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12 行き過ぎた聖女の愛情①
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朝食を終えると、ディオン殿下はわたしの家から出ていく前に聞いてきた。
「エレーナと会うつもりか?」
「今のところ会う気はありません。事情を察したところ、わたしは会わないほうが良いかと思いましたので」
もし、本当にディオン殿下が昔からわたしを気にかけてくれていて、そのことでエレーナ様から恨みを買っていたとするのならば、昔よりも殿下との距離が近づいているわたしが会いにいくことは危険だ。
お互いにフラストレーションをためる形で終わるだけなら、会わないほうが良い。
彼女はわたしを罵ることができても、ディオン殿下は彼女のものにはならない。
そして、罵られたわたしはそれを受け止める、もしくは聞き流すことは許されても、彼女を憎むことは許されないし、罵り返すような発言もできない。
たとえ、諭したとしても、わたしの言うことは聞きたくないだろう。
「聖女が失格と判断されることはないんだろうか」
ディオン殿下に尋ねられて、わたしは首を横に振った。
「今のところ、そんな事例はありません。神様はエレーナ様の中に綺麗な心が戻ることを望んでいるでしょうから」
「エレーナの心が昔のように綺麗になれば、彼女の体は昔のように動けるようになるのだろうか」
「それはわかりません。……ディオン殿下は、エレーナ様の心が元に戻ると思いますか」
「悪いが、俺はそんな判断ができるくらいに彼女と親しかったわけではないんだ」
「そうだったのですね」
王太子と聖女であれば、わたしとフワエル様の時のように近い関係にあるのだと思いこんでいた。
「エレーナには彼女の気持ちにはこたえられないと何度も伝えていた。だから、俺と彼女が恋人関係にあったとか、婚約者だったりしたことは一度もない」
わたしが疑っていると感じたのか、ディオン殿下は悲しげな表情になった。
「申し訳ございません」
わたしなんかが踏み込んで良いものか迷っていたせいで、遠回しな聞き方をしてしまい、ディオン殿下を傷つけてしまった。
頭を上げずにいると、ディオン殿下はまた前の時のように、わたしの体を持ち上げた。
「悪いと思うなら顔を見せてくれ」
頭を下げていた状態で抱え上げられたから、自然と下を向く形になり、わたしを見上げているディオン殿下と目が合った。
だから、謝罪の意味も込めて、今、ディオン殿下が求めているであろう表情を作る。
「聞きたいことがあれば、直接、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「ああ、もちろんだ」
微笑んで尋ねると、ディオン殿下は嬉しそうな顔になって頷いた。
*****
ディオン殿下が帰っていかれた後、今日の予定は特に決まっていないので、これからどうしようか考えていると、レイカが話しかけてきた。
「リーニ様、余計なお世話でなければ、私共が知っている範囲になりますが、エレーナ様のことをお話させていただきましょうか」
「それって大丈夫なの? エレーナ様だって嫌がるんじゃないかしら」
「実はエレーナ様からリーニ様がどんな方か教えてほしいと言われていたのです。ですが、私はリーニ様の侍女ですのでお断りしておりました」
「わたしのことをエレーナ様に教えても良いのなら、エレーナ様のことも教えてもらえるというようにするつもり?」
「はい。両陛下からはリーニ様の希望に合わせるようにと仰せつかっております」
この言い方だと、レイカはエレーナ様からこんなことを言われたと上に報告したのね。
そして、両陛下に判断を仰がれたのかもしれない。
そこから、レイカのほうに連絡があって、今の状況といったところかしら。
もっと早くから言われていたのかもしれないけれど、わたしがエレーナ様に興味を示さなかったから口に出しにくかったんでしょうね。
「わたしのことを話すというけれど、どんなことでしょう。どんくさいだとか運動が苦手だとか、そういうことですか?」
「リーニ様のことをそんな風に思ったことは一度だってありません!」
「そうね。まだ、そんなことがわかるほど、長くここで暮らしていないものね」
苦笑してから、レイカにお願いする。
「あなたが感じたことや思ったこと、それから知り得る限りのわたしの過去をエレーナ様に話をしてもらって結構よ。だから、あなたが教えられる範囲でエレーナ様のことを教えてくれない? それから、一応、わたしがエレーナ様のことを知りたがっているということをエレーナ様に伝えてほしいの」
「承知いたしました」
レイカが近くにいた別の侍女に目を向けると、侍女はエレーナ様のところへ確認しに行くのか、わたしに一礼をしてから部屋を出て行った。
「エレーナ様はディオン殿下のことが本当に好きなのね」
「ディオン殿下は裏表のない純粋な心を持っておられますし、外見も素敵ですから」
「そうよね。以前のわたしの婚約者も外見は良かったけど、性格はあんまり良くなかったわ。そう考えると、ディオン殿下は素敵な方ね」
「フワエル殿下のことを詳しくは存じ上げないのですが、ルルミー様を選ぶような方でしたら」
そこまで言って、失言だったことに気がついたのか、慌ててレイカは自分の口を手で押さえた。
「良いのよ。こんなことを言ってはいけないんでしょうけど、わたしもルルミー様は苦手だもの」
「申し訳ございません」
レイカが深々と頭を下げたので、そんな彼女を慰めていた時、侍女が戻ってきて、エレーナ様から許可を得たと教えてくれた。
落ち込んでいたレイカだったけれど、顔を上げて気を取り直して口を開く。
「エレーナ様についてのお話をさせていただきます」
「話が長くなりそうだし、座って話をしましょう」
リビングのソファに向かい合って座り、メイドがお茶を淹れ終えて持ち場に戻ったところで、レイカが話し始める。
「エレーナ様は聖女だとわかった幼い頃から、ディオン殿下に想いを寄せておられました。そして、その想いが強くなりすぎて、ディオン殿下に付きまとい行為を始めたのです」
「付きまとい行為?」
付きまとうということが、具体的にどんなことをしたのかわからなくて聞き返した。
「エレーナと会うつもりか?」
「今のところ会う気はありません。事情を察したところ、わたしは会わないほうが良いかと思いましたので」
もし、本当にディオン殿下が昔からわたしを気にかけてくれていて、そのことでエレーナ様から恨みを買っていたとするのならば、昔よりも殿下との距離が近づいているわたしが会いにいくことは危険だ。
お互いにフラストレーションをためる形で終わるだけなら、会わないほうが良い。
彼女はわたしを罵ることができても、ディオン殿下は彼女のものにはならない。
そして、罵られたわたしはそれを受け止める、もしくは聞き流すことは許されても、彼女を憎むことは許されないし、罵り返すような発言もできない。
たとえ、諭したとしても、わたしの言うことは聞きたくないだろう。
「聖女が失格と判断されることはないんだろうか」
ディオン殿下に尋ねられて、わたしは首を横に振った。
「今のところ、そんな事例はありません。神様はエレーナ様の中に綺麗な心が戻ることを望んでいるでしょうから」
「エレーナの心が昔のように綺麗になれば、彼女の体は昔のように動けるようになるのだろうか」
「それはわかりません。……ディオン殿下は、エレーナ様の心が元に戻ると思いますか」
「悪いが、俺はそんな判断ができるくらいに彼女と親しかったわけではないんだ」
「そうだったのですね」
王太子と聖女であれば、わたしとフワエル様の時のように近い関係にあるのだと思いこんでいた。
「エレーナには彼女の気持ちにはこたえられないと何度も伝えていた。だから、俺と彼女が恋人関係にあったとか、婚約者だったりしたことは一度もない」
わたしが疑っていると感じたのか、ディオン殿下は悲しげな表情になった。
「申し訳ございません」
わたしなんかが踏み込んで良いものか迷っていたせいで、遠回しな聞き方をしてしまい、ディオン殿下を傷つけてしまった。
頭を上げずにいると、ディオン殿下はまた前の時のように、わたしの体を持ち上げた。
「悪いと思うなら顔を見せてくれ」
頭を下げていた状態で抱え上げられたから、自然と下を向く形になり、わたしを見上げているディオン殿下と目が合った。
だから、謝罪の意味も込めて、今、ディオン殿下が求めているであろう表情を作る。
「聞きたいことがあれば、直接、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「ああ、もちろんだ」
微笑んで尋ねると、ディオン殿下は嬉しそうな顔になって頷いた。
*****
ディオン殿下が帰っていかれた後、今日の予定は特に決まっていないので、これからどうしようか考えていると、レイカが話しかけてきた。
「リーニ様、余計なお世話でなければ、私共が知っている範囲になりますが、エレーナ様のことをお話させていただきましょうか」
「それって大丈夫なの? エレーナ様だって嫌がるんじゃないかしら」
「実はエレーナ様からリーニ様がどんな方か教えてほしいと言われていたのです。ですが、私はリーニ様の侍女ですのでお断りしておりました」
「わたしのことをエレーナ様に教えても良いのなら、エレーナ様のことも教えてもらえるというようにするつもり?」
「はい。両陛下からはリーニ様の希望に合わせるようにと仰せつかっております」
この言い方だと、レイカはエレーナ様からこんなことを言われたと上に報告したのね。
そして、両陛下に判断を仰がれたのかもしれない。
そこから、レイカのほうに連絡があって、今の状況といったところかしら。
もっと早くから言われていたのかもしれないけれど、わたしがエレーナ様に興味を示さなかったから口に出しにくかったんでしょうね。
「わたしのことを話すというけれど、どんなことでしょう。どんくさいだとか運動が苦手だとか、そういうことですか?」
「リーニ様のことをそんな風に思ったことは一度だってありません!」
「そうね。まだ、そんなことがわかるほど、長くここで暮らしていないものね」
苦笑してから、レイカにお願いする。
「あなたが感じたことや思ったこと、それから知り得る限りのわたしの過去をエレーナ様に話をしてもらって結構よ。だから、あなたが教えられる範囲でエレーナ様のことを教えてくれない? それから、一応、わたしがエレーナ様のことを知りたがっているということをエレーナ様に伝えてほしいの」
「承知いたしました」
レイカが近くにいた別の侍女に目を向けると、侍女はエレーナ様のところへ確認しに行くのか、わたしに一礼をしてから部屋を出て行った。
「エレーナ様はディオン殿下のことが本当に好きなのね」
「ディオン殿下は裏表のない純粋な心を持っておられますし、外見も素敵ですから」
「そうよね。以前のわたしの婚約者も外見は良かったけど、性格はあんまり良くなかったわ。そう考えると、ディオン殿下は素敵な方ね」
「フワエル殿下のことを詳しくは存じ上げないのですが、ルルミー様を選ぶような方でしたら」
そこまで言って、失言だったことに気がついたのか、慌ててレイカは自分の口を手で押さえた。
「良いのよ。こんなことを言ってはいけないんでしょうけど、わたしもルルミー様は苦手だもの」
「申し訳ございません」
レイカが深々と頭を下げたので、そんな彼女を慰めていた時、侍女が戻ってきて、エレーナ様から許可を得たと教えてくれた。
落ち込んでいたレイカだったけれど、顔を上げて気を取り直して口を開く。
「エレーナ様についてのお話をさせていただきます」
「話が長くなりそうだし、座って話をしましょう」
リビングのソファに向かい合って座り、メイドがお茶を淹れ終えて持ち場に戻ったところで、レイカが話し始める。
「エレーナ様は聖女だとわかった幼い頃から、ディオン殿下に想いを寄せておられました。そして、その想いが強くなりすぎて、ディオン殿下に付きまとい行為を始めたのです」
「付きまとい行為?」
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