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エイナざまぁ編
第48話 監禁部屋 1 (エイナside )
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気が付くとわたしは、冷たくて硬いベッドの上に寝かされていた。
身を起こしてみると、私のいる場所は窓のない石造りの小さな部屋だった。
窓がないからか天井には簡素なランタンがたくさん吊り下げられていた。
ランタンのおかげで部屋の中は明るいので、状況を確認してみる事にする。
部屋の中にはベッドと簡易トイレしかなくて、見た事はないけれど刑務所の個室はこんなところなのかもしれないと思った。
体は拘束されているわけではないので、ゆっくりと鉄の扉に近付く。
扉の取っ手をつかんで押したり引いたりしてみたけれど、鍵がかかっているようで扉は開かなかった。
扉には小さなのぞき窓があって、背がそんなに高くない私だと背伸びして何とか向こうが見えるくらい。
といっても、ほとんど見えなくて、部屋の外に廊下があるという事くらいしかわからなかった。
一体、今の私はどういう状況なの!?
記憶があるのは、あの気持ち悪い男と出会って、食事をしようと誘われたから、スキを見て逃げようと思って付いていって、レストランに入ったところまでは覚えている。
もしかして、飲み物か食べ物に何か盛られたのかしら?
毒じゃなくて良かったわ。
でも、あの男の目的は一体何なの!?
クララの兄だと言っていたけれど、クララってあのクララよね?
彼女にお兄さんがいたなんて話を聞いた事がないわ!
もしかして可愛い私に何か乱暴な事をしようとしているの?
野蛮だわ!
嫁入り前なのに傷をつけられてしまったらどうしよう!
しばらくベッドの上に座って1人で考えていると、足音が近付いてきたので、ベッドから立ち上がって身構える。
するとのぞき窓から、あの男が中を見ている事がわかった。
気持ち悪くてしょうがないわ。
本当は話しかけたくなんかないけれど、私をどうするつもりなのか確認しなくちゃいけないから聞いてみる。
「私をどうするつもりなの!?」
声を掛けても、男は何も言わずに去っていこうとする。
どういう事!?
私はどうなるの!?
不安にかられて扉に近寄って叫ぶ。
「待って! 何が目的なのかだけ教えてよ!」
扉を叩いて少し待ったけれど答えは返ってこない。
諦めてベッドに戻ろうとした時だった。
足音が近付いてきて扉の前で止まった。
そして、言葉が放たれた。
「お前をどうするかを決めるのは俺じゃない」
「それって、どういう事…?」
「さあな。本人達が来たら聞いてみればいい」
そう答えた後、男はそれ以上は何も言わずに去っていった。
そして、それからはかなり長い間閉じ込められていた。
窓もないから今が朝なのか夜なのかもわからない。
食事は扉についている食事用の小窓から出してもらえるけれど、お風呂も入れていないし、鏡もないから今の私がどんな顔をしているかもわからない。
肌がボロボロだったりしたらどうしよう。
こんな事なら逃げなければ良かった。
順調にいっていたのに、どこで間違ったの!?
エリナやシシリー様は何をしているのよ!
どうして助けに来てくれないの!?
ここから出たら、絶対に文句を言ってやるわ!
そんな事を考えていたら、複数の足音が近付いてくるのがわかった。
もしかして、助けが来たの!?
明るい気持ちで、扉の方を見つめていると、ガチャガチャと音がして解錠された事がわかった。
やったわ!
やっと出られるのよ!
誰が助けに来てくれたの?
遅かったわねと文句を言いたいけれど、まずは褒めてあげないと!
ガチャリという音がしてゆっくりと扉が開かれた。
ベッドから立ち上がり、笑顔で相手を迎えようとしたけれど、入ってきた相手を見て、私の笑みは一瞬にして消えた。
なぜなら、中に入ってきたのはボロボロの服を着た、まるで浮浪者かと思うくらい汚らしい老夫婦だったからだ。
2人は私と目が合うと、同時に口を開いた。
「絶対に許さない」
許さないって何なの!?
というか、この人達は一体誰なの!?
身を起こしてみると、私のいる場所は窓のない石造りの小さな部屋だった。
窓がないからか天井には簡素なランタンがたくさん吊り下げられていた。
ランタンのおかげで部屋の中は明るいので、状況を確認してみる事にする。
部屋の中にはベッドと簡易トイレしかなくて、見た事はないけれど刑務所の個室はこんなところなのかもしれないと思った。
体は拘束されているわけではないので、ゆっくりと鉄の扉に近付く。
扉の取っ手をつかんで押したり引いたりしてみたけれど、鍵がかかっているようで扉は開かなかった。
扉には小さなのぞき窓があって、背がそんなに高くない私だと背伸びして何とか向こうが見えるくらい。
といっても、ほとんど見えなくて、部屋の外に廊下があるという事くらいしかわからなかった。
一体、今の私はどういう状況なの!?
記憶があるのは、あの気持ち悪い男と出会って、食事をしようと誘われたから、スキを見て逃げようと思って付いていって、レストランに入ったところまでは覚えている。
もしかして、飲み物か食べ物に何か盛られたのかしら?
毒じゃなくて良かったわ。
でも、あの男の目的は一体何なの!?
クララの兄だと言っていたけれど、クララってあのクララよね?
彼女にお兄さんがいたなんて話を聞いた事がないわ!
もしかして可愛い私に何か乱暴な事をしようとしているの?
野蛮だわ!
嫁入り前なのに傷をつけられてしまったらどうしよう!
しばらくベッドの上に座って1人で考えていると、足音が近付いてきたので、ベッドから立ち上がって身構える。
するとのぞき窓から、あの男が中を見ている事がわかった。
気持ち悪くてしょうがないわ。
本当は話しかけたくなんかないけれど、私をどうするつもりなのか確認しなくちゃいけないから聞いてみる。
「私をどうするつもりなの!?」
声を掛けても、男は何も言わずに去っていこうとする。
どういう事!?
私はどうなるの!?
不安にかられて扉に近寄って叫ぶ。
「待って! 何が目的なのかだけ教えてよ!」
扉を叩いて少し待ったけれど答えは返ってこない。
諦めてベッドに戻ろうとした時だった。
足音が近付いてきて扉の前で止まった。
そして、言葉が放たれた。
「お前をどうするかを決めるのは俺じゃない」
「それって、どういう事…?」
「さあな。本人達が来たら聞いてみればいい」
そう答えた後、男はそれ以上は何も言わずに去っていった。
そして、それからはかなり長い間閉じ込められていた。
窓もないから今が朝なのか夜なのかもわからない。
食事は扉についている食事用の小窓から出してもらえるけれど、お風呂も入れていないし、鏡もないから今の私がどんな顔をしているかもわからない。
肌がボロボロだったりしたらどうしよう。
こんな事なら逃げなければ良かった。
順調にいっていたのに、どこで間違ったの!?
エリナやシシリー様は何をしているのよ!
どうして助けに来てくれないの!?
ここから出たら、絶対に文句を言ってやるわ!
そんな事を考えていたら、複数の足音が近付いてくるのがわかった。
もしかして、助けが来たの!?
明るい気持ちで、扉の方を見つめていると、ガチャガチャと音がして解錠された事がわかった。
やったわ!
やっと出られるのよ!
誰が助けに来てくれたの?
遅かったわねと文句を言いたいけれど、まずは褒めてあげないと!
ガチャリという音がしてゆっくりと扉が開かれた。
ベッドから立ち上がり、笑顔で相手を迎えようとしたけれど、入ってきた相手を見て、私の笑みは一瞬にして消えた。
なぜなら、中に入ってきたのはボロボロの服を着た、まるで浮浪者かと思うくらい汚らしい老夫婦だったからだ。
2人は私と目が合うと、同時に口を開いた。
「絶対に許さない」
許さないって何なの!?
というか、この人達は一体誰なの!?
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