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7 普通ではない家族
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「やっとだ! やっと兄上が死んでくれた!」
伯父様の死を知ったお父様の第一声がこれだった。
知らせにショックを受けて崩れ落ちたわたしの横で、お父様は鼻歌を歌い続けていた。
本当に最低な人だ。
こんな人が父親なのかと思うと、気分が悪くなって吐きそうになる。
「これで借金が返せる! 次こそ負けることはない!」
お父様は伯父様の遺産をギャンブルで溶かしてしまうつもりらしい。
お姉様から、私とレイ様との婚約を知った両親は、わたしのことを姉の好きな人を奪った世界で一番最低な人間だと罵ってきた。
伯父様の葬儀と遺言書の開示が終われば、わたしをネウロス邸から追い出すとも言われた。
自分たちは公爵邸に移り住み、今、住んでいる屋敷は売りに出すとのことだった。
仲介人だった伯父様がいないので、わたしとレイ様との婚約も無効にするとも言っていた。
何を言われてもどうでも良かった。
だから、迷惑になるとわかっていても公爵邸に押しかけた。
伯父様はもうわたしに笑いかけてはくれない。
優しい声を聞くこともできない。
もっと、感謝の気持ちを伝えたかった。
伯父様のおかげで幸せだったと伝えたかったのに。
微笑むように目を閉じている伯父様の姿を見て、話しかけたら、また目を開けてくれるのではないかと思った。
「嫌ですっ。いかないで、伯父様っ、まだっ、たくさんお話ししたいんですっ」
「そんなに泣いたら、閣下が旅立てないぞ」
子供のように伯父様の遺体の横で泣き続けるわたしを抱きしめてくれたのはレイ様だった。
レイ様が優しく頭と背中を撫でてくれたので、抱きしめられた驚きで、一瞬だけ止まった涙がまた溢れ出した。
*****
長い間泣き続けて、気がついた時にはレイ様のシャツの胸元は涙でぐしょぐしょになっていた。
「申し訳ございません、レイ様。シャツは洗ってお返しします」
「気にするな。僕の分も泣いてくれてありがとう」
この国の貴族は、男性が人前で涙を見せることを恥だと考える人が多い。
だから、レイ様はこの場で泣きたくても泣けなかったのだと思うと申し訳なかった。
その後、朝から本格的に葬儀に向けて動き出した。
家族は公爵邸にやっては来たものの、葬儀についての話は何もせず、邸内をうろつき回るだけだった。
喪主であるお父様がしなければならない段取りもレイ様や執事がしてくれた。
伯父様は自分の余命を知ってからは、レイ様以外の側近を他家に紹介してしまっていたので、レイ様とわたししか側近がいなくなっていたからだ。
あっという間に時間が過ぎ、葬儀が終わって、あとは相続の話という段階になった時、弁護士がやって来て言った。
「故人の意思により、相続についての話は亡くなってから10日後に発表することになっています」
その話を聞いた両親はそれでは遅いと文句を言った。
でも、弁護士はわたしの両親の抗議など意に介さず、公爵邸を去っていった。
わたしとレイ様やファーシバル公爵家の使用人たちは邸内の出入りは許されていたので、伯父様の跡継ぎが誰か確実になるまでは、私とレイ様が公爵家の仕事をこなすことになった。
その間、ネウロス邸内での家族からの嫌がらせはエスカレートしていった。
家を出る準備をしていたものの、新しい家に住むための契約をしなければいけないのだけれど、中々出かける機会がなくて頭を悩ませていた。
「僕と一緒に住まないか?」
「はい?」
仕事の合間に、住む場所を探しているという話をすると、レイ様が先程の発言をしてきたので驚いて聞き返した。
「住む場所がないんだろう。婚約者が困ってるのに何もしないわけにもいかない。婚約者の状態で住むというのが気になるのなら、今すぐにでも結婚しよう」
「レ、レイ様! お気持ちはとても有り難いのですが、結婚はそんなに簡単に決断するものではありません!」
「君の父が公爵になれば、どうせ僕たちはここで働けなくなる。だから、実家に帰って父の仕事の手伝いをしようと思う。だから、君も一緒に来てくれないか」
「行きます! と即答したいところですが、そんな厚かましいお願いはできません」
「リウは僕を薄情な婚約者にさせるつもりか?」
レイ様が困った顔をして、頬を軽くつねってきた。
小さい頃、わたしがワガママを言うと、こうやって叱ってくれていたのを思い出す。
「遠慮しすぎるのも失礼ですか?」
「そう思う」
「……では、よろしくお願いいたします」
「じゃあ、5日後の遺言書の開示の日には出発できるように準備しておいてくれ」
「わかりました」
伯父様が亡くなってからは笑うことのできない日々が続いていた。
でも、レイ様のおかげで今日は笑うことができた。
*****
遺言書が開示される前日の晩、荷物をまとめていると部屋の扉が叩かれた。
「誰?」
尋ねても返事がないので、無視して荷造りを続ける。
すると、マスターキーを使ったのか、部屋が勝手に開けられた。
「ちょっと!」
鍵を開けたのが誰か、その時はわからなかったけれど、反射的に非難の声をあげる。
中に入ってきたのはお姉様とお兄様だった。
その後ろには、屋内を守ってくれている警備兵の若い男性が二人立っている。
「何の御用ですか」
「リウ。あなたには遠くへ行ってもらうわ」
「言われなくても明日には出ていくつもりです」
荷造りをしているところを見られたことだし、隠す必要もないと思って言うと、お兄様が鼻で笑う。
「明日じゃ遅いんだ。今すぐ出ていってもらう」
「どうしてですか」
「お前に使うお金がもったいないからだよ」
「伯父様の遺産の話をしているのですか」
お兄様に尋ねると、あははと声を上げて笑う。
「そうだよ。伯父様の遺産はお父様が受け継ぐけど、お前がいたら、お前の食事代として、その金が使われてしまうじゃないか」
「どうしても今すぐじゃなければ駄目なのですか」
「そうだよ。しかも、失踪してもらわなくちゃならない」
お兄様は部屋に入ってくると、警備兵に命令する。
「リウは平民が好きなんだ。平民でも買える値段でどこかに売り飛ばしてくれ」
「代金はいただいても良いんですか?」
「いいよ。どうせ高く売れないだろうから」
警備兵の質問にニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて答えた、お兄様を睨みつけて叫ぶ。
「わたしがいきなりいなくなっても、レイ様が何も調べないと思っているのですか!?」
「大丈夫ですわ。あなたには不釣り合いの人間ですので身を引かせていただきます。探さないでくださいって手紙を少し前に送っておきましたから。確認しに来られるとしても明日の朝。わたくしたちはあなたが夜中に出ていったことを知らなかったということにします」
答えたのはお姉様で、表情を凶悪なものにして話し続ける。
「あなたみたいな女がレイ様のお相手だなんて絶対に許しませんわ! 警備兵! リウを連れて行ってくださいな! 治安の悪い場所に連れて行って痛い目にあわせても良くってよ!」
「絶対に嫌よ!」
わたしの部屋は二階にある。
ちょうど窓の前に大きな木が枝を伸ばしているので、一か八か、その枝に飛び移って下りるしかない。
そう思って、窓を開けて飛び出そうとした。
でも、警備兵の動きのほうが早く、後ろで一つにまとめていた髪を掴まれ、床に引き倒されてしまった。
「大人しくしてくださいよ」
「叫んでも無駄ですよ。助けなんて来ませんから」
わたしを床に押さえつけたまま、警備兵たちは大声で笑った。
伯父様の死を知ったお父様の第一声がこれだった。
知らせにショックを受けて崩れ落ちたわたしの横で、お父様は鼻歌を歌い続けていた。
本当に最低な人だ。
こんな人が父親なのかと思うと、気分が悪くなって吐きそうになる。
「これで借金が返せる! 次こそ負けることはない!」
お父様は伯父様の遺産をギャンブルで溶かしてしまうつもりらしい。
お姉様から、私とレイ様との婚約を知った両親は、わたしのことを姉の好きな人を奪った世界で一番最低な人間だと罵ってきた。
伯父様の葬儀と遺言書の開示が終われば、わたしをネウロス邸から追い出すとも言われた。
自分たちは公爵邸に移り住み、今、住んでいる屋敷は売りに出すとのことだった。
仲介人だった伯父様がいないので、わたしとレイ様との婚約も無効にするとも言っていた。
何を言われてもどうでも良かった。
だから、迷惑になるとわかっていても公爵邸に押しかけた。
伯父様はもうわたしに笑いかけてはくれない。
優しい声を聞くこともできない。
もっと、感謝の気持ちを伝えたかった。
伯父様のおかげで幸せだったと伝えたかったのに。
微笑むように目を閉じている伯父様の姿を見て、話しかけたら、また目を開けてくれるのではないかと思った。
「嫌ですっ。いかないで、伯父様っ、まだっ、たくさんお話ししたいんですっ」
「そんなに泣いたら、閣下が旅立てないぞ」
子供のように伯父様の遺体の横で泣き続けるわたしを抱きしめてくれたのはレイ様だった。
レイ様が優しく頭と背中を撫でてくれたので、抱きしめられた驚きで、一瞬だけ止まった涙がまた溢れ出した。
*****
長い間泣き続けて、気がついた時にはレイ様のシャツの胸元は涙でぐしょぐしょになっていた。
「申し訳ございません、レイ様。シャツは洗ってお返しします」
「気にするな。僕の分も泣いてくれてありがとう」
この国の貴族は、男性が人前で涙を見せることを恥だと考える人が多い。
だから、レイ様はこの場で泣きたくても泣けなかったのだと思うと申し訳なかった。
その後、朝から本格的に葬儀に向けて動き出した。
家族は公爵邸にやっては来たものの、葬儀についての話は何もせず、邸内をうろつき回るだけだった。
喪主であるお父様がしなければならない段取りもレイ様や執事がしてくれた。
伯父様は自分の余命を知ってからは、レイ様以外の側近を他家に紹介してしまっていたので、レイ様とわたししか側近がいなくなっていたからだ。
あっという間に時間が過ぎ、葬儀が終わって、あとは相続の話という段階になった時、弁護士がやって来て言った。
「故人の意思により、相続についての話は亡くなってから10日後に発表することになっています」
その話を聞いた両親はそれでは遅いと文句を言った。
でも、弁護士はわたしの両親の抗議など意に介さず、公爵邸を去っていった。
わたしとレイ様やファーシバル公爵家の使用人たちは邸内の出入りは許されていたので、伯父様の跡継ぎが誰か確実になるまでは、私とレイ様が公爵家の仕事をこなすことになった。
その間、ネウロス邸内での家族からの嫌がらせはエスカレートしていった。
家を出る準備をしていたものの、新しい家に住むための契約をしなければいけないのだけれど、中々出かける機会がなくて頭を悩ませていた。
「僕と一緒に住まないか?」
「はい?」
仕事の合間に、住む場所を探しているという話をすると、レイ様が先程の発言をしてきたので驚いて聞き返した。
「住む場所がないんだろう。婚約者が困ってるのに何もしないわけにもいかない。婚約者の状態で住むというのが気になるのなら、今すぐにでも結婚しよう」
「レ、レイ様! お気持ちはとても有り難いのですが、結婚はそんなに簡単に決断するものではありません!」
「君の父が公爵になれば、どうせ僕たちはここで働けなくなる。だから、実家に帰って父の仕事の手伝いをしようと思う。だから、君も一緒に来てくれないか」
「行きます! と即答したいところですが、そんな厚かましいお願いはできません」
「リウは僕を薄情な婚約者にさせるつもりか?」
レイ様が困った顔をして、頬を軽くつねってきた。
小さい頃、わたしがワガママを言うと、こうやって叱ってくれていたのを思い出す。
「遠慮しすぎるのも失礼ですか?」
「そう思う」
「……では、よろしくお願いいたします」
「じゃあ、5日後の遺言書の開示の日には出発できるように準備しておいてくれ」
「わかりました」
伯父様が亡くなってからは笑うことのできない日々が続いていた。
でも、レイ様のおかげで今日は笑うことができた。
*****
遺言書が開示される前日の晩、荷物をまとめていると部屋の扉が叩かれた。
「誰?」
尋ねても返事がないので、無視して荷造りを続ける。
すると、マスターキーを使ったのか、部屋が勝手に開けられた。
「ちょっと!」
鍵を開けたのが誰か、その時はわからなかったけれど、反射的に非難の声をあげる。
中に入ってきたのはお姉様とお兄様だった。
その後ろには、屋内を守ってくれている警備兵の若い男性が二人立っている。
「何の御用ですか」
「リウ。あなたには遠くへ行ってもらうわ」
「言われなくても明日には出ていくつもりです」
荷造りをしているところを見られたことだし、隠す必要もないと思って言うと、お兄様が鼻で笑う。
「明日じゃ遅いんだ。今すぐ出ていってもらう」
「どうしてですか」
「お前に使うお金がもったいないからだよ」
「伯父様の遺産の話をしているのですか」
お兄様に尋ねると、あははと声を上げて笑う。
「そうだよ。伯父様の遺産はお父様が受け継ぐけど、お前がいたら、お前の食事代として、その金が使われてしまうじゃないか」
「どうしても今すぐじゃなければ駄目なのですか」
「そうだよ。しかも、失踪してもらわなくちゃならない」
お兄様は部屋に入ってくると、警備兵に命令する。
「リウは平民が好きなんだ。平民でも買える値段でどこかに売り飛ばしてくれ」
「代金はいただいても良いんですか?」
「いいよ。どうせ高く売れないだろうから」
警備兵の質問にニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて答えた、お兄様を睨みつけて叫ぶ。
「わたしがいきなりいなくなっても、レイ様が何も調べないと思っているのですか!?」
「大丈夫ですわ。あなたには不釣り合いの人間ですので身を引かせていただきます。探さないでくださいって手紙を少し前に送っておきましたから。確認しに来られるとしても明日の朝。わたくしたちはあなたが夜中に出ていったことを知らなかったということにします」
答えたのはお姉様で、表情を凶悪なものにして話し続ける。
「あなたみたいな女がレイ様のお相手だなんて絶対に許しませんわ! 警備兵! リウを連れて行ってくださいな! 治安の悪い場所に連れて行って痛い目にあわせても良くってよ!」
「絶対に嫌よ!」
わたしの部屋は二階にある。
ちょうど窓の前に大きな木が枝を伸ばしているので、一か八か、その枝に飛び移って下りるしかない。
そう思って、窓を開けて飛び出そうとした。
でも、警備兵の動きのほうが早く、後ろで一つにまとめていた髪を掴まれ、床に引き倒されてしまった。
「大人しくしてくださいよ」
「叫んでも無駄ですよ。助けなんて来ませんから」
わたしを床に押さえつけたまま、警備兵たちは大声で笑った。
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