18 / 31
17 ずっと好きだった
しおりを挟む
エルの鋭い視線に気が付いたレイロは、エルに近付いて訴える。
「誤解だよ、エルファス! 俺はお前のことを大事に思っているし好きだよ。だけど、恋愛感情とは違う! 世間一般によくあるやつなんだ!」
「よくあるやつって何だよ。普通の兄弟は仲が良くても良い距離感を保ってて、兄さんのように俺に執着してない」
「執着じゃない! 兄だから弟を心配してるんだ。それだけの話だろう! それの何が悪いんだよ!」
「俺だって、今まではそうだと思ってたよ」
「……エル、何かあったの?」
誰かから何か言われたのかしら。
そう思って声を掛けると、エルは私の隣に立って口を開く。
「父さんと母さんから連絡があったんだ」
「……どんな話だったの?」
「兄さんがアイミーを選んだ理由や、エイミーと浮気した理由を仮説にはなるけど、教えくれたんだ」
「……それって、私にも教えてもらえる話かしら」
尋ねると、エルが答える前に、レイロが割って入ってくる。
「待ってくれ! 俺がエルを特別視しているのは間違いない! だけど、アイミーのことは女性として本当に愛しているんだよ!」
この人、愛しているって言えば何とかなるとでも思っているのかしら。
「あなたの愛してるなんて、私にとって、この世で一番信じられないものだわ!」
「だから、信じてくれって言ってるじゃないか!」
「信じられなくさせたのはあなたよ! あなたがエルを大事にしていても、私はそれで良かった! 私にとってもエルは大事な弟だったから!」
視界に入ったお姉様が笑った気がして、私は言葉を止めた。
「お姉様、何がおかしいんです?」
「何でもないわ」
お姉様は私ではなく、エルを見て答えた。
なぜ笑ったのか気にはなるけれど、今はレイロと話をしていたところだった。
「……さっきの続きだけど、急用ができて私よりもエルを優先したとしても、エルが相手だったら許せてた。だけど、あなたはお姉様と浮気をしてた! しかも、関係を持っているにもかかわらず、ちゃんと調べもせずに自分の子供じゃないって言うだなんて!」
話している内に興奮してきて、レイロに掴みかかろうとした私をエルが止める。
「アイミー、怒る気持ちはわかるけど手は出すな」
怒りで息が荒くなっている私の背中を、エルが落ち着かせるように撫でた。
「……だって、許せないんだもの」
「そうだよな」
頷いたエルは、私に言い聞かせるように優しい声で続ける。
「エイミーも兄さんも道を踏み外してる。そして、二人共がそのことに気が付いてない。悪いことをしたと自分で気が付くまでは何を言っても無駄だ」
「……じゃあ、どうしたら、レイロとお姉様との縁を断ち切れるの! 私はもう二人には関わりたくないのに!」
当たり散らすように叫んだあとにエルの顔を見て、私は一瞬で後悔した。
エルの顔がとても悲しそうだったから。
傷つけてしまったのかもしれない。
そう思って頭を下げる。
「……ごめんなさい、エル。あなたは悪くないのに。本当にごめんなさい」
「……いや、俺が悪いんだ」
「どうして? エルだって被害者でしょう。それに今のは完全に八つ当たりよ」
「ずっと好きだったから」
「え?」
何の話かわからなくて聞き返した時、レイロが会話に割って入ってきた。
「今はそんな話をしている場合じゃないだろう! 子供のことだけど、さっきも言ったが認めるよ! あの子は俺の子だ!」
調子の良い人だわ。
赤ちゃんを実際に見て愛おしくなったのね。
その感情は悪いことじゃない。
ただ、赤ちゃんが生まれる前から、自分の子だと認めてほしかった。
……そうだわ。
レイロに言っておかなければならないことがある。
「……レイロ、あなたの子だけど、お姉様はいらないって言ってたわよ」
「は?」
レイロが大きく口を開けたまま、お姉様を見た。
「だ、だって、レイロが赤ちゃんしか見てないから! 頑張ったのは私なのに、あなたが褒めてくれないのなら、あの子を生んだ意味がないじゃないの!」
「子供ができれば俺が自分のものになるとでも思ってたのか!? そんなわけがないだろう!」
「普通は子供ができれば、責任を取って結婚するのよ! 大体、私とレイロが上手くいっていれば、皆が幸せになれたのよ。それなのにレイロはアイミーと結婚したの。レイロは自分のことしか考えていないけど、私たちの気持ちはどうなるのよ!? 私はレイロのことがずっと好きだったのに!」
お姉様は言いたいことを言い終えると、ドロドロになった手で自分の顔を覆った。
その時の私はレイロが好きだったから、お姉様とレイロが上手くいっていたら、私は不幸になっていたんじゃないの?
そう聞こうとした時、周りに人が集まり始めていることに気が付いた。
自分のこともそうだけど、身内の恥ずかしい話を多くの人に聞いてもらいたくない。
でも、私の思いなど関係なく、レイロは訴えかけてくる。
「エルファス、アイミー、聞いてくれ。俺はエルファスのことを弟として、アイミーのことは一人の女性として、本当に愛してるんだよ!」
「それがどうしたんだよ」
「それが何? 愛してくれてありがとうって言えばいいの?」
エルと私が冷たく返すと、レイロはとんでもないことを口にする。
「エイミーが自分の子をいらないと言うんなら、アイミー、俺の子を俺と一緒に育ててくれないか?」
「「「は?」」」
レイロ以外の三人の声が揃った。
レイロってこんな馬鹿なことを言う人だったの?
過去の話とはいえ、本当に好きだった人がこんな人だったなんてショックすぎる。
すると、お姉様は泥がついた顔をレイロに向けて宣言する。
「ちょっと待って! レイロが育てると言うのなら、私が一緒に育てるわ! だって、あの子は私とレイロの子供なんだもの。本当の両親が付いてあげないと駄目よ」
「赤ん坊を投げる奴に子育てができるわけないだろう!」
「もういい!」
お姉様とレイロの会話をエルは一喝して遮ると、周りを見回した。
気が付いた時よりも、多くの人が集まっている。
仲間たちは心配そうな顔で見つめていて、私に嫌悪感を示している人たちはニヤニヤしている。
「周りを見ろよ! くだらない話をするなら、こんな所で話さずに違う場所で話せ!」
エルに怒鳴られた二人は、唇を噛んで俯いた。
エルはお姉様が赤ちゃんを投げたことを知らないから二人に任せようとしている。
でも、あのシーンを見てしまった以上、この二人に子育てなんてさせるわけにはいかない。
エルか私の家に連れ帰って、ナニーに面倒を見てもらうようにしましょう。
どちらの家に連れ帰っても、孫として愛してくれるはずだわ。
弟のヨハネスは良いお兄ちゃんになってくれるかもしれない。
「アイミー、行こう」
「うん」
エルに促され、お姉様たちを残して手招きしてくれていた仲間たちの所へ向かう。
私がここを経つことを皆に報告しなくちゃ。
それから、赤ちゃんのこともそうだけど、レイロとお姉様をどうするつもりなのか確認することにした。
「誤解だよ、エルファス! 俺はお前のことを大事に思っているし好きだよ。だけど、恋愛感情とは違う! 世間一般によくあるやつなんだ!」
「よくあるやつって何だよ。普通の兄弟は仲が良くても良い距離感を保ってて、兄さんのように俺に執着してない」
「執着じゃない! 兄だから弟を心配してるんだ。それだけの話だろう! それの何が悪いんだよ!」
「俺だって、今まではそうだと思ってたよ」
「……エル、何かあったの?」
誰かから何か言われたのかしら。
そう思って声を掛けると、エルは私の隣に立って口を開く。
「父さんと母さんから連絡があったんだ」
「……どんな話だったの?」
「兄さんがアイミーを選んだ理由や、エイミーと浮気した理由を仮説にはなるけど、教えくれたんだ」
「……それって、私にも教えてもらえる話かしら」
尋ねると、エルが答える前に、レイロが割って入ってくる。
「待ってくれ! 俺がエルを特別視しているのは間違いない! だけど、アイミーのことは女性として本当に愛しているんだよ!」
この人、愛しているって言えば何とかなるとでも思っているのかしら。
「あなたの愛してるなんて、私にとって、この世で一番信じられないものだわ!」
「だから、信じてくれって言ってるじゃないか!」
「信じられなくさせたのはあなたよ! あなたがエルを大事にしていても、私はそれで良かった! 私にとってもエルは大事な弟だったから!」
視界に入ったお姉様が笑った気がして、私は言葉を止めた。
「お姉様、何がおかしいんです?」
「何でもないわ」
お姉様は私ではなく、エルを見て答えた。
なぜ笑ったのか気にはなるけれど、今はレイロと話をしていたところだった。
「……さっきの続きだけど、急用ができて私よりもエルを優先したとしても、エルが相手だったら許せてた。だけど、あなたはお姉様と浮気をしてた! しかも、関係を持っているにもかかわらず、ちゃんと調べもせずに自分の子供じゃないって言うだなんて!」
話している内に興奮してきて、レイロに掴みかかろうとした私をエルが止める。
「アイミー、怒る気持ちはわかるけど手は出すな」
怒りで息が荒くなっている私の背中を、エルが落ち着かせるように撫でた。
「……だって、許せないんだもの」
「そうだよな」
頷いたエルは、私に言い聞かせるように優しい声で続ける。
「エイミーも兄さんも道を踏み外してる。そして、二人共がそのことに気が付いてない。悪いことをしたと自分で気が付くまでは何を言っても無駄だ」
「……じゃあ、どうしたら、レイロとお姉様との縁を断ち切れるの! 私はもう二人には関わりたくないのに!」
当たり散らすように叫んだあとにエルの顔を見て、私は一瞬で後悔した。
エルの顔がとても悲しそうだったから。
傷つけてしまったのかもしれない。
そう思って頭を下げる。
「……ごめんなさい、エル。あなたは悪くないのに。本当にごめんなさい」
「……いや、俺が悪いんだ」
「どうして? エルだって被害者でしょう。それに今のは完全に八つ当たりよ」
「ずっと好きだったから」
「え?」
何の話かわからなくて聞き返した時、レイロが会話に割って入ってきた。
「今はそんな話をしている場合じゃないだろう! 子供のことだけど、さっきも言ったが認めるよ! あの子は俺の子だ!」
調子の良い人だわ。
赤ちゃんを実際に見て愛おしくなったのね。
その感情は悪いことじゃない。
ただ、赤ちゃんが生まれる前から、自分の子だと認めてほしかった。
……そうだわ。
レイロに言っておかなければならないことがある。
「……レイロ、あなたの子だけど、お姉様はいらないって言ってたわよ」
「は?」
レイロが大きく口を開けたまま、お姉様を見た。
「だ、だって、レイロが赤ちゃんしか見てないから! 頑張ったのは私なのに、あなたが褒めてくれないのなら、あの子を生んだ意味がないじゃないの!」
「子供ができれば俺が自分のものになるとでも思ってたのか!? そんなわけがないだろう!」
「普通は子供ができれば、責任を取って結婚するのよ! 大体、私とレイロが上手くいっていれば、皆が幸せになれたのよ。それなのにレイロはアイミーと結婚したの。レイロは自分のことしか考えていないけど、私たちの気持ちはどうなるのよ!? 私はレイロのことがずっと好きだったのに!」
お姉様は言いたいことを言い終えると、ドロドロになった手で自分の顔を覆った。
その時の私はレイロが好きだったから、お姉様とレイロが上手くいっていたら、私は不幸になっていたんじゃないの?
そう聞こうとした時、周りに人が集まり始めていることに気が付いた。
自分のこともそうだけど、身内の恥ずかしい話を多くの人に聞いてもらいたくない。
でも、私の思いなど関係なく、レイロは訴えかけてくる。
「エルファス、アイミー、聞いてくれ。俺はエルファスのことを弟として、アイミーのことは一人の女性として、本当に愛してるんだよ!」
「それがどうしたんだよ」
「それが何? 愛してくれてありがとうって言えばいいの?」
エルと私が冷たく返すと、レイロはとんでもないことを口にする。
「エイミーが自分の子をいらないと言うんなら、アイミー、俺の子を俺と一緒に育ててくれないか?」
「「「は?」」」
レイロ以外の三人の声が揃った。
レイロってこんな馬鹿なことを言う人だったの?
過去の話とはいえ、本当に好きだった人がこんな人だったなんてショックすぎる。
すると、お姉様は泥がついた顔をレイロに向けて宣言する。
「ちょっと待って! レイロが育てると言うのなら、私が一緒に育てるわ! だって、あの子は私とレイロの子供なんだもの。本当の両親が付いてあげないと駄目よ」
「赤ん坊を投げる奴に子育てができるわけないだろう!」
「もういい!」
お姉様とレイロの会話をエルは一喝して遮ると、周りを見回した。
気が付いた時よりも、多くの人が集まっている。
仲間たちは心配そうな顔で見つめていて、私に嫌悪感を示している人たちはニヤニヤしている。
「周りを見ろよ! くだらない話をするなら、こんな所で話さずに違う場所で話せ!」
エルに怒鳴られた二人は、唇を噛んで俯いた。
エルはお姉様が赤ちゃんを投げたことを知らないから二人に任せようとしている。
でも、あのシーンを見てしまった以上、この二人に子育てなんてさせるわけにはいかない。
エルか私の家に連れ帰って、ナニーに面倒を見てもらうようにしましょう。
どちらの家に連れ帰っても、孫として愛してくれるはずだわ。
弟のヨハネスは良いお兄ちゃんになってくれるかもしれない。
「アイミー、行こう」
「うん」
エルに促され、お姉様たちを残して手招きしてくれていた仲間たちの所へ向かう。
私がここを経つことを皆に報告しなくちゃ。
それから、赤ちゃんのこともそうだけど、レイロとお姉様をどうするつもりなのか確認することにした。
1,906
お気に入りに追加
3,454
あなたにおすすめの小説
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。

寡黙な貴方は今も彼女を想う
MOMO-tank
恋愛
婚約者以外の女性に夢中になり、婚約者を蔑ろにしたうえ婚約破棄した。
ーーそんな過去を持つ私の旦那様は、今もなお後悔し続け、元婚約者を想っている。
シドニーは王宮で側妃付きの侍女として働く18歳の子爵令嬢。見た目が色っぽいシドニーは文官にしつこくされているところを眼光鋭い年上の騎士に助けられる。その男性とは辺境で騎士として12年、数々の武勲をあげ一代限りの男爵位を授かったクライブ・ノックスだった。二人はこの時を境に会えば挨拶を交わすようになり、いつしか婚約話が持ち上がり結婚する。
言葉少ないながらも彼の優しさに幸せを感じていたある日、クライブの元婚約者で現在は未亡人となった美しく儚げなステラ・コンウォール前伯爵夫人と夜会で再会する。
※設定はゆるいです。
※溺愛タグ追加しました。

愛される日は来ないので
豆狸
恋愛
だけど体調を崩して寝込んだ途端、女主人の部屋から物置部屋へ移され、満足に食事ももらえずに死んでいったとき、私は悟ったのです。
──なにをどんなに頑張ろうと、私がラミレス様に愛される日は来ないのだと。

【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

奪われたものは、もう返さなくていいです
gacchi
恋愛
幼い頃、母親が公爵の後妻となったことで公爵令嬢となったクラリス。正式な養女とはいえ、先妻の娘である義姉のジュディットとは立場が違うことは理解していた。そのため、言われるがままにジュディットのわがままを叶えていたが、学園に入学するようになって本当にこれが正しいのか悩み始めていた。そして、その頃、双子である第一王子アレクシスと第二王子ラファエルの妃選びが始まる。どちらが王太子になるかは、その妃次第と言われていたが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる