17 / 35
13 行き過ぎた聖女の愛情②
しおりを挟む
「エレーナ様の名誉もありますので、幼い頃のお話からさせていただきます」
「お願いします」
わたしが頷くと、レイカは一呼吸置いてから口を開く。
「エレーナ様とルルミー様はお母様同士の仲が良かったことや家が近かったこともあり、幼い頃から頻繁に顔を合わせていたようです」
「学園で同じクラスになったとかで、自然と仲が良くなったわけではないのね」
「はい。エレーナ様とルルミー様のお母様方は子どもたちを連れて出かけることが多かったようです」
エレーナ様にはお会いしたことがないけれど、話を聞いている感じではルルミー様と仲良くなる要素が見いだせなかった。
親同士の仲が良いという理由があったから仲良くなったのね。
納得していると、レイカは話を続ける。
「特にルルミー様のお家のほうはエレーナ様が聖女だとわかると、より距離を詰めてきたようです」
「そんなものですよね。わたしの場合もわたしが聖女だとわかった時点で、色々な人から声をかけられるようになりましたから。良い人ばかりじゃなかったので余計に大変でした」
話の腰を折ってしまうけれど、レイカがエレーナ様にわたしのことを話しやすくするために、知られても良いことは話しておくことにした。
レイカもそれをわかってくれたのか、そのことには何も言わずに話を戻す。
「成長するにつれて、エレーナ様はルルミー様の取り巻きになったようです」
「それって逆じゃないの?」
「エレーナ様は大人しい性格のため、クラスに馴染めず、ルルミー様やルルミー様と一緒にいる女性たちといつも一緒にいたようです」
「普通の人は聖女だから近づかなかったという感じかしら」
「聖女様は我々のような一般の人間にしてみれば、雲の上のお方のようなものです。そう簡単には話しかけられなかったのかもしれません」
そんなものなのかしら。
ノーンコル王国ではまったくそんな風に感じたことはなかった。
神様を信仰していない人は、わたしのことを悪く言ったり、わたしなんかに力を与えた神様が悪いと言った。
逆に神様を深く信仰している人がそれを聞いた時には、神を侮辱されたと激怒し、その人たちと喧嘩になることもあった。
最終的な結論として、神様の期待に応えられないわたしが悪いで終わる。
エレーナ様も同じような思いをしていたのかしら。
「年を重ねるにつれ、ルルミー様の態度は大きくなっていき、エレーナ様に金銭を要求するようになりました。それを断ると、ルルミー様はエレーナ様にもう友達ではないと言ったそうです。エレーナ様は一人になることが嫌で、言うことを聞いておられたんだそうです」
「誰もエレーナ様を助けなかったの?」
いじめられているだなんて人に言いにくいし、言いたくない気持ちはわかる。
だけど、聖女にそんなことをするなんて良くないと言う人がいてもおかしくない。
「いいえ。ここで、ディオン殿下が出てくるのです。ディオン殿下は昔から正義感の強い方でしたから、学園では男女問わずにいじめや不当な扱いを受けている人たちを見ると助けておられたようです」
「じゃあ、エレーナ様のことも同じように助けたのね」
「そうでございます」
レイカは大きく頷いてから苦笑する。
「ディオン殿下にしてみれば、困っている人や、いじめなどを受けている人を助けることは当たり前のことです。ですが、エレーナ様にはそうは取れませんでした」
「助けてもらったことをきっかけに、ディオン殿下のことを好きになってしまったということでしょうか」
「はい。それだけではなく、自分だけに優しいのだと思いこんでしまわれたのです」
王太子殿下に助けてもらったら、ときめく気持ちはわからないでもない。
わたしも同じようにフワエル様に恋をした。
それに、きっかけなどはどうであれ、人を好きになることは悪いことではない。
黙って話の続きを待っていると、レイカは喉を潤してから話を再開する。
「その後はルルミー様のアドバイスを受けて、ディオン殿下の後を追い続けていたようです」
「後を追い続けるというのはどういうこと?」
「言い方が悪くて申し訳ございません。近づきはしませんが、時間が許される限り、ディオン殿下の近くにいることにされたのです。そして、振り向いてもらえないことに苛立ちを覚え始めた頃に、ディオン殿下はリーニ様に出会われたのです」
出会ったというのは、また違う気がする。
ディオン殿下に意識してもらえたのは嬉しい。
でも、下着を見られたのだと思うと恥ずかしいし、見せてしまったことが本当に申し訳ない。
レイカが言うには、ディオン殿下はその時は、わたしのことを恋愛対象として気にしていたわけではなかった。
でも、エレーナ様はディオン殿下の好きな人がわたしだと勘違いした。
わたしがいなくなれば、ディオン殿下も自然にわたしを忘れるのだとルルミー様に唆されて、意地悪を始めたようだった。
ルルミー様の意見を参考にしたらしいけれど、それをするしないかは自分で決めることだ。
幼い子どもならまだしも、人が嫌がることをしてはいけないと、どうして思わなかったのかしら。
それほど、ディオン殿下のことが好きだったのかもしれない。
もしくは、悲しい顔をしたら、エスカレートすると思ったわたしは、できるだけ平気なふりをしていたから、エレーナ様はわたしが傷ついていることを認識していなかった?
ディオン殿下に何度断られても、エレーナ様は彼を愛し続け、手紙を1日に10通以上送るようになった。
検閲で止められていることを知らず、返事がないことに怒り狂ったエレーナ様はディオン殿下の部屋まで押しかけようとしたため、城への出入りを禁止された。
あまりの愛の強さに、息子の命の危険を感じた両陛下が動いたのだ。
フラれた理由がわたしのせいだと思い込んだエレーナ様は、ディオン殿下に手紙を送らなくなったかわりに、わたしへの嫌がらせを続け、最終的には両膝より下を切断された状態で、今いる家に戻ってきたということだった。
それまでにレッテムや神様が何らかの形で止めているのでしょうけれど、聞く耳をもたなかったんだわ。
そして、他の国の精霊が我慢しきれなくなって、エレーナ様にそんなことをしたのだと思われる。
聖女たちは何も知らなかったでしょうから、かなり驚いたでしょうね。
「そういえば、エレーナ様の肖像画はあるのですか」
「ございます。隣の家から持ってまいりますね」
レイカがわたしに言った言葉を聞いたメイドの一人は、彼女から何か言われる前に慌てて部屋から出ていったのだった。
「お願いします」
わたしが頷くと、レイカは一呼吸置いてから口を開く。
「エレーナ様とルルミー様はお母様同士の仲が良かったことや家が近かったこともあり、幼い頃から頻繁に顔を合わせていたようです」
「学園で同じクラスになったとかで、自然と仲が良くなったわけではないのね」
「はい。エレーナ様とルルミー様のお母様方は子どもたちを連れて出かけることが多かったようです」
エレーナ様にはお会いしたことがないけれど、話を聞いている感じではルルミー様と仲良くなる要素が見いだせなかった。
親同士の仲が良いという理由があったから仲良くなったのね。
納得していると、レイカは話を続ける。
「特にルルミー様のお家のほうはエレーナ様が聖女だとわかると、より距離を詰めてきたようです」
「そんなものですよね。わたしの場合もわたしが聖女だとわかった時点で、色々な人から声をかけられるようになりましたから。良い人ばかりじゃなかったので余計に大変でした」
話の腰を折ってしまうけれど、レイカがエレーナ様にわたしのことを話しやすくするために、知られても良いことは話しておくことにした。
レイカもそれをわかってくれたのか、そのことには何も言わずに話を戻す。
「成長するにつれて、エレーナ様はルルミー様の取り巻きになったようです」
「それって逆じゃないの?」
「エレーナ様は大人しい性格のため、クラスに馴染めず、ルルミー様やルルミー様と一緒にいる女性たちといつも一緒にいたようです」
「普通の人は聖女だから近づかなかったという感じかしら」
「聖女様は我々のような一般の人間にしてみれば、雲の上のお方のようなものです。そう簡単には話しかけられなかったのかもしれません」
そんなものなのかしら。
ノーンコル王国ではまったくそんな風に感じたことはなかった。
神様を信仰していない人は、わたしのことを悪く言ったり、わたしなんかに力を与えた神様が悪いと言った。
逆に神様を深く信仰している人がそれを聞いた時には、神を侮辱されたと激怒し、その人たちと喧嘩になることもあった。
最終的な結論として、神様の期待に応えられないわたしが悪いで終わる。
エレーナ様も同じような思いをしていたのかしら。
「年を重ねるにつれ、ルルミー様の態度は大きくなっていき、エレーナ様に金銭を要求するようになりました。それを断ると、ルルミー様はエレーナ様にもう友達ではないと言ったそうです。エレーナ様は一人になることが嫌で、言うことを聞いておられたんだそうです」
「誰もエレーナ様を助けなかったの?」
いじめられているだなんて人に言いにくいし、言いたくない気持ちはわかる。
だけど、聖女にそんなことをするなんて良くないと言う人がいてもおかしくない。
「いいえ。ここで、ディオン殿下が出てくるのです。ディオン殿下は昔から正義感の強い方でしたから、学園では男女問わずにいじめや不当な扱いを受けている人たちを見ると助けておられたようです」
「じゃあ、エレーナ様のことも同じように助けたのね」
「そうでございます」
レイカは大きく頷いてから苦笑する。
「ディオン殿下にしてみれば、困っている人や、いじめなどを受けている人を助けることは当たり前のことです。ですが、エレーナ様にはそうは取れませんでした」
「助けてもらったことをきっかけに、ディオン殿下のことを好きになってしまったということでしょうか」
「はい。それだけではなく、自分だけに優しいのだと思いこんでしまわれたのです」
王太子殿下に助けてもらったら、ときめく気持ちはわからないでもない。
わたしも同じようにフワエル様に恋をした。
それに、きっかけなどはどうであれ、人を好きになることは悪いことではない。
黙って話の続きを待っていると、レイカは喉を潤してから話を再開する。
「その後はルルミー様のアドバイスを受けて、ディオン殿下の後を追い続けていたようです」
「後を追い続けるというのはどういうこと?」
「言い方が悪くて申し訳ございません。近づきはしませんが、時間が許される限り、ディオン殿下の近くにいることにされたのです。そして、振り向いてもらえないことに苛立ちを覚え始めた頃に、ディオン殿下はリーニ様に出会われたのです」
出会ったというのは、また違う気がする。
ディオン殿下に意識してもらえたのは嬉しい。
でも、下着を見られたのだと思うと恥ずかしいし、見せてしまったことが本当に申し訳ない。
レイカが言うには、ディオン殿下はその時は、わたしのことを恋愛対象として気にしていたわけではなかった。
でも、エレーナ様はディオン殿下の好きな人がわたしだと勘違いした。
わたしがいなくなれば、ディオン殿下も自然にわたしを忘れるのだとルルミー様に唆されて、意地悪を始めたようだった。
ルルミー様の意見を参考にしたらしいけれど、それをするしないかは自分で決めることだ。
幼い子どもならまだしも、人が嫌がることをしてはいけないと、どうして思わなかったのかしら。
それほど、ディオン殿下のことが好きだったのかもしれない。
もしくは、悲しい顔をしたら、エスカレートすると思ったわたしは、できるだけ平気なふりをしていたから、エレーナ様はわたしが傷ついていることを認識していなかった?
ディオン殿下に何度断られても、エレーナ様は彼を愛し続け、手紙を1日に10通以上送るようになった。
検閲で止められていることを知らず、返事がないことに怒り狂ったエレーナ様はディオン殿下の部屋まで押しかけようとしたため、城への出入りを禁止された。
あまりの愛の強さに、息子の命の危険を感じた両陛下が動いたのだ。
フラれた理由がわたしのせいだと思い込んだエレーナ様は、ディオン殿下に手紙を送らなくなったかわりに、わたしへの嫌がらせを続け、最終的には両膝より下を切断された状態で、今いる家に戻ってきたということだった。
それまでにレッテムや神様が何らかの形で止めているのでしょうけれど、聞く耳をもたなかったんだわ。
そして、他の国の精霊が我慢しきれなくなって、エレーナ様にそんなことをしたのだと思われる。
聖女たちは何も知らなかったでしょうから、かなり驚いたでしょうね。
「そういえば、エレーナ様の肖像画はあるのですか」
「ございます。隣の家から持ってまいりますね」
レイカがわたしに言った言葉を聞いたメイドの一人は、彼女から何か言われる前に慌てて部屋から出ていったのだった。
164
お気に入りに追加
2,255
あなたにおすすめの小説
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
冤罪を受けたため、隣国へ亡命します
しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」
呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。
「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」
突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。
友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。
冤罪を晴らすため、奮闘していく。
同名主人公にて様々な話を書いています。
立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。
サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。
変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。
ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます!
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。
【完結】無能な聖女はいらないと婚約破棄され、追放されたので自由に生きようと思います
黒幸
恋愛
辺境伯令嬢レイチェルは学園の卒業パーティーでイラリオ王子から、婚約破棄を告げられ、国外追放を言い渡されてしまう。
レイチェルは一言も言い返さないまま、パーティー会場から姿を消した。
邪魔者がいなくなったと我が世の春を謳歌するイラリオと新たな婚約者ヒメナ。
しかし、レイチェルが国からいなくなり、不可解な事態が起き始めるのだった。
章を分けるとかえって、ややこしいとの御指摘を受け、章分けを基に戻しました。
どうやら、作者がメダパニ状態だったようです。
表紙イラストはイラストAC様から、お借りしています。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
妹に婚約者を奪われ、屋敷から追放されました。でもそれが、私を虐げていた人たちの破滅の始まりでした
水上
恋愛
「ソフィア、悪いがお前との婚約は破棄させてもらう」
子爵令嬢である私、ソフィア・ベルモントは、婚約者である子爵令息のジェイソン・フロストに婚約破棄を言い渡された。
彼の隣には、私の妹であるシルビアがいる。
彼女はジェイソンの腕に体を寄せ、勝ち誇ったような表情でこちらを見ている。
こんなこと、許されることではない。
そう思ったけれど、すでに両親は了承していた。
完全に、シルビアの味方なのだ。
しかも……。
「お前はもう用済みだ。この屋敷から出て行け」
私はお父様から追放を宣言された。
必死に食い下がるも、お父様のビンタによって、私の言葉はかき消された。
「いつまで床に這いつくばっているのよ、見苦しい」
お母様は冷たい言葉を私にかけてきた。
その目は、娘を見る目ではなかった。
「惨めね、お姉さま……」
シルビアは歪んだ笑みを浮かべて、私の方を見ていた。
そうして私は、妹に婚約者を奪われ、屋敷から追放された。
途方もなく歩いていたが、そんな私に、ある人物が声を掛けてきた。
一方、私を虐げてきた人たちは、破滅へのカウントダウンがすでに始まっていることに、まだ気づいてはいなかった……。
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる