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17 辺境伯令嬢の拾得物 ②
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次の日から、シエッタ殿下は学園に来なくなった。大人しく国に帰ってくれるのかと思いきや、学園生活を延期にしただけで、落ち着いたら改めて学園に通うとのことだった。
「延期の理由は体調不良か何かですか?」
談話室でその話を教えてくれたお父様に尋ねると、苦笑して答える。
「表向きは体調不良だが、実際はそうではないと思う。腹痛は宿屋に戻ったら治ったらしいし、医者もどこも悪くないと言っている。それなのに、学園に来れないのはおかしいし、国に戻ろうとしないことも変だ」
「リディアスを婚約者にしようとしているから、国に戻らないというわけではないわよね?」
お母様が不安そうな顔をして言うと、お父様は否定する。
「それはない。今のところ、うちにも王家にもそんな連絡は来てないからな」
「早く諦めてくれねぇかな。絶対にシエッタ殿下を好きになることなんてないし、俺にこだわるのは時間の無駄だと思う」
お兄様が不機嫌そうな顔をして言うと、お母様がため息を吐く。
「あなたに婚約者ができない限り、ああいうタイプは諦めないと思うわ」
「婚約者を作ればいいんですか」
「そうね。そうすれば、婚約の申し込みはなくなるでしょう。あなたもそうだけど、ミリルも婚約者がいないから、変な人に婚約の申し込みをされない内に、相手を探さないといけないわね」
「が、頑張って婚約者になってくれそうな人を探すことにします!」
両手にこぶしを作って言うと、お母様は苦笑する。
「違うのよ、ミリル。……まあ、いいわ。今度、女性だけでゆっくり話をしましょう」
「……はい」
何かおかしなことを言ってしまったのかしら。
お父様とお母様は苦笑しているし、お兄様は恨めしそうな顔で私を見ている。
まさか、私とお兄様を婚約者にする、なんて考えていないわよね?
嫌じゃないんだけど、嫌なの。
この複雑な気持ちを、ちゃんとお兄様たちと話をしなくちゃいけないわ。
こほんと咳ばらいをして、お父様が口を開く。
「話題を変えるが、ビサイズ公爵家からミリルに慰謝料が支払われた。成人するまでは、そのお金は私が預かっておくことにしておいていいか?」
「もちろんです」
「ノンクード様の件は抗議しておいたから、大人しくなるはずだ。迷惑をかけたとして、追加でビサイズ公爵はお金を払ってくれることになった」
「ありがとうございます」
慰謝料も含めてもらったお金は、今までお世話になった分のお金として、お父様たちに渡したいです。
と言っても、きっと受け取ってくれないだろうし、本当の家族なら親に育ててもらったお金を返すなんてことは、他人からもらったお金ではしないわよね。それに、返すにしても一度に返すものでもない気もする。
いつか、薬師になってお金を稼げるようになったら、良くしてくれた使用人たちにも何かプレゼントしたいな。
「リディアス、いいか。私たちは手伝わないぞ。自分で話をしなさい」
「わかっています」
「頑張ってね、応援しているわ」
私が呑気に妄想している間に、お父様たちはそんな会話を交わしていた。
*******
十日経っても、学園にも警察にも石を落としたという届け出がなかった。そのため、警察から連絡が来て、拾った石は私のものだと認められた。
「シイちゃんを磨いてもらおうと思うんだけど、どこに持っていこうか迷っているの」
「シイちゃん?」
ノンクード様との婚約破棄後は、お兄様が帰りも一緒に帰ってくれるようになっていた。教室まで迎えに来てくれたお兄様と一緒に馬車の乗降場に向かって歩きながら、ハンカチにくるんでいた石を見せて答える。
「何か愛着が湧いちゃって。石だからシイちゃんって名前をつけたの」
「ミリル、その話は仲の良い友人以外には言うなよ」
「なんだかわからないけど、今はキララにも話すつもりはないの。石に名前をつけるなんてって馬鹿にされることも嫌だからというのもあるけど、あまり、多くの人に知られないほうがいいような気がするの。どうしてかな」
「もしかしたら、普通の石とは違うのかもしれないな」
お兄様がそう言うと、光沢のない石のはずなのに、きらりと光った気がした。
「何か光らなかったか?」
「私もそう思った!」
「普通の石じゃないのかもな。誰かに見られないほうがいい」
お兄様もシイちゃんが普通の石ではないと感じたのか、私を急かすと周りを見回した。そして、なぜか足を止めた。
「どうかしたの?」
シイちゃんを制服のポケットに入れてから尋ねたあと、お兄様の視線の先を追ってみる。
乗降場の建屋の入り口の柱に背を預けた、ピンク色の髪に青色の瞳を持つ少年が立っているのがわかった。彼を目にした瞬間、背筋に悪寒が走り、無意識にシイちゃんが入っているポケットに手を当てた。
「はじめまして、リディアスさんとミリルさんですね。姉がお世話になっています」
「「ロブ殿下にお会いできて光栄です」」
近づいてきたロブ殿下に、私とお兄様は声を揃えて言ったあと、頭を下げた。
「ぼくのことを知っていてくれて光栄ですよ。一応、自己紹介しますね。ぼくはロブ・レドリーです。今日はミリルさん。あなたに話があって来たんです」
「話……ですか」
私はロブ殿下と話したいことなんてない。だけど、それを口に出すわけにのいかない。一体、何を言うつもりなのかしら。
「ミリルさんには、婚約者がいないんですよね? 僕と婚約してくれませんか?」
は?
何を言っているの。
にたりと笑ったロブ殿下に、私よりも早くお兄様が反応する。
「申し訳ございませんが、ロブ殿下。そのようなお話は子供同士でするものではございません。正式にあなたのお父上から、私の父に連絡いただけますでしょうか」
「そ、そんなことはわかっていますよ! た、ただ、ミリルさんがどんな人か見てみたくて」
「どんな人かもわからないのに、婚約を申し込もうとしていたんですね。父に伝えておきます。行くぞ、ミリル」
「はい!」
すれ違いざま、私とお兄様を睨んできたロブ殿下を睨み返したい気持ちになった。でも、わたしは辺境伯令嬢だ。そんなことをしたら不敬に当たる。
小さく一礼して、お兄様の背中を追った。
一体、ロブ殿下は何を目的に私を婚約者にしようと考えたのかしら。
お兄様から私を引き離すため?
とにかく、お父様に相談しなくちゃ。
「延期の理由は体調不良か何かですか?」
談話室でその話を教えてくれたお父様に尋ねると、苦笑して答える。
「表向きは体調不良だが、実際はそうではないと思う。腹痛は宿屋に戻ったら治ったらしいし、医者もどこも悪くないと言っている。それなのに、学園に来れないのはおかしいし、国に戻ろうとしないことも変だ」
「リディアスを婚約者にしようとしているから、国に戻らないというわけではないわよね?」
お母様が不安そうな顔をして言うと、お父様は否定する。
「それはない。今のところ、うちにも王家にもそんな連絡は来てないからな」
「早く諦めてくれねぇかな。絶対にシエッタ殿下を好きになることなんてないし、俺にこだわるのは時間の無駄だと思う」
お兄様が不機嫌そうな顔をして言うと、お母様がため息を吐く。
「あなたに婚約者ができない限り、ああいうタイプは諦めないと思うわ」
「婚約者を作ればいいんですか」
「そうね。そうすれば、婚約の申し込みはなくなるでしょう。あなたもそうだけど、ミリルも婚約者がいないから、変な人に婚約の申し込みをされない内に、相手を探さないといけないわね」
「が、頑張って婚約者になってくれそうな人を探すことにします!」
両手にこぶしを作って言うと、お母様は苦笑する。
「違うのよ、ミリル。……まあ、いいわ。今度、女性だけでゆっくり話をしましょう」
「……はい」
何かおかしなことを言ってしまったのかしら。
お父様とお母様は苦笑しているし、お兄様は恨めしそうな顔で私を見ている。
まさか、私とお兄様を婚約者にする、なんて考えていないわよね?
嫌じゃないんだけど、嫌なの。
この複雑な気持ちを、ちゃんとお兄様たちと話をしなくちゃいけないわ。
こほんと咳ばらいをして、お父様が口を開く。
「話題を変えるが、ビサイズ公爵家からミリルに慰謝料が支払われた。成人するまでは、そのお金は私が預かっておくことにしておいていいか?」
「もちろんです」
「ノンクード様の件は抗議しておいたから、大人しくなるはずだ。迷惑をかけたとして、追加でビサイズ公爵はお金を払ってくれることになった」
「ありがとうございます」
慰謝料も含めてもらったお金は、今までお世話になった分のお金として、お父様たちに渡したいです。
と言っても、きっと受け取ってくれないだろうし、本当の家族なら親に育ててもらったお金を返すなんてことは、他人からもらったお金ではしないわよね。それに、返すにしても一度に返すものでもない気もする。
いつか、薬師になってお金を稼げるようになったら、良くしてくれた使用人たちにも何かプレゼントしたいな。
「リディアス、いいか。私たちは手伝わないぞ。自分で話をしなさい」
「わかっています」
「頑張ってね、応援しているわ」
私が呑気に妄想している間に、お父様たちはそんな会話を交わしていた。
*******
十日経っても、学園にも警察にも石を落としたという届け出がなかった。そのため、警察から連絡が来て、拾った石は私のものだと認められた。
「シイちゃんを磨いてもらおうと思うんだけど、どこに持っていこうか迷っているの」
「シイちゃん?」
ノンクード様との婚約破棄後は、お兄様が帰りも一緒に帰ってくれるようになっていた。教室まで迎えに来てくれたお兄様と一緒に馬車の乗降場に向かって歩きながら、ハンカチにくるんでいた石を見せて答える。
「何か愛着が湧いちゃって。石だからシイちゃんって名前をつけたの」
「ミリル、その話は仲の良い友人以外には言うなよ」
「なんだかわからないけど、今はキララにも話すつもりはないの。石に名前をつけるなんてって馬鹿にされることも嫌だからというのもあるけど、あまり、多くの人に知られないほうがいいような気がするの。どうしてかな」
「もしかしたら、普通の石とは違うのかもしれないな」
お兄様がそう言うと、光沢のない石のはずなのに、きらりと光った気がした。
「何か光らなかったか?」
「私もそう思った!」
「普通の石じゃないのかもな。誰かに見られないほうがいい」
お兄様もシイちゃんが普通の石ではないと感じたのか、私を急かすと周りを見回した。そして、なぜか足を止めた。
「どうかしたの?」
シイちゃんを制服のポケットに入れてから尋ねたあと、お兄様の視線の先を追ってみる。
乗降場の建屋の入り口の柱に背を預けた、ピンク色の髪に青色の瞳を持つ少年が立っているのがわかった。彼を目にした瞬間、背筋に悪寒が走り、無意識にシイちゃんが入っているポケットに手を当てた。
「はじめまして、リディアスさんとミリルさんですね。姉がお世話になっています」
「「ロブ殿下にお会いできて光栄です」」
近づいてきたロブ殿下に、私とお兄様は声を揃えて言ったあと、頭を下げた。
「ぼくのことを知っていてくれて光栄ですよ。一応、自己紹介しますね。ぼくはロブ・レドリーです。今日はミリルさん。あなたに話があって来たんです」
「話……ですか」
私はロブ殿下と話したいことなんてない。だけど、それを口に出すわけにのいかない。一体、何を言うつもりなのかしら。
「ミリルさんには、婚約者がいないんですよね? 僕と婚約してくれませんか?」
は?
何を言っているの。
にたりと笑ったロブ殿下に、私よりも早くお兄様が反応する。
「申し訳ございませんが、ロブ殿下。そのようなお話は子供同士でするものではございません。正式にあなたのお父上から、私の父に連絡いただけますでしょうか」
「そ、そんなことはわかっていますよ! た、ただ、ミリルさんがどんな人か見てみたくて」
「どんな人かもわからないのに、婚約を申し込もうとしていたんですね。父に伝えておきます。行くぞ、ミリル」
「はい!」
すれ違いざま、私とお兄様を睨んできたロブ殿下を睨み返したい気持ちになった。でも、わたしは辺境伯令嬢だ。そんなことをしたら不敬に当たる。
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