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18 追いかけてくる令嬢
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エイドは持っていたカップをソーサーに戻して答える。
「将来、あなたと家族になる可能性があるからだとか何とか言っているらしいですよ」
「そんな馬鹿なことがあるわけないじゃないの! 向こうから婚約を破棄してきたのよ! それなのに何が家族になる可能性よ! 絶対にありえないわ!」
「君のご両親は全て贈り物を送り返しているようです。気を遣わせないように君には何も話していないんでしょう」
「そんな両親の気遣いを、エイドは普通に話してきたってこと?」
「君はそれくらいで悩むようなタイプではないでしょう」
「うっ。それはそうかもしれないけど、エイドに言われたくない」
だって、エイドのサラへのやり方は彼女への配慮なんて全然出来てないし、サラに結構ボコボコにされてるはずなのに諦めないところも良く言えばポジティブだけど、愛が重い気もする。
エイドは苦笑して応える。
「これくらいの無神経さがいいのかもしれません」
「エイドの場合は、サラに対して無神経にも程があると思うわ」
「それはおいておいてですね」
「おいておかずに納得いくまで話をしてもいいわよ?」
「長くなるので、それは次回に」
「わかったわ。で、マグナのことはどうしたらいいと思う?」
私の質問に、エイドは真面目な顔になって問い返してくる。
「君はもう彼に未練はないんですね?」
「未練も何も、もう話を出されないとマグナの存在は普段は頭に浮かばないわね」
「では、ロキの指示通りに遠慮なく動くことにします」
エイドはカップに残っていたお茶を飲み干すと、ソーサーに戻してから立ち上がる。
「ごちそうさまでした。突然、お邪魔してすみませんでした」
「ううん。顔は疲れてるみたいだけど、中身は元気そうで良かったわ」
「そんなことはありませんよ。精神的にもボロボロです」
苦笑するエイドを見て、サラが彼に何をして何を言ったのか、今まで以上に気になってしまった。
*****
サラに送った手紙の返事はすぐにきて、私とロキのデート日に会うということになった。
その日だと言うと、違う日にしたがるだろうから、わざと教えなかった。
その日までまだ日にちもあったため、その間にエレイン様とお茶をすることになった。
ティールーム向かっている途中でエレイン様と出会ったので話をしながら向かうと、すでに先客がいた。
先客が誰か気が付いたエレイン様は表情を一瞬歪めたあと、すぐに笑顔を作って私のほうに顔を向けた。
「今日は違う場所でお話しましょうか」
「そうですね」
小声で話をして頷きあったあと、踵を返そうとすると、私たちに気が付いた先客のメイドが声を上げた。
「フィーニ様、フューニ様、あちらにナスカム辺境伯令嬢と、キャスティー子爵令嬢がいらっしゃいますよ」
余計なことを言わないでよ!
と、たぶん、エレイン様も思ったと思う。
私とエレイン様は聞こえなかったフリをして、早足にその場を立ち去ろうとしたけれど、フィーニ様の声が聞こえた。
「まあ、本当ですわ。お二人共、よろしければお茶をご一緒しませんか?」
絶対に嫌だ。
お茶会に出席したわけじゃないんだから、お茶くらい自分の気が合う人とゆっくり楽しく飲ませてほしい。
それはエレイン様も同じ気持ちのようだった。
特に彼女の場合は、あの二人が鬱陶しいということもあるかもしれない。
聞こえなかったフリをして、エレイン様に話しかける。
「エレイン様、今日は私の部屋にいらっしゃいませんか」
「あら、よろしいんですの?」
「私も行きたいですわ!」
今度はフューニ様の声だった。
彼女はどうやら追いかけてきたから、私たちの会話が聞こえたようだった。
今、振り返ったら駄目よ。
目が合ったりしたら大変なことになるわ。
「エレイン様、私、なんだかジョギングがしたくなってきました!」
「えっ!? あ、そ、そうね。私も走りたくなってきたような気がします」
私の突然のお誘いにエレイン様は一瞬、困惑した様子だったけれど、意図を汲んでくださったらしく頷いてくれた。
でも、後ろから必死に付いてくるフューニ様に言われる。
「お二人共、……その靴で……っ、走られるんですか?」
私もエレイン様も動きやすい膝下丈のドレスではあるけれど、エレイン様はハイヒールだし、私もパンプスだった。
でも、走れないことはない。
いや、さすがにエレイン様のハイヒールはキツイわね。
「ご遠慮……なさらず。はぁ、はぁ。一緒に……っ、はぁ……、お茶を……飲みましょう」
ハアハア言いながら私とエレイン様の肩を掴んだフュー二様の顔は、こんなことを言っては駄目かもしれないけれど、ちょっとしたホラーだった。
辺境伯令嬢ってそんなに体力なくていいものなの?
ティールームから、そんなに離れた場所まで来てないのに、すごい疲れてるんだけど。
同じ辺境伯令嬢のエレイン様は全く疲れた顔はしていないし息も上がっていない。
私も息が上がるほど急いで歩いた感じもしない。
とにかく、捕まってしまった以上、無視するわけにもいかないので、私とエレイン様は諦めてティールームに向かうことにした。
「あら、随分と時間がかかっておられたようですけれど何かあったのかしら?」
「いえ、エレイン様とのお話が楽しくて、つい、夢中でお話をしていたら、フューニ様の声に気が付かなかったんです。申し訳ございません」
「そんなに楽しいお話をしていたの? どんな話をしていたか、ぜひ聞かせていただきたいわ」
姉のフィーニ様が笑顔で話を促してきた。
なんて言ったらいいのか。
あなたたちから逃れる話をしていました、と正直に答えるべきなの?
いやいや。
さすがにそれは失礼よね。
「二人だけの秘密です」
笑顔を作ってと答えると、フィーニ様は鼻白んだ様子だった。
「と、とにかく、……お二人共、お座りになって?」
フィーニ様から、フューニ様とフィーニ様の座っているテーブルの空いている椅子に座れと言われたのだけれど、私とエレイン様は何も申し合わせていないのに隣のテーブルに座った。
「あの、そちらにではなくてね?」
フューニ様が引きつった笑みを浮かべたけれど気にしないことにした。
「将来、あなたと家族になる可能性があるからだとか何とか言っているらしいですよ」
「そんな馬鹿なことがあるわけないじゃないの! 向こうから婚約を破棄してきたのよ! それなのに何が家族になる可能性よ! 絶対にありえないわ!」
「君のご両親は全て贈り物を送り返しているようです。気を遣わせないように君には何も話していないんでしょう」
「そんな両親の気遣いを、エイドは普通に話してきたってこと?」
「君はそれくらいで悩むようなタイプではないでしょう」
「うっ。それはそうかもしれないけど、エイドに言われたくない」
だって、エイドのサラへのやり方は彼女への配慮なんて全然出来てないし、サラに結構ボコボコにされてるはずなのに諦めないところも良く言えばポジティブだけど、愛が重い気もする。
エイドは苦笑して応える。
「これくらいの無神経さがいいのかもしれません」
「エイドの場合は、サラに対して無神経にも程があると思うわ」
「それはおいておいてですね」
「おいておかずに納得いくまで話をしてもいいわよ?」
「長くなるので、それは次回に」
「わかったわ。で、マグナのことはどうしたらいいと思う?」
私の質問に、エイドは真面目な顔になって問い返してくる。
「君はもう彼に未練はないんですね?」
「未練も何も、もう話を出されないとマグナの存在は普段は頭に浮かばないわね」
「では、ロキの指示通りに遠慮なく動くことにします」
エイドはカップに残っていたお茶を飲み干すと、ソーサーに戻してから立ち上がる。
「ごちそうさまでした。突然、お邪魔してすみませんでした」
「ううん。顔は疲れてるみたいだけど、中身は元気そうで良かったわ」
「そんなことはありませんよ。精神的にもボロボロです」
苦笑するエイドを見て、サラが彼に何をして何を言ったのか、今まで以上に気になってしまった。
*****
サラに送った手紙の返事はすぐにきて、私とロキのデート日に会うということになった。
その日だと言うと、違う日にしたがるだろうから、わざと教えなかった。
その日までまだ日にちもあったため、その間にエレイン様とお茶をすることになった。
ティールーム向かっている途中でエレイン様と出会ったので話をしながら向かうと、すでに先客がいた。
先客が誰か気が付いたエレイン様は表情を一瞬歪めたあと、すぐに笑顔を作って私のほうに顔を向けた。
「今日は違う場所でお話しましょうか」
「そうですね」
小声で話をして頷きあったあと、踵を返そうとすると、私たちに気が付いた先客のメイドが声を上げた。
「フィーニ様、フューニ様、あちらにナスカム辺境伯令嬢と、キャスティー子爵令嬢がいらっしゃいますよ」
余計なことを言わないでよ!
と、たぶん、エレイン様も思ったと思う。
私とエレイン様は聞こえなかったフリをして、早足にその場を立ち去ろうとしたけれど、フィーニ様の声が聞こえた。
「まあ、本当ですわ。お二人共、よろしければお茶をご一緒しませんか?」
絶対に嫌だ。
お茶会に出席したわけじゃないんだから、お茶くらい自分の気が合う人とゆっくり楽しく飲ませてほしい。
それはエレイン様も同じ気持ちのようだった。
特に彼女の場合は、あの二人が鬱陶しいということもあるかもしれない。
聞こえなかったフリをして、エレイン様に話しかける。
「エレイン様、今日は私の部屋にいらっしゃいませんか」
「あら、よろしいんですの?」
「私も行きたいですわ!」
今度はフューニ様の声だった。
彼女はどうやら追いかけてきたから、私たちの会話が聞こえたようだった。
今、振り返ったら駄目よ。
目が合ったりしたら大変なことになるわ。
「エレイン様、私、なんだかジョギングがしたくなってきました!」
「えっ!? あ、そ、そうね。私も走りたくなってきたような気がします」
私の突然のお誘いにエレイン様は一瞬、困惑した様子だったけれど、意図を汲んでくださったらしく頷いてくれた。
でも、後ろから必死に付いてくるフューニ様に言われる。
「お二人共、……その靴で……っ、走られるんですか?」
私もエレイン様も動きやすい膝下丈のドレスではあるけれど、エレイン様はハイヒールだし、私もパンプスだった。
でも、走れないことはない。
いや、さすがにエレイン様のハイヒールはキツイわね。
「ご遠慮……なさらず。はぁ、はぁ。一緒に……っ、はぁ……、お茶を……飲みましょう」
ハアハア言いながら私とエレイン様の肩を掴んだフュー二様の顔は、こんなことを言っては駄目かもしれないけれど、ちょっとしたホラーだった。
辺境伯令嬢ってそんなに体力なくていいものなの?
ティールームから、そんなに離れた場所まで来てないのに、すごい疲れてるんだけど。
同じ辺境伯令嬢のエレイン様は全く疲れた顔はしていないし息も上がっていない。
私も息が上がるほど急いで歩いた感じもしない。
とにかく、捕まってしまった以上、無視するわけにもいかないので、私とエレイン様は諦めてティールームに向かうことにした。
「あら、随分と時間がかかっておられたようですけれど何かあったのかしら?」
「いえ、エレイン様とのお話が楽しくて、つい、夢中でお話をしていたら、フューニ様の声に気が付かなかったんです。申し訳ございません」
「そんなに楽しいお話をしていたの? どんな話をしていたか、ぜひ聞かせていただきたいわ」
姉のフィーニ様が笑顔で話を促してきた。
なんて言ったらいいのか。
あなたたちから逃れる話をしていました、と正直に答えるべきなの?
いやいや。
さすがにそれは失礼よね。
「二人だけの秘密です」
笑顔を作ってと答えると、フィーニ様は鼻白んだ様子だった。
「と、とにかく、……お二人共、お座りになって?」
フィーニ様から、フューニ様とフィーニ様の座っているテーブルの空いている椅子に座れと言われたのだけれど、私とエレイン様は何も申し合わせていないのに隣のテーブルに座った。
「あの、そちらにではなくてね?」
フューニ様が引きつった笑みを浮かべたけれど気にしないことにした。
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