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18 「そこを退きなさい!」
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「はじめまちて。シャーロットでしゅ。3ちゃいでしゅ。よろしくお願いしましゅ」
水色と白を基調にした可愛らしいフリフリドレスを着た幼女バージョンの私は、ツインテールにしてもらった髪の毛とトップにつけてもらった青いリボンを揺らして頭を下げた。
はっきり言って、年齢は適当だった。
発音に関しては個人差があるというし、体格だって個人差はある。
子供がいるという職場の人たちに話を聞いてみたところ、私の幼女化した体の大きさは、3歳くらいだと言われた。
そのため、使用人たちにはそう自己紹介した。
「私が仕事中、城内をウロウロするかもしれないから、危険なところに行かないように見張っていてもらえると有り難いわ」
私のふりをしてくれているデルトロさんの言葉に、その場にいた10数人の使用人たちは、一斉に首を縦に振った。
「では、シャーロット、良い子にしていてね」
「はい! いってらっしゃい」
私の代わりに職場に行ってくれたデルトロさんに手を振ったあと、くるりと使用人たちのほうに体を向ける。
「えっと、よろしくおねがいしましゅっ!」
「もちろんです!」
使用人たちの声が一斉に重なった。
そして、幼女の私は瞬く間に人気者になった。
「シャーロット様。 大好きなコーンスープですよ」
私が数時間ごとにコーンスープを欲しがるからか「お腹へった」と言うと、コーンスープを持ってきてくれるようになった。
私には優しくなかったメイドたちもシャーロットにはメロメロだった。
「ありがと!」
「まだ熱いですので、もう少し冷ましましょうね」
「はーい」
私がシャーロットのふりをして三日目。
今日は天気も良いので、私のお気に入りだったガゼボの中でコーンスープを飲んでいた。
さすがに、コーンスープに飽きてきたけれど、子供の姿でいるには、このままで飲み続けなければならない。
仕事でデルトロさんではわからないものがある時は、デルトロさんにシャーロットのふりをしてもらうことになった。
でも、今日は私自身が休みの日で、自室でゆっくりしていることになっている。
「あちゅい」
ふーふーと冷ましているシャーロットの姿を見て、メイド達が相好を崩した時だった。
「ちょっと、そこは邪魔なのよ、退いてちょうだい!」
ラベンダー色のドレスを着たロアリン様が、怒りの表情で現れた。
後ろにはスコップを持った男性数人を引き連れている。
「ロアリンしゃま、ごきげんよー」
子供用の椅子に座らせてもらっているけれど、一人で下りるには危険なように感じた。
だから、座ったまま頭を下げると、ロアリン様は眉根を寄せて尋ねてくる。
「あなた、どうしてまだここにいるんですの!?」
「おとーしゃまとおかーしゃまが病気になったんでしゅ」
「何ですって!? ああ、もう、どうでもいいわ! とにかく、そこを退きなさい!」
「どーしてでしゅか? ここがしゅきなんですか?」
首を傾げて尋ねると、ロアリン様はにやりと悪い笑みを浮かべて答える。
「好きなわけないでしょう。私が一泡吹かせてやりたい人間がここが好きだって聞いたのよ」
ロアリン様はメイドたちが見ていることに気付いて、人払いをしようとする。
「何を見てるのよ! さっさとどこかへ行きなさい!」
「かしこまりました! シャーロット様、行きましょう」
「やだぁ」
私はコーンスープを飲んでいたスプーンを握りしめて叫ぶ。
「どうして、シャーロットがここをのかないといけないの!? シャーロットのほーがはやくきたのにぃ!」
バタバタと両足を動かすと、ロアリン様は忌々しげな表情で私を見つめた。
水色と白を基調にした可愛らしいフリフリドレスを着た幼女バージョンの私は、ツインテールにしてもらった髪の毛とトップにつけてもらった青いリボンを揺らして頭を下げた。
はっきり言って、年齢は適当だった。
発音に関しては個人差があるというし、体格だって個人差はある。
子供がいるという職場の人たちに話を聞いてみたところ、私の幼女化した体の大きさは、3歳くらいだと言われた。
そのため、使用人たちにはそう自己紹介した。
「私が仕事中、城内をウロウロするかもしれないから、危険なところに行かないように見張っていてもらえると有り難いわ」
私のふりをしてくれているデルトロさんの言葉に、その場にいた10数人の使用人たちは、一斉に首を縦に振った。
「では、シャーロット、良い子にしていてね」
「はい! いってらっしゃい」
私の代わりに職場に行ってくれたデルトロさんに手を振ったあと、くるりと使用人たちのほうに体を向ける。
「えっと、よろしくおねがいしましゅっ!」
「もちろんです!」
使用人たちの声が一斉に重なった。
そして、幼女の私は瞬く間に人気者になった。
「シャーロット様。 大好きなコーンスープですよ」
私が数時間ごとにコーンスープを欲しがるからか「お腹へった」と言うと、コーンスープを持ってきてくれるようになった。
私には優しくなかったメイドたちもシャーロットにはメロメロだった。
「ありがと!」
「まだ熱いですので、もう少し冷ましましょうね」
「はーい」
私がシャーロットのふりをして三日目。
今日は天気も良いので、私のお気に入りだったガゼボの中でコーンスープを飲んでいた。
さすがに、コーンスープに飽きてきたけれど、子供の姿でいるには、このままで飲み続けなければならない。
仕事でデルトロさんではわからないものがある時は、デルトロさんにシャーロットのふりをしてもらうことになった。
でも、今日は私自身が休みの日で、自室でゆっくりしていることになっている。
「あちゅい」
ふーふーと冷ましているシャーロットの姿を見て、メイド達が相好を崩した時だった。
「ちょっと、そこは邪魔なのよ、退いてちょうだい!」
ラベンダー色のドレスを着たロアリン様が、怒りの表情で現れた。
後ろにはスコップを持った男性数人を引き連れている。
「ロアリンしゃま、ごきげんよー」
子供用の椅子に座らせてもらっているけれど、一人で下りるには危険なように感じた。
だから、座ったまま頭を下げると、ロアリン様は眉根を寄せて尋ねてくる。
「あなた、どうしてまだここにいるんですの!?」
「おとーしゃまとおかーしゃまが病気になったんでしゅ」
「何ですって!? ああ、もう、どうでもいいわ! とにかく、そこを退きなさい!」
「どーしてでしゅか? ここがしゅきなんですか?」
首を傾げて尋ねると、ロアリン様はにやりと悪い笑みを浮かべて答える。
「好きなわけないでしょう。私が一泡吹かせてやりたい人間がここが好きだって聞いたのよ」
ロアリン様はメイドたちが見ていることに気付いて、人払いをしようとする。
「何を見てるのよ! さっさとどこかへ行きなさい!」
「かしこまりました! シャーロット様、行きましょう」
「やだぁ」
私はコーンスープを飲んでいたスプーンを握りしめて叫ぶ。
「どうして、シャーロットがここをのかないといけないの!? シャーロットのほーがはやくきたのにぃ!」
バタバタと両足を動かすと、ロアリン様は忌々しげな表情で私を見つめた。
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