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37 試験の結果
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ロキはポスティム公爵令嬢に何か言われたとか、そんなことは書いていなかった。
あのシーンを見てしまったことは、騎士には言わないようにお願いしている。
立ち聞きしていたみたいになってしまったことを良くないとは思っていたみたいだから、何も言わずに了承してくれた。
とにかく、今の私にできることは試験で良い点を取ることしかない。
3日後には試験が始まり、10日後に王太子妃候補選抜の一次の結果発表がある。
試験を受けた次の日には、王太子妃に相応しい人の名前を書く投票日もある。
試験の結果が悪ければ、どんなに選考する人にとっての印象が良くても落とされる可能性が高い。
ここまで来たんだもの。
できれば残りたい。
最終候補に残り、本当に王太子妃に選ばれたいと思った時には、私の気持ちがかたまったという時だ。
だから、その時は、ロキに私の正直な気持ちを伝えようと思った。
*****
ロキとは会うことができないまま、試験の日を迎えた。
礼儀作法、体力測定は実技試験で、その他は筆記試験になる。
筆記試験は苦手科目もあったけれど、エレイン様たちと勉強会をしたこともあり、間違っている可能性は高いものの全ての質問に答えることができた。
ロキからの手紙が少なくなったことは、良い意味で集中できるきっかけにもなった。
気持ちは有り難いんだけど、書いてある内容が恥ずかしいものばっかりだったから動揺してしまっていたのよね。
その回数が少なくなった分、勉強が捗ったなんて知ったら、ロキはショックを受けるかもしれないから、絶対に言わないつもりだ。
実技試験、筆記試験を終えた次の日には、王太子妃候補を選ぶための投票があった。
私は自分とエレイン様に投票した。
今までは自分に投票する気はなかったけれど、それだけ気持ちに変化があったのだと思う。
それに、フィーニ様とフューニ様、どちらかを選んでも角が立つような気がして嫌だったし、二人も自分たちではなくエレイン様と私に投票すると内緒で話をしてくれていたから、自分の名前が書きやすかったということもある。
エレイン様は最終候補に残る3人は試験の結果がよっぽど悪くなく、審査をする人たちに悪評価ではなければ、私とエレイン様、そしてポスティム公爵令嬢が選ばれるだろうと予想した。
そして、エレイン様が予想した通りの3人が最終候補に選ばれたのだった。
あのシーンを見てしまったことは、騎士には言わないようにお願いしている。
立ち聞きしていたみたいになってしまったことを良くないとは思っていたみたいだから、何も言わずに了承してくれた。
とにかく、今の私にできることは試験で良い点を取ることしかない。
3日後には試験が始まり、10日後に王太子妃候補選抜の一次の結果発表がある。
試験を受けた次の日には、王太子妃に相応しい人の名前を書く投票日もある。
試験の結果が悪ければ、どんなに選考する人にとっての印象が良くても落とされる可能性が高い。
ここまで来たんだもの。
できれば残りたい。
最終候補に残り、本当に王太子妃に選ばれたいと思った時には、私の気持ちがかたまったという時だ。
だから、その時は、ロキに私の正直な気持ちを伝えようと思った。
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ロキとは会うことができないまま、試験の日を迎えた。
礼儀作法、体力測定は実技試験で、その他は筆記試験になる。
筆記試験は苦手科目もあったけれど、エレイン様たちと勉強会をしたこともあり、間違っている可能性は高いものの全ての質問に答えることができた。
ロキからの手紙が少なくなったことは、良い意味で集中できるきっかけにもなった。
気持ちは有り難いんだけど、書いてある内容が恥ずかしいものばっかりだったから動揺してしまっていたのよね。
その回数が少なくなった分、勉強が捗ったなんて知ったら、ロキはショックを受けるかもしれないから、絶対に言わないつもりだ。
実技試験、筆記試験を終えた次の日には、王太子妃候補を選ぶための投票があった。
私は自分とエレイン様に投票した。
今までは自分に投票する気はなかったけれど、それだけ気持ちに変化があったのだと思う。
それに、フィーニ様とフューニ様、どちらかを選んでも角が立つような気がして嫌だったし、二人も自分たちではなくエレイン様と私に投票すると内緒で話をしてくれていたから、自分の名前が書きやすかったということもある。
エレイン様は最終候補に残る3人は試験の結果がよっぽど悪くなく、審査をする人たちに悪評価ではなければ、私とエレイン様、そしてポスティム公爵令嬢が選ばれるだろうと予想した。
そして、エレイン様が予想した通りの3人が最終候補に選ばれたのだった。
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