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第16話 あなたへの愛は冷めましたので、ご安心ください
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ローリーの愛人宣言に対するお断りに関しては、ジェインがローリーに「お断りします」と伝えてくれたんだけれど、「信じられない」と言って、ジェインに当たり散らして暴力をふるおうとしたらしい。
ただ、ローリーがジェインに適うはずがなかった。
ジェイン曰く「顔面に受けても、ちょっと痛いと思うくらいのパンチ力だと思う」らしく、それほどローリーの力は弱かった。
ジェインに取り押さえられたローリーが騒ぎ立てた為、その声にメイドが気付き、子爵夫妻を連れて来たので、ジェインはどういう理由でこんな事になったか説明したらしかった。
わたしもジェインも本当はこの事は公にしたくなかった。
なぜなら、ジェインがローリーのご両親とお話をした際に、このまま反省せずに揉め事を起こすようなら、ローリーの事を廃嫡にするという話を聞いていたから。
わたしもジェインから、ローリーの伝言を聞くまでに、その話を聞いていたから、出来れば子供同士で解決したかった。
ジェインはそれもローリーに伝えたらしいけれど駄目だったそう。
その事に関してはジェインは反省していた。
ジェインじゃなく、他の人から伝えられていたら、また違った結果になったかもしれないと。
甘いと言われるかもしれないけれど、わたしもジェインも小さい頃からの幼馴染であるローリーを信じたかったし、彼に信じてほしかったし、出来れば守りたかった。
せめて、エルダン男爵令嬢の為にも昔のローリーに戻ってくれればという期待が、いつまでたっても抜けなかったのだ。
彼をここまで追い詰めたのには、わたしにも責任がある。
後悔してももう、遅いのだけれど…。
子爵夫妻はローリーの愛人発言について、わたしの所までやって来て、床に額をつけて謝ってくれた。
「結局は、子供の考えなんて浅いものね」
ローリーの伝言の件から数日後、前回と同じく放課後にわたし達以外誰もいない教室で、ジェインに話しかけると悲しげな表情で頷いた。
「そうだな。大人になったら割り切った考えも出来るようになるのかもしれないけど、どうしても俺達は感情論が先に来てしまうな」
「お父様達からは子供なんだから大人を頼りなさいと言われたけれど、わたしとローリーとの問題だと思ったの。だけど、そういう問題でもないのね…。それに、あなたにも迷惑をかけてしまったし…」
「俺の事は気にしなくていい。ただ、ローリーが問題だな」
「本当に廃嫡されてしまうのかしら?」
私が聞くと、ジェインは肩をすくめる。
「確実とは言えないが、その可能性は高いだろうな。だけど、この国では廃嫡ってのはあとを継がせないだけで縁を切るという意味ではないだろ?」
「そうね。見捨てられるわけではないものね」
ため息を吐いた後、ジェインに聞いてみる。
「私はもっとローリーに寄り添うべきだったのかしら?」
「それは人それぞれだろ。他の女性と話すだけで浮気だという人間もいれば、体の関係がなければ許すという人もいるし、体の関係があっても許せる人もいるから。リリアーナが許せなかった事をしたなら、その時点で駄目だろ。自分で納得する方法が一番だ」
「……ありがとう」
それから数日後、お父様からローリーが廃嫡されたと伝えられた。
エルダン男爵家はその事についてエルゼバン子爵に文句を言いにいったらしいのだけれど、エルダン男爵令嬢の事については責任を取らせるし、それが気に入らない場合は他の解決策を探すと答えたらしい。
エルダン男爵夫妻は自分の娘を子爵家に嫁がせたかったのに当てが外れてしまい悔しがっていたらしいけれど、ローリーと肉体関係を持ってしまった以上、エルダン男爵令嬢をもらってくれる様な他の貴族の男性はいないと考えたのか、渋々、了承して帰っていったらしかった。
もっとローリーの事をわたしが支えてあげていたなら、彼はあんな事にならなかったのかな、と何度も思う。
でも、お父様は言った。
『リリアーナ。ローリーがジェインへのコンプレックスに悩まされていた気持ちは理解してあげるべきだけれど、かといって、それを浮気して良い理由にしてはいけない。リリアーナの事が本当に大事なら、他の女性に手を出したりしない。リリアーナの悲しむ事をしようとしたりなんかしないんだ。一度ある事は二度あるとよく言うだろう? ローリーが自分のやっている事が間違っていると理解しない限り、彼は同じことを繰り返していたと思うよ。いいかい? 君はローリーを切り捨てたんじゃない。ローリーを解放してあげたんだ』
わたしが婚約者だったから、わたしとジェインが幼馴染だったから、ローリーは苦しめられたのかと思うと申し訳なくなる。
でも、お父様が言う通り、ローリーは途中からはわたしへの愛じゃなくて、わたしなんてどうでもいい。
ただ、ジェインに勝ちたいという気持ちしか感じられなくなっていた。
それから約一年後のある日、ローリーから手紙が届いた。
今は新しい学園で楽しくやれているけれど、エルダン男爵令嬢とは喧嘩ばかりらしい。
彼女は平民のローリーには興味がないから、ローリーのお父様は男爵の爵位も持っていらっしゃるから、それを譲ってもらう様にと言っているらしい。
ローリーが暴走してしまった理由も書かれていて、やはり、あの時は私のためだと言いながら、ジェインに勝ちたかっただけらしい。
以前、「背徳の恋」という本を読んでいたのは、実はローリーには気になる先生がいたらしい。
だけど、結ばれない事はわかっているし、想像だけで終わらせようと思っていたところに、好きだった先生の好みのタイプがジェインに近い事を知り、余計に嫉妬心を燃やしたらしい。
今はジェインへの嫉妬心などなく、心穏やかに過ごせているらしいので、それはそれで良かったと思うけれど、知りたくもない事を知ってしまった気がする。
私はローリーの事が好きだったけれど、言葉が足りなかったのだなと今になって思う。
これからは気持ちは伝わっていると思うだけではなく、言葉にしなくちゃね。
ローリーからの手紙には、最後にこう書いてあった。
『君が僕を忘れられなくて泣いていないかだけが心配だ』
わたしは返事を書く事にした。
『あなたへの愛は冷めましたので、ご安心ください』
今までは罪悪感があったせいで、前に進んで良いのかわからなかった。
でも、ローリーが前に進んでいるのなら、わたしだって前に進んでもいいわよね?
これがローリーと最後のやり取りになるであろうから、彼の幸せを祈りながら手紙を書き進めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本当はもう少し書きたかったエピソードもあるのですが、たぶん、それ書くとローリーへの同情がなくなりそうな気がしてやめました。
ちなみに「背徳の恋」という本は5話でローリーが読んでおります。
お気に入り登録、しおり、エールなど本当に励みになりました。
ありがとうございました。
また別の作品でもお会いできますと光栄です。
ただ、ローリーがジェインに適うはずがなかった。
ジェイン曰く「顔面に受けても、ちょっと痛いと思うくらいのパンチ力だと思う」らしく、それほどローリーの力は弱かった。
ジェインに取り押さえられたローリーが騒ぎ立てた為、その声にメイドが気付き、子爵夫妻を連れて来たので、ジェインはどういう理由でこんな事になったか説明したらしかった。
わたしもジェインも本当はこの事は公にしたくなかった。
なぜなら、ジェインがローリーのご両親とお話をした際に、このまま反省せずに揉め事を起こすようなら、ローリーの事を廃嫡にするという話を聞いていたから。
わたしもジェインから、ローリーの伝言を聞くまでに、その話を聞いていたから、出来れば子供同士で解決したかった。
ジェインはそれもローリーに伝えたらしいけれど駄目だったそう。
その事に関してはジェインは反省していた。
ジェインじゃなく、他の人から伝えられていたら、また違った結果になったかもしれないと。
甘いと言われるかもしれないけれど、わたしもジェインも小さい頃からの幼馴染であるローリーを信じたかったし、彼に信じてほしかったし、出来れば守りたかった。
せめて、エルダン男爵令嬢の為にも昔のローリーに戻ってくれればという期待が、いつまでたっても抜けなかったのだ。
彼をここまで追い詰めたのには、わたしにも責任がある。
後悔してももう、遅いのだけれど…。
子爵夫妻はローリーの愛人発言について、わたしの所までやって来て、床に額をつけて謝ってくれた。
「結局は、子供の考えなんて浅いものね」
ローリーの伝言の件から数日後、前回と同じく放課後にわたし達以外誰もいない教室で、ジェインに話しかけると悲しげな表情で頷いた。
「そうだな。大人になったら割り切った考えも出来るようになるのかもしれないけど、どうしても俺達は感情論が先に来てしまうな」
「お父様達からは子供なんだから大人を頼りなさいと言われたけれど、わたしとローリーとの問題だと思ったの。だけど、そういう問題でもないのね…。それに、あなたにも迷惑をかけてしまったし…」
「俺の事は気にしなくていい。ただ、ローリーが問題だな」
「本当に廃嫡されてしまうのかしら?」
私が聞くと、ジェインは肩をすくめる。
「確実とは言えないが、その可能性は高いだろうな。だけど、この国では廃嫡ってのはあとを継がせないだけで縁を切るという意味ではないだろ?」
「そうね。見捨てられるわけではないものね」
ため息を吐いた後、ジェインに聞いてみる。
「私はもっとローリーに寄り添うべきだったのかしら?」
「それは人それぞれだろ。他の女性と話すだけで浮気だという人間もいれば、体の関係がなければ許すという人もいるし、体の関係があっても許せる人もいるから。リリアーナが許せなかった事をしたなら、その時点で駄目だろ。自分で納得する方法が一番だ」
「……ありがとう」
それから数日後、お父様からローリーが廃嫡されたと伝えられた。
エルダン男爵家はその事についてエルゼバン子爵に文句を言いにいったらしいのだけれど、エルダン男爵令嬢の事については責任を取らせるし、それが気に入らない場合は他の解決策を探すと答えたらしい。
エルダン男爵夫妻は自分の娘を子爵家に嫁がせたかったのに当てが外れてしまい悔しがっていたらしいけれど、ローリーと肉体関係を持ってしまった以上、エルダン男爵令嬢をもらってくれる様な他の貴族の男性はいないと考えたのか、渋々、了承して帰っていったらしかった。
もっとローリーの事をわたしが支えてあげていたなら、彼はあんな事にならなかったのかな、と何度も思う。
でも、お父様は言った。
『リリアーナ。ローリーがジェインへのコンプレックスに悩まされていた気持ちは理解してあげるべきだけれど、かといって、それを浮気して良い理由にしてはいけない。リリアーナの事が本当に大事なら、他の女性に手を出したりしない。リリアーナの悲しむ事をしようとしたりなんかしないんだ。一度ある事は二度あるとよく言うだろう? ローリーが自分のやっている事が間違っていると理解しない限り、彼は同じことを繰り返していたと思うよ。いいかい? 君はローリーを切り捨てたんじゃない。ローリーを解放してあげたんだ』
わたしが婚約者だったから、わたしとジェインが幼馴染だったから、ローリーは苦しめられたのかと思うと申し訳なくなる。
でも、お父様が言う通り、ローリーは途中からはわたしへの愛じゃなくて、わたしなんてどうでもいい。
ただ、ジェインに勝ちたいという気持ちしか感じられなくなっていた。
それから約一年後のある日、ローリーから手紙が届いた。
今は新しい学園で楽しくやれているけれど、エルダン男爵令嬢とは喧嘩ばかりらしい。
彼女は平民のローリーには興味がないから、ローリーのお父様は男爵の爵位も持っていらっしゃるから、それを譲ってもらう様にと言っているらしい。
ローリーが暴走してしまった理由も書かれていて、やはり、あの時は私のためだと言いながら、ジェインに勝ちたかっただけらしい。
以前、「背徳の恋」という本を読んでいたのは、実はローリーには気になる先生がいたらしい。
だけど、結ばれない事はわかっているし、想像だけで終わらせようと思っていたところに、好きだった先生の好みのタイプがジェインに近い事を知り、余計に嫉妬心を燃やしたらしい。
今はジェインへの嫉妬心などなく、心穏やかに過ごせているらしいので、それはそれで良かったと思うけれど、知りたくもない事を知ってしまった気がする。
私はローリーの事が好きだったけれど、言葉が足りなかったのだなと今になって思う。
これからは気持ちは伝わっていると思うだけではなく、言葉にしなくちゃね。
ローリーからの手紙には、最後にこう書いてあった。
『君が僕を忘れられなくて泣いていないかだけが心配だ』
わたしは返事を書く事にした。
『あなたへの愛は冷めましたので、ご安心ください』
今までは罪悪感があったせいで、前に進んで良いのかわからなかった。
でも、ローリーが前に進んでいるのなら、わたしだって前に進んでもいいわよね?
これがローリーと最後のやり取りになるであろうから、彼の幸せを祈りながら手紙を書き進めた。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本当はもう少し書きたかったエピソードもあるのですが、たぶん、それ書くとローリーへの同情がなくなりそうな気がしてやめました。
ちなみに「背徳の恋」という本は5話でローリーが読んでおります。
お気に入り登録、しおり、エールなど本当に励みになりました。
ありがとうございました。
また別の作品でもお会いできますと光栄です。
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