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7.5 ノーンコル王国の王太子の後悔(フワエル視点)
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リーニとの婚約を破棄した次の日の朝は、なんとなく目覚めが悪かった。
昼過ぎまで仕事をしてみたが、気分がすっきりしなくて少しも捗らなかった。
リーニと家族の仲が良くないことはわかっていたから、昨日の晩はさぞ嫌なことを言われたのだろうなと思う。
でも、どうせすぐにこの国を出ていくのだから、少しくらい我慢できるだろう、そんな風に思っていた。
だから、側近の報告を聞いた時には本当に驚いた。
「家から追い出されただって?」
「はい。殿下との婚約が破棄されたせいでラーラル男爵が激怒して家から追い出したと聞いています」
「そうか。でも、彼女は家族と仲が悪かったんだ。これで幸せになれるんだな」
追い出されたことはとても可哀想に思うけど、彼女は聖女なのだから神の加護もあるだろうし、平民だって彼女のことを知っているし、彼女が困っているなら助けてくれるはずだ。
いや、待てよ。
リーニが命を落とせば、彼女はかなり楽になれるんじゃないだろうか。
誰にも愛されていない彼女が可哀想で、精一杯愛情を注いできたつもりだった。
そして、彼女も僕を愛してくれた。
だけど、唯一、彼女を愛していた僕はもういない。
僕は両親が決めた相手であるルルミー嬢との結婚が決まったのだ。
決めたのは両親なのだから、リーニの身に何が起こっても僕は悪くない。
来世では彼女に幸せが訪れますように。
「そんな悠長なことを言っている場合ではありません!」
呑気に考えていた僕の考えを見透かしたかのように側近は叫ぶと、とんでもないことを口にする。
「今回の聖女の交換を言い出したのはルルミー様で、それを認めたのは、あなたのご両親である両陛下です。ソーンウェル王国にその話を持っていったところ、ルルミー様には良い噂はないと教えてくださったそうです」
「ルルミー嬢に良い噂がないだって?」
「はい。彼女は聖女代理であり、性格も良くないのだと、力についてもソーンウェル王国を出てしまえば、普通の聖女よりも劣るのだと言っていたそうです」
「ルルミー嬢を渡したくないから、そんな嘘を言ったんじゃないかな」
「たとえそうだったとしましても、リーニ様がいなくなってしまっては困るんです!」
側近の必死の形相も気になったけれど、どうしてそこまで彼が詳しいことを知っているのかわからなくて聞いてみる。
「どうして君がそんな詳しいことを知っているんだ?」
「ルルミー様は殿下の新しい婚約者となるお方です。ルルミー様を迎えるためには殿下のスケジュールを調整しないといけないと思いましたので、ルルミー様に連絡を取らせていただいたんです。すると、代筆ではありましたが返事がきまして、ソーンウェル王国は自分のことを性格が悪いと言っているが嘘だと、そして、交換する聖女はリーニ様しか認められないと言っているから、絶対にリーニ様をソーンウェル王国に送るようにと書かれていたんです」
「じゃあ、もし、昨日のうちにリーニが亡くなっていたら?」
「契約の不履行と取られてしまい、ルルミー様はこの国に来られないでしょうし、私たちは新たに生まれた聖女様を探さなければなりません!」
聖女が死ねば新たな聖女が現れる。
けれど、それは本人の申告制であり、本人自身が聖なる力が目覚めたことに気づかなかったり、家族や恋人と離れ離れになりたくないという理由で、名乗り出るまでに時間がかかることが多い。
だから、探し出すには時間がかかる。
「どうして、そんな大事なことを今、知らせるんだよ!」
「両陛下は知っておられましたが、まさかラーラル家がリーニ様を追い出すだなんて思ってもいなかったようです。 しかもラーラル男爵はリーニ様を除籍処分にしようとしていたそうです」
「父上たちはラーラル家に事前に連絡を入れていなかったのか?」
「そうじゃないと、ラーラル家もそんな馬鹿なことはしないでしょう」
「どうしたらいいんだ」
焦っていると、ルルミー嬢がノーンコル王国に入国したとの連絡が入り、しばらくしてソーンウェル王国のほうから、リーニが無事にたどり着いたとの連絡があった。
その一報を聞いた僕たちは胸を撫で下ろしたのだった。
*****
そして、その夜にはルルミー嬢を歓迎する宴が開かれた。
彼女は控えめで優しくて、両親も僕もリーニの代わりに彼女が来てくれたことを本当に喜んだ。
だが、問題だったのは次の日の昼前に起こった出来事だった。
父上から呼び出されて謁見の間に向かった。
謁見の間に行くのは本当は好きじゃない。
父上が今まで殺めたり、傷つけたりした人たちの血が生々しく残っているからだ。
しかも、今回のように突然、呼び出される場合は、父上が粛正という言葉を盾に誰かを傷つける時ばかりだから嫌だった。
ルルミー嬢も呼ばれていたようで、どこかぐったりとした様子で、僕の隣に用意された椅子に座っていた。
僕たちに用意された椅子は壇上にあり、玉座の斜め後ろだ。
父上は僕とは違い大柄な人物で、とても短気で、気に入らない人間にはすぐに暴力をふるおうとする。
でも、僕や母上には一度も暴力をふるったことがないので、僕にとっては良い父親だ。
父上は、今日も愛用の長剣を携えて玉座に座ると、怯えた様子で中に入ってきたラーラル男爵家を見下ろした。
「ラーラル男爵、お前のせいでルルミーとフワエルの結婚がなくなるところだった。この責任をどう取るんだ?」
「わ、わたくしのせいと言うのはどういうことでしょうか?」
ラーラル男爵は詳しいことを知らないのだ。
父上が何を言っているのか意味がわからないだろう。
だから、詳しい話を僕が教えてあげると、ラーラル男爵はその場に平伏せた。
「申し訳ございませんでした! 知らなかったとはいえ、馬鹿なことをしてしまいました!」
「そうだ。普通、婚約破棄された娘を家から追い出す親なんていないと思っているからな! 全て、お前が悪い」
父上は立ち上がると、剣を持って段下に繋がっている階段を下りていく。
ああ、嫌な予感がする。
「ラーラル男爵、立つんだ」
「は、はいぃっ!」
ラーラル男爵が震えながら立ち上がった瞬間、父上はラーラル男爵の腹を剣で切り裂いた。
断末魔のような悲鳴が聞こえ、ルルミーが驚いて立ち上がった。
ラーラル男爵夫人や息子たちも悲鳴を上げて、崩れ落ちた男爵の元に駆け寄った。
「ルルミー嬢、治癒魔法をかけてあげてくれ」
僕がお願いしてすぐに、父上も大きな声でルルミー嬢に指示をする。
「おい。早く治療しろ。思った以上に深く斬ってしまった。早くしないと死んでしまうぞ」
少しの沈黙のあと、ルルミーは僕にしがみついて叫んだ。
「フワエル様ぁ! ルルミー、怖いですっ! 血がたくさん! あんな所に近づけません!」
ルルミーの叫び声を聞いて、僕は言葉を発することができなかった。
「あぁん! 怖い! フワエル様ぁ!」
ルルミー嬢がこんな話し方だということは前々から知っている。
けれど、聖女の顔になる時はまた違うのだと思いこんでいた。
僕にしがみついて顔を擦り寄せてくるルルミー嬢を見て思った。
これなら、リーニのほうが良かったんじゃないか?
昼過ぎまで仕事をしてみたが、気分がすっきりしなくて少しも捗らなかった。
リーニと家族の仲が良くないことはわかっていたから、昨日の晩はさぞ嫌なことを言われたのだろうなと思う。
でも、どうせすぐにこの国を出ていくのだから、少しくらい我慢できるだろう、そんな風に思っていた。
だから、側近の報告を聞いた時には本当に驚いた。
「家から追い出されただって?」
「はい。殿下との婚約が破棄されたせいでラーラル男爵が激怒して家から追い出したと聞いています」
「そうか。でも、彼女は家族と仲が悪かったんだ。これで幸せになれるんだな」
追い出されたことはとても可哀想に思うけど、彼女は聖女なのだから神の加護もあるだろうし、平民だって彼女のことを知っているし、彼女が困っているなら助けてくれるはずだ。
いや、待てよ。
リーニが命を落とせば、彼女はかなり楽になれるんじゃないだろうか。
誰にも愛されていない彼女が可哀想で、精一杯愛情を注いできたつもりだった。
そして、彼女も僕を愛してくれた。
だけど、唯一、彼女を愛していた僕はもういない。
僕は両親が決めた相手であるルルミー嬢との結婚が決まったのだ。
決めたのは両親なのだから、リーニの身に何が起こっても僕は悪くない。
来世では彼女に幸せが訪れますように。
「そんな悠長なことを言っている場合ではありません!」
呑気に考えていた僕の考えを見透かしたかのように側近は叫ぶと、とんでもないことを口にする。
「今回の聖女の交換を言い出したのはルルミー様で、それを認めたのは、あなたのご両親である両陛下です。ソーンウェル王国にその話を持っていったところ、ルルミー様には良い噂はないと教えてくださったそうです」
「ルルミー嬢に良い噂がないだって?」
「はい。彼女は聖女代理であり、性格も良くないのだと、力についてもソーンウェル王国を出てしまえば、普通の聖女よりも劣るのだと言っていたそうです」
「ルルミー嬢を渡したくないから、そんな嘘を言ったんじゃないかな」
「たとえそうだったとしましても、リーニ様がいなくなってしまっては困るんです!」
側近の必死の形相も気になったけれど、どうしてそこまで彼が詳しいことを知っているのかわからなくて聞いてみる。
「どうして君がそんな詳しいことを知っているんだ?」
「ルルミー様は殿下の新しい婚約者となるお方です。ルルミー様を迎えるためには殿下のスケジュールを調整しないといけないと思いましたので、ルルミー様に連絡を取らせていただいたんです。すると、代筆ではありましたが返事がきまして、ソーンウェル王国は自分のことを性格が悪いと言っているが嘘だと、そして、交換する聖女はリーニ様しか認められないと言っているから、絶対にリーニ様をソーンウェル王国に送るようにと書かれていたんです」
「じゃあ、もし、昨日のうちにリーニが亡くなっていたら?」
「契約の不履行と取られてしまい、ルルミー様はこの国に来られないでしょうし、私たちは新たに生まれた聖女様を探さなければなりません!」
聖女が死ねば新たな聖女が現れる。
けれど、それは本人の申告制であり、本人自身が聖なる力が目覚めたことに気づかなかったり、家族や恋人と離れ離れになりたくないという理由で、名乗り出るまでに時間がかかることが多い。
だから、探し出すには時間がかかる。
「どうして、そんな大事なことを今、知らせるんだよ!」
「両陛下は知っておられましたが、まさかラーラル家がリーニ様を追い出すだなんて思ってもいなかったようです。 しかもラーラル男爵はリーニ様を除籍処分にしようとしていたそうです」
「父上たちはラーラル家に事前に連絡を入れていなかったのか?」
「そうじゃないと、ラーラル家もそんな馬鹿なことはしないでしょう」
「どうしたらいいんだ」
焦っていると、ルルミー嬢がノーンコル王国に入国したとの連絡が入り、しばらくしてソーンウェル王国のほうから、リーニが無事にたどり着いたとの連絡があった。
その一報を聞いた僕たちは胸を撫で下ろしたのだった。
*****
そして、その夜にはルルミー嬢を歓迎する宴が開かれた。
彼女は控えめで優しくて、両親も僕もリーニの代わりに彼女が来てくれたことを本当に喜んだ。
だが、問題だったのは次の日の昼前に起こった出来事だった。
父上から呼び出されて謁見の間に向かった。
謁見の間に行くのは本当は好きじゃない。
父上が今まで殺めたり、傷つけたりした人たちの血が生々しく残っているからだ。
しかも、今回のように突然、呼び出される場合は、父上が粛正という言葉を盾に誰かを傷つける時ばかりだから嫌だった。
ルルミー嬢も呼ばれていたようで、どこかぐったりとした様子で、僕の隣に用意された椅子に座っていた。
僕たちに用意された椅子は壇上にあり、玉座の斜め後ろだ。
父上は僕とは違い大柄な人物で、とても短気で、気に入らない人間にはすぐに暴力をふるおうとする。
でも、僕や母上には一度も暴力をふるったことがないので、僕にとっては良い父親だ。
父上は、今日も愛用の長剣を携えて玉座に座ると、怯えた様子で中に入ってきたラーラル男爵家を見下ろした。
「ラーラル男爵、お前のせいでルルミーとフワエルの結婚がなくなるところだった。この責任をどう取るんだ?」
「わ、わたくしのせいと言うのはどういうことでしょうか?」
ラーラル男爵は詳しいことを知らないのだ。
父上が何を言っているのか意味がわからないだろう。
だから、詳しい話を僕が教えてあげると、ラーラル男爵はその場に平伏せた。
「申し訳ございませんでした! 知らなかったとはいえ、馬鹿なことをしてしまいました!」
「そうだ。普通、婚約破棄された娘を家から追い出す親なんていないと思っているからな! 全て、お前が悪い」
父上は立ち上がると、剣を持って段下に繋がっている階段を下りていく。
ああ、嫌な予感がする。
「ラーラル男爵、立つんだ」
「は、はいぃっ!」
ラーラル男爵が震えながら立ち上がった瞬間、父上はラーラル男爵の腹を剣で切り裂いた。
断末魔のような悲鳴が聞こえ、ルルミーが驚いて立ち上がった。
ラーラル男爵夫人や息子たちも悲鳴を上げて、崩れ落ちた男爵の元に駆け寄った。
「ルルミー嬢、治癒魔法をかけてあげてくれ」
僕がお願いしてすぐに、父上も大きな声でルルミー嬢に指示をする。
「おい。早く治療しろ。思った以上に深く斬ってしまった。早くしないと死んでしまうぞ」
少しの沈黙のあと、ルルミーは僕にしがみついて叫んだ。
「フワエル様ぁ! ルルミー、怖いですっ! 血がたくさん! あんな所に近づけません!」
ルルミーの叫び声を聞いて、僕は言葉を発することができなかった。
「あぁん! 怖い! フワエル様ぁ!」
ルルミー嬢がこんな話し方だということは前々から知っている。
けれど、聖女の顔になる時はまた違うのだと思いこんでいた。
僕にしがみついて顔を擦り寄せてくるルルミー嬢を見て思った。
これなら、リーニのほうが良かったんじゃないか?
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