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最終話 偽りのない愛
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第二王女殿下が帰られたあと、私はすぐに使用人たちに紹介状を渡して暇を出した。
それから、離婚届を役所に提出する前に、整理していた荷物をこっそり用意していた新居に運ぶことにした。
ヤバス様はもう私の目の前に現れることはない。
焦らなくてもよいため、馬車を呼んで荷物と共に運んでもらうがてら、役所には途中で寄ることにした。
「僕だけじゃなく自分の国の王族も巻き込んでいるなんて、ヤバスさんはある意味すごい人でしたね」
「すごいだと誉め言葉に聞こえますから、呆れた人でしょうか」
「そうですね。失礼しました。褒めているように聞こえたら大変です」
苦笑するディード様に頭を下げる。
「本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました」
「お礼を言われることではありませんよ。こちらがご迷惑ばかりおかけしましたので」
「とんでもございません。ディード様のおかげで私は正気を取り戻せました」
「何がありましたら、魔道士協会のほうに連絡をください」
「ありがとうございます」
微笑んでお礼を言うと、ディード様も笑みを返してくれた。
*****
その後、提出した離婚届は受理され、私は一時だけ平民になった。
でも、すぐに国王陛下の手配により、私は子爵の爵位を手に入れることができた。
バニャ様は私とヤバス様の離婚後に警察の手によって捕まえられ、魔道士協会の人たちに引き渡された。
反省の色が見えないため、バニャ様の罪は予想していたよりも重くなった。
私への慰謝料を支払う以外に、バニャ様が大嫌いな巻き毛の髪の貴族の家に奉仕に出された。
その家には魔法がかけられていて、当主の許可がないと外に出られなくなっているらしい。
バニャ様はどんなに嫌でも、その家から出られなくなった。
そして、バニャ様が私にしたことと同じことをされて、私の痛みを知ってもらうこととなった。
魔法が解ければ巻き毛の男性に恋をしていた自分に絶望し、絶望の縁に落ちたところで、また魔道具で恋に落とされるというループをバニャ様が反省するまで続けられるらしい。
反省するのが先か、心が壊れるのが先か、これについてはわからない。
そして、反省して魔法がずっと解かれることになったとしても、それはそれで彼女にとっては辛い日々になる。
彼女が守りたかったエビン公爵家は存在しなくなったからだ。
ヤバス様と第二王女は国王陛下の怒りを買った。
第二王女は除籍処分となり、ヤバス様は公爵の爵位を没収され、第二王女殿下と共に平民になった。
第二王女殿下が除籍になったのは「離婚すると言われていたから関係を持った」と訴えたらしいけれど、未婚の女性が既婚の男性と関係を持つなどありえない行為だと判断されたからだ。
第二王女殿下は私と別れる際は余裕だったけれど、実際はそんなことはなかった。
二人はお情けで与えられた家に住むことになり、最初は彼女も幸せにしていたらしい。
でも、二日目には泣き言を言い始め、その夜にヤバス様と喧嘩になった彼女は家を飛び出してから行方不明らしい。
彼女の住んでいた地域は治安が悪く、特に夜に女性が一人で歩いてはいけないと言われていた。
娼館に売られたのではないかという噂が回り、その話を聞いた国王陛下が動いたらしく、ヤバス様は現在、行方不明だ。
勘当したとはいえ、国王陛下も自分の娘が可愛かったのは確かなのでしょう。
そして私は、現在、マジルカ王国に住んでいる。
二重国籍はどちらの国も認められているので、レティカ王国では子爵、マジルカ王国では平民だ。
そして、離婚から約150日後、私は今日、魔道士になる試験を受けに魔道士協会に来ていた。
魔道士になるということは、マジルカ王国では貴族の爵位を与えられるようなものなので、平民ではなくなることを意味する。
「シアさん!」
試験後、試験会場で結果発表を待っていると、まるで子犬が尻尾を振って走ってくるかのように、満面の笑みを浮かべてディード様が走り寄ってきた。
ディード様には魔道士になるために魔法の使い方や良い参考書を教えてもらったりするために、何度もお会いしていた。
「ディード様、ごきげんよう」
「こんにちは」
お互いに頭を下げあったあと、ディード様が笑顔で尋ねてくる。
「試験はどうでしたか」
「自信はありません」
「そうですか。もうすぐ結果が出るそうですよ」
ディード様は私と知り合いのため、試験の関係者ではなかった。
だから、私の所へ来れたのだ。
私がソワソワしていると、ディード様が尋ねてくる。
「今更なんですけど、どうして、シアさんは魔道士になろうと思ったんですか?」
「私と同じような目に遭っている人がいたら助けたいからでしょうか」
魔道士になって経験を積めば、魔法の痕跡を追えるようになるらしい。
私はそのレベルまで上がって、知らない間に魔法をかけられて、不利益を受けている人がいれば助けたかった。
「そうなんですね。素敵です」
「ディード様だって似たようなことをおっしゃってましたよ」
「そうでしたね」
ディード様が微笑した時、ミラさんが近づいてきた。
「シア様、お久しぶりですわ」
「ミラさん、お久しぶりです」
「ディード様からお聞きになりました?」
「何をでしょう」
「ディード様は婚約者を探しておられるのです」
「そうなんですか?」
驚いてディード様のほうを見ると、顔を真っ赤にして言う。
「別にシアさんになってほしいだなんて言ってません」
「今、言いましたわね」
ミラさんが呆れた顔で言った。
すると、ディード様が慌てた顔をして、私とミラさんを交互に見ながら言う。
「そういう意味じゃなくって!」
「女王陛下が心配されておられましたわよ」
「何をです!?」
慌てるディード様が何だか可愛らしくて、笑みがこぼれる。
「私でよろしければ立候補させていただきたいです。ディード様には、ご迷惑ばかりかけていますし。それに、責任を取ってくださると言ってくださいましたしね」
「えっ!?」
ディード様が耳まで真っ赤にして聞き返してきた。
ミラさんが手を合わせて嬉しそうな顔をする。
「まあ、ディード様、良かったですわね!」
「うううう、うん」
動揺しているのか、ディード様は声を震わせて頷いた。
そんなディード様を微笑ましく見ていると、ミラさんが尋ねてくる。
「でもシア様、本当によろしいんですの?」
「何がでしょう」
「今回は公爵夫人ではなく、王太子妃、いずれは王妃陛下になるんですのよ」
「や、やっぱりやめておこうかしら」
ディード様に感謝しているのは確かだけど、それとこれとは別よね。
「ひ、酷いです!」
ディード様が悲しげな声を出した時、合格発表の紙が貼り出された。
私は無事に魔道士試験に合格し、魔道士協会に所属することが決まった。
そして、レティカ王国の子爵の爵位は返上し、私はマジルカ王国で働き始めた。
何の間違いなのかはわからないけれど、魔道士教会で働くようになってから、ディード様に猛アピールを受けた私は、2年後には彼からプロポーズされる。
「一生、大事にします! 愛し続けますので結婚してください!」
目を瞑り、耳まで真っ赤にして叫んだ彼に、次こそは偽りのない愛を捧げることができるようにと願いを込めて、私は「はい」と返事をした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。
シリアスに走れない自分を殴りたくなりますが、今回はヤバスに頭を持っていかれ、シアとディードのエピソードを大幅にカットいたしました。
(本当はシアが離婚してからディードとの距離が近づき、諦めきれないヤバスが……! と思っておりました)
シアとディードのエピソードを番外編集置き場にいつか書けたら良いなと思いつつ。
それにしても、ヤバスの暴走が私の中では大変でした。
勝手に動き出すので恐ろしいものです。
改めまして、お気に入り、感想、しおり、エールをありがとうございました。
本当に励みになりました。
そして、完結と共に新作を投稿しております!
タイトルは「縁あって国王陛下のお世話係になりました」になります。
婚約破棄後の白い結婚からの溺愛や、猫、6歳になる国王陛下とのほのぼのな話と思いきや裏では……というお話になります。
気が強いヒロインがお好きな方など、ご興味ありましたら、そちらでもお会いできますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それから、離婚届を役所に提出する前に、整理していた荷物をこっそり用意していた新居に運ぶことにした。
ヤバス様はもう私の目の前に現れることはない。
焦らなくてもよいため、馬車を呼んで荷物と共に運んでもらうがてら、役所には途中で寄ることにした。
「僕だけじゃなく自分の国の王族も巻き込んでいるなんて、ヤバスさんはある意味すごい人でしたね」
「すごいだと誉め言葉に聞こえますから、呆れた人でしょうか」
「そうですね。失礼しました。褒めているように聞こえたら大変です」
苦笑するディード様に頭を下げる。
「本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました」
「お礼を言われることではありませんよ。こちらがご迷惑ばかりおかけしましたので」
「とんでもございません。ディード様のおかげで私は正気を取り戻せました」
「何がありましたら、魔道士協会のほうに連絡をください」
「ありがとうございます」
微笑んでお礼を言うと、ディード様も笑みを返してくれた。
*****
その後、提出した離婚届は受理され、私は一時だけ平民になった。
でも、すぐに国王陛下の手配により、私は子爵の爵位を手に入れることができた。
バニャ様は私とヤバス様の離婚後に警察の手によって捕まえられ、魔道士協会の人たちに引き渡された。
反省の色が見えないため、バニャ様の罪は予想していたよりも重くなった。
私への慰謝料を支払う以外に、バニャ様が大嫌いな巻き毛の髪の貴族の家に奉仕に出された。
その家には魔法がかけられていて、当主の許可がないと外に出られなくなっているらしい。
バニャ様はどんなに嫌でも、その家から出られなくなった。
そして、バニャ様が私にしたことと同じことをされて、私の痛みを知ってもらうこととなった。
魔法が解ければ巻き毛の男性に恋をしていた自分に絶望し、絶望の縁に落ちたところで、また魔道具で恋に落とされるというループをバニャ様が反省するまで続けられるらしい。
反省するのが先か、心が壊れるのが先か、これについてはわからない。
そして、反省して魔法がずっと解かれることになったとしても、それはそれで彼女にとっては辛い日々になる。
彼女が守りたかったエビン公爵家は存在しなくなったからだ。
ヤバス様と第二王女は国王陛下の怒りを買った。
第二王女は除籍処分となり、ヤバス様は公爵の爵位を没収され、第二王女殿下と共に平民になった。
第二王女殿下が除籍になったのは「離婚すると言われていたから関係を持った」と訴えたらしいけれど、未婚の女性が既婚の男性と関係を持つなどありえない行為だと判断されたからだ。
第二王女殿下は私と別れる際は余裕だったけれど、実際はそんなことはなかった。
二人はお情けで与えられた家に住むことになり、最初は彼女も幸せにしていたらしい。
でも、二日目には泣き言を言い始め、その夜にヤバス様と喧嘩になった彼女は家を飛び出してから行方不明らしい。
彼女の住んでいた地域は治安が悪く、特に夜に女性が一人で歩いてはいけないと言われていた。
娼館に売られたのではないかという噂が回り、その話を聞いた国王陛下が動いたらしく、ヤバス様は現在、行方不明だ。
勘当したとはいえ、国王陛下も自分の娘が可愛かったのは確かなのでしょう。
そして私は、現在、マジルカ王国に住んでいる。
二重国籍はどちらの国も認められているので、レティカ王国では子爵、マジルカ王国では平民だ。
そして、離婚から約150日後、私は今日、魔道士になる試験を受けに魔道士協会に来ていた。
魔道士になるということは、マジルカ王国では貴族の爵位を与えられるようなものなので、平民ではなくなることを意味する。
「シアさん!」
試験後、試験会場で結果発表を待っていると、まるで子犬が尻尾を振って走ってくるかのように、満面の笑みを浮かべてディード様が走り寄ってきた。
ディード様には魔道士になるために魔法の使い方や良い参考書を教えてもらったりするために、何度もお会いしていた。
「ディード様、ごきげんよう」
「こんにちは」
お互いに頭を下げあったあと、ディード様が笑顔で尋ねてくる。
「試験はどうでしたか」
「自信はありません」
「そうですか。もうすぐ結果が出るそうですよ」
ディード様は私と知り合いのため、試験の関係者ではなかった。
だから、私の所へ来れたのだ。
私がソワソワしていると、ディード様が尋ねてくる。
「今更なんですけど、どうして、シアさんは魔道士になろうと思ったんですか?」
「私と同じような目に遭っている人がいたら助けたいからでしょうか」
魔道士になって経験を積めば、魔法の痕跡を追えるようになるらしい。
私はそのレベルまで上がって、知らない間に魔法をかけられて、不利益を受けている人がいれば助けたかった。
「そうなんですね。素敵です」
「ディード様だって似たようなことをおっしゃってましたよ」
「そうでしたね」
ディード様が微笑した時、ミラさんが近づいてきた。
「シア様、お久しぶりですわ」
「ミラさん、お久しぶりです」
「ディード様からお聞きになりました?」
「何をでしょう」
「ディード様は婚約者を探しておられるのです」
「そうなんですか?」
驚いてディード様のほうを見ると、顔を真っ赤にして言う。
「別にシアさんになってほしいだなんて言ってません」
「今、言いましたわね」
ミラさんが呆れた顔で言った。
すると、ディード様が慌てた顔をして、私とミラさんを交互に見ながら言う。
「そういう意味じゃなくって!」
「女王陛下が心配されておられましたわよ」
「何をです!?」
慌てるディード様が何だか可愛らしくて、笑みがこぼれる。
「私でよろしければ立候補させていただきたいです。ディード様には、ご迷惑ばかりかけていますし。それに、責任を取ってくださると言ってくださいましたしね」
「えっ!?」
ディード様が耳まで真っ赤にして聞き返してきた。
ミラさんが手を合わせて嬉しそうな顔をする。
「まあ、ディード様、良かったですわね!」
「うううう、うん」
動揺しているのか、ディード様は声を震わせて頷いた。
そんなディード様を微笑ましく見ていると、ミラさんが尋ねてくる。
「でもシア様、本当によろしいんですの?」
「何がでしょう」
「今回は公爵夫人ではなく、王太子妃、いずれは王妃陛下になるんですのよ」
「や、やっぱりやめておこうかしら」
ディード様に感謝しているのは確かだけど、それとこれとは別よね。
「ひ、酷いです!」
ディード様が悲しげな声を出した時、合格発表の紙が貼り出された。
私は無事に魔道士試験に合格し、魔道士協会に所属することが決まった。
そして、レティカ王国の子爵の爵位は返上し、私はマジルカ王国で働き始めた。
何の間違いなのかはわからないけれど、魔道士教会で働くようになってから、ディード様に猛アピールを受けた私は、2年後には彼からプロポーズされる。
「一生、大事にします! 愛し続けますので結婚してください!」
目を瞑り、耳まで真っ赤にして叫んだ彼に、次こそは偽りのない愛を捧げることができるようにと願いを込めて、私は「はい」と返事をした。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。
シリアスに走れない自分を殴りたくなりますが、今回はヤバスに頭を持っていかれ、シアとディードのエピソードを大幅にカットいたしました。
(本当はシアが離婚してからディードとの距離が近づき、諦めきれないヤバスが……! と思っておりました)
シアとディードのエピソードを番外編集置き場にいつか書けたら良いなと思いつつ。
それにしても、ヤバスの暴走が私の中では大変でした。
勝手に動き出すので恐ろしいものです。
改めまして、お気に入り、感想、しおり、エールをありがとうございました。
本当に励みになりました。
そして、完結と共に新作を投稿しております!
タイトルは「縁あって国王陛下のお世話係になりました」になります。
婚約破棄後の白い結婚からの溺愛や、猫、6歳になる国王陛下とのほのぼのな話と思いきや裏では……というお話になります。
気が強いヒロインがお好きな方など、ご興味ありましたら、そちらでもお会いできますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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申し訳ございません!
最後までお読みいただきありがとうございました!
感想をありがとうございます✨
私の書く話はふりきった馬鹿、もしくはシリアス系のクズになるのですが、今回はふりきった馬鹿に😂
楽しんでもらえたのであれば嬉しいです✨
そして、マジルカはマジカルからとりましたよ(´∀`*)ウフフ
ツッコミあるかなと思っていたのですが、今まではなかったので、マジカル読みしていただけて嬉しいです🥰
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨