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4 全裸のヤバス
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魔法をかけてもらえた私は、何度もお二人にお礼を言った。
あまりにも嬉しすぎて、その後にお二人とした話も上の空になってしまった時もあった。
このことについては、本当に反省している。
別れ際にディード様が近寄ってきて、四つ折りにされた白い紙を渡してくれた。
「今回、髪がストレートになる魔法をかけましたが、この魔法はかけた僕にしか解けません。何かありましたら、マジルカ王国の魔道士協会まで連絡してください。この紙は僕の知り合いだという証明になりますので、受付の人間に見せてください」
「ありがとうございます! 解いてもらうことはないかと思いますが、お礼に何か差し上げたいので、その時にはご連絡させていただきます」
「僕には気を遣っていただかなくて結構ですよ。幸せになってくださいね」
「ありがとうございます!」
改めてメミナ様とディード様にお礼を言ってから、用意されている部屋に戻った。
部屋で待ってくれていたロイは、ストレートになった私を見て驚いた。
そして「良かったですね」と言ってはくれたけれど、どこか複雑そうな顔をしていた。
これで、ヤバス様に愛してもらえる。
私は嬉しくて嬉しくて、その日の晩はほとんど眠ることができなかった。
ヤバス様はゆっくり観光でもしてくれば良いと言ってくださっていた。
少しでも早くストレートになった私を見てほしくて、観光はせずに早めに帰るとテナミ様には手紙を送った。
そして、私は予定よりも一日早く、エビン公爵邸に帰ってきた。
使用人たちは驚いた顔をして私を迎えた。
最初は私の髪がストレートになっているから驚いているのだと思っていた。
なぜか必死に引き止めてくる使用人たちを振り切って、私はヤバス様の執務室に向かった。
着いたのは昼前だったので、いつもなら、この時間は執務室にいるからだ。
けれど、ヤバス様はいなかった。
「ヤバス様はどこに?」
付いてきてくれていたメイドに尋ねても、困ったような顔をするだけで教えてくれない。
その時、バニャ様が私のところへやって来た。
「あなたまさか、シアさんなの!?」
「はい! 魔法でストレートにしてもらったんです!」
褒めてもらえるかもしれないと馬鹿な期待を抱いて言ってみた。
すると、バニャ様は鼻で笑った。
「そんなことをしても無駄よ。生まれてくる子はくりくりの髪の毛になるわ」
「そ、それはそうかもしれませんが、どんな姿であろうと、我が子や孫は可愛いものではありませんか?」
「そんなわけないでしょう!」
バニャ様はそう言って、私の頬を扇で叩いた。
「こっちへ来なさい!」
バニャ様は頬を押さえている私を寝室まで連れてくると、静かに扉を開けた。
中からは荒い息遣いと、女性の喘ぎ声が聞こえてきた。
ギシギシとベッドが軋む音が聞こえて、私は思わず後退った。
「そんな……」
「あなたを会合に行かせたのはこのためよ。二人は、この何日間かずっとこの調子。体の相性も良いのね。この様子だと、よっぽどのことがない限り、子供はできるでしょう」
バニャ様が大声で笑い始めた時、喘ぎ声が聞こえなくなり、代わりにヤバス様の声が聞こえた。
「誰かいるのか!?」
そう言って、扉の前に現れたのは全裸のヤバス様だった。
あまりにも嬉しすぎて、その後にお二人とした話も上の空になってしまった時もあった。
このことについては、本当に反省している。
別れ際にディード様が近寄ってきて、四つ折りにされた白い紙を渡してくれた。
「今回、髪がストレートになる魔法をかけましたが、この魔法はかけた僕にしか解けません。何かありましたら、マジルカ王国の魔道士協会まで連絡してください。この紙は僕の知り合いだという証明になりますので、受付の人間に見せてください」
「ありがとうございます! 解いてもらうことはないかと思いますが、お礼に何か差し上げたいので、その時にはご連絡させていただきます」
「僕には気を遣っていただかなくて結構ですよ。幸せになってくださいね」
「ありがとうございます!」
改めてメミナ様とディード様にお礼を言ってから、用意されている部屋に戻った。
部屋で待ってくれていたロイは、ストレートになった私を見て驚いた。
そして「良かったですね」と言ってはくれたけれど、どこか複雑そうな顔をしていた。
これで、ヤバス様に愛してもらえる。
私は嬉しくて嬉しくて、その日の晩はほとんど眠ることができなかった。
ヤバス様はゆっくり観光でもしてくれば良いと言ってくださっていた。
少しでも早くストレートになった私を見てほしくて、観光はせずに早めに帰るとテナミ様には手紙を送った。
そして、私は予定よりも一日早く、エビン公爵邸に帰ってきた。
使用人たちは驚いた顔をして私を迎えた。
最初は私の髪がストレートになっているから驚いているのだと思っていた。
なぜか必死に引き止めてくる使用人たちを振り切って、私はヤバス様の執務室に向かった。
着いたのは昼前だったので、いつもなら、この時間は執務室にいるからだ。
けれど、ヤバス様はいなかった。
「ヤバス様はどこに?」
付いてきてくれていたメイドに尋ねても、困ったような顔をするだけで教えてくれない。
その時、バニャ様が私のところへやって来た。
「あなたまさか、シアさんなの!?」
「はい! 魔法でストレートにしてもらったんです!」
褒めてもらえるかもしれないと馬鹿な期待を抱いて言ってみた。
すると、バニャ様は鼻で笑った。
「そんなことをしても無駄よ。生まれてくる子はくりくりの髪の毛になるわ」
「そ、それはそうかもしれませんが、どんな姿であろうと、我が子や孫は可愛いものではありませんか?」
「そんなわけないでしょう!」
バニャ様はそう言って、私の頬を扇で叩いた。
「こっちへ来なさい!」
バニャ様は頬を押さえている私を寝室まで連れてくると、静かに扉を開けた。
中からは荒い息遣いと、女性の喘ぎ声が聞こえてきた。
ギシギシとベッドが軋む音が聞こえて、私は思わず後退った。
「そんな……」
「あなたを会合に行かせたのはこのためよ。二人は、この何日間かずっとこの調子。体の相性も良いのね。この様子だと、よっぽどのことがない限り、子供はできるでしょう」
バニャ様が大声で笑い始めた時、喘ぎ声が聞こえなくなり、代わりにヤバス様の声が聞こえた。
「誰かいるのか!?」
そう言って、扉の前に現れたのは全裸のヤバス様だった。
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