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十四話
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【俺の妹になってください】
十四話
~ あらすじ ~
親が帰ってこないらしいので、一晩姉と一つ屋根の下で過ごして貞操の危機ではあったが、全部未遂で終わりなんとかその一日を乗り切って学校に行くと、やっと柏木と話せた。
****
教室で合宿の班であった全員が揃っていた。それなりに暖かいこれは昼寝に最適だ。と言わんばかりの晴天の中、合宿も終わったし話す必要なんてないのだが、それと昼を一緒に食べていた。
「その弁当……お姉さんが?」
まじまじとその問題である弁当を眺めながら、三ヶ森さんがそういった。
「あ、うん」
俺的には問題なくても、他の人からするとキモいよな。
白飯の上にピンク色のふりかけかなにかで、【LOVE】と、書いてその上に大きなハートマークが描かれていた。せめてライクにしてくれよ。愛すな。
「かなり、あの姉さん。………凄いわよね。昔から」
うんうん、と、頷きながら柏木はそう言う。
「………やっぱり?」
どうにかして、あの姉の目を覚まさせてやりたいのだが、俺はどうしようもない。
「いいお姉さんだと思いますけどね。僕は」
そんないかれた発言をしたのは、イケメンな青年だった。
「なんで?」
「だって、好きなんですよ?なら、いいじゃないですか」
「………ま、まあ」
確かにそうだ。好きならいい。嫌われるよりかは全然いいことだが、限度というものもあるだろう。
この弁当を見て、なにも思わなかったか?俺には重すぎる愛だ。そんなに愛さなくていい。と、思ってしまうほどに俺は姉に愛されてるのだ。
「それもそうだけど、あのお姉さんどう考えてもやり過ぎよね?普通に考えて前の合宿について来ちゃうって結構危ないし……」
「まあ、そうだな。昨日も危なかったし……」
「ん?なにが?」
「昨日は親がいなくてな………あはは」
俺の貞操が危なかったなんて言えるわけがなく、笑って誤魔化す。
「やっぱりあんたの姉変よっ!」
柏木は机を強く叩いて立ち上がって、熱い眼差しを向ける。
なんだよ。わかったのか?
「まあまあ、静かにな?」
「そ、そうね……」
周りをキョロキョロしてから、少し顔を赤らめてまた座った。
「今日はお母さんとか帰ってくるの?」
「うーん。書き置きはなかったし、いつも俺が起きる前にはいないしなー」
「電話しなさい」
えー。めんどくさ。口には出さなかったが、ものすごくめんどくさい。柏木や皆は知らないと思うが、俺の母ながら圧巻のめんどくささである。『あー。あの姉さんのお母さんねー。』と、誰もが納得してしまうレベルでめんどくさい。
「なにその嫌そうな顔は」
「………あ、あんまり風見くん……乗り気じゃないみたいだし、別にいいんじゃないですか?」
そんな掠れた三ヶ森さんの声を差し置いて、柏木が吠えた。
「じゃ、今日。私の家にきなさい」
「……………は?」
「だから、私の家にきなさいっ!」
「えー?なんで?」
「なんでもっ!!」
「近い近い……」
幼女はこっちに身を乗り出し、ぷくーっと、頬を膨らましていた。こっちの方がめんどくさいかもしれない。
そして、俺はどちらがめんどくさくないかを考えた末に、柏木の家に行ったのである。
「いらっしゃい」
柏木の家に着くと、「待ってて。準備するから」と、家に俺を外に置いて柏木は俺の家と変わらないくらいの大きさの家に入っていく。
家の前にしゃがみ込んでスマートフォンを弄っていると、柏木が玄関のドアを開けた。
「いらっしゃい。風見」
「………あ、うん」
薄いピンク色を主体にしたフリル付きのエプロンをつけて彼女は出てきた。容姿は幼く男を誘惑するような色っぽさなんて皆無であるはずなのに、どこからか溢れでている圧倒的な新妻感でそれをカバーしていた。
なんでこんなにエロいんだろう。俺はそんな特殊な性癖があったのか!?
こうして、新たな性癖が生まれた。
新妻好き(ロリっ子のみ)
嫌だ嫌だ嫌だ。
俺はそんな性癖ないからな?そ、そうだ。エプロンが似合ってるからだ。それだけ。
そう、頭で整理しようとすると、【悲報、男子高校生エプロンに欲情する】
う、嘘だ!!それはない。エプロンに欲情なんてするはずが……
息子よ。黙れ。切り落としちゃうわよっ!?
「あ、あの。早く入ってくれない?」
俺が自分自身の性癖と葛藤している中、そんな声がかかった。
「あ、そ、そうだよな。あはは」
愛想笑いを浮かべてとりあえず、家の中に入る。
「おじゃましまーす」
「なんで震えてるの?キモいわよ?」
冷たい眼差しをを向けながら、柏木はそう言った。
「む、武者震いだしー」
「なにと戦うってのよ」
そんなことを話しながらリビングに案内されて、俺はとりあえずダイニングの椅子に「ここに座って」と、言われたので座った。
久々に柏木の家に来たが、あまり変わっていない。
ダイニングとリビングと分けられていて、リビングにはテレビやらくつろげそうなソファーやらがある。ものの散乱具合からみてそこのソファーでゴロゴロしたりしてるのだろう。
「飲み物はコーヒーでいいか」
勝手に納得している柏木がキッチンに立ってそう呟くと、ヤカンに水を入れて火をかけた。
まあ、別にいいんだけどね。
「ねえ、風見。今日は泊まるんだよね?」
「は、はぁ?知らん。俺はなんか連れてこられたと言うかそんな感じだしな」
「じゃ、私の部屋でいいか」
「それはよくないっ!!」
鋭いツッコミを返す。ボケなのか本気なのかはよくわからなかったが、会心のツッコミを返した。
「え?なんで?」
「なんでもなにもねえわっ!普通に考えて同じ床に着くなんて彼氏彼女以外でないだろ。変態かよっ!」
「私はそんなことしないわっ!」
自信満々な表情でそう言ったところで、やかんがピューっと音を立てて『お湯、沸いたヒャッホー』と、言わんばかりにピーピーなった。
「ほい。コーヒーね」
「サンキュー」
柏木は俺の正面に座って、コーヒーをすする。
「なあ、本当に俺と一緒に寝るのか?」
「嘘に決まってるじゃない」
微笑して俺で遊ぶ彼女は可愛い。じゃなかった。
「俺で遊ぶな。で、今日は柏木のお母さんとかは帰ってくるのか?」
「え?帰ってこないわよ?」
え?こいつなに言ってんのキモッ。みたいな表情をしてそう返して来た。
「当たり前のことのように言わんでもらえますかね?」
嫌味を言うように返してやると、彼女は微笑んでじーっと俺をみつめてきたので、俺も目を覗き返す。
それから三十秒くらい経ったろうか。それとも一時間くらい経っただろうか。未だに奴は俺の目を覗いている。
もう、無理。
先にしびれを切らしたのは俺だった。
「………すいませんでした」
その一言で彼女はぱぁっと、満開の笑顔を浮かべた。
ふざけんなよ。かわいいじゃねえか。
「じゃ、私は夕飯作るから。適当につくろいでて」
「おう」
彼女はコーヒーを一気に飲み干すと、コップを持って台所に行った。
くつろいでて。なんて言われてくつろげるわけがない。
どうしろってんだろ?
だから、俺はただボケーっと座っていた。
視界にふと入ったコーヒーをなんとなく一口飲むと、口一杯にあの苦味が広がった。
苦い………不味い。
よくこんなの飲めるな。俺はいちごオレとかコーヒー牛乳とかそう言うのがいいんだよなぁ。
なんて、後悔したりしているとキッチンからいい匂いがしてきた。
そっちを見てみると、柏木がフライパンを華麗に振り回していた。
「今日はなに?」
「えーっと、オムレツよ?」
「オムレツかー」
ツッコミなしか。いつも食べてる風に言ってみたのにな。
「…………その質問はなに?私を新妻か何かだと思ってるの?」
その時風見に電流走る。
「そ、そんなわけないじゃないですかー。冗談きついぜー」
「………その反応………図星ね?」
「い、いやいや。そんな訳ないじゃないですか。嫌だなぁー。あはは………」
なんとか誤魔化しているが、脳内は破茶滅茶で、カオスそのものだった。折角忘れてたのに、なんで新妻なんて単語使うんすかね。他にもあったでしょ。
俺は新妻やら人妻やらでは興奮したりしません。それもロリっ子になんて絶対………
あ。ダメだ。悟り開けそう。
十四話
~ あらすじ ~
親が帰ってこないらしいので、一晩姉と一つ屋根の下で過ごして貞操の危機ではあったが、全部未遂で終わりなんとかその一日を乗り切って学校に行くと、やっと柏木と話せた。
****
教室で合宿の班であった全員が揃っていた。それなりに暖かいこれは昼寝に最適だ。と言わんばかりの晴天の中、合宿も終わったし話す必要なんてないのだが、それと昼を一緒に食べていた。
「その弁当……お姉さんが?」
まじまじとその問題である弁当を眺めながら、三ヶ森さんがそういった。
「あ、うん」
俺的には問題なくても、他の人からするとキモいよな。
白飯の上にピンク色のふりかけかなにかで、【LOVE】と、書いてその上に大きなハートマークが描かれていた。せめてライクにしてくれよ。愛すな。
「かなり、あの姉さん。………凄いわよね。昔から」
うんうん、と、頷きながら柏木はそう言う。
「………やっぱり?」
どうにかして、あの姉の目を覚まさせてやりたいのだが、俺はどうしようもない。
「いいお姉さんだと思いますけどね。僕は」
そんないかれた発言をしたのは、イケメンな青年だった。
「なんで?」
「だって、好きなんですよ?なら、いいじゃないですか」
「………ま、まあ」
確かにそうだ。好きならいい。嫌われるよりかは全然いいことだが、限度というものもあるだろう。
この弁当を見て、なにも思わなかったか?俺には重すぎる愛だ。そんなに愛さなくていい。と、思ってしまうほどに俺は姉に愛されてるのだ。
「それもそうだけど、あのお姉さんどう考えてもやり過ぎよね?普通に考えて前の合宿について来ちゃうって結構危ないし……」
「まあ、そうだな。昨日も危なかったし……」
「ん?なにが?」
「昨日は親がいなくてな………あはは」
俺の貞操が危なかったなんて言えるわけがなく、笑って誤魔化す。
「やっぱりあんたの姉変よっ!」
柏木は机を強く叩いて立ち上がって、熱い眼差しを向ける。
なんだよ。わかったのか?
「まあまあ、静かにな?」
「そ、そうね……」
周りをキョロキョロしてから、少し顔を赤らめてまた座った。
「今日はお母さんとか帰ってくるの?」
「うーん。書き置きはなかったし、いつも俺が起きる前にはいないしなー」
「電話しなさい」
えー。めんどくさ。口には出さなかったが、ものすごくめんどくさい。柏木や皆は知らないと思うが、俺の母ながら圧巻のめんどくささである。『あー。あの姉さんのお母さんねー。』と、誰もが納得してしまうレベルでめんどくさい。
「なにその嫌そうな顔は」
「………あ、あんまり風見くん……乗り気じゃないみたいだし、別にいいんじゃないですか?」
そんな掠れた三ヶ森さんの声を差し置いて、柏木が吠えた。
「じゃ、今日。私の家にきなさい」
「……………は?」
「だから、私の家にきなさいっ!」
「えー?なんで?」
「なんでもっ!!」
「近い近い……」
幼女はこっちに身を乗り出し、ぷくーっと、頬を膨らましていた。こっちの方がめんどくさいかもしれない。
そして、俺はどちらがめんどくさくないかを考えた末に、柏木の家に行ったのである。
「いらっしゃい」
柏木の家に着くと、「待ってて。準備するから」と、家に俺を外に置いて柏木は俺の家と変わらないくらいの大きさの家に入っていく。
家の前にしゃがみ込んでスマートフォンを弄っていると、柏木が玄関のドアを開けた。
「いらっしゃい。風見」
「………あ、うん」
薄いピンク色を主体にしたフリル付きのエプロンをつけて彼女は出てきた。容姿は幼く男を誘惑するような色っぽさなんて皆無であるはずなのに、どこからか溢れでている圧倒的な新妻感でそれをカバーしていた。
なんでこんなにエロいんだろう。俺はそんな特殊な性癖があったのか!?
こうして、新たな性癖が生まれた。
新妻好き(ロリっ子のみ)
嫌だ嫌だ嫌だ。
俺はそんな性癖ないからな?そ、そうだ。エプロンが似合ってるからだ。それだけ。
そう、頭で整理しようとすると、【悲報、男子高校生エプロンに欲情する】
う、嘘だ!!それはない。エプロンに欲情なんてするはずが……
息子よ。黙れ。切り落としちゃうわよっ!?
「あ、あの。早く入ってくれない?」
俺が自分自身の性癖と葛藤している中、そんな声がかかった。
「あ、そ、そうだよな。あはは」
愛想笑いを浮かべてとりあえず、家の中に入る。
「おじゃましまーす」
「なんで震えてるの?キモいわよ?」
冷たい眼差しをを向けながら、柏木はそう言った。
「む、武者震いだしー」
「なにと戦うってのよ」
そんなことを話しながらリビングに案内されて、俺はとりあえずダイニングの椅子に「ここに座って」と、言われたので座った。
久々に柏木の家に来たが、あまり変わっていない。
ダイニングとリビングと分けられていて、リビングにはテレビやらくつろげそうなソファーやらがある。ものの散乱具合からみてそこのソファーでゴロゴロしたりしてるのだろう。
「飲み物はコーヒーでいいか」
勝手に納得している柏木がキッチンに立ってそう呟くと、ヤカンに水を入れて火をかけた。
まあ、別にいいんだけどね。
「ねえ、風見。今日は泊まるんだよね?」
「は、はぁ?知らん。俺はなんか連れてこられたと言うかそんな感じだしな」
「じゃ、私の部屋でいいか」
「それはよくないっ!!」
鋭いツッコミを返す。ボケなのか本気なのかはよくわからなかったが、会心のツッコミを返した。
「え?なんで?」
「なんでもなにもねえわっ!普通に考えて同じ床に着くなんて彼氏彼女以外でないだろ。変態かよっ!」
「私はそんなことしないわっ!」
自信満々な表情でそう言ったところで、やかんがピューっと音を立てて『お湯、沸いたヒャッホー』と、言わんばかりにピーピーなった。
「ほい。コーヒーね」
「サンキュー」
柏木は俺の正面に座って、コーヒーをすする。
「なあ、本当に俺と一緒に寝るのか?」
「嘘に決まってるじゃない」
微笑して俺で遊ぶ彼女は可愛い。じゃなかった。
「俺で遊ぶな。で、今日は柏木のお母さんとかは帰ってくるのか?」
「え?帰ってこないわよ?」
え?こいつなに言ってんのキモッ。みたいな表情をしてそう返して来た。
「当たり前のことのように言わんでもらえますかね?」
嫌味を言うように返してやると、彼女は微笑んでじーっと俺をみつめてきたので、俺も目を覗き返す。
それから三十秒くらい経ったろうか。それとも一時間くらい経っただろうか。未だに奴は俺の目を覗いている。
もう、無理。
先にしびれを切らしたのは俺だった。
「………すいませんでした」
その一言で彼女はぱぁっと、満開の笑顔を浮かべた。
ふざけんなよ。かわいいじゃねえか。
「じゃ、私は夕飯作るから。適当につくろいでて」
「おう」
彼女はコーヒーを一気に飲み干すと、コップを持って台所に行った。
くつろいでて。なんて言われてくつろげるわけがない。
どうしろってんだろ?
だから、俺はただボケーっと座っていた。
視界にふと入ったコーヒーをなんとなく一口飲むと、口一杯にあの苦味が広がった。
苦い………不味い。
よくこんなの飲めるな。俺はいちごオレとかコーヒー牛乳とかそう言うのがいいんだよなぁ。
なんて、後悔したりしているとキッチンからいい匂いがしてきた。
そっちを見てみると、柏木がフライパンを華麗に振り回していた。
「今日はなに?」
「えーっと、オムレツよ?」
「オムレツかー」
ツッコミなしか。いつも食べてる風に言ってみたのにな。
「…………その質問はなに?私を新妻か何かだと思ってるの?」
その時風見に電流走る。
「そ、そんなわけないじゃないですかー。冗談きついぜー」
「………その反応………図星ね?」
「い、いやいや。そんな訳ないじゃないですか。嫌だなぁー。あはは………」
なんとか誤魔化しているが、脳内は破茶滅茶で、カオスそのものだった。折角忘れてたのに、なんで新妻なんて単語使うんすかね。他にもあったでしょ。
俺は新妻やら人妻やらでは興奮したりしません。それもロリっ子になんて絶対………
あ。ダメだ。悟り開けそう。
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