19 / 19
第18話 ティータイムでの申し出
しおりを挟む
無事に私とビューホ様の離婚は成立した。
なぜ、あのタイミングでカフェに女性達が現れたかというと、偶然なわけはなく、ジェリー様が手配してくれていたのだった。
ビューホ様と会う時間や場所を教えてくれと言われたのは、その為だった。
やはり2人だけで会うのは危ないものね。
ジェリー様には「あなたは冷静な判断ができていなかった」と後から叱られてしまった。
事が全て終われば、本当にそうだと思ったし猛省もした。
結局は、ジェリー様がくださった調査報告書は離婚に関しての話し合いには役に立たなかったけれど、その場に来ていた女性達が自分以外にどんな女性が被害にあっていたかを知るのには役立った。
そして、晴れて離婚が成立した私は、無事にジェリー様の家のメイドとして雇ってもらえる事になった。
もちろん、ミオナもだ。
別邸とはいえ、公爵家の家に雇われる事になったミオナは、トライト家を辞める際には、同僚達からかなり羨ましがられたらしかった。
ちなみにビューホ様は、私の提案により助かったはずだったのだけれど、慰謝料を払うから殴らせてほしいという令嬢の騎士達の手により、命に別条はなかったものの自慢の顔の形が変わってしまうまで殴られた。
さすがに治療代は女性達の家が負担したそうだけれど、ビューホ様のところには色々なところから慰謝料請求がいき、少しずつ払っていたのだそうだけれど、お金が底をついてしまい、結果、トライト家は没落し、彼はクズだと言っていた平民になった。
噂ではフィナさんを探しに行って、また、恐ろしい目にあったらしく、それからどうなったかはわからない。
自分が平民になっただけでなく、息子が失踪してしまい、シェーラ様は意気消沈していて、今となっては私に謝りたいと言っているらしい。
本心で謝りたいんじゃなくて、助けてほしいから謝りたいんだろうから、そんな話は聞かなかった事にした。
あと、ギル様は私の実家についても調べてくれていた。
私とビューホ様が別れた時は、まだ大丈夫だったのだけれど、日にちが経ち、私が去った後、お金の管理を全くできていなかった実家は、お金が底をついた事を未払いの催促で気付き、慌てて家計管理を始めたけれど時すでに遅しだった。
今は宝石などを売って何とか食いつないでいる様だけれど、私がジェリー様の家にお世話になると聞いた家族は、お金の工面をしてもらう為か、何とか私と連絡を取ろうとしてきた。
もちろん、公爵家の門番が侵入を許すわけもなく、門前払いされているそう。
送られてきた手紙に対しては一通目にだけ返事を返し、二通目以降に関しては受け取り拒否をした。
このままいけば、私の実家も没落してしまうだろうと思われる。
そして、私の方にも色々な変化があった。
日にちが経つということは、それだけ、私とジェリー様が関わる時間も増えたという事。
ジェリー様は私を専属メイドにしてくださり、スイーツの店に連れて行っては私と一緒に食べる事を望まれた。
今までは男性がスイーツだなんて…、と思われるのが嫌で遠慮していたみたいだった。
ただ、専属メイドだからといって、一緒にスイーツを食べたりするのは違うと思っていたけれど、命令なので拒否も出来なかった。
そして、今日のティータイムの時間はチーズケーキが美味しいというカフェにやって来ていた。
「ラノア、君に話したい事がある」
私の立場が平民になった事もあり、ジェリー様は私の事をラノアと呼ぶ様になっていた。
「何でしょう」
「……母上と父上から話をされたんだが」
「……はい」
なぜだか言いにくそうにしてるジェリー様が珍しくて首を傾げると、白い頬を少しだけ赤くして言う。
「君を養女にしたいという人達がいて…」
「私をですか!?」
「ああ。今のままでは君が平民扱いだからと…」
「……私は平民でもかまいませんが…。ジェリー様のおかげで、平民では考えられない暮らしをさせてもらっていますし…」
「いや、だから、その。そのままでは、貴族と結婚できないだろう?」
ああ。
イシュル公爵夫妻は私がまだ若いから、貴族との縁談を考えてくださっているのね。
「有り難い申し出ですが、私はもう結婚するつもりはありま」
「ちょっ、最後まで聞いてくれ」
「……はい」
ジェリー様は視線を彷徨わせた後、小さな声で言う。
「父上と母上は、俺が君と結婚する事を望んでいる」
「は…、はい!?」
思いもよらない発言に、大きな声で聞き返してしまった。
「迷惑だという事はわかっているが、その、俺にとって君は一緒にいて楽で…、その…」
「………」
もしかして、ジェリー様も私との結婚を望んでくださっているの…?
年下にはあまり興味はなかったし、雇い主な上に公爵令息相手に恋愛感情などなかったのだけど、ジェリー様からの申し出を断る、決定的な理由も思い浮かばなかった。
それに、私の事を意識してくれていたから、色々と動いてくれたのだと思えば納得もいく。
何の見返りもなく動くのも優しさだけれど、公爵令息なら多少の狡猾さも必要よね…。
「ジェリー様」
「……ん?」
「私には大した事はできません。それでも、ジェリー様にとって、私は必要な存在ですか?」
同情だと言われてしまうかもしれない。
けれど、どうしても気になって聞いてしまった。
「だから言ってるんだが…。普通、なんとも思ってなかったら、ここまでしないだろ」
照れくさそうにするジェリー様を見て微笑む。
「では、ご迷惑でなければ、よろしくお願い致します」
「迷惑だったら言わない」
「失礼しました」
不機嫌そうな顔をしたジェリー様に謝った後、今度は頭を下げてお願いする。
「本当に光栄です。よろしくお願い致します」
1人で生きていくのも悪くない。
けれど、私の場合はやっぱり、誰かに必要とされていたい。
そして、その誰かがジェリー様であるなら、この上ない幸せだと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長編でじっくり書くつもりでしたが、上手くまとまらず、短編に変更してしまい申し訳ございませんでした。
もしかすると、引き下げて新たに書き直すやもしれません…。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
そして、本作を完結と共に新作を投稿開始しました。
「ご要望通り幸せになりますね!」
になります。
テンプレ婚約破棄になりますが、外見や噂で判断する人間達が相手の本当の姿を知って悔しがる話を書きたくて書きはじめました。
ご興味ありましたら、読んでいただけると幸せです。
感想、お気に入り登録、しおり、エールなど本当に励みになりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
なぜ、あのタイミングでカフェに女性達が現れたかというと、偶然なわけはなく、ジェリー様が手配してくれていたのだった。
ビューホ様と会う時間や場所を教えてくれと言われたのは、その為だった。
やはり2人だけで会うのは危ないものね。
ジェリー様には「あなたは冷静な判断ができていなかった」と後から叱られてしまった。
事が全て終われば、本当にそうだと思ったし猛省もした。
結局は、ジェリー様がくださった調査報告書は離婚に関しての話し合いには役に立たなかったけれど、その場に来ていた女性達が自分以外にどんな女性が被害にあっていたかを知るのには役立った。
そして、晴れて離婚が成立した私は、無事にジェリー様の家のメイドとして雇ってもらえる事になった。
もちろん、ミオナもだ。
別邸とはいえ、公爵家の家に雇われる事になったミオナは、トライト家を辞める際には、同僚達からかなり羨ましがられたらしかった。
ちなみにビューホ様は、私の提案により助かったはずだったのだけれど、慰謝料を払うから殴らせてほしいという令嬢の騎士達の手により、命に別条はなかったものの自慢の顔の形が変わってしまうまで殴られた。
さすがに治療代は女性達の家が負担したそうだけれど、ビューホ様のところには色々なところから慰謝料請求がいき、少しずつ払っていたのだそうだけれど、お金が底をついてしまい、結果、トライト家は没落し、彼はクズだと言っていた平民になった。
噂ではフィナさんを探しに行って、また、恐ろしい目にあったらしく、それからどうなったかはわからない。
自分が平民になっただけでなく、息子が失踪してしまい、シェーラ様は意気消沈していて、今となっては私に謝りたいと言っているらしい。
本心で謝りたいんじゃなくて、助けてほしいから謝りたいんだろうから、そんな話は聞かなかった事にした。
あと、ギル様は私の実家についても調べてくれていた。
私とビューホ様が別れた時は、まだ大丈夫だったのだけれど、日にちが経ち、私が去った後、お金の管理を全くできていなかった実家は、お金が底をついた事を未払いの催促で気付き、慌てて家計管理を始めたけれど時すでに遅しだった。
今は宝石などを売って何とか食いつないでいる様だけれど、私がジェリー様の家にお世話になると聞いた家族は、お金の工面をしてもらう為か、何とか私と連絡を取ろうとしてきた。
もちろん、公爵家の門番が侵入を許すわけもなく、門前払いされているそう。
送られてきた手紙に対しては一通目にだけ返事を返し、二通目以降に関しては受け取り拒否をした。
このままいけば、私の実家も没落してしまうだろうと思われる。
そして、私の方にも色々な変化があった。
日にちが経つということは、それだけ、私とジェリー様が関わる時間も増えたという事。
ジェリー様は私を専属メイドにしてくださり、スイーツの店に連れて行っては私と一緒に食べる事を望まれた。
今までは男性がスイーツだなんて…、と思われるのが嫌で遠慮していたみたいだった。
ただ、専属メイドだからといって、一緒にスイーツを食べたりするのは違うと思っていたけれど、命令なので拒否も出来なかった。
そして、今日のティータイムの時間はチーズケーキが美味しいというカフェにやって来ていた。
「ラノア、君に話したい事がある」
私の立場が平民になった事もあり、ジェリー様は私の事をラノアと呼ぶ様になっていた。
「何でしょう」
「……母上と父上から話をされたんだが」
「……はい」
なぜだか言いにくそうにしてるジェリー様が珍しくて首を傾げると、白い頬を少しだけ赤くして言う。
「君を養女にしたいという人達がいて…」
「私をですか!?」
「ああ。今のままでは君が平民扱いだからと…」
「……私は平民でもかまいませんが…。ジェリー様のおかげで、平民では考えられない暮らしをさせてもらっていますし…」
「いや、だから、その。そのままでは、貴族と結婚できないだろう?」
ああ。
イシュル公爵夫妻は私がまだ若いから、貴族との縁談を考えてくださっているのね。
「有り難い申し出ですが、私はもう結婚するつもりはありま」
「ちょっ、最後まで聞いてくれ」
「……はい」
ジェリー様は視線を彷徨わせた後、小さな声で言う。
「父上と母上は、俺が君と結婚する事を望んでいる」
「は…、はい!?」
思いもよらない発言に、大きな声で聞き返してしまった。
「迷惑だという事はわかっているが、その、俺にとって君は一緒にいて楽で…、その…」
「………」
もしかして、ジェリー様も私との結婚を望んでくださっているの…?
年下にはあまり興味はなかったし、雇い主な上に公爵令息相手に恋愛感情などなかったのだけど、ジェリー様からの申し出を断る、決定的な理由も思い浮かばなかった。
それに、私の事を意識してくれていたから、色々と動いてくれたのだと思えば納得もいく。
何の見返りもなく動くのも優しさだけれど、公爵令息なら多少の狡猾さも必要よね…。
「ジェリー様」
「……ん?」
「私には大した事はできません。それでも、ジェリー様にとって、私は必要な存在ですか?」
同情だと言われてしまうかもしれない。
けれど、どうしても気になって聞いてしまった。
「だから言ってるんだが…。普通、なんとも思ってなかったら、ここまでしないだろ」
照れくさそうにするジェリー様を見て微笑む。
「では、ご迷惑でなければ、よろしくお願い致します」
「迷惑だったら言わない」
「失礼しました」
不機嫌そうな顔をしたジェリー様に謝った後、今度は頭を下げてお願いする。
「本当に光栄です。よろしくお願い致します」
1人で生きていくのも悪くない。
けれど、私の場合はやっぱり、誰かに必要とされていたい。
そして、その誰かがジェリー様であるなら、この上ない幸せだと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長編でじっくり書くつもりでしたが、上手くまとまらず、短編に変更してしまい申し訳ございませんでした。
もしかすると、引き下げて新たに書き直すやもしれません…。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
そして、本作を完結と共に新作を投稿開始しました。
「ご要望通り幸せになりますね!」
になります。
テンプレ婚約破棄になりますが、外見や噂で判断する人間達が相手の本当の姿を知って悔しがる話を書きたくて書きはじめました。
ご興味ありましたら、読んでいただけると幸せです。
感想、お気に入り登録、しおり、エールなど本当に励みになりました。
お読みいただき、ありがとうございました。
87
お気に入りに追加
1,823
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説

【完結済】自由に生きたいあなたの愛を期待するのはもうやめました
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
伯爵令嬢クラウディア・マクラウドは長年の婚約者であるダミアン・ウィルコックス伯爵令息のことを大切に想っていた。結婚したら彼と二人で愛のある家庭を築きたいと夢見ていた。
ところが新婚初夜、ダミアンは言った。
「俺たちはまるっきり愛のない政略結婚をしたわけだ。まぁ仕方ない。あとは割り切って互いに自由に生きようじゃないか。」
そう言って愛人らとともに自由に過ごしはじめたダミアン。激しくショックを受けるクラウディアだったが、それでもひたむきにダミアンに尽くし、少しずつでも自分に振り向いて欲しいと願っていた。
しかしそんなクラウディアの思いをことごとく裏切り、鼻で笑うダミアン。
心が折れそうなクラウディアはそんな時、王国騎士団の騎士となった友人アーネスト・グレアム侯爵令息と再会する。
初恋の相手であるクラウディアの不幸せそうな様子を見て、どうにかダミアンから奪ってでも自分の手で幸せにしたいと考えるアーネスト。
そんなアーネストと次第に親密になり自分から心が離れていくクラウディアの様子を見て、急に焦り始めたダミアンは─────
(※※夫が酷い男なので序盤の数話は暗い話ですが、アーネストが出てきてからはわりとラブコメ風です。)(※※この物語の世界は作者独自の設定です。)

理想の女性を見つけた時には、運命の人を愛人にして白い結婚を宣言していました
ぺきぺき
恋愛
王家の次男として生まれたヨーゼフには幼い頃から決められていた婚約者がいた。兄の補佐として育てられ、兄の息子が立太子した後には臣籍降下し大公になるよていだった。
このヨーゼフ、優秀な頭脳を持ち、立派な大公となることが期待されていたが、幼い頃に見た絵本のお姫様を理想の女性として探し続けているという残念なところがあった。
そしてついに貴族学園で絵本のお姫様とそっくりな令嬢に出会う。
ーーーー
若気の至りでやらかしたことに苦しめられる主人公が最後になんとか幸せになる話。
作者別作品『二人のエリーと遅れてあらわれるヒーローたち』のスピンオフになっていますが、単体でも読めます。
完結まで執筆済み。毎日四話更新で4/24に完結予定。
第一章 無計画な婚約破棄
第二章 無計画な白い結婚
第三章 無計画な告白
第四章 無計画なプロポーズ
第五章 無計画な真実の愛
エピローグ

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。
この作品は、小説家になろう様にも掲載しています。

婚約者様。現在社交界で広まっている噂について、大事なお話があります
柚木ゆず
恋愛
婚約者様へ。
昨夜参加したリーベニア侯爵家主催の夜会で、私に関するとある噂が広まりつつあると知りました。
そちらについて、とても大事なお話がありますので――。これから伺いますね?

《完結》恋に落ちる瞬間〜私が婚約を解消するまで〜
本見りん
恋愛
───恋に落ちる瞬間を、見てしまった。
アルペンハイム公爵令嬢ツツェーリアは、目の前で婚約者であるアルベルト王子が恋に落ちた事に気付いてしまった。
ツツェーリアがそれに気付いたのは、彼女自身も人に言えない恋をしていたから───
「殿下。婚約解消いたしましょう!」
アルベルトにそう告げ動き出した2人だったが、王太子とその婚約者という立場ではそれは容易な事ではなくて……。
『平凡令嬢の婚活事情』の、公爵令嬢ツツェーリアのお話です。
途中、前作ヒロインのミランダも登場します。
『完結保証』『ハッピーエンド』です!

【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
あなたの愛が正しいわ
来須みかん
恋愛
旧題:あなたの愛が正しいわ~夫が私の悪口を言っていたので理想の妻になってあげたのに、どうしてそんな顔をするの?~
夫と一緒に訪れた夜会で、夫が男友達に私の悪口を言っているのを聞いてしまった。そのことをきっかけに、私は夫の理想の妻になることを決める。それまで夫を心の底から愛して尽くしていたけど、それがうっとうしかったそうだ。夫に付きまとうのをやめた私は、生まれ変わったように清々しい気分になっていた。
一方、夫は妻の変化に戸惑い、誤解があったことに気がつき、自分の今までの酷い態度を謝ったが、妻は美しい笑みを浮かべてこういった。
「いいえ、間違っていたのは私のほう。あなたの愛が正しいわ」

虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。
妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。
その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。
家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。
ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。
耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる