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25.5 両親からの連絡③(トワナ視点)
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あれだけ渋っていたデイリだったけれど、私の家にやって来たあの日から、婚約の解消に前向きになってくれた。
このままいけば、私はデイリとの婚約はなくなり、フリーになる。
未亡人だし、実家に帰ってすぐに出来た婚約者と破断になったと聞けば、周りが嫌な噂をするのは目に見えている。
でも、そんなことは私には関係ない。
言わせたい人間には言わせておけば良い。
エディ様と婚約して結婚することが出来れば、最終的には私の勝ちなのだから。
負け犬に何を言われようが痛くもかゆくもないわ。
婚約破棄したことだって、私のせいではない。
デイリが悪いのだから、文句を言われる筋合いはないわ。
リネのことをエディ様はとても気に入っているようだけど、私としっかり向き合ってくれたら、絶対に私の元に来てくれるはずだわ。
私がリネに負けるわけがないのだから。
「トワナ様、色々と大変でしたわね」
「ええ。まさか、婚約者が妹をいじめていただなんて知りませんでした。私が彼を奪った形になってしまって妹にはただでさえ申し訳ない思いをしていたのに……」
「トワナ様は悪くありませんわ。悪いのはシンス侯爵令息です」
「ありがとうございます」
今日は学生時代の友人が3人、遊びに来てくれている。
皆、伯爵家以上の令嬢で容姿も整っている。
私の友人になるのだから、美しくないと許されない。
今、お父様たちはリネを呼び戻しに行っているから、屋敷内にはいない。
リネのことだから、どうせお父様たちに謝られたら、すぐに帰って来るに決まっているわ。
あの子は人の顔色ばかりうかがう子だもの。
お父様たちが悲しむふりをすれば逆らえるはずがない。
それに、あの子のウジウジにニーソン公爵家の方たちだってイライラしているはず。
「でも、妹のリネ様はニーソン公爵令息に見初められましたから、結果的に良かったですわね」
一人の令嬢の言葉に苛立ちを覚えて口を開く。
「でも、とてもご迷惑をおかけしているようで、今、両親がニーソン公爵家に妹を迎えに行っているところなのです」
「まあ、そうなのですね」
それからは、私以外の令嬢の話に移った。
時間が経ち、お父様たちが帰ってくるであろう時間帯になってきた。
令嬢たちが「そろそろお暇いたします」と言い始めた頃、ちょうどお父様たちが帰って来た。
「お父様、お母様、リネはどうなりましたか!?」
私が駆け寄っていくと、お父様とお母様は暗い表情で顔を見合わせる。
リネはどこなの!?
周りにはまだ友人たちがいるから、ちゃんと迎えてあげないと。
「トワナ……、済まない」
「……え?」
お父様の口から聞かされたのは、私にとっては考えられなかった結果だった。
このままいけば、私はデイリとの婚約はなくなり、フリーになる。
未亡人だし、実家に帰ってすぐに出来た婚約者と破断になったと聞けば、周りが嫌な噂をするのは目に見えている。
でも、そんなことは私には関係ない。
言わせたい人間には言わせておけば良い。
エディ様と婚約して結婚することが出来れば、最終的には私の勝ちなのだから。
負け犬に何を言われようが痛くもかゆくもないわ。
婚約破棄したことだって、私のせいではない。
デイリが悪いのだから、文句を言われる筋合いはないわ。
リネのことをエディ様はとても気に入っているようだけど、私としっかり向き合ってくれたら、絶対に私の元に来てくれるはずだわ。
私がリネに負けるわけがないのだから。
「トワナ様、色々と大変でしたわね」
「ええ。まさか、婚約者が妹をいじめていただなんて知りませんでした。私が彼を奪った形になってしまって妹にはただでさえ申し訳ない思いをしていたのに……」
「トワナ様は悪くありませんわ。悪いのはシンス侯爵令息です」
「ありがとうございます」
今日は学生時代の友人が3人、遊びに来てくれている。
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私の友人になるのだから、美しくないと許されない。
今、お父様たちはリネを呼び戻しに行っているから、屋敷内にはいない。
リネのことだから、どうせお父様たちに謝られたら、すぐに帰って来るに決まっているわ。
あの子は人の顔色ばかりうかがう子だもの。
お父様たちが悲しむふりをすれば逆らえるはずがない。
それに、あの子のウジウジにニーソン公爵家の方たちだってイライラしているはず。
「でも、妹のリネ様はニーソン公爵令息に見初められましたから、結果的に良かったですわね」
一人の令嬢の言葉に苛立ちを覚えて口を開く。
「でも、とてもご迷惑をおかけしているようで、今、両親がニーソン公爵家に妹を迎えに行っているところなのです」
「まあ、そうなのですね」
それからは、私以外の令嬢の話に移った。
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「お父様、お母様、リネはどうなりましたか!?」
私が駆け寄っていくと、お父様とお母様は暗い表情で顔を見合わせる。
リネはどこなの!?
周りにはまだ友人たちがいるから、ちゃんと迎えてあげないと。
「トワナ……、済まない」
「……え?」
お父様の口から聞かされたのは、私にとっては考えられなかった結果だった。
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