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7 まあ、大変!
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示し合わせていたこともあり、ちょうど良いタイミングでリュージ様の分の食事がサービングカートで運ばれてきた。
私は知らないフリをして、運んできてくれた中年の女性にお礼を言う。
「まあ、ちょうど良かったわ。運んできてくれてありがとうございます」
「これが仕事でごさまいますから」
「本当に助かりますわ。あ、このお魚、美味しそうですわね。リュージ様にもっと美味しく食べていただけるように、フェアララさん特製の調味料をかけましょう」
私は運ばれてきた食事のメインディッシュである魚料理に瓶の中身を10数滴ふりかけた。
口に入れると苦みを感じるというものに入れ替えてあるので、食べてもリュージ様に何か起こるわけがない。
でも、それを知らないフェアララさんは焦った顔で尋ねてくる。
「ねえ! ちょっとあんた、もう一つの薬はどこよ!?」
「薬? ああ、あなたの言っているアレルギーを落ち着かせるとかいうもののこと?」
「そ、そうよ! それはどうしたのよ!? ちゃんと持ってるんでしょうね?」
「あるわよ。でも、今は必要ないでしょう? だって、リュージ様にアレルギーがないことは確認できているもの。心配いらないわ」
「そんなのどうなるかわからないでしょう!? 念の為にいつでも出せるようにしといてよ!」
「わかったわ」
私が頷くと、配膳担当の人がベッドの上に食事用の小さなテーブルを置き、料理を並べていってくれる。
フェアララさんはどうにかして阻止しようと考えているようだけれど、そんなことはさせない。
「さあ、フェアララさん。あなたおすすめの調味料を使った魚料理をリュージ様に食べさせてあげて?」
「な、なんで私が!?」
「俺はフェアララに食わせてもらいたい」
リュージ様がナイスアシストをしてくれた。
この人にお礼を言いたくないけれど、今は感謝だわ。
自分から落とし穴に落ちようとしてくださり、ありがとうございます、リュージ様。
「リュージ様、私、そんな、人前では嫌だわ。恥ずかしいです」
「照れなくてもいいだろ。食べさせるだけじゃないか。それに、俺たちの仲をこのクソ女に見せつけてやろう!」
リュージ様が乗り気になってくれているのは本当にありがたいわ。
フェアララさんはよほど焦っているのか、額に汗をかき始めた。
そんな彼女の異変にさすがのリュージ様も気づく。
「どうしたフェアララ? 気分が悪いのか?」
「そ……そうです。気分が悪いんです! そうよ、きっと、私は病気です!」
フェアララさんがいきなり、変なことを言い出した。
予想外の展開になっているけれど、彼女たちが病院にいる理由になるのなら大歓迎だった。
「まあ! フェアララさん、あなたは病気だったのね! しっかり検査をしてもらわないと駄目だわ。入院して検査をする手続きをしてくるわね。あなたはその間、リュージ様に食べさせてあげて?」
普通なら公爵夫人が夫の愛人のために入院の手配をするなんてありえない。
普通ならフェアララさんが止めてこないといけないところなんだけれど、彼女が私を止めるはずがなかった。
「お願いします!」
安堵の表情になった上に、私に敬語まで使ってきた。
私がいない間に魚料理をどうにかするつもりなんでしょう。
そんなことはさせないわ。
「奥様、手続きでしたら私がやってまいります」
私の後ろに立っていた騎士が声を掛けてきた。
まさか騎士がそんなことを言うだなんて思ってもいなかったらしく、フェアララさんが叫ぶ。
「やめなさいよ! この女が行くって言ってるんだから行かせなさいよ!」
「公爵夫人自らが手続きなどをされますと、タワオ家は使用人の一人もいないのかと噂されることになるのではないでしょうか?」
騎士に尋ねられたフェアララさんは悔しそうに唇を噛んだ。
さすがに、リュージ様の評判が下がることは嫌みたいね。
私は少し考えるふりをしてから頷く。
「そう言われればそうね。では、悪いけどお願いできるかしら?」
「承知しました」
騎士の一人が特別病室から出ていくのを確認したあと、フェアララさんたちに笑顔を向ける。
「これで安心ね。ああ、せっかくの料理が冷めてしまうわ。さあ、せめて魚料理だけでも食べてくださいませ」
「駄目よ! リュージ様、これを食べたら良くないことが起きる気がします。こっちを食べましょう!」
そう言って、フェアララさんはスープを指差した。
すると、リュージ様が優しく微笑む。
「フェアララが食べさせてくれるんだよな?」
「もちろんです!」
「なら、スープにしよう。魚はあまり好きじゃない」
「ですよね?」
フェアララさんが私を見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
勝利を確信するのは早すぎるわ。
「では、こちらにもかけておきますわね! フェアララさんからの愛を!」
笑顔で私はスープにも瓶の中身を遠慮なくふりかけた。
「ちょ、ちょっと何すんのよ!」
「あなたのリュージ様への愛を応援したくてやったことなんだけど」
「ふざけんじゃないわよ! あんたに応援してもらわなくてもラブラブなのよ、こっちは!」
「では、存分に見せつけてちょうだい? もちろん、スープや魚料理を食べさせてあげることでね?」
「こんの性悪女!」
フェアララさんは今にも私に掴みかかってきそうなくらいの勢いで叫んだ。
表情は歪んでいて、可愛らしさのかけらもない。
「私は性悪かもしれないけれど、フェアララさんよりかは幾分はマシだと思うわよ?」
「何を言ってんのよ! あんたみたいなのを極悪人って言うのよ! あんたを私と一緒にしないで!」
「好きなように言いなさいな。それよりも早く食べさせてあげて? それを見届けたら帰るわ」
「本当に帰りなさいよ!? それから、もう一つの瓶は!?」
「持ってきているから大丈夫と言っているでしょう」
ウエストポーチを軽く叩くと、フェアララさんは私を睨み付けてきた。
別にそんなことをされても怖くないわ。
余計にこれからの反応が楽しみになってしまう。
私は彼女の言うように本当に性悪女だわ。
だけど、フェアララさんよりかは絶対にマシ。
「フェアララ、食べさせてくれ」
「……わかりました。口に合わない場合もありますから、異変を感じたらすぐに吐き出してくださいね?」
「フェアララは本当に優しいな」
「リュージ様のことしか考えていないからです。リュージ様以外の人にこんな心配をしたりしません」
「フェアララ……」
見つめ合う二人を急かす。
「悪いけれど、そういうのは私が帰ってからにしてちょうだい。食べさせるのを見たら帰ると言っているでしょう。私も色々と忙しいのよ」
「うるさいわね! それなら早く帰りなさいよ!」
「フェアララ、とにかく食わせてくれ。そうすれば帰るって言ってるんだから」
「……でも」
フェアララさんはまだ渋っている。
「フェアララさん、あなたが食べさせないと言うのなら、私がリュージ様に無理矢理食べさせるわよ」
「や、やめろ! 頼む、フェアララ! こんな奴に食わされたくない! お前が俺に食わせてくれ!」
「……わかりました」
フェアララさんは嫌々ながらも頷いた。
それにしても、彼女は毒見役の人を甘く見すぎたわよね。
まさか、彼女が口を割るとは思ってもいなかったみたい。
というか、フェアララさんは少しだけと念押ししたらしいけれど、毒見役にはその少しの量がわかっていなかった。
1滴、2滴ならお腹を壊すくらいで済んだ。
毒見役はそれを10滴くらいふりかけてしまった。
毒見役も毒見役よね。
そして、最終的に毒見役は自分の命可愛さにフェアララさんを私に売ったのだ。
フェアララさんは手を震わせながら、スープをスプーンですくう。
リュージ様の口元に持っていく前に、フェアララさんはまた確認してくる。
「本当に持っているのよね」
「もちろん。何かあったら大変だもの。でも、リュージ様にはアレルギーがないから大丈夫よ」
そこで一度言葉を区切り、笑みを浮かべて尋ねてみる。
「やっぱり自分は毒を盛ろうとしていたって認めてしまうのかしら?」
「そんなことしてないって言ってるでしょ!」
認めてしまえば自分が捕まってしまうことは、さすがの彼女にもわかるみたいだった。
「いいから、フェアララ! 早く食べさせろ! 俺はお前を信じてる!」
躊躇しているフェアララさんにリュージ様が叫んだ。
フェアララ様が食べさせてくれるなら、毒も良薬になるとでも思っているのかしら。
なんかカッコ良く言っているけれど、これからどうなるか楽しみね。
「えーい!」
どうにでもなれ!
といった感じで、フェアララさんがリュージ様の口にスプーンを持っていき、リュージ様はスープを飲んだ。
するとすぐに、リュージ様の眉間に皺が寄る。
「なんだ……? 苦い、苦いぞ!」
「駄目よ、リュージ様! 飲みこんでは駄目! 吐き出してください!」
フェアララさんは涙目になって、私のほうを見てくる。
「ちょっと! 早くもう一つの瓶をちょうだい!」
「えーっと、ちょっと待ってね?」
「何をグズグズしてんだよ、馬鹿! リュージ様が死んじゃうじゃない!」
「あら、フェアララさん。それは言葉遣いが酷すぎるわ。そんな言い方をされたら、出すのをやめたくなってしまうわ」
「うるさい! 早く出して!」
「はいはい」
ゴソゴソとポーチを漁ったあとに、手を止めて言う。
「まあ、大変! 屋敷に忘れてきてしまったみたい!」
「はあ!?」
フェアララさんの怒りの声が病室内に響き渡った。
私は知らないフリをして、運んできてくれた中年の女性にお礼を言う。
「まあ、ちょうど良かったわ。運んできてくれてありがとうございます」
「これが仕事でごさまいますから」
「本当に助かりますわ。あ、このお魚、美味しそうですわね。リュージ様にもっと美味しく食べていただけるように、フェアララさん特製の調味料をかけましょう」
私は運ばれてきた食事のメインディッシュである魚料理に瓶の中身を10数滴ふりかけた。
口に入れると苦みを感じるというものに入れ替えてあるので、食べてもリュージ様に何か起こるわけがない。
でも、それを知らないフェアララさんは焦った顔で尋ねてくる。
「ねえ! ちょっとあんた、もう一つの薬はどこよ!?」
「薬? ああ、あなたの言っているアレルギーを落ち着かせるとかいうもののこと?」
「そ、そうよ! それはどうしたのよ!? ちゃんと持ってるんでしょうね?」
「あるわよ。でも、今は必要ないでしょう? だって、リュージ様にアレルギーがないことは確認できているもの。心配いらないわ」
「そんなのどうなるかわからないでしょう!? 念の為にいつでも出せるようにしといてよ!」
「わかったわ」
私が頷くと、配膳担当の人がベッドの上に食事用の小さなテーブルを置き、料理を並べていってくれる。
フェアララさんはどうにかして阻止しようと考えているようだけれど、そんなことはさせない。
「さあ、フェアララさん。あなたおすすめの調味料を使った魚料理をリュージ様に食べさせてあげて?」
「な、なんで私が!?」
「俺はフェアララに食わせてもらいたい」
リュージ様がナイスアシストをしてくれた。
この人にお礼を言いたくないけれど、今は感謝だわ。
自分から落とし穴に落ちようとしてくださり、ありがとうございます、リュージ様。
「リュージ様、私、そんな、人前では嫌だわ。恥ずかしいです」
「照れなくてもいいだろ。食べさせるだけじゃないか。それに、俺たちの仲をこのクソ女に見せつけてやろう!」
リュージ様が乗り気になってくれているのは本当にありがたいわ。
フェアララさんはよほど焦っているのか、額に汗をかき始めた。
そんな彼女の異変にさすがのリュージ様も気づく。
「どうしたフェアララ? 気分が悪いのか?」
「そ……そうです。気分が悪いんです! そうよ、きっと、私は病気です!」
フェアララさんがいきなり、変なことを言い出した。
予想外の展開になっているけれど、彼女たちが病院にいる理由になるのなら大歓迎だった。
「まあ! フェアララさん、あなたは病気だったのね! しっかり検査をしてもらわないと駄目だわ。入院して検査をする手続きをしてくるわね。あなたはその間、リュージ様に食べさせてあげて?」
普通なら公爵夫人が夫の愛人のために入院の手配をするなんてありえない。
普通ならフェアララさんが止めてこないといけないところなんだけれど、彼女が私を止めるはずがなかった。
「お願いします!」
安堵の表情になった上に、私に敬語まで使ってきた。
私がいない間に魚料理をどうにかするつもりなんでしょう。
そんなことはさせないわ。
「奥様、手続きでしたら私がやってまいります」
私の後ろに立っていた騎士が声を掛けてきた。
まさか騎士がそんなことを言うだなんて思ってもいなかったらしく、フェアララさんが叫ぶ。
「やめなさいよ! この女が行くって言ってるんだから行かせなさいよ!」
「公爵夫人自らが手続きなどをされますと、タワオ家は使用人の一人もいないのかと噂されることになるのではないでしょうか?」
騎士に尋ねられたフェアララさんは悔しそうに唇を噛んだ。
さすがに、リュージ様の評判が下がることは嫌みたいね。
私は少し考えるふりをしてから頷く。
「そう言われればそうね。では、悪いけどお願いできるかしら?」
「承知しました」
騎士の一人が特別病室から出ていくのを確認したあと、フェアララさんたちに笑顔を向ける。
「これで安心ね。ああ、せっかくの料理が冷めてしまうわ。さあ、せめて魚料理だけでも食べてくださいませ」
「駄目よ! リュージ様、これを食べたら良くないことが起きる気がします。こっちを食べましょう!」
そう言って、フェアララさんはスープを指差した。
すると、リュージ様が優しく微笑む。
「フェアララが食べさせてくれるんだよな?」
「もちろんです!」
「なら、スープにしよう。魚はあまり好きじゃない」
「ですよね?」
フェアララさんが私を見て、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
勝利を確信するのは早すぎるわ。
「では、こちらにもかけておきますわね! フェアララさんからの愛を!」
笑顔で私はスープにも瓶の中身を遠慮なくふりかけた。
「ちょ、ちょっと何すんのよ!」
「あなたのリュージ様への愛を応援したくてやったことなんだけど」
「ふざけんじゃないわよ! あんたに応援してもらわなくてもラブラブなのよ、こっちは!」
「では、存分に見せつけてちょうだい? もちろん、スープや魚料理を食べさせてあげることでね?」
「こんの性悪女!」
フェアララさんは今にも私に掴みかかってきそうなくらいの勢いで叫んだ。
表情は歪んでいて、可愛らしさのかけらもない。
「私は性悪かもしれないけれど、フェアララさんよりかは幾分はマシだと思うわよ?」
「何を言ってんのよ! あんたみたいなのを極悪人って言うのよ! あんたを私と一緒にしないで!」
「好きなように言いなさいな。それよりも早く食べさせてあげて? それを見届けたら帰るわ」
「本当に帰りなさいよ!? それから、もう一つの瓶は!?」
「持ってきているから大丈夫と言っているでしょう」
ウエストポーチを軽く叩くと、フェアララさんは私を睨み付けてきた。
別にそんなことをされても怖くないわ。
余計にこれからの反応が楽しみになってしまう。
私は彼女の言うように本当に性悪女だわ。
だけど、フェアララさんよりかは絶対にマシ。
「フェアララ、食べさせてくれ」
「……わかりました。口に合わない場合もありますから、異変を感じたらすぐに吐き出してくださいね?」
「フェアララは本当に優しいな」
「リュージ様のことしか考えていないからです。リュージ様以外の人にこんな心配をしたりしません」
「フェアララ……」
見つめ合う二人を急かす。
「悪いけれど、そういうのは私が帰ってからにしてちょうだい。食べさせるのを見たら帰ると言っているでしょう。私も色々と忙しいのよ」
「うるさいわね! それなら早く帰りなさいよ!」
「フェアララ、とにかく食わせてくれ。そうすれば帰るって言ってるんだから」
「……でも」
フェアララさんはまだ渋っている。
「フェアララさん、あなたが食べさせないと言うのなら、私がリュージ様に無理矢理食べさせるわよ」
「や、やめろ! 頼む、フェアララ! こんな奴に食わされたくない! お前が俺に食わせてくれ!」
「……わかりました」
フェアララさんは嫌々ながらも頷いた。
それにしても、彼女は毒見役の人を甘く見すぎたわよね。
まさか、彼女が口を割るとは思ってもいなかったみたい。
というか、フェアララさんは少しだけと念押ししたらしいけれど、毒見役にはその少しの量がわかっていなかった。
1滴、2滴ならお腹を壊すくらいで済んだ。
毒見役はそれを10滴くらいふりかけてしまった。
毒見役も毒見役よね。
そして、最終的に毒見役は自分の命可愛さにフェアララさんを私に売ったのだ。
フェアララさんは手を震わせながら、スープをスプーンですくう。
リュージ様の口元に持っていく前に、フェアララさんはまた確認してくる。
「本当に持っているのよね」
「もちろん。何かあったら大変だもの。でも、リュージ様にはアレルギーがないから大丈夫よ」
そこで一度言葉を区切り、笑みを浮かべて尋ねてみる。
「やっぱり自分は毒を盛ろうとしていたって認めてしまうのかしら?」
「そんなことしてないって言ってるでしょ!」
認めてしまえば自分が捕まってしまうことは、さすがの彼女にもわかるみたいだった。
「いいから、フェアララ! 早く食べさせろ! 俺はお前を信じてる!」
躊躇しているフェアララさんにリュージ様が叫んだ。
フェアララ様が食べさせてくれるなら、毒も良薬になるとでも思っているのかしら。
なんかカッコ良く言っているけれど、これからどうなるか楽しみね。
「えーい!」
どうにでもなれ!
といった感じで、フェアララさんがリュージ様の口にスプーンを持っていき、リュージ様はスープを飲んだ。
するとすぐに、リュージ様の眉間に皺が寄る。
「なんだ……? 苦い、苦いぞ!」
「駄目よ、リュージ様! 飲みこんでは駄目! 吐き出してください!」
フェアララさんは涙目になって、私のほうを見てくる。
「ちょっと! 早くもう一つの瓶をちょうだい!」
「えーっと、ちょっと待ってね?」
「何をグズグズしてんだよ、馬鹿! リュージ様が死んじゃうじゃない!」
「あら、フェアララさん。それは言葉遣いが酷すぎるわ。そんな言い方をされたら、出すのをやめたくなってしまうわ」
「うるさい! 早く出して!」
「はいはい」
ゴソゴソとポーチを漁ったあとに、手を止めて言う。
「まあ、大変! 屋敷に忘れてきてしまったみたい!」
「はあ!?」
フェアララさんの怒りの声が病室内に響き渡った。
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