思春期

クレハ@WME

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一話

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【思春期1】

(人生相談)

 思春期。それは早ければ小学校高学年くらい。遅ければ中学校くらいでやってくる男女ともに生殖器などの成長や、性に対する意識が芽生え始める時期のことである。
 女であれば、体に丸みを帯びてきて太ったかなぁ?なんて思ってしまうそんなお年頃。
 でも、それは間違いだ。その頃の女子は水飲んでも太ると呼ばれるくらいにデリケートなのだ。気安くデブだブタだなんて言わないであげてほしい。言われたら「何?好きなの?」とでも返してみよう。それで反応を見れば大体わかるよ!ちなみにだが、俺は痩せすぎてる女の子よりかは少し太めの女の子がいい。ほら、健康的だし!
 脱線してしまったので話を戻すが、男であれば下ネタを言いたくなったり、女の子にいたずらをしたりしたいと思うはずだ!俺はそうだ!今もそうだ!……まるで成長していないな。
 だから起きる事象がある。
 いじめというものである。
 みんな知っての通りいじめは残酷で残忍で時に人を殺す。それでいて加害者側は自分の罪をわかってない。
 まあ、これは行き過ぎた話だが、俺はひとつそれで失敗した。
 一時の気の迷いというか、好きな人はいじめたくなるというかね?あったでしょ?そんなこと。
 でも、まだウブでピュアだった俺にはそんなことわかる訳もなく、好きな子にちょっかいという厄介なことをやり過ぎてしまい、嫌われてしまった。お前なんて大嫌いと。
 完全に自分の自業自得だし、そんなこと分かってる。
 でも、未だに彼女が好きでたまらない。
 あと一年で中学校を卒業してしまうのに、俺はどうしたらいいのだろうか?どうにかして彼女と付き合いたいのだ。
 でも、昔の印象というものはそう簡単には消えない。見ろ。俺が学校へ来たというだけで、蔑みの目が飛んでくる。男女ともにだ。
「はぁ……」
 ため息が自然とこぼれる。仕方なく自分の机(?)らしきものに座る。そこにはアニメくらいしかこんなの無いだろ?ってくらいに、死ねやらカスやらの文字が、呪いのように刻まれていた。
 いや、これは呪いだ。彼女を泣かせた俺への呪い。
 教師も黙認してるあたり、面倒には関わりたがらないようだ。
 まあ、席があるだけ今日はマシか。一昨日は机が窓から外に放り投げられていて、使い物にならなくなっていた。昨日は先生に怒られたかして、机を壊すのは良くないと思ったのか、丁寧に校庭のど真ん中に綺麗に椅子を中に入れて机を置いてあった。ここまで来ると俺のこと好きすぎだと思うんだけど。……違う?
 まあ、冗談の一つや二つ言ってないと精神持たないね。はい。
 学生の本分は遊びや恋愛なんかじゃない。勉強である。そんなの重々承知なのだが、後ろから紙くず投げられたり、小さくクスクス笑う声が聞こえたりと授業なんてやってられない。俺は帰るぞ!
 殺人現場に居合わせた人のように怒鳴ることはしなかったが、怒鳴りたい気分ではあったので正解といえば正解。
 また今日も彼女と目を合わせることも話すこともなく、みんなより一足先にさっさと家に帰る。
 まだ家で勉強した方が捗るぜ。だなんて思いつつも勉強などしない。やってたまるか。家に帰ってきてまで勉強をしたいと思うやつは、ちょっと頭のネジが飛んでるのだろう。
 そんなこんなで今日も今日とて昼前には家に帰ってきて、ベットにぐてぇっと寝ている始末。
 ベットで横になればすぐに眠りにつける。最近身につけた特技だ。こうすれば多少は現実を見なくて済む。自業自得なのは知ってるが、心が痛まない訳では無いのだ。正直生きることが息苦しいほど辛い。
 人生のリセマラでもしようかな?なんて考えることもしばしばある。
 そんなこんなでハッピーに眠りを楽しんでいると、腹に岩でも落ちてきたのかと思うほどに痛い衝撃が走り、思わず「ぐぇぇ……」っと、カエルの鳴き真似のような声を出してしまった。
「キモ……」
「ゲホッゲホッ……そりゃ理不尽すぎませんか!?」
 咳き込んでから、声を大にして問いただしてみるが、俺の上に乗ってた白シャツだけを身にまとった(ようにみえる)天使は微動だにしない。
 こんな童顔の可愛げな女の子に笑って、「お兄ちゃんっ!起きて?」とか呼んでくれたなら、萌え萌えキュンだったのだが、現実はそう甘くはないようだ。気持ち悪いものを見た時のように眉をひそめて、日本人には珍しい深い青色の瞳がこちらを汚物を見るような目で捉えたが、我が妹はすぐに逸らしスマートフォンに目を落とす。
「何の用だ?」
「ご飯だから起こせってママに言われたの。じゃ、私は行くから」
 俺の上からスマホ片手に立ち上がると、水玉模様のパンツが見える。これが妹のじゃなく他の人のであればうっひょーラッキーとか思えるのだろうが、妹というところで引っかかる。見えても大して嬉しくない。リアルの妹というのはそんなものだ。
「あんな起こし方しなくたっていいじゃないか」
 と、生まれ落ちたら鬼ばかりのかずきくんの真似をしつつ、うーんと伸びをしてからベットを出ると、下の階のリビングへと向かう。
 父母と妹俺の四人家族が住むには十分な広さのある二階建ての洋式のごくごく普通の一軒家だ。
 リビングの扉を開くと、奥にキッチンがあり、そこでは母さんと父さんがイチャイチャしながら一緒になって料理を作ってる。我が両親は相変わらず仲がよろしい。
 手前には四人で座るのには丁度いい長方形のテーブルと、一人がけの椅子がそれぞれ四つ。テレビやらも黒色の台の上に置かれて鎮座してる。最近は使わないのでホコリをかぶり、画面まで黒くなってしまったので、ただの物置のようになっているが。
 そんなものを流し見しつつ、いつもの自分の席に座ると、俺の横でふふっと時折笑ったり、真顔になったりして、携帯をいじってる妹がいる。
 まあ、可愛いから笑ってもキモいなんて言われないで済むだよね。俺が妹のようにニヤリとでもしたら、犯罪者を見るかのような目で見られる。
 全く、いくら妹。もとい彩(あや)が可愛いからって小学四年生からスマホを持たせるのは早いと思う。俺は中学の入学祝いに買ってもらったのに!こんなところでも差別を感じるね。
「二人ともー持ってって?」
 長く聞いてきた間の抜けたような母親の甘ったるい声。どっかの声優でもついてるの?
 横にいる妹に目線を配ると、顎で行けって言われちった。別に面倒ではないし、やることもあまりないので、お兄ちゃんは気にしないよ。ちょびっとだけ溜まった涙をパジャマの袖で拭うと、席を立ち、キッチンに行く。
 狭いキッチンで二人してイチャイチャと。子供の前で何をしてるんだか……
 呆れつつも出来上がった飯を運んでく。今日の飯は青椒肉絲か。美味いし飯は進むし野菜は取れるしいいこと尽くしだ。それに加えてレタスやトマトなんかが入ったツナサラダもあった。そして、あとは日本人らしく味噌スープとライス。なんとなく英語で言っておけばグローバルな現代の日本だね!
 ふっ。と、一人笑うと妹がブリザード的な光線を目から発して牽制する。
 クソ。ちょっと言葉遊びして笑ったら俺の人生終了間近。ってマジか!?
 ……そろそろ気持ち悪い笑顔が出ちゃうのでやめとこう。一人でなにしてるんだ俺は。
 妹を除く三人で料理をテーブルに並べて席につくと、一斉にご飯を食べ始める。
 今時、家族揃って食事ってのは珍しいのかもしれない。まあ、小学校のマドンナ的位置にいる妹のご飯タイムに立ち会えるのは嬉しいことだし、家族仲もいい。
「隼人は学校どう?」
__だから、学校のことをこんなふうに訊かれる。
 平常通りに「大丈夫。みんなとは仲良いしよく遊ぶよ!」と、笑顔を見せて元気に振る舞い、笑顔の下に隠し、全部をしまいこむ。この呪いは一人で受けないといけない。そんな使命感からか俺は嘘をつき、本音を嘘で固めて心の中に自分をしまい込むと、鍵をかける。家族だろうが誰だろうが俺の秘密は知られてはならない。
 「そう!ならよかった!なんか最近仕事先で隼人の名前を出すと避けられちゃうから心配してたの!ほら、学校の人が多いでしょ?私の職場」
 母さんは嬉々とした声を上げ、手を前で合わせ、ニコッと笑った。それと同時に俺の心はズキリと痛くなった。
 この母にこの子ありというか、二人は姉妹ってくらいによく似ている。あの珍しい瞳も母譲りだ。我が妹が母さんの妹と言っても通用するくらいに若々しいし、まだ高校生です。と、言われても納得出来る。とても中学生の子を持つ母には見えないだろう。
 「そ、そう」
 何もしてない親の方まで敵対対象になるのか。味噌汁をすすりながら、打開策を考えるが、全く持って思いつかない。
 何故か妹が鋭くこっちを睨んだ。いつも何故か俺に対しては目付きが怖い。ひょっとして嫌われてるのかな。
 いや、そんなことは無いはずだ。つい一年前くらいまでは一緒にお風呂に入ってたんだし、胸元にホクロがあるのを知ってる。こんなことを知ってるやつはそういないぞ。俺だけの秘密まである。
 このように過去にやったことは永遠に消えずに記憶として残る。妹のほくろの位置なんて知ってもあまり意味はないが、しっかり脳裏に焼き付いてる。
 自分の好きな人を泣かせた時の罪悪感には勝てない。いくら反省したって、どう弁解しようとしたところでやったことには変わりはない。
「ごちそうさま」
「あれ?早いな」
 言いながら食器を持って立ち上がると、父さんに絡まれてしまった。
「……そうかな?気のせいじゃない?」
 簡単に俺の鍵とやらは外れかけたけど、言わなければどうということはない。と、偉い人も言ってたし問題は無いね。あれ。当たらなければだっけ。まあ、どっちでも変わらないか。
 さっさと自分の部屋に籠ることにする。篭城戦は結構好きな方だし、姫を守るためならばこの命捨てても構わないぜ!って、言ってみたい。でも、肝心の姫がいない。命賭けられないね。
 そんなことをして遊びつつ、ゲームを起動しようとしたところで、部屋のドアがゆっくり開いた。
 自動ドアというわけではない。普通のごく一般的なノブのある手動のドアだ。
 ベッドに腰を下ろし、ゲームの起動を待ちながら、ドアの方に目をやるとまだあまり体の凸凹が目立たない小学校五年生が白シャツ一枚のあの姿のまま立っていた。
 ロリコンなら泣いて飛びつきそうだな。うわ。考えただけで悪寒がひどい。
「入ったよ」
 ドヤ顔で開いたあとのドアをノックをしてから、こちらへと歩いてくる。
「それは入る前に言うセリフ……」
 そこまで言って言葉を遮った。合ってるな。間違えではない。というかむしろ正しい。てっきり入った後に入った宣言されたのかと思って、突っ込もうと身構えたのに、俺の行動を読み切ったかのように先越してきましたね。さすが我が妹やることなすこと天才すぎ。讃えないと!
「やるじゃないか我が妹よ。ノーベル賞をくれてやろう」
「要らないし。で、なに?」
「ノーベル賞を即答でいらないのはどうかと思うぞ我が妹よ。勝手に入ってきたのはそっちじゃないか我が妹よ」
 二つのことをしっかりわかりやすく返してあげる俺優しいなぁ!なんて思いながらも、聞き返すと、不思議なんだが睨まれた。
 俺の真横に妹はちょこんと腰掛ける。
「何があったのって聞いてるの。こっちが聞いてるんだから少し黙ってて。あと、我が妹よってのやめないとブツから拳で」
 両手でグーを作ると、ぶつけ合わせ音を出して言った。
「……何の話だ」
「ほら、目逸らした。嘘なんでしょ?」
 なぜああも親は鈍感なのに、妹は鋭いんだろ。親の鋭さを奪ったのか。スティールしたのか。お兄さんに教えてみなさい。教えてくれたら昔みたいにチューしてあげるよ。
 ……とは流石に言えない。もう彼女も思春期真っ盛りだ。男の毒牙に犯されてるのかもしれない。そう例えば俺のようなゴミみたいな奴に。何処の馬の骨だ。絶対に許さんぞ!
「また目が濁った。どしたの?おにぃ?」
 少し首を傾げて、大きな瞳をキラキラと輝かせ、甘えた顔で説いてくる。妹の背後になんでか、キラキラとしたピンク色のエフェクトが見える。目を擦ってから再確認するがやっぱり見える。
 こちらが見えてしまったということは、出ました!おにぃ?大作戦。簡単に説明すると、兄の純情な感情を妹が弄び、反応を楽しみつつぶち壊すゲームだよ!
 おにぃ?には正直スカウターぶっ壊れるほどの戦闘力があるな。俺の脳まで丸焦げのマルゲリータ。……クソつまらねえ。
 そんなことを考えてしまう程に、もう既に追い込まれていた。
 俺の意思、こんなにあっさり砕かれて泣きそう。
「やっぱり何かあるんだね?」
 すべてを見透かしたように、サファイヤように透き通った綺麗な目か俺を映す。
 全く、出来のいい妹を持つと困りもんだぜ。
 どうにか誤魔化しつつ、ここは切り抜けるしかないか。
「……なぁ。これは俺の友人から聞いた話なんだが、その子は、ある女の子のことが好きになった。それでどう当たったらいいのか分からなくてちょっかいをかけていたところ、女の子は号泣してしまった。そして、泣かせた代償として、その男の子はクラスのみんなから虐められ始めたんだとさ」
「で、それはおにぃなんでしょ?」
 知ってますよ。と言わんばかりの口調で、はてなマークなどつける必要すらないほど肯定に限りなく近い疑問文で訊かれる。
「誰も一言もそんなことは言ってないよ?お馬鹿なのかな我が妹……っ!」
 そこまで言った瞬間に、俺の腹を抉るように妹の小さな手がめり込んでいた。声にならない声を上げる。
「拳で制裁するってったよね?」
 妹はニッコリと笑ってもう一度、振りかぶった。可愛い顔してすぐに手を出してしまうのがたまに傷な妹に、殴られる前にベットから飛び降りると、その勢いで土下座を決める。
「ごめんなさい!」
 思いっきりスネをフローリングにぶつけたからかなり痛いのだが、妹に土下座してる時点で心に負った傷の方が圧倒的に大きい。その姿には兄の尊厳などどこにもなかった。
 だが、思うだけならばタダである。誰の言葉なのかは知らないが、土下座で顔が見えないんだし、思うのはありだよね。
 実の兄に手を上げるとは何事だ!そういうプレーが好きな人はいるけどそんな趣味は俺にはないし、痛いのはみんな嫌だろうからキャッキャウフフしてるのがいいな!
「……ごふっ!」
 思っただけなのに、鋭い痛みがおでこを貫く。後頭部を踏まれ、思いっきり頭を床に強打した。
「踏まなくてもいいだろ!痛いじゃないか!」
「あっそ。私は痛くないからいいの」
 めちゃくちゃ過ぎる。そりゃやってるほうがいたければやりたくないはずだ。やってる方ってのは大体、その場しのぎの優越感に浸り、そいつより勝ってると思いこみ、相手の痛みを知らない。だから、怨みを買ってしっぺ返しを食らうのだ。
「んで、その男の子は。このあとどうしたいの。自業自得でしかないけど」
 話を勝手に進めないでほしいものだ。この痛みは後で何倍かにして返してもらわないとな。と、復讐を決めるのであったが、妹と喧嘩はしないのが俺のルールである。復讐は何も生まないと言うしね。
「それはわからない。その女の子と仲直りしたい……って思ってるとは思うけど」
「……まあ、そういうことにしといてあげるよ」
 はぁ。と、妹は小さくため息をついた。
 昔はこんな風に妹に相談されることが多かった。
 可愛いが故に敵を作りやすい我が妹は、女の子からのいじめにあってたそうだ。いわゆる嫉妬ってやつだ。
 今の俺同様、親には言えずに、同級生でもなく親でもなく、相談に乗ってくれそうな人は俺しかいなかったみたい。消去法で俺にたどり着いたと知った時はショックだったけど、妹の力になれるというのは嬉しいものだ。
 だが、今はすっかり立場はひっくり返ってる。土下座もしたし間違いないね!
「でもさ、一度印象がそうなったら余程の事じゃない限りは戻らないよ。私もそうだったし」
「そう……だよね」
  経験者は語る。これほどに説得力のあることはないだろう。うん。わかってはいた。現状を打破するには何な大きなことをしないとダメだ。
「……野良猫拾ってくればいいんかねぇ?」
「噛まれて死んでればいいよ」
 即答だった。だってよくあるじゃん。不良が野良猫を拾ってた!って。そう言ったら鉄板じゃないですか。
「とりあえず、女の子に謝ったら?私には土下座できてその子に土下座出来ないのはどうなの?」
 全くその通りだ。まだ俺は彼女に謝ることすら出来てない。
「……そうだよな」
「やっぱりあの話、おにぃのことなんだね」
 うっかり肯定してしまったがために、妹に哀れみの目で見られなければならなくなった。
 「ち、違うわ!」
 「今は友人なんていないでしょ?」
「うっ……」
 慌てて弁解したけど、意味なんてなかった。余計傷が深まっただけだった。
 ボロボロになったハートに、我が妹致命的なダメージをたたきだした。世界記録更新ですね。このまま続けば、どっかのボクシング選手のように白くなりますね。
 でも、彼女の言ってることは正しい。その通りでぐうの音も出ない。心の中を見透かされてるみたいで正直気持ち悪いし、この妹俺のこと好きすぎだと思うんだけど、とりあえず告白から初めて、フラれとこう。
「まあ、とりあえずは謝るところからやってみれば?今の現状よりかは多少マシになるんじゃない?」
「……だから、俺じゃないって」
 反抗して顔を上げると、慈悲深くにっこり笑って、小さくてプリプリした張りのある唇がにっこりと動いた。やけに艶かしい。俺はロリコンに目覚めてしまったのだろうか?でも、こんなに可愛いのだもの。仕方ないね!
「もう遅いよ。おにぃ」
 それだけ言うと、俺の部屋から出ていこうとするので、ちょうどドアの前に立ったところで、
「……二人には言わないでくれよ?」
 そうとだけ言うと、妹は小さく頷いて部屋を出ていった。
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