15 / 30
14 私のことなど、ご放念くださいませ
しおりを挟む
「前々から言っているだろう! オレは君への愛情なんて、これっぽっちもない! 君を抱いたのは同情だ!」
「そんな……! 酷すぎませんか!」
テグノ伯爵夫人は悲痛な声をあげた。人前であるにもかかわらず、喧嘩を始めた二人に呆れ返っていると、フェル殿下が私に身を寄せて小声で話しかけてくる。
「思った以上にクズだな」
「こう言うだろうとは思っていましたが、実際に聞いてみると嫌悪感が増しますね」
「たとえ、そう思っていたとしても普通は口に出さないもんだろうが、奴にとってはそれが当たり前だから、理解できないこちら側のほうがおかしいという思考になるんだろうな」
「そうだと思います」
自分と全く同じ考えを持つ人なんていないだろうから、理解できない感情があってもおかしくはない。だけど、常識的に口に出して良いことと悪いことくらいは、この年齢になってわかっていないほうがおかしい。
身を寄せて小声で話をしているというのもあるけれど、一緒に過ごしていく内に、私とフェル殿下の距離も近づいている。そのことに気が付いたのか、伯爵夫人と喧嘩をしていたテグノ伯爵が私に訴える。
「どういうことだよ、ナナリー! オレ以外の男と仲良くするなんてありえない!」
「あなたにそんなことを言われる筋合いはありません。あなたと私の関係はもう終わっているんです。それに、私とフェル殿下はいずれ結婚するんですから、仲良くしていてもおかしくないでしょう」
「オレの中では君との関係は終わったつもりはない!」
本当に面倒くさい男ね!
「離婚も成立し、私はフェル殿下と婚約、あなたは夫人と結婚したんです。それなのに関係が終わっていないなんて馬鹿なことを言わないでください!」
「……ナナリー」
テグノ伯爵は私を睨みつけて続ける。
「君はフェル殿下のことが好きなのか?」
「はい?」
予想外の質問をされて聞き返すと、テグノ伯爵は私たちの間にある木のテーブルに身を乗り出して叫ぶ。
「オレは浮気していない! それなのに君はフェル殿下に心変わりしたって言うのか!」
「意味がわかりません! あなたと私の関係は終わったと言っているでしょう! あなたと結婚している時にフェル殿下を好きになっていたら浮気と言えるでしょう。でも、今は違います! あなたとは離婚していますし、フェル殿下は私の婚約者なんです。好きになっても浮気とは言いません!」
「そうだ。俺とナナリーが深い関係になっていても問題はない」
そんな事実はないのだけど、テグノ伯爵を挑発するためにフェル殿下が、意地の悪そうな笑みを浮かべて言った。
すると、テグノ伯爵は怒りで顔を真っ赤にして叫ぶ。
「問題はありますよ! 愛し合っている二人の仲を引き裂いたんです!」
「愛し合っている二人というのは?」
「オレとナナリーです!」
フェル殿下は小さく息を吐いてから、私を見つめる。
「そうなのか?」
「いいえ。愛し合っていると思っていたのはテグノ伯爵だけです。彼が浮気したとわかった時点で、彼への愛情は全て消え去っています! もし、テグノ伯爵への愛情があった時にフェル殿下と関係を持っていたなら……」
私はテグノ伯爵を見つめて尋ねる。
「あなたは、そのことをどう思いますか?」
「どう思うって。オレがいるのにフェル殿下と関係を持つなんて、ただの浮気じゃないか!」
「ですよね」
にっこりと微笑むと、テグノ伯爵はぽかんとした顔をした。
「ですよねって、君は浮気したんだろ? どうして笑うんだよ」
「あなたが先に同じことをしたんじゃないですか」
「は? ……え?」
やっと気が付いたのか、テグノ伯爵は焦った顔になる。
「……ど、どういうことだ。オレのしたことは浮気だって言うのかよ」
「やっと気づいてくれましたか?」
自分が同じ立場にならないとわからないなんて、本当に面倒な人だ。世の中にはここまでやってもわからない人もいるかもしれないから、今回は気づいてもらえて良かったということにしよう。
「……だ、だから、ナナリーはオレと離婚したのか? 一度の浮気が許せなくて?」
「これは駄目だな」
一度の浮気という言葉に、フェル殿下が反応して続ける。
「一度だって許せないと思う人間もいるし、何回でも許す人間もいる。ナナリーの場合は一度でも許せなかった。それだけだ。大体、浮気したほうがなんで偉そうにしてるんだ」
「しかも、浮気相手への態度がひど過ぎます。既婚者だとわかっていて迫るほうも迫るほうですが、その誘いに乗ったのはあなたです。それなのに、あなたが彼女を責めるのはおかしいでしょう」
「オレは脅されていたんだ! 君を思ってこその行動なんだよ!」
周りにいる兵士たちは訴えるテグノ伯爵を見て、あきれ返った顔をしている。
「私を思っていると言うのなら、私のことなど、ご放念くださいませ」
「う、嘘だろ? オレのやったことは本当に浮気なのかよ!?」
「そうよ」
「そうだ」
「そうよ!」
私とフェル殿下だけでなく、夫人にまで肯定されたテグノ伯爵は、助けを求めるように兵士たちに目を向けた。すると、フェル殿下から発言の許可を受けた一人が、テグノ伯爵に答える。
「あなたがどのようなことをされたかというお話は伺っています。あなたのしたことは浮気であり、裏切り行為です。もし、私があなたと同じようなことをしたことが、妻にわかれば、私は妻から即離婚を言い渡されるでしょう」
「そ、そんな……!」
声を震わせるテグノ伯爵に、夫人が話しかける。
「ノウル様。いい加減に目を覚ましてください。あなたは浮気をしたかもしれませんが、相手が、この美しいわたくしです。抗うことなんてできませんでしたわ」
「うるさい!」
「うるさいのはお前だよ。……ところで、テグノ伯爵夫人に聞きたいことがあるんだが」
フェル殿下が話しかけると、伯爵夫人は眉根を寄せる。
「なんでしょうか」
「君はクヤイズ殿下と親しいのか?」
クヤイズ殿下の名を聞いた瞬間、伯爵夫人はびくりと体を震わせた。
「そんな……! 酷すぎませんか!」
テグノ伯爵夫人は悲痛な声をあげた。人前であるにもかかわらず、喧嘩を始めた二人に呆れ返っていると、フェル殿下が私に身を寄せて小声で話しかけてくる。
「思った以上にクズだな」
「こう言うだろうとは思っていましたが、実際に聞いてみると嫌悪感が増しますね」
「たとえ、そう思っていたとしても普通は口に出さないもんだろうが、奴にとってはそれが当たり前だから、理解できないこちら側のほうがおかしいという思考になるんだろうな」
「そうだと思います」
自分と全く同じ考えを持つ人なんていないだろうから、理解できない感情があってもおかしくはない。だけど、常識的に口に出して良いことと悪いことくらいは、この年齢になってわかっていないほうがおかしい。
身を寄せて小声で話をしているというのもあるけれど、一緒に過ごしていく内に、私とフェル殿下の距離も近づいている。そのことに気が付いたのか、伯爵夫人と喧嘩をしていたテグノ伯爵が私に訴える。
「どういうことだよ、ナナリー! オレ以外の男と仲良くするなんてありえない!」
「あなたにそんなことを言われる筋合いはありません。あなたと私の関係はもう終わっているんです。それに、私とフェル殿下はいずれ結婚するんですから、仲良くしていてもおかしくないでしょう」
「オレの中では君との関係は終わったつもりはない!」
本当に面倒くさい男ね!
「離婚も成立し、私はフェル殿下と婚約、あなたは夫人と結婚したんです。それなのに関係が終わっていないなんて馬鹿なことを言わないでください!」
「……ナナリー」
テグノ伯爵は私を睨みつけて続ける。
「君はフェル殿下のことが好きなのか?」
「はい?」
予想外の質問をされて聞き返すと、テグノ伯爵は私たちの間にある木のテーブルに身を乗り出して叫ぶ。
「オレは浮気していない! それなのに君はフェル殿下に心変わりしたって言うのか!」
「意味がわかりません! あなたと私の関係は終わったと言っているでしょう! あなたと結婚している時にフェル殿下を好きになっていたら浮気と言えるでしょう。でも、今は違います! あなたとは離婚していますし、フェル殿下は私の婚約者なんです。好きになっても浮気とは言いません!」
「そうだ。俺とナナリーが深い関係になっていても問題はない」
そんな事実はないのだけど、テグノ伯爵を挑発するためにフェル殿下が、意地の悪そうな笑みを浮かべて言った。
すると、テグノ伯爵は怒りで顔を真っ赤にして叫ぶ。
「問題はありますよ! 愛し合っている二人の仲を引き裂いたんです!」
「愛し合っている二人というのは?」
「オレとナナリーです!」
フェル殿下は小さく息を吐いてから、私を見つめる。
「そうなのか?」
「いいえ。愛し合っていると思っていたのはテグノ伯爵だけです。彼が浮気したとわかった時点で、彼への愛情は全て消え去っています! もし、テグノ伯爵への愛情があった時にフェル殿下と関係を持っていたなら……」
私はテグノ伯爵を見つめて尋ねる。
「あなたは、そのことをどう思いますか?」
「どう思うって。オレがいるのにフェル殿下と関係を持つなんて、ただの浮気じゃないか!」
「ですよね」
にっこりと微笑むと、テグノ伯爵はぽかんとした顔をした。
「ですよねって、君は浮気したんだろ? どうして笑うんだよ」
「あなたが先に同じことをしたんじゃないですか」
「は? ……え?」
やっと気が付いたのか、テグノ伯爵は焦った顔になる。
「……ど、どういうことだ。オレのしたことは浮気だって言うのかよ」
「やっと気づいてくれましたか?」
自分が同じ立場にならないとわからないなんて、本当に面倒な人だ。世の中にはここまでやってもわからない人もいるかもしれないから、今回は気づいてもらえて良かったということにしよう。
「……だ、だから、ナナリーはオレと離婚したのか? 一度の浮気が許せなくて?」
「これは駄目だな」
一度の浮気という言葉に、フェル殿下が反応して続ける。
「一度だって許せないと思う人間もいるし、何回でも許す人間もいる。ナナリーの場合は一度でも許せなかった。それだけだ。大体、浮気したほうがなんで偉そうにしてるんだ」
「しかも、浮気相手への態度がひど過ぎます。既婚者だとわかっていて迫るほうも迫るほうですが、その誘いに乗ったのはあなたです。それなのに、あなたが彼女を責めるのはおかしいでしょう」
「オレは脅されていたんだ! 君を思ってこその行動なんだよ!」
周りにいる兵士たちは訴えるテグノ伯爵を見て、あきれ返った顔をしている。
「私を思っていると言うのなら、私のことなど、ご放念くださいませ」
「う、嘘だろ? オレのやったことは本当に浮気なのかよ!?」
「そうよ」
「そうだ」
「そうよ!」
私とフェル殿下だけでなく、夫人にまで肯定されたテグノ伯爵は、助けを求めるように兵士たちに目を向けた。すると、フェル殿下から発言の許可を受けた一人が、テグノ伯爵に答える。
「あなたがどのようなことをされたかというお話は伺っています。あなたのしたことは浮気であり、裏切り行為です。もし、私があなたと同じようなことをしたことが、妻にわかれば、私は妻から即離婚を言い渡されるでしょう」
「そ、そんな……!」
声を震わせるテグノ伯爵に、夫人が話しかける。
「ノウル様。いい加減に目を覚ましてください。あなたは浮気をしたかもしれませんが、相手が、この美しいわたくしです。抗うことなんてできませんでしたわ」
「うるさい!」
「うるさいのはお前だよ。……ところで、テグノ伯爵夫人に聞きたいことがあるんだが」
フェル殿下が話しかけると、伯爵夫人は眉根を寄せる。
「なんでしょうか」
「君はクヤイズ殿下と親しいのか?」
クヤイズ殿下の名を聞いた瞬間、伯爵夫人はびくりと体を震わせた。
1,163
お気に入りに追加
2,686
あなたにおすすめの小説
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
辺境伯の夫は私よりも元娼婦を可愛がります。それなら私は弟様と組んで、あなたの悪事を暴きますね?
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢アシュリーは辺境伯ジャスパーの元へ嫁いだ。しかし夫ジャスパーはアシュリーに“友達”を用意したと言って、屋敷に元娼婦ワンダを住まわせていた。性悪のワンダはアシュリーに虐められたと嘘を吐き、夫はその言葉ばかりを信じて……やがてアシュリーは古城に幽閉されてしまう。彼女はそこで出会った夫の異母弟メレディスと手を組み、夫の悪事を暴き出す――
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
婚約者の断罪
玉響
恋愛
ミリアリア・ビバーナム伯爵令嬢には、最愛の人がいる。婚約者である、バイロン・ゼフィランサス侯爵令息だ。
見目麗しく、令嬢たちからの人気も高いバイロンはとても優しく、ミリアリアは幸せな日々を送っていた。
しかし、バイロンが別の令嬢と密会しているとの噂を耳にする。
親友のセシリア・モナルダ伯爵夫人に相談すると、気の強いセシリアは浮気現場を抑えて、懲らしめようと画策を始めるが………。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
不妊を理由に離縁されて、うっかり妊娠して幸せになる話
七辻ゆゆ
恋愛
「妊娠できない」ではなく「妊娠しづらい」と診断されたのですが、王太子である夫にとってその違いは意味がなかったようです。
離縁されてのんびりしたり、お菓子づくりに協力したりしていたのですが、年下の彼とどうしてこんなことに!?
もうすぐ、お別れの時間です
夕立悠理
恋愛
──期限つきの恋だった。そんなの、わかってた、はずだったのに。
親友の代わりに、王太子の婚約者となった、レオーネ。けれど、親友の病は治り、婚約は解消される。その翌日、なぜか目覚めると、王太子が親友を見初めるパーティーの日まで、時間が巻き戻っていた。けれど、そのパーティーで、親友ではなくレオーネが見初められ──。王太子のことを信じたいけれど、信じられない。そんな想いにゆれるレオーネにずっと幼なじみだと思っていたアルロが告白し──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる