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しおりを挟む「おはよう…」
病院から帰ってきて半年。
早いのか遅いのか微妙な日々の経過の中……先輩…いや…恭弥さんにプロポーズされ、あれよあれよと入籍に至りっ現在、新婚さん真最中だ。
ちなみに…只今、妊娠四か月。
恭弥さんのお友達には、電光石火だね…なんてからかわれたりしたけれど、私と恭弥さんとしては、いいタイミングだったかなぁ?と。
「さくらちゃん。少し休まないとまたお腹が張っちゃうんじゃないの?」
某育児雑誌を完読している恭弥さんは、私より私の体調に気を使い、今から良いパパっぷりを発揮していて、恭弥さんのご両親に衝撃を与えたらしい。
曰く……
「あんなに他人に無関心な子が……」
だそうだ。
ちなみに、富川製作所で同期だった仙川さんに言わせると、私に関わる事と仕事以外は興味がないんじゃない?って…。どうも、昔からだったらしく、富川製作所勤務の時も、私の情報以外はいらないとのたまっていたらしい。
「さくらちゃん、今日検診だろ?俺も行くからさ」
過保護っぷり&パパっぷり満載の恭弥さんは今日も絶好調なようで、お仕事は午前中早々に区切りをつけて帰宅、午後からは私の検診に一緒に行き、エコーでおなかの赤ちゃんを見るらしい。
そして、今から『父親』になりたいって……。
子供に愛情を持てるか不安だった私に、一緒にお腹の子の親になろうって。
そう言ってくれる、恭弥さんに日々感謝しつつ、今日も仲良く病院デート。
「さくらちゃん…行くよ?」
これからも、こうやって手を繋いで生きていきたいなぁ…。
そう思える日々がとても愛おしく感じる。
きっと幸せって、こう言うものなんだろう…って……。
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