生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな

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101 〜夢の後先 カールの憂鬱〜

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この国の政治ははっきり言ってガタガタだ。
繁栄ばかりに目が行き、繁栄の裏側・陰には目もくれず…。
気が付けば王家はただの飾り状態だ。


真純がカールとして意識を取り戻した時、カールの周りには側近らしき者が数人で看病をしていた。そこには、死にゆく王子としての栄光など何もなかった。
魔力過多症ゆえ、色々と大変だったであろう身体だけど、記憶を見ると王子は王子なりにやっていたのだと思う。
ただそれが、父である国王や側室の手の者に邪魔をされたり、横取りされたり…。


一つ一つを見ると他愛もない事のような気もするが、積もり積もるととんでもないモノになる。この国の政治然り側室の所業然りだ。


「まずは…側室殿のことを探る必要があるが…どうしたものか……」


先ほどシャーロットにも言った通り、この国で自分が信頼できる者など殆どいない。
かえって国外の方がいるのではないかと、思わずミーリアやなぜか転生して侍女をしている兄を思い浮かべる。


―…あれ?今更だけど…あの侍女さんとアルベルトって同一人物?…―


そんな的外れな事を思いつつ、前世では兄であった真咲を思い出す。
昔からみのりとは仲が良かった兄。
周りからは、なぜか兄貴の中の兄貴だ…なんていわれていて、本人はすっごくいやがっていた。いまも……やっぱり嫌なんだろうな。


前回会った時にやられたエア洗濯機を思い出して、思わず身震いする。
なんにしろ、兄貴には逆らわない方が良いのは今世も同じだろう。
それに、今の自分の一番の望みを叶えるには、真咲を味方に付けなければいけないのは一目瞭然だ。その為には……あんまりやりたくはないが…早々にトップについて業務刷新といこうか。面倒なことを考えているよりは、悪いものを一掃してしまった方が楽だろう。
そう思ったらそれが一番いい方法に思えてきた。


「すまん、あとで宰相に来るように言づけてくれ」


そういって、執務室をでる。
未来の義兄殿に策を練ってもらうのもいいかも知れない。
前世の兄に助力を乞うてもいいかもしれない。
今の自分は王子だが、中身はそう立派なものじゃない。


信頼できるものが中にいないなら外に求めてもおかしくはないだろう。
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