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26のその後……?

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※ 幸せなラストで良いのよ! という方はご遠慮くださいませ。
バッドエンドではありませんが、え? ここで終わり!? という終わり方になっています。
それでもよろしければどうぞ!










 ミレイの後押しがあり、私とエルは結婚することになった。
 エルは私の心が癒えるのをずっと待っててくれた。
 だから、応えられないのなら、そのことを早く伝えなければならないことはわかっていた。
 でも、無理だと伝えていなかったのは、私の中でエルの存在が大きくなっていたからだ。

 エルと結婚するということは、キスとか、それ以上のことをしちゃうわけよね? 

 うわあああ。
 恥ずかしい。
 レイロの時には感じなかった気持ちだわ。
 まるで10代に戻ったみたい。

 ベッドに寝転んで悶えていると、屋敷の周りに張っている侵入防止の魔法が反応した。

 ……こんな時間に誰かしら。

 もう夜も遅い時間だ。
 来客はありえない。
 家族や使用人かどうか確かめようと魔力の反応を確かめた時、私は飛び起きて寝間着のまま部屋を飛び出した。

 ミレイの部屋の前にいた護衛は何者かによって倒されている。
 まだ息があったので回復魔法をかけ、助けを呼ぶように指示をした。
 
「いやあっ! こわいっ! だれかたすけてっ!」
「ミレイ!」

 ミレイの叫び声に反応して部屋の中に入ると、ミレイのベッドの近くに右腕のない、顔に大きな深い傷を負った男が立っていた。

「……やあ、アイミー。久しぶりだね。俺の娘を返してもらうよ」










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!


ハリウ○ド映画などで最後の最後に「えっ?」とか「今の何?」と思うような感じのものってあると思うのですが、今回はそれにしてみました。
エンドロールの後にいきなりくるやつが一番怖いです。

レイロの死を曖昧にしたのはこれを書きたかったからです。
本当はミレイとアイミーが二人で話をしている時に、勝手に扉が開いて……という風にしようと思ったんですが、そのパターンは私が怖くなって書けませんでした。

こんな続きはいらなかった、という方もいると思います。
そのため、注意書きをさせていただきました。

この後、どうなるのか気になりますかね?
気になってもらえたら嬉しいです。
「続きをぉ!」という声があったら書くかもしれません。
ただ、そうなると、一話、二話で終わるような問題ではないので、第二部という形でお付き合い願えたらなと思っております。
(その時は完結から連載になっていると思います)

※追記

有り難いことに、続きをというお声をいただけましたので、第一部完結にさせていただきました。
準備していこうと思います!
続きを読むと思ってくださる方はお気に入りはそのままにしたいただけたらと思います。






で、ここからは宣伝になります。

一つ完結すると一つ新作を投稿しておりまして、今回も新作を投稿しております。

「ここはあなたの家ではありません」というタイトルでメンタルがかなり強いヒロインになります。(大人気?のシルバーちゃんも登場するかも?)
読んでいただけますと嬉しいです。


お気に入り登録、エール、栞、いいね、本当にありがとうございました!
励みになりました。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

また他の作品でお会いできますように。
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