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五十一話
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【俺の妹になってください】
五十一話
~ あらすじ ~
三ヶ森さんがお見舞いに来てくれた。だが、柏木とわかれたことが知られてしまい………
******
悲劇のヒロインね。確かにそうだ。俺が別れ話を持ちかけておきながら勝手に傷ついて、勝手にあいつとの距離を無理やり離したんだ。なのに被害者ヅラしてるんだ。俺は………
わかってるつもりだったのだか、結局俺は自分のことしか考えてなかった。
だが、もう決めたことだ。引き返すわけには行かない。どんだけ後悔しようと俺はもう進み続けるしかない………
*****
そして、翌日まだ少し体に怠さが残っていたが、気になるほどのものでもなかったのでいつも通りに学校へ行く。
家のドアを開けて家から出ると、冷たい風が俺を出迎えた。
「………寒いな」
息が白くなる程でもないが、寒い。いつもよりなんでか寒い。
そして、いつも通りの通学路を自転車を走らせて行く。
いつもよりも住宅街は静かだった。
体を動かしたからか少しだけ暖かい。いや、違う。いつもとあまり変わらないな。
いつも通りの日常が少しだけ色褪せてみえた。
*****
学校についた。
こんなに登校が辛いと思ったのは初めてだ。なんだよこれ………ここに来ただけだってのに一日の体力もうほぼゼロだ。
早く家に帰りたい。
なんて思いながらも重い足取りで教室まで向かう。
ガラガラガラ……
教室の戸を開くとみんなの目線がこちらに釘付けになる。
結構静かに開けたはずなのにな。
視線が痛い。文化祭を失敗させたのは俺のせいだ。なら、まあ、この視線も仕方ないか………
それに気付かないふりをして机に突っ伏していると、チャイムが鳴った。どうやらホームルームが始まるらしい。
後ろが騒がしいこともなく、気配すらしない。
どうやらあいつは休みらしい。
………学校にあいつが来たからと言って特に何も無いんだけどな。………あっても気まずくなるだけか。
そして、何事もなく四限が終わり、振り返るとそこは空席だ。
……俺ってあいつにかなり依存してたんだな。
というか、あいつ以外俺って友達居ないじゃん。
クラスメイト達は何かを言ってきたりはしない。いや、ハブられてるってやつかこれが………
もう、ぼっちだぜ。なんて思いながらも、バックから弁当を取り出して、静かに食べ始める。
別に寂しい訳ではない。寂しいわけなんかあるもんか。
そうだ。愛しの三ヶ森さんでも眺めていよう。かわいいのは三ヶ森さんだけで充分なんだ。
三ヶ森さんに目を向けると、山口がハーレム状態に至っていた。
……純粋に殺意しか湧かねえ。
ダメだダメだ。三ヶ森さんだけを見ていよう。別に三ヶ森さんが恋をしようとそれはいいのだ。成長を見ていれればそれだけで俺は幸せだ。
妹ったらこうでないとな。
そして、気づいたら午後の授業が始まっていた。
それをボッケーとしながら受けていたら、授業がやっと終わった。
驚くほど時間が経つのが遅い。
一日が一年くらいに感じられるほど長かった。
これが続くのか……
でも、俺みたいなクズには丁度いい結果なのかもな。
速攻で家に帰り、色々な束縛から解かれたような開放感の中、制服を脱ぎ捨ててパンツと白シャツ一枚でリビングに入る。
さすが帰宅部部長だけあるわ。なんて思いながらこたつに足を突っ込んだところなにかに当たった。
ぷに。
そんな感触だった。
猫や犬といった獣類、いや、違う。すべすべしてるし…………というか、飼っているわけでもないのに、こんな感触………
なんだこれは?
恐る恐るこたつを捲るとそこには半裸の姉さんが眠っていた。
な、なぜだ?
これは、俺の想像力、そう、イマジネーションが見せているものなのか?
いくら今日悲しかったからって、こんなの見てしまうのか?それも姉さんで……
「んあ?」
なぜかその幻想は動き始めたので、とりあえずどこかの主人公のように右手で拳を作って幻想を壊そうとしてみたりっ!
「ぐはっ!!」
ブローを一発決めてみると、そいつはいい声を上げた。
「…当たり判定があったぞ?これ……本物か?」
「………ね、姉さんの寝起きに急に腹パンしちゃうその鬼畜さ……大好きよ!」
その半裸の奴はそう言ってこたつをひっくり返しながら俺に飛びついて、おっぱいを当ててんのよっ!してくる。なんていうエロアニメ?ちょっと興味あるかも。でも、近親相姦は妹に限るな。
「姉さんには微塵も興味が無いので、妹になってから出直してきてくださいお願いしますごめんなさい」
と、どこかのあざとい後輩のように早口芸を披露してみせると、張り付いた姉さんの腕をつかみぐるっと回して背負い投げを決める。
「一本っ!」
投げられた姉さんが俺の許可もなく勝手に審判をしそんなことを言っていた。が、そんなのは無視だ。
姉さんに構ってる暇はない。とりあえず、今日の学校での鬱憤をゲームで晴らすか。
ゲームを起動させ、俺がオンラインになると友達も続々とオンラインになり、ゲームの友達とのボイスチャットをする。
大体は中学の知り合いだが、友達の友達という位置にいたやつともよく絡んだりする。
「そこ左にいるよ」
「あっこにもおるから今は行かんほうがええで。俺らの復帰待ってからいくかぁ」
「おう。」
「ん?どうした?ハル」
昔のあだ名でそのままハンドルネームにしたその名前で俺を呼ぶのは中学校の時の同期の二宮だ。ちなみにハンドルネームは士郎。というか、本名そのまま使うとか馬鹿だろこいつ。
「なんでもないぞ。というか、なんか変か?」
「いやー。いつもうっさいのに静かだからな」
「俺にもテンション低い日くらいあるさ」
「まじかっ!歩くスピーカーがか?」
「よせよ、それはあのちっこいやつの方…………」
ずっと考えないようにしてきたのに士郎のやつ………
「…………ほう?なにかあったな?あいつと」
「……だから、なんでもないって」
「まあ、お前ら二人は中学校からラブラブだったしなっ!振られたなら慰めてやろうか?」
「んなもんいらんわっ!!」
「………でも、ま、好きな人と離れるのは嫌だよな」
さっきまでふざけ半分だった声音が急にトーンが落ちて真剣な感じになった。
「ん?お前なんかあったか?」
「え?いや、解決したし問題ないわ。今はリア充だしなっ!」
「………マジで?」
「あれ?言ってなかったけか?高校の白髪の美人となー。へへ。そう言えばゆーさんは?」
「あ?わいか?んなもんおらんなぁ……でも、童貞ではないで」
「「マジで!?」」
この日一番の驚きだった。まさか、一歳上のゲーマーな先輩(リアルではあったことがない)が、ヤリチンだったなんて………
「………一応言っておくが、ヤリチンやないで?」
******
あいつのことを思い出したが、それもつかの間、男子高校生らしい性根の腐ったような会話は続いた。
「お兄ちゃんっ!ご飯だよっ!」
VC越しにそんな萌えボイスが飛んでくる。
………はぁ?
なんだよ。その萌え死にそうな妹は……俺にくれっ!頼むから……代わりにあの姉あげるからっ!!
「ん。わかった。てなわけで飯落ちー」
そう言って士郎はオフラインになった。
「んじゃ、俺もキリもいいし落ちるわ」
それに便乗するように俺もゲームをやめて、下の階へと足を運ぶと姉さんが怪訝な顔で待っていた。
「………ん?なに?どうしたの?」
とりあえず、用意された席につき様子を伺う。
今日はカレーか。姉さんのカレーを食べたやつは飲食店なんかで出されるカレーが食べれなくなるというそんな伝説を作り上げたカレーを食べる。
勿論、おれはその被害者であるのだが。
喉にくるほどに辛いのに後をそそられるこのコクはなんだ?いつ食べてもわけがわからない。……やっぱり癖になる味だ。うめぇ……
「………ねえ、言いたくはなかったんだけどさ、柏木ちゃんとなんかあったでしょ?」
俺はそれを聞くと静かにスプーンを置き、姉さんをまっすぐと見つめた。姉さんはかなり緊迫とした表情を変えない。
逃げれないか……
「………いつからわかってた?」
「うーん。休んだ日におかしいと思ってかな?」
「女の勘ってやつ?」
「まあ、そんなところ」
「姉さんにはいつか言おうとは思ってたけど、あいつとは別れた。」
「………なんで?」
「俺とあいつじゃ釣り合わないのさ」
なんて、冷静に答えながら姉さんの作った夕飯を飲み込む。
いつも旨いのになんでか少し血のような味がした。
「なに?体が合わないってやつ?」
「ぷっ!!」
「うわぁ………春樹汚い」
口に含んでいたカレーを姉にぶちまけた。
「………ゲボっ……ゲボっ………そんな訳、ないだろ?全く、何を言い出すんだ。痴女か?」
「あれ?やってないの?」
「んなことしてねえよ………」
「へー。そうなのか。じゃ、私が奪っていいの?」
やっぱり痴女だったか。
「姉さんにあげるものなんて何も無い」
「じゃ、柏木ちゃんには?」
「…………それももう無い。てか、もういいだろ?俺は寝る」
「そう。」
部屋に戻りゲームも起動せずに俺は一人ベットへ倒れ込んでいた。
全くなんだってんだよ。三ヶ森さんといい姉さんと言い、別にいいじゃないか。俺があいつと別れただけであんなに言ってきて………あの二人には全く関係ないじゃないか。
「はぁい?」
「……は?」
姉さんが無許可で俺の部屋に乗り込んできた。
五十一話
~ あらすじ ~
三ヶ森さんがお見舞いに来てくれた。だが、柏木とわかれたことが知られてしまい………
******
悲劇のヒロインね。確かにそうだ。俺が別れ話を持ちかけておきながら勝手に傷ついて、勝手にあいつとの距離を無理やり離したんだ。なのに被害者ヅラしてるんだ。俺は………
わかってるつもりだったのだか、結局俺は自分のことしか考えてなかった。
だが、もう決めたことだ。引き返すわけには行かない。どんだけ後悔しようと俺はもう進み続けるしかない………
*****
そして、翌日まだ少し体に怠さが残っていたが、気になるほどのものでもなかったのでいつも通りに学校へ行く。
家のドアを開けて家から出ると、冷たい風が俺を出迎えた。
「………寒いな」
息が白くなる程でもないが、寒い。いつもよりなんでか寒い。
そして、いつも通りの通学路を自転車を走らせて行く。
いつもよりも住宅街は静かだった。
体を動かしたからか少しだけ暖かい。いや、違う。いつもとあまり変わらないな。
いつも通りの日常が少しだけ色褪せてみえた。
*****
学校についた。
こんなに登校が辛いと思ったのは初めてだ。なんだよこれ………ここに来ただけだってのに一日の体力もうほぼゼロだ。
早く家に帰りたい。
なんて思いながらも重い足取りで教室まで向かう。
ガラガラガラ……
教室の戸を開くとみんなの目線がこちらに釘付けになる。
結構静かに開けたはずなのにな。
視線が痛い。文化祭を失敗させたのは俺のせいだ。なら、まあ、この視線も仕方ないか………
それに気付かないふりをして机に突っ伏していると、チャイムが鳴った。どうやらホームルームが始まるらしい。
後ろが騒がしいこともなく、気配すらしない。
どうやらあいつは休みらしい。
………学校にあいつが来たからと言って特に何も無いんだけどな。………あっても気まずくなるだけか。
そして、何事もなく四限が終わり、振り返るとそこは空席だ。
……俺ってあいつにかなり依存してたんだな。
というか、あいつ以外俺って友達居ないじゃん。
クラスメイト達は何かを言ってきたりはしない。いや、ハブられてるってやつかこれが………
もう、ぼっちだぜ。なんて思いながらも、バックから弁当を取り出して、静かに食べ始める。
別に寂しい訳ではない。寂しいわけなんかあるもんか。
そうだ。愛しの三ヶ森さんでも眺めていよう。かわいいのは三ヶ森さんだけで充分なんだ。
三ヶ森さんに目を向けると、山口がハーレム状態に至っていた。
……純粋に殺意しか湧かねえ。
ダメだダメだ。三ヶ森さんだけを見ていよう。別に三ヶ森さんが恋をしようとそれはいいのだ。成長を見ていれればそれだけで俺は幸せだ。
妹ったらこうでないとな。
そして、気づいたら午後の授業が始まっていた。
それをボッケーとしながら受けていたら、授業がやっと終わった。
驚くほど時間が経つのが遅い。
一日が一年くらいに感じられるほど長かった。
これが続くのか……
でも、俺みたいなクズには丁度いい結果なのかもな。
速攻で家に帰り、色々な束縛から解かれたような開放感の中、制服を脱ぎ捨ててパンツと白シャツ一枚でリビングに入る。
さすが帰宅部部長だけあるわ。なんて思いながらこたつに足を突っ込んだところなにかに当たった。
ぷに。
そんな感触だった。
猫や犬といった獣類、いや、違う。すべすべしてるし…………というか、飼っているわけでもないのに、こんな感触………
なんだこれは?
恐る恐るこたつを捲るとそこには半裸の姉さんが眠っていた。
な、なぜだ?
これは、俺の想像力、そう、イマジネーションが見せているものなのか?
いくら今日悲しかったからって、こんなの見てしまうのか?それも姉さんで……
「んあ?」
なぜかその幻想は動き始めたので、とりあえずどこかの主人公のように右手で拳を作って幻想を壊そうとしてみたりっ!
「ぐはっ!!」
ブローを一発決めてみると、そいつはいい声を上げた。
「…当たり判定があったぞ?これ……本物か?」
「………ね、姉さんの寝起きに急に腹パンしちゃうその鬼畜さ……大好きよ!」
その半裸の奴はそう言ってこたつをひっくり返しながら俺に飛びついて、おっぱいを当ててんのよっ!してくる。なんていうエロアニメ?ちょっと興味あるかも。でも、近親相姦は妹に限るな。
「姉さんには微塵も興味が無いので、妹になってから出直してきてくださいお願いしますごめんなさい」
と、どこかのあざとい後輩のように早口芸を披露してみせると、張り付いた姉さんの腕をつかみぐるっと回して背負い投げを決める。
「一本っ!」
投げられた姉さんが俺の許可もなく勝手に審判をしそんなことを言っていた。が、そんなのは無視だ。
姉さんに構ってる暇はない。とりあえず、今日の学校での鬱憤をゲームで晴らすか。
ゲームを起動させ、俺がオンラインになると友達も続々とオンラインになり、ゲームの友達とのボイスチャットをする。
大体は中学の知り合いだが、友達の友達という位置にいたやつともよく絡んだりする。
「そこ左にいるよ」
「あっこにもおるから今は行かんほうがええで。俺らの復帰待ってからいくかぁ」
「おう。」
「ん?どうした?ハル」
昔のあだ名でそのままハンドルネームにしたその名前で俺を呼ぶのは中学校の時の同期の二宮だ。ちなみにハンドルネームは士郎。というか、本名そのまま使うとか馬鹿だろこいつ。
「なんでもないぞ。というか、なんか変か?」
「いやー。いつもうっさいのに静かだからな」
「俺にもテンション低い日くらいあるさ」
「まじかっ!歩くスピーカーがか?」
「よせよ、それはあのちっこいやつの方…………」
ずっと考えないようにしてきたのに士郎のやつ………
「…………ほう?なにかあったな?あいつと」
「……だから、なんでもないって」
「まあ、お前ら二人は中学校からラブラブだったしなっ!振られたなら慰めてやろうか?」
「んなもんいらんわっ!!」
「………でも、ま、好きな人と離れるのは嫌だよな」
さっきまでふざけ半分だった声音が急にトーンが落ちて真剣な感じになった。
「ん?お前なんかあったか?」
「え?いや、解決したし問題ないわ。今はリア充だしなっ!」
「………マジで?」
「あれ?言ってなかったけか?高校の白髪の美人となー。へへ。そう言えばゆーさんは?」
「あ?わいか?んなもんおらんなぁ……でも、童貞ではないで」
「「マジで!?」」
この日一番の驚きだった。まさか、一歳上のゲーマーな先輩(リアルではあったことがない)が、ヤリチンだったなんて………
「………一応言っておくが、ヤリチンやないで?」
******
あいつのことを思い出したが、それもつかの間、男子高校生らしい性根の腐ったような会話は続いた。
「お兄ちゃんっ!ご飯だよっ!」
VC越しにそんな萌えボイスが飛んでくる。
………はぁ?
なんだよ。その萌え死にそうな妹は……俺にくれっ!頼むから……代わりにあの姉あげるからっ!!
「ん。わかった。てなわけで飯落ちー」
そう言って士郎はオフラインになった。
「んじゃ、俺もキリもいいし落ちるわ」
それに便乗するように俺もゲームをやめて、下の階へと足を運ぶと姉さんが怪訝な顔で待っていた。
「………ん?なに?どうしたの?」
とりあえず、用意された席につき様子を伺う。
今日はカレーか。姉さんのカレーを食べたやつは飲食店なんかで出されるカレーが食べれなくなるというそんな伝説を作り上げたカレーを食べる。
勿論、おれはその被害者であるのだが。
喉にくるほどに辛いのに後をそそられるこのコクはなんだ?いつ食べてもわけがわからない。……やっぱり癖になる味だ。うめぇ……
「………ねえ、言いたくはなかったんだけどさ、柏木ちゃんとなんかあったでしょ?」
俺はそれを聞くと静かにスプーンを置き、姉さんをまっすぐと見つめた。姉さんはかなり緊迫とした表情を変えない。
逃げれないか……
「………いつからわかってた?」
「うーん。休んだ日におかしいと思ってかな?」
「女の勘ってやつ?」
「まあ、そんなところ」
「姉さんにはいつか言おうとは思ってたけど、あいつとは別れた。」
「………なんで?」
「俺とあいつじゃ釣り合わないのさ」
なんて、冷静に答えながら姉さんの作った夕飯を飲み込む。
いつも旨いのになんでか少し血のような味がした。
「なに?体が合わないってやつ?」
「ぷっ!!」
「うわぁ………春樹汚い」
口に含んでいたカレーを姉にぶちまけた。
「………ゲボっ……ゲボっ………そんな訳、ないだろ?全く、何を言い出すんだ。痴女か?」
「あれ?やってないの?」
「んなことしてねえよ………」
「へー。そうなのか。じゃ、私が奪っていいの?」
やっぱり痴女だったか。
「姉さんにあげるものなんて何も無い」
「じゃ、柏木ちゃんには?」
「…………それももう無い。てか、もういいだろ?俺は寝る」
「そう。」
部屋に戻りゲームも起動せずに俺は一人ベットへ倒れ込んでいた。
全くなんだってんだよ。三ヶ森さんといい姉さんと言い、別にいいじゃないか。俺があいつと別れただけであんなに言ってきて………あの二人には全く関係ないじゃないか。
「はぁい?」
「……は?」
姉さんが無許可で俺の部屋に乗り込んできた。
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