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17 後悔しているとはどういうことなのか
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「ちょっと! 起こしてよ!」
アフォーレは廊下に仰向けの状態で寝かされ、バタバタと手足を動かしているという、何とも間抜けな姿になっている。
子供が駄々をこねている姿にそっくりだけど、もう、体が大きすぎるわよ。
「アフォーレ! ちょっと、あなた、こんな所で寝ている場合じゃないわよ!」
「起き上がれないんです! お母様、どうにかしてください!」
駆け寄ったパララー様にアフォーレが助けを求める。
メイド達は、彼女の上半身だけ起こしたけれど、立たせるのは難しそうだった。
動きにくくて重いドレスを着ているからだわ。
いや、ドレスは悪くないわね。
アフォーレが悪い。
それに、メイド達もわざと立ち上がらせていないような気がする。
「行こう。これで、さすがに障害物はないだろ」
セナ殿下に促されて歩き出し、その後の私たちは無事にエントランスホールまで辿り着いた。
「元気でね、スワラ」
「アーティア様もお元気で」
「きっとまた会えるわよね?」
「……アーティアお嬢様が良いと言ってくださるのであれば」
私のシルバートレイは、なぜかセナ殿下が持ってくれていたので、スワラと抱擁し、他の使用人たちとも別れを惜しんだ。
扉を開けば、私は新しい世界に踏み出すんだわ。
期待を胸に外へ出たのはいいけれど、なぜか玄関ポーチにボルバー様が立っていた。
え、ちょっと、意味がわからない。
私の希望、どこいったの!?
「よう、待ってたぞ」
「……ボ、ボルバー様? どうしてここに? 自分の家がどこかわからなくなったんですか?」
まさか、家から追い出されたとか言うわけじゃないわよね。
さっきまでの服装とは違うから、着替えているみたいだし、家には帰ってるのよね?
黒の礼服姿のボルバー様は、困惑している私に叫ぶ。
「君が由緒正しい家系の血を引いているなんて知らなかったんだ!」
「……レモンズ侯爵家は由緒正しくなかったということでしょうか」
「ち、違う! そういうことじゃない! もっとすごいということだ!」
ボルバー様は近くに立っていた付き人から、赤いバラの花束を受け取って私に差し出してくる。
「改めて婚約しよう」
ボルバー様がそう言った瞬間、セナ殿下がそっとシルバートレイを差し出してきた。
「これは、どういうことでしょうか」
「使ったらいい」
「……ありがとうございます!」
他国とはいえ、王族からの許可が出たのだから、相手が侯爵令息だろうが関係ないわ。
容赦なくいきましょう!
「ボルバー様、まだ寝惚けていらっしゃるようですから起こして差し上げますわね」
「え? 何を言ってるんだ? 俺はちゃんと起きてるぞ。馬鹿なことを言ってないで俺のプロポーズを受けるんだ」
「受けるわけないでしょう」
それにしても、バラの花束が邪魔ね。
花には何の罪もないのに巻き込むのも可哀想だわ。
かといって、私が受け取るのも面倒ね。
そう思っていると、スワラが私の代わりにバラの花束を受け取ってくれた。
「ありがとう、スワラ。どうするかはわかっているわよね」
「もちろんでございます」
スワラは頷くと、ボルバー様の付き人に花束を返す。
「アーティア様は受け取るつもりはないとのことですので、お返しいたしますね」
「は……はい」
付き人は困惑の表情を浮かべつつも、逆らわずに素直にバラの花束を受け取った。
「アーティア! どうして受け取ってくれないんだ!?」
「ボルバー様、私はあなたと結婚する気なんて、これっぽっちもないんです。大体、婚約を破棄したのはあなたですよ!」
「そこを何とか許してくれないか!」
「嫌に決まっているでしょう!」
必要以上にボルバー様が近寄ってくるので警告する。
「それ以上近付いたら容赦しませんよ」
「後悔しているんだ! ほら、こんなに!」
両手を広げてアピールしてくるけれど、こんなに、の意味がわからない。
「まったく伝わってきませんが」
「お前と結婚すれば俺の将来は安泰だ! 俺以上に良い男は見つからないぞ!? お互いにメリットがあって良い結婚になるはずだ!」
「ボルバー様よりも良い男は一杯いると思います。ここにいるセナ殿下のほうが素敵だと思いますし」
「も、もちろん、可愛さの面では負けるが、俺は男っぽいし」
「おい」
セナ殿下はボルバー様の話の途中で、彼を指差して私に言う。
「そろそろ殴ってもいいんじゃないか?」
「……暴力は駄目だとおっしゃってたんじゃないですか」
「それはそれだ。大体、シルバートレイを渡した時点で許可をだしてる」
「そうでしたね」
「そうだ。進路妨害しているから許す」
相手が男性だから躊躇わなくても良いというところかしら。
「ボルバー様、邪魔ですので退いていただけませんか?」
「嫌だ! 俺には行くところがないんだ! メルメルに捨てられた今、俺にはお前しかいない!」
いつの間に捨てられたのかしら。
といっても、公爵夫人は別れるつもりはなさそうだったし、浮気相手が捨てられるのは目に見えているわね。
「頼む! 結婚してくれ!」
ボルバー様が飛びついてこようとしたので、シルバートレイを頭に振り下ろした。
「ぐぉっ!」
よっぽど痛かったのか、頭を押さえてポーチに座り込むボルバー様を見下ろす。
「私はあなたとは絶対に結婚しません」
「そんな! 後悔するぞ!」
「しません!」
「俺は執念深いからな! お前が手に入るまで諦めないぞ!」
「うるさいな」
私が手を出す前に、セナ殿下が立ち上がったボルバー様のお腹に前蹴りを入れたので、ボルバー様は階段から落ちた。
落ちたといっても5段しかないし、その下は土だから、そう痛くはなさそうだった。
「俺達が出ていくまで、あいつを捕まえておいてくれ」
「承知いたしました」
外で待機していた騎士が階段下でうめいているボルバー様の腕を掴んで立ち上がらせると、ボルバー様が叫ぶ。
「アーティア! お、俺は諦めない! 俺の頭にシルバートレイで殴ってくる奴なんて初めてだ! 気にいったぞ!」
「頻繁にシルバートレイを頭に振り落とすことが行われているなら、この国を疑うぞ」
ボルバー様の発言を聞いて、セナ殿下が私を見てきたので否定する。
「シルバートレイで攻撃する淑女は今のところ、私しかいません。ですから、私は特殊なパターンだと思います」
「それなら良かった」
ボルバー様が連れて行かれたので、改めて使用人たちに礼を言って馬車に乗り込んだ。
こうして私は障害を乗り越えて、レモンズ侯爵家を後にしたのだった。
アフォーレは廊下に仰向けの状態で寝かされ、バタバタと手足を動かしているという、何とも間抜けな姿になっている。
子供が駄々をこねている姿にそっくりだけど、もう、体が大きすぎるわよ。
「アフォーレ! ちょっと、あなた、こんな所で寝ている場合じゃないわよ!」
「起き上がれないんです! お母様、どうにかしてください!」
駆け寄ったパララー様にアフォーレが助けを求める。
メイド達は、彼女の上半身だけ起こしたけれど、立たせるのは難しそうだった。
動きにくくて重いドレスを着ているからだわ。
いや、ドレスは悪くないわね。
アフォーレが悪い。
それに、メイド達もわざと立ち上がらせていないような気がする。
「行こう。これで、さすがに障害物はないだろ」
セナ殿下に促されて歩き出し、その後の私たちは無事にエントランスホールまで辿り着いた。
「元気でね、スワラ」
「アーティア様もお元気で」
「きっとまた会えるわよね?」
「……アーティアお嬢様が良いと言ってくださるのであれば」
私のシルバートレイは、なぜかセナ殿下が持ってくれていたので、スワラと抱擁し、他の使用人たちとも別れを惜しんだ。
扉を開けば、私は新しい世界に踏み出すんだわ。
期待を胸に外へ出たのはいいけれど、なぜか玄関ポーチにボルバー様が立っていた。
え、ちょっと、意味がわからない。
私の希望、どこいったの!?
「よう、待ってたぞ」
「……ボ、ボルバー様? どうしてここに? 自分の家がどこかわからなくなったんですか?」
まさか、家から追い出されたとか言うわけじゃないわよね。
さっきまでの服装とは違うから、着替えているみたいだし、家には帰ってるのよね?
黒の礼服姿のボルバー様は、困惑している私に叫ぶ。
「君が由緒正しい家系の血を引いているなんて知らなかったんだ!」
「……レモンズ侯爵家は由緒正しくなかったということでしょうか」
「ち、違う! そういうことじゃない! もっとすごいということだ!」
ボルバー様は近くに立っていた付き人から、赤いバラの花束を受け取って私に差し出してくる。
「改めて婚約しよう」
ボルバー様がそう言った瞬間、セナ殿下がそっとシルバートレイを差し出してきた。
「これは、どういうことでしょうか」
「使ったらいい」
「……ありがとうございます!」
他国とはいえ、王族からの許可が出たのだから、相手が侯爵令息だろうが関係ないわ。
容赦なくいきましょう!
「ボルバー様、まだ寝惚けていらっしゃるようですから起こして差し上げますわね」
「え? 何を言ってるんだ? 俺はちゃんと起きてるぞ。馬鹿なことを言ってないで俺のプロポーズを受けるんだ」
「受けるわけないでしょう」
それにしても、バラの花束が邪魔ね。
花には何の罪もないのに巻き込むのも可哀想だわ。
かといって、私が受け取るのも面倒ね。
そう思っていると、スワラが私の代わりにバラの花束を受け取ってくれた。
「ありがとう、スワラ。どうするかはわかっているわよね」
「もちろんでございます」
スワラは頷くと、ボルバー様の付き人に花束を返す。
「アーティア様は受け取るつもりはないとのことですので、お返しいたしますね」
「は……はい」
付き人は困惑の表情を浮かべつつも、逆らわずに素直にバラの花束を受け取った。
「アーティア! どうして受け取ってくれないんだ!?」
「ボルバー様、私はあなたと結婚する気なんて、これっぽっちもないんです。大体、婚約を破棄したのはあなたですよ!」
「そこを何とか許してくれないか!」
「嫌に決まっているでしょう!」
必要以上にボルバー様が近寄ってくるので警告する。
「それ以上近付いたら容赦しませんよ」
「後悔しているんだ! ほら、こんなに!」
両手を広げてアピールしてくるけれど、こんなに、の意味がわからない。
「まったく伝わってきませんが」
「お前と結婚すれば俺の将来は安泰だ! 俺以上に良い男は見つからないぞ!? お互いにメリットがあって良い結婚になるはずだ!」
「ボルバー様よりも良い男は一杯いると思います。ここにいるセナ殿下のほうが素敵だと思いますし」
「も、もちろん、可愛さの面では負けるが、俺は男っぽいし」
「おい」
セナ殿下はボルバー様の話の途中で、彼を指差して私に言う。
「そろそろ殴ってもいいんじゃないか?」
「……暴力は駄目だとおっしゃってたんじゃないですか」
「それはそれだ。大体、シルバートレイを渡した時点で許可をだしてる」
「そうでしたね」
「そうだ。進路妨害しているから許す」
相手が男性だから躊躇わなくても良いというところかしら。
「ボルバー様、邪魔ですので退いていただけませんか?」
「嫌だ! 俺には行くところがないんだ! メルメルに捨てられた今、俺にはお前しかいない!」
いつの間に捨てられたのかしら。
といっても、公爵夫人は別れるつもりはなさそうだったし、浮気相手が捨てられるのは目に見えているわね。
「頼む! 結婚してくれ!」
ボルバー様が飛びついてこようとしたので、シルバートレイを頭に振り下ろした。
「ぐぉっ!」
よっぽど痛かったのか、頭を押さえてポーチに座り込むボルバー様を見下ろす。
「私はあなたとは絶対に結婚しません」
「そんな! 後悔するぞ!」
「しません!」
「俺は執念深いからな! お前が手に入るまで諦めないぞ!」
「うるさいな」
私が手を出す前に、セナ殿下が立ち上がったボルバー様のお腹に前蹴りを入れたので、ボルバー様は階段から落ちた。
落ちたといっても5段しかないし、その下は土だから、そう痛くはなさそうだった。
「俺達が出ていくまで、あいつを捕まえておいてくれ」
「承知いたしました」
外で待機していた騎士が階段下でうめいているボルバー様の腕を掴んで立ち上がらせると、ボルバー様が叫ぶ。
「アーティア! お、俺は諦めない! 俺の頭にシルバートレイで殴ってくる奴なんて初めてだ! 気にいったぞ!」
「頻繁にシルバートレイを頭に振り落とすことが行われているなら、この国を疑うぞ」
ボルバー様の発言を聞いて、セナ殿下が私を見てきたので否定する。
「シルバートレイで攻撃する淑女は今のところ、私しかいません。ですから、私は特殊なパターンだと思います」
「それなら良かった」
ボルバー様が連れて行かれたので、改めて使用人たちに礼を言って馬車に乗り込んだ。
こうして私は障害を乗り越えて、レモンズ侯爵家を後にしたのだった。
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