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第一話 推しの裏側
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「別れよう、セオ」
「分かりました、エヴァン様」
スペス国立レクシア高等学園。人気のない校舎裏にて、一組のカップルが別れを告げ合っていた。
そして俺は、その光景を庭木の後ろに隠れ、涙ながらに見つめていた。
「ああ……壁役最高っ!」
ここはBLゲームの世界。現世で不慮の事故により死んだはずの俺は、なぜか生前大好きだったBLゲームの世界に転生してしまったのだ。
子爵家の三男ノエル・フィニアンとして産まれた俺は、わけもわからないまま幼少期を送る。この世界が憧れの世界だと気づいたのは、両親が俺の初等学校をどこにするか話し合っているのを耳にした時だ。
なにがなんでもゲームの舞台となった学校に行く! そして俺は、美男子らが繰り広げるBL恋愛を見守る壁になる!
そう決意した俺は、幼少期から猛烈な勢いで勉強を続け、遂に国内最大倍率と言われるレクシア高等学園への入学に成功した!
「ああ、泣かないでください、エヴァン様。大丈夫です、お気持ちは痛いほど分かりますから」
「すまない、お前のことを考えるとつい……」
受け役の伯爵家子息セオ・ビスター様が儚げな笑みを浮かべ、相手の涙を拭う。
ああ! なんて健気なんだ!! 尊い!
攻め役は、スペス王国第二王子、エヴァン・ストラウド様である。艶のある黒髪、少し垂れ目なブルーの瞳。エッチな泣きぼくろ。筋の通った高い鼻ときめ細かな肌。
BLゲーム最大の人気を誇るキャラであり、俺の推し!!
「そうそう。ここで初めてエヴァン様が泣くんだよな……! ああ、やばい、推しの涙ヤバい……!」
ずっと見たかったワンシーンを目の当たりにし、俺は歓喜で口を押える。
この二人は、愛し合っていながらも別れを告げ合う。原因は、エヴァン様の軍役のせいだ。
王位継承権から遠い王子は、卒業後、国を守る騎士団に身を置くことが多い。
すぐに現場配属。とはいかないので、現場訓練として一年間戦場への出向が命じられる。
「約束させてくれ、セオ。一年後、必ずお前を迎えに行くと」
「はい、いつまでもお待ちしております」
俺やエヴァン様は、四年生。今年で卒業だ。
戦場に色恋は持っていけない。そんな王子らしい決意の元、二人は一度離ればなれになる。
最後まで健気な姿を見せ続けたセオ様が立ち去り、俺は全身が脱力した。
「くぅぅ……! ここで終わらないのが、このゲーム最大の魅力なんだよな!」
メリバ? とんでもない。確かにシーズン1では別れのシーンまでしか描かれなかったが、シーズン2にて公式から大逆転ハッピーエンドがあると大々的に告知されている。
シーズン2最大の目玉カップルとして、ファンからの期待は厚い。
「……ま、発売前に俺は死んじゃったんだけどね」
少しだけセンチメンタルな気持ちになって視線を落とすが、すぐに気合を入れなおす。
「でも、この世界だったら先が見れる!!」
そうだ。俺は推しの結末を見守りたくて仕方がない! そして、見れる! こんなに目の前で!
ゲームができなかったからといって、何も悲しくない。この目に直接焼き付けられるのなら、転生最高!
この先の物語はどうなるんだろう。今までは記憶にあるシーンばかりを見てきたから、未公開シーンを見られるみたいでワクワクする。
期待を胸に抱えつつ、俺はこの場を退散しようとコソコソと体を動かす。
そのときだった。
「やっと別れられたな。思ったより面倒だった」
声を間違えるわけがない。推しが今、不穏な言葉を言った気がする。
慌てて庭木の間からエヴァン様を見れば、彼はスパダリ系設定とは程遠い、不敵な笑みを浮かべていた。
「まあ、あいつも俺じゃ都合悪くなってきた頃合いだっただろう」
エヴァン様が……誰かの悪口!?
嘘だ! 嘘だと言ってくれ!
動揺する俺に気づきもせず、エヴァン様はブレザーのポケットから何かを取り出した。
「……目薬?」
エヴァン様は口角を上げながら、目薬をポンポンと手の上で遊ばせる。
嘘泣き……だった?
推しが唯一流した、エモ全開の名シーン。あれは、全部嘘だった?
受け止められない現実から逃げるように、俺はその場から走り去る。
「俺の聞き間違い! 絶対ありえない! だって二人は……!」
運命が何度引き裂こうとしても、求め合う。そんなカップルだったはずだ!
ゲームで見た記憶のほうが正しいと、俺は無意識にセオ様がいるであろうトイレ前に辿り着いていた。
セオ様は別れ話のとき、一度も泣かない。でも、悲しくないからじゃないんだ。
エヴァン様に少しでも安心してもらおうと、ずっと健気に笑みを浮かべる。そして一人になった瞬間……壊れそうなほど泣き崩れてしまう。
ファン大号泣必死の、健気受け名シーン。ちょっと待ってくれよ、と言いたいシーンを描き、シーズン1は終わる。
「このトイレで確か……」
セオ様がエヴァン様のことを都合悪いだなんて思うわけがない。
トイレの入り口で聞き耳を立てた俺に、衝撃の言葉が届く。
「あのクソ王子! 僕を都合よく使いやがって!」
バケツを蹴ったであろう音と共に、健気受けからは想像もつかない罵声が飛ぶ。
「性欲だけは馬鹿みたいにあるくせに、国の情報は一つも漏らしてくれないだなんて……僕のプライドが許さない!」
セオ様……? 一体何を?
「やっぱり第一王子のほうを誑かすべきだったな。はあ、面倒。けどいいや。僕はまだ卒業じゃないし」
確かに貴方は三年生ですが……。って、そういうことじゃなくて!
俺が推していた推しカップルは、二人とも性悪だった……?
足元が崩れ落ちるような感覚だ。世界に裏切られたような。信じていたものがすべて嘘だったかのような。
もう何も見たくない、聞きたくない。絶望から俺は、フラフラとトイレを立ち去った。
「なんで……これから大逆転ハッピーエンドって言われても受け入れられないんだけど……」
公式はどうするつもりだったんだろう。もしかして、セオ様は当て馬で、本命キャラが登場する? だったら、シーズン1で予兆があってもよかったはず。
グルグルと頭の中が混乱し続ける中、校舎の曲がり角を曲がる。すると俺は、何かにぶつかってしまった。
壁? 前を見てなかったせいで分からない。
顔を上げれば、目先の光景に息を呑んだ。
「盗み見と盗み聞きは満足したか?」
目の前にいたのは、つい先ほどまで眺めていた推し、エヴァン・フレデリック様本人だった。
な、なんで!? ていうか、俺の行動がバレてた? いつから? 今までバレたことなかったのに!
「あ、あのっ……」
言い訳を探しても、思考が回らない。
俺、消される!? 一国の王子の裏の顔を知ってしまったモブに待つは、暗殺の未来ですか!?
まだ死にたくない! 逃げよう!
いつも伊達眼鏡をかけているし、俺はこの学園じゃモブ中のモブ。エヴァン様に認知されているわけもないので、一日経てば忘れられるはず!
急いで踵を返したが、俺の腕は呆気なく掴まれてしまった。
くるりと身を回され、エヴァン様の腕が顔の真横に押し付けられる。
これは……壁ドン!!
さっき推しに幻滅したばかりなのに! エヴァン様の美しい顔が、俺の鼻の先にある! いい匂い! なんの香水ですか! それとも体臭ですか! ああ! 違う違う! この王子は腹黒で……!
「さて。知ってしまったからには、俺に協力してもらおう」
耳元でエヴァン様の甘い声がする。
抗え、俺……! この人は、もう俺の推しじゃ……。
俺の葛藤をつゆ知らず、エヴァン様の透き通るブルーの瞳が俺をジッと見つめる。
「……ひゃい」
口からでたのは、情けない肯定だった。
俺は……ただ壁でいたいだけなのに!!
「分かりました、エヴァン様」
スペス国立レクシア高等学園。人気のない校舎裏にて、一組のカップルが別れを告げ合っていた。
そして俺は、その光景を庭木の後ろに隠れ、涙ながらに見つめていた。
「ああ……壁役最高っ!」
ここはBLゲームの世界。現世で不慮の事故により死んだはずの俺は、なぜか生前大好きだったBLゲームの世界に転生してしまったのだ。
子爵家の三男ノエル・フィニアンとして産まれた俺は、わけもわからないまま幼少期を送る。この世界が憧れの世界だと気づいたのは、両親が俺の初等学校をどこにするか話し合っているのを耳にした時だ。
なにがなんでもゲームの舞台となった学校に行く! そして俺は、美男子らが繰り広げるBL恋愛を見守る壁になる!
そう決意した俺は、幼少期から猛烈な勢いで勉強を続け、遂に国内最大倍率と言われるレクシア高等学園への入学に成功した!
「ああ、泣かないでください、エヴァン様。大丈夫です、お気持ちは痛いほど分かりますから」
「すまない、お前のことを考えるとつい……」
受け役の伯爵家子息セオ・ビスター様が儚げな笑みを浮かべ、相手の涙を拭う。
ああ! なんて健気なんだ!! 尊い!
攻め役は、スペス王国第二王子、エヴァン・ストラウド様である。艶のある黒髪、少し垂れ目なブルーの瞳。エッチな泣きぼくろ。筋の通った高い鼻ときめ細かな肌。
BLゲーム最大の人気を誇るキャラであり、俺の推し!!
「そうそう。ここで初めてエヴァン様が泣くんだよな……! ああ、やばい、推しの涙ヤバい……!」
ずっと見たかったワンシーンを目の当たりにし、俺は歓喜で口を押える。
この二人は、愛し合っていながらも別れを告げ合う。原因は、エヴァン様の軍役のせいだ。
王位継承権から遠い王子は、卒業後、国を守る騎士団に身を置くことが多い。
すぐに現場配属。とはいかないので、現場訓練として一年間戦場への出向が命じられる。
「約束させてくれ、セオ。一年後、必ずお前を迎えに行くと」
「はい、いつまでもお待ちしております」
俺やエヴァン様は、四年生。今年で卒業だ。
戦場に色恋は持っていけない。そんな王子らしい決意の元、二人は一度離ればなれになる。
最後まで健気な姿を見せ続けたセオ様が立ち去り、俺は全身が脱力した。
「くぅぅ……! ここで終わらないのが、このゲーム最大の魅力なんだよな!」
メリバ? とんでもない。確かにシーズン1では別れのシーンまでしか描かれなかったが、シーズン2にて公式から大逆転ハッピーエンドがあると大々的に告知されている。
シーズン2最大の目玉カップルとして、ファンからの期待は厚い。
「……ま、発売前に俺は死んじゃったんだけどね」
少しだけセンチメンタルな気持ちになって視線を落とすが、すぐに気合を入れなおす。
「でも、この世界だったら先が見れる!!」
そうだ。俺は推しの結末を見守りたくて仕方がない! そして、見れる! こんなに目の前で!
ゲームができなかったからといって、何も悲しくない。この目に直接焼き付けられるのなら、転生最高!
この先の物語はどうなるんだろう。今までは記憶にあるシーンばかりを見てきたから、未公開シーンを見られるみたいでワクワクする。
期待を胸に抱えつつ、俺はこの場を退散しようとコソコソと体を動かす。
そのときだった。
「やっと別れられたな。思ったより面倒だった」
声を間違えるわけがない。推しが今、不穏な言葉を言った気がする。
慌てて庭木の間からエヴァン様を見れば、彼はスパダリ系設定とは程遠い、不敵な笑みを浮かべていた。
「まあ、あいつも俺じゃ都合悪くなってきた頃合いだっただろう」
エヴァン様が……誰かの悪口!?
嘘だ! 嘘だと言ってくれ!
動揺する俺に気づきもせず、エヴァン様はブレザーのポケットから何かを取り出した。
「……目薬?」
エヴァン様は口角を上げながら、目薬をポンポンと手の上で遊ばせる。
嘘泣き……だった?
推しが唯一流した、エモ全開の名シーン。あれは、全部嘘だった?
受け止められない現実から逃げるように、俺はその場から走り去る。
「俺の聞き間違い! 絶対ありえない! だって二人は……!」
運命が何度引き裂こうとしても、求め合う。そんなカップルだったはずだ!
ゲームで見た記憶のほうが正しいと、俺は無意識にセオ様がいるであろうトイレ前に辿り着いていた。
セオ様は別れ話のとき、一度も泣かない。でも、悲しくないからじゃないんだ。
エヴァン様に少しでも安心してもらおうと、ずっと健気に笑みを浮かべる。そして一人になった瞬間……壊れそうなほど泣き崩れてしまう。
ファン大号泣必死の、健気受け名シーン。ちょっと待ってくれよ、と言いたいシーンを描き、シーズン1は終わる。
「このトイレで確か……」
セオ様がエヴァン様のことを都合悪いだなんて思うわけがない。
トイレの入り口で聞き耳を立てた俺に、衝撃の言葉が届く。
「あのクソ王子! 僕を都合よく使いやがって!」
バケツを蹴ったであろう音と共に、健気受けからは想像もつかない罵声が飛ぶ。
「性欲だけは馬鹿みたいにあるくせに、国の情報は一つも漏らしてくれないだなんて……僕のプライドが許さない!」
セオ様……? 一体何を?
「やっぱり第一王子のほうを誑かすべきだったな。はあ、面倒。けどいいや。僕はまだ卒業じゃないし」
確かに貴方は三年生ですが……。って、そういうことじゃなくて!
俺が推していた推しカップルは、二人とも性悪だった……?
足元が崩れ落ちるような感覚だ。世界に裏切られたような。信じていたものがすべて嘘だったかのような。
もう何も見たくない、聞きたくない。絶望から俺は、フラフラとトイレを立ち去った。
「なんで……これから大逆転ハッピーエンドって言われても受け入れられないんだけど……」
公式はどうするつもりだったんだろう。もしかして、セオ様は当て馬で、本命キャラが登場する? だったら、シーズン1で予兆があってもよかったはず。
グルグルと頭の中が混乱し続ける中、校舎の曲がり角を曲がる。すると俺は、何かにぶつかってしまった。
壁? 前を見てなかったせいで分からない。
顔を上げれば、目先の光景に息を呑んだ。
「盗み見と盗み聞きは満足したか?」
目の前にいたのは、つい先ほどまで眺めていた推し、エヴァン・フレデリック様本人だった。
な、なんで!? ていうか、俺の行動がバレてた? いつから? 今までバレたことなかったのに!
「あ、あのっ……」
言い訳を探しても、思考が回らない。
俺、消される!? 一国の王子の裏の顔を知ってしまったモブに待つは、暗殺の未来ですか!?
まだ死にたくない! 逃げよう!
いつも伊達眼鏡をかけているし、俺はこの学園じゃモブ中のモブ。エヴァン様に認知されているわけもないので、一日経てば忘れられるはず!
急いで踵を返したが、俺の腕は呆気なく掴まれてしまった。
くるりと身を回され、エヴァン様の腕が顔の真横に押し付けられる。
これは……壁ドン!!
さっき推しに幻滅したばかりなのに! エヴァン様の美しい顔が、俺の鼻の先にある! いい匂い! なんの香水ですか! それとも体臭ですか! ああ! 違う違う! この王子は腹黒で……!
「さて。知ってしまったからには、俺に協力してもらおう」
耳元でエヴァン様の甘い声がする。
抗え、俺……! この人は、もう俺の推しじゃ……。
俺の葛藤をつゆ知らず、エヴァン様の透き通るブルーの瞳が俺をジッと見つめる。
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