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第2話 惨めな気持ちの朝
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見覚えのない天井に驚いて、上半身を急いで起こした時点で気が付いた。
私はこの家に嫁いで来たのだと…。
といっても、普通の妻ではなく、お飾りの妻なので世間の人が思う新妻と違うところは悲しいところだわ。
あんな事があったというのに疲れていたからか、部屋に案内されてすぐに眠ってしまったらしい。
私にあてがわれた部屋は使用人が寝泊まりする部屋の一室だった。
普通なら使用人が2人で一部屋らしいのだけれど、私は特別で1人で使わせてもらえるんだそう。
ベッドが2つも置いてあるせいで、ほとんど空いているスペースはないけれど狭いとは思わなかった。
実家でも同じ様な扱いを受けていたから。
ベッドとベッドの間にある窓を開けると爽やかな風が部屋に入ってきた。
お父様達はこうなる事をわかっていたのかもしれない。
だから、お姉様を余計に嫁に出す気になかったのね…。
結婚式で笑っていたのも、私の惨めな姿を想像して喜んでいたんでしょう…。
洗面所やお手洗いなどは部屋にあったので身支度をしようとしていると、人の動きを察知したのか扉が叩かれた。
入室を許可すると1人のメイドが中に入ってきて、深々と頭を下げる。
「おはようございます、ラノア様」
「おはよう」
「はじめまして。ラノア様の専属メイドを務めさせていただきます、ミオナと申します。よろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくね」
昨日、私を部屋まで案内してくれたメイドとは別で、ミオナは黒髪をツインテールにした背の高い痩せ型の可愛らしい童顔の女性だった。
「大奥様がお呼びになられておりますので、お着替えが終わられたら、ダイニングルームまでご案内致します」
ミオナや昨日のメイドは私の知っているメイドと違って優しい。
実家にいた時のメイドは、お父様達に許されているからか、私を下に見ていたし、世話をしてくれる事もなかった。
朝は自分で起きて身支度をして朝食をキッチンまでもらいに行くのが当たり前だった。
なぜ、ダイニングルームで食べなかったかというと、お父様達が私の顔を見ながら食事をするのが嫌だと言ったから。
最初は時間をずらして食べていたけれど、お姉様は意地悪だったので、わざと私がいる時間を見計らって食事をしに来ては、私が食事の途中であってもダイニングルームから追い出した。
時間を早くしても遅くしても一緒だったので、私は自分で食事を取りに行き、部屋で食べてから食器を返すという事を朝と夜は、ここ何年も続けていた。
昼食は学園で食べていたため、1人で食べていたわけじゃなかったけれど、自分の家で誰かと食べるという事に少しだけ憧れがあった。
「どうしてあなたが来るのよ」
ダイニングルームに入ると、義母となったシェーラ様がテーブルに頬杖を付き、侮蔑の目で私を見て言った。
「奥様をお呼びでしたのでお連れしたのですが…」
ミオナが答えると、昔は美人であっただろう面影は残しつつも厚化粧のシェーラ様は表情を歪ませて叫ぶ。
「何を馬鹿な事を言っているの! 嫁というのはあなたの言う奥様の事で間違いはないけれど、奥様といったらフィナの事に決まっているでしょう! そんな事もわからないの!? 使えないメイドね! お飾りの嫁の世話をしてもらうにはちょうど良かったわ! 無能は無能同士仲良くしておけばいいのよ!」
シェーラ様は金色のウェーブのかかった長い髪を耳にかけてから、グリーンの瞳をこちらに向けて続ける。
「朝からあなたの顔なんて見たくないわ。本当に気分が悪い! 姉の方がまだマシだったのに! それに私は本当はビューホの妻にはフィナが良かったのよ! それなのにお義父様達が反対して…!」
ビューホ様のお父様は亡くなってしまっているけれど、父方の祖父母はまだ御健在の為、今回の政略結婚はどうやら、ビューホ様のお祖父様が決めた様だった。
「も、申し訳ございません…」
ミオナが体を震わせて頭を下げた。
「謝ればいいってもんじゃないわ! とっとと出ていきなさい!」
「…失礼いたします」
頭を下げて、ミオナと一緒にダイニングルームに出ると、嫌なタイミングでビューホ様とフィナさんに出くわした。
2人は寄り添い合って幸せそうな笑みを浮かべていたけれど、私の姿を認めると、ビューホ様は眉を寄せ、フィナさんは申し訳無さそうな顔をした。
「昨日はありがとうございました。とても素敵な夜を過ごせました」
ビューホ様は私を睨むだけだったけれど、フィナさんはすれ違い様に微笑して頭を下げて、ビューホ様と共にダイニングルームに入っていった。
私のこの家での存在意義は愛人を隠す為のお飾りの妻になる事。
だから、お礼を言ってもらう必要はない。
「ラノア様…?」
立ち止まっていたからか、ミオナが心配そうな表情で顔を覗き込んできた。
そして、すぐに頭を下げてくる。
「私の勘違いのせいで申し訳ございませんでした」
「いいのよ。それに、フィナさんを呼んできてほしいなら、私の専属メイドであるあなたではなく、フィナさん付きのメイドに頼むべきだもの。奥様と言われたら私の事だと思うのが普通よ」
「……申し訳ございませんでした」
ミオナは彼女が悪いわけではないのに何度も何度も謝ってくれた。
ひとしきり謝ってくれた後は、部屋に食事を持っていくと言って、厨房のある方に走っていった。
その背中を見ながら思った。
この家に来ても一人ぼっちで食事をとらないといけないのね…。
ううん。
あんな人達と食べるなら一人の方がマシよね。
そう考えて、部屋に戻りながら考える。
私の家族は私をいじめる事によって、ストレスを解消していた。
自分よりも不幸な人間を見る事は幸せな気持ちになるのでしょう。
きっとシェーラ様にも嘘の噂を伝えて、私をいじめるように仕向けたんでしょうね。
ビューホ様に離縁してもらって、持参金のお金で家を借りたいところだけれど、女性が家を買ったり借りたりするには、この国では保証人が必要になる。
残念ながら、私には保証人になってくれる人がいない。
何より、持参金を全て自分のものに出来たとしても、そのお金だけでは、一生暮らしていけるはずがない。
こうなったら、私は私で自分の居場所を見つけなくちゃ…。
実家には二度と戻ってくるなと言われているし、ここを出て行かなければいけなくなったら、私には行くあてがない。
お飾りの妻が必要じゃなくなる日がこないとは限らないのだから、その日に備えて今から動いておくべきよね。
自由にしても良いと言われているし、昼からはトライト伯爵領の隣にあるイシュル公爵領に足を運ぶ事に決めた。
私はこの家に嫁いで来たのだと…。
といっても、普通の妻ではなく、お飾りの妻なので世間の人が思う新妻と違うところは悲しいところだわ。
あんな事があったというのに疲れていたからか、部屋に案内されてすぐに眠ってしまったらしい。
私にあてがわれた部屋は使用人が寝泊まりする部屋の一室だった。
普通なら使用人が2人で一部屋らしいのだけれど、私は特別で1人で使わせてもらえるんだそう。
ベッドが2つも置いてあるせいで、ほとんど空いているスペースはないけれど狭いとは思わなかった。
実家でも同じ様な扱いを受けていたから。
ベッドとベッドの間にある窓を開けると爽やかな風が部屋に入ってきた。
お父様達はこうなる事をわかっていたのかもしれない。
だから、お姉様を余計に嫁に出す気になかったのね…。
結婚式で笑っていたのも、私の惨めな姿を想像して喜んでいたんでしょう…。
洗面所やお手洗いなどは部屋にあったので身支度をしようとしていると、人の動きを察知したのか扉が叩かれた。
入室を許可すると1人のメイドが中に入ってきて、深々と頭を下げる。
「おはようございます、ラノア様」
「おはよう」
「はじめまして。ラノア様の専属メイドを務めさせていただきます、ミオナと申します。よろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくね」
昨日、私を部屋まで案内してくれたメイドとは別で、ミオナは黒髪をツインテールにした背の高い痩せ型の可愛らしい童顔の女性だった。
「大奥様がお呼びになられておりますので、お着替えが終わられたら、ダイニングルームまでご案内致します」
ミオナや昨日のメイドは私の知っているメイドと違って優しい。
実家にいた時のメイドは、お父様達に許されているからか、私を下に見ていたし、世話をしてくれる事もなかった。
朝は自分で起きて身支度をして朝食をキッチンまでもらいに行くのが当たり前だった。
なぜ、ダイニングルームで食べなかったかというと、お父様達が私の顔を見ながら食事をするのが嫌だと言ったから。
最初は時間をずらして食べていたけれど、お姉様は意地悪だったので、わざと私がいる時間を見計らって食事をしに来ては、私が食事の途中であってもダイニングルームから追い出した。
時間を早くしても遅くしても一緒だったので、私は自分で食事を取りに行き、部屋で食べてから食器を返すという事を朝と夜は、ここ何年も続けていた。
昼食は学園で食べていたため、1人で食べていたわけじゃなかったけれど、自分の家で誰かと食べるという事に少しだけ憧れがあった。
「どうしてあなたが来るのよ」
ダイニングルームに入ると、義母となったシェーラ様がテーブルに頬杖を付き、侮蔑の目で私を見て言った。
「奥様をお呼びでしたのでお連れしたのですが…」
ミオナが答えると、昔は美人であっただろう面影は残しつつも厚化粧のシェーラ様は表情を歪ませて叫ぶ。
「何を馬鹿な事を言っているの! 嫁というのはあなたの言う奥様の事で間違いはないけれど、奥様といったらフィナの事に決まっているでしょう! そんな事もわからないの!? 使えないメイドね! お飾りの嫁の世話をしてもらうにはちょうど良かったわ! 無能は無能同士仲良くしておけばいいのよ!」
シェーラ様は金色のウェーブのかかった長い髪を耳にかけてから、グリーンの瞳をこちらに向けて続ける。
「朝からあなたの顔なんて見たくないわ。本当に気分が悪い! 姉の方がまだマシだったのに! それに私は本当はビューホの妻にはフィナが良かったのよ! それなのにお義父様達が反対して…!」
ビューホ様のお父様は亡くなってしまっているけれど、父方の祖父母はまだ御健在の為、今回の政略結婚はどうやら、ビューホ様のお祖父様が決めた様だった。
「も、申し訳ございません…」
ミオナが体を震わせて頭を下げた。
「謝ればいいってもんじゃないわ! とっとと出ていきなさい!」
「…失礼いたします」
頭を下げて、ミオナと一緒にダイニングルームに出ると、嫌なタイミングでビューホ様とフィナさんに出くわした。
2人は寄り添い合って幸せそうな笑みを浮かべていたけれど、私の姿を認めると、ビューホ様は眉を寄せ、フィナさんは申し訳無さそうな顔をした。
「昨日はありがとうございました。とても素敵な夜を過ごせました」
ビューホ様は私を睨むだけだったけれど、フィナさんはすれ違い様に微笑して頭を下げて、ビューホ様と共にダイニングルームに入っていった。
私のこの家での存在意義は愛人を隠す為のお飾りの妻になる事。
だから、お礼を言ってもらう必要はない。
「ラノア様…?」
立ち止まっていたからか、ミオナが心配そうな表情で顔を覗き込んできた。
そして、すぐに頭を下げてくる。
「私の勘違いのせいで申し訳ございませんでした」
「いいのよ。それに、フィナさんを呼んできてほしいなら、私の専属メイドであるあなたではなく、フィナさん付きのメイドに頼むべきだもの。奥様と言われたら私の事だと思うのが普通よ」
「……申し訳ございませんでした」
ミオナは彼女が悪いわけではないのに何度も何度も謝ってくれた。
ひとしきり謝ってくれた後は、部屋に食事を持っていくと言って、厨房のある方に走っていった。
その背中を見ながら思った。
この家に来ても一人ぼっちで食事をとらないといけないのね…。
ううん。
あんな人達と食べるなら一人の方がマシよね。
そう考えて、部屋に戻りながら考える。
私の家族は私をいじめる事によって、ストレスを解消していた。
自分よりも不幸な人間を見る事は幸せな気持ちになるのでしょう。
きっとシェーラ様にも嘘の噂を伝えて、私をいじめるように仕向けたんでしょうね。
ビューホ様に離縁してもらって、持参金のお金で家を借りたいところだけれど、女性が家を買ったり借りたりするには、この国では保証人が必要になる。
残念ながら、私には保証人になってくれる人がいない。
何より、持参金を全て自分のものに出来たとしても、そのお金だけでは、一生暮らしていけるはずがない。
こうなったら、私は私で自分の居場所を見つけなくちゃ…。
実家には二度と戻ってくるなと言われているし、ここを出て行かなければいけなくなったら、私には行くあてがない。
お飾りの妻が必要じゃなくなる日がこないとは限らないのだから、その日に備えて今から動いておくべきよね。
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