ。今じゃ街はこんな有様さ!そう言って笑った店主に俺は幸せを分けてもらったような気持ちになった。
俺が屋敷の門に着くと、門番と一緒に待っていた使用人が案内してくれる。
中は広大だが、そこにあるのは管理された植物だった。
嫌ぁな貴族の屋敷はもっと人や神の像や金の何かが置かれているもんじゃねえか...?
正直街も家も領民も、俺が派遣された中で1番いい。というか王都よりいい。
清潔感、活気、生活水準、領民の顔。こんなに居心地がいいのは初めてだ。
俺が立派な玄関ドアの前まで来ると、案内役の使用人が扉をノックした。
すると2秒後くらいに扉が開く。
広い玄関に、何度も見たエトワーテル辺境のエンブレム。サーキュラー階段は左右に計2つ見えた。
そこに佇むのは、この領に来てから何度も見た黒と金の色彩を持つ男性。
俺はあまりの威圧感に自然と腰が折れる。
まるで殺気のようだ。
報告書のことは本当だ。
それが直感でわかった。震えそうになる膝にぎゅっと力を入れる。
「面をあげよ。」
私はその言葉の威圧感に耐えられなくなり、そこからの記憶はない。
「意識が散漫としているようだが。」
そう言われて自我を取り戻すと、私はアーノルド様の後ろを着いて歩いていた。
ーーーは?
金は?貰ってない。
薬を盛られたか?いつ?
俺は何をーーー
「何故立ち止まる。」
俺はこの世の何よりも美しい金色の瞳に威圧され、頭が真っ白になりそうだ。
そこでただ威圧されて自分の脳がやられただけだと気づく。
「いっいえ、なんでもありません。」
俺がそう答えると、アーノルド様はまた歩き出す。
アーノルド様の視線が外れると俺の体が俺の意識下で動くようになったことがわかった。
俺はアーノルド様が身につけているマントがヒラヒラと揺れるのを見ながら歩く。赤い裏地が見え隠れする様子は何とも飽きさせない。
「もし弟が不正を働いたということがあれば、その時点で落としてくれて構わない。」
「えっ...。」
え?
俺は耳を疑う。
俺が派遣されたんだぞ?何かあるんじゃないのか?
「そしてそちらが不正を働いた場合も私は国王に何かしら抗議をするだろう。」
俺はもう一度耳を疑う。
なんでもないように言ってのけたが国王だぞ?
しかしそんな軽口叩けるわけもない。
何故かこの人ならどんなことも出来る気がするのだ。
そう、例えば7歳という歳で領主になったように。
「ではよろしく。」
領主は廊下にある内の1つの扉を開いた。
「っ...はい。」
俺は身を引き締めて扉の中に入る。
すると、そこには少年のアーノルド様がいた。
しかしアーノルド様と違って威圧感がない。それと同時に人間味もなく、人形のようななんの感情も映さない顔がより一層それを加速させる。
それでもやはり貴族。存在感がある。
「キルシュ エトワーテル様でよろしいでしょうか。」
「はい。」
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