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16 怖いものなんてないもの
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私たちの旅は十日間の日程で2泊したあとに場所を移動し、また2泊ということを繰り返すことになっている。ジェイクたちには伝えているが、お客さんには行き先を知らせていないため、私たちがどこにいるかはレレール様やシャゼットにわかるはずもなかった。
そんなこともあり、森林浴をしたり、フルーツ狩りをしたり、非日常を楽しんでリフレッシュすることができた。
レレール様のことは連日新聞に載っており、彼女の行動や予定は筒抜けで、ありがたいことに場所が被ることはなかった。
「レレール様は本当に魔道具に興味があるのかしら?」
宿に併設されている食堂で朝食をとっている時、エミーが首を傾げた。
「自分よりも話題にあがっているものが気に入らないの。魔道具に興味があるというよりかは、魔道具師に興味があるんだと思う」
「魔道具師に会ってどうするつもり? 目立たないようにしろとでも言うのかしら」
「推測でしかないけれど、自分のために魔道具を作れと言いそうね。いつかは、自分も作れるようになったと言うつもりかも」
「……どういうこと?」
「人の手柄を横取りするってこと」
エミーは私の話を聞いて、心底嫌そうな顔をする。
「そんな悪いことを考える人がいるの?」
「あんたが知らないだけで存在するのは確かだよ」
エミーに女将さんが苦笑しながら答えた。
女将さんも仕事上色々な人と関わるので、騙す人や騙される人など、嫌な人間関係を目の当たりにしたり、話を聞いたりしたことがあるそうだ。
「聖女様と言われてるくらいなんだから、中身も伴っておいてほしいと思うのは勝手かしら」
「癒しの力というと、性格の清らかなイメージがあるものね」
がっかりした様子のエミーに同意すると、女将さんがため息を吐く。
「実際、リリーから聞かなければ、聖女様の実体を知らなかった。あたしたちは聖女様と関わることがないからね。だけど、正体を知っているはずのエイフィック様までひっかかるんだから、彼女には魅了のような力もあるのかもしれないね」
「……どういうことですか?」
意味がわからなくて聞いてみると、女将さんは小声で話す。
「純粋な心……というか、疑うことを知らない人間の心を操る力みたいなもんだよ。そんな嘘をつくはずがないと思い込むから、嘘にきづけない」
「エイフィック様やココナ様はその可能性がありますね」
女将さんの言う通りなら、昔のエイフィック様のことを思い出せば納得できるものもある。ココナ様も大人しそうだし説明がつきそうだわ。
元婚約者は……、きっと心が綺麗すぎてお馬鹿さんになっちゃったのね。
「魅了といっても強いものではないということですよね」
「そうだね。もしかするとコントロールしているのかもしれない」
女将さんに言われて、レレール様の行動を思い出す。婚約を破棄されたあの時に魅了の力を発揮していたから、あれだけ多くの馬……ではなく、男性が求婚したのかもしれない。
レレール様はちやほやされただけでなく、婚約を破棄されて悲しむ令嬢たちを見て、内心は優越感に浸っていたのかも。
「そうなると、ジェイク様は大丈夫なのかしら。あの方だって心は綺麗でしょう?」
「綺麗だけど、ジェイクは魅了をかけられる前にレレール様の本性を知ったから惑わされていないのかもしれない」
「今はコントロールしている状態なのよね? もし、魅了の力を強くしたらどうなるのかしら。多くの人が彼女に魅了されてしまうの?」
心配そうな表情のエミーに、私は力強く答える。
「その可能性は高いけど、そんなことはさせないわ。私は色々な魔道具が作れるんだもの。レレール様の魔法に負けない魔道具を作ってみせるわ」
魅了魔法は人の心を操ってしまうため、ミゼシュ王国では禁止されている。いくら、聖女であっても許されるはずかないから、使っているとするならば重罪に当たる。
といっても、魔法は目に見えるものではない。証拠を出せと言われても状況証拠しかないから、現段階では彼女を捕まえられない。
「魅了魔法を使わせないようにしたらいいのよね」
良い案が浮かんだ私は、家に帰ったら魔道具作りをすることに決めた。
******
それから数日経ち、私たちは帰途についた。
三日前、シャゼットが反省せず、張り紙が顔に張り付いたままになっていたせいで、彼女は新聞に載ることになった。
それと同時に『ケッタイ』の名が全国に知らされて、かなりの有名店になってしまったらしい。
休み明けはかなり忙しくなりそうだ。
ちなみにシャゼットのほうは、端の部分だけぴったりと紙が顔にくっついているので、口の部分はまだしも、目の部分にハサミを使って穴を開けることは難しいはずだ。
シャゼットは私の帰りを待つでしょうから、そのままの状態で話をしましょうか。
もし、目の部分がくり抜かれて見れるようになっていてもそれはそれでかまわない。
シャゼットが私をリリーノ認定したら、私はフェルスコット家を容赦なく潰すだけだ。
居場所ができた私に、フェルスコット家に対して怖いものなんてないもの。
そんなこともあり、森林浴をしたり、フルーツ狩りをしたり、非日常を楽しんでリフレッシュすることができた。
レレール様のことは連日新聞に載っており、彼女の行動や予定は筒抜けで、ありがたいことに場所が被ることはなかった。
「レレール様は本当に魔道具に興味があるのかしら?」
宿に併設されている食堂で朝食をとっている時、エミーが首を傾げた。
「自分よりも話題にあがっているものが気に入らないの。魔道具に興味があるというよりかは、魔道具師に興味があるんだと思う」
「魔道具師に会ってどうするつもり? 目立たないようにしろとでも言うのかしら」
「推測でしかないけれど、自分のために魔道具を作れと言いそうね。いつかは、自分も作れるようになったと言うつもりかも」
「……どういうこと?」
「人の手柄を横取りするってこと」
エミーは私の話を聞いて、心底嫌そうな顔をする。
「そんな悪いことを考える人がいるの?」
「あんたが知らないだけで存在するのは確かだよ」
エミーに女将さんが苦笑しながら答えた。
女将さんも仕事上色々な人と関わるので、騙す人や騙される人など、嫌な人間関係を目の当たりにしたり、話を聞いたりしたことがあるそうだ。
「聖女様と言われてるくらいなんだから、中身も伴っておいてほしいと思うのは勝手かしら」
「癒しの力というと、性格の清らかなイメージがあるものね」
がっかりした様子のエミーに同意すると、女将さんがため息を吐く。
「実際、リリーから聞かなければ、聖女様の実体を知らなかった。あたしたちは聖女様と関わることがないからね。だけど、正体を知っているはずのエイフィック様までひっかかるんだから、彼女には魅了のような力もあるのかもしれないね」
「……どういうことですか?」
意味がわからなくて聞いてみると、女将さんは小声で話す。
「純粋な心……というか、疑うことを知らない人間の心を操る力みたいなもんだよ。そんな嘘をつくはずがないと思い込むから、嘘にきづけない」
「エイフィック様やココナ様はその可能性がありますね」
女将さんの言う通りなら、昔のエイフィック様のことを思い出せば納得できるものもある。ココナ様も大人しそうだし説明がつきそうだわ。
元婚約者は……、きっと心が綺麗すぎてお馬鹿さんになっちゃったのね。
「魅了といっても強いものではないということですよね」
「そうだね。もしかするとコントロールしているのかもしれない」
女将さんに言われて、レレール様の行動を思い出す。婚約を破棄されたあの時に魅了の力を発揮していたから、あれだけ多くの馬……ではなく、男性が求婚したのかもしれない。
レレール様はちやほやされただけでなく、婚約を破棄されて悲しむ令嬢たちを見て、内心は優越感に浸っていたのかも。
「そうなると、ジェイク様は大丈夫なのかしら。あの方だって心は綺麗でしょう?」
「綺麗だけど、ジェイクは魅了をかけられる前にレレール様の本性を知ったから惑わされていないのかもしれない」
「今はコントロールしている状態なのよね? もし、魅了の力を強くしたらどうなるのかしら。多くの人が彼女に魅了されてしまうの?」
心配そうな表情のエミーに、私は力強く答える。
「その可能性は高いけど、そんなことはさせないわ。私は色々な魔道具が作れるんだもの。レレール様の魔法に負けない魔道具を作ってみせるわ」
魅了魔法は人の心を操ってしまうため、ミゼシュ王国では禁止されている。いくら、聖女であっても許されるはずかないから、使っているとするならば重罪に当たる。
といっても、魔法は目に見えるものではない。証拠を出せと言われても状況証拠しかないから、現段階では彼女を捕まえられない。
「魅了魔法を使わせないようにしたらいいのよね」
良い案が浮かんだ私は、家に帰ったら魔道具作りをすることに決めた。
******
それから数日経ち、私たちは帰途についた。
三日前、シャゼットが反省せず、張り紙が顔に張り付いたままになっていたせいで、彼女は新聞に載ることになった。
それと同時に『ケッタイ』の名が全国に知らされて、かなりの有名店になってしまったらしい。
休み明けはかなり忙しくなりそうだ。
ちなみにシャゼットのほうは、端の部分だけぴったりと紙が顔にくっついているので、口の部分はまだしも、目の部分にハサミを使って穴を開けることは難しいはずだ。
シャゼットは私の帰りを待つでしょうから、そのままの状態で話をしましょうか。
もし、目の部分がくり抜かれて見れるようになっていてもそれはそれでかまわない。
シャゼットが私をリリーノ認定したら、私はフェルスコット家を容赦なく潰すだけだ。
居場所ができた私に、フェルスコット家に対して怖いものなんてないもの。
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