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29.あの日のこと
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グルグルと回っていた脳内の場面が一瞬暗闇になり、パチッと切り替わるように明るくなった。視界に入るのは庭園の美しい花々ではなく、一面の緑。それから少し拓けた場所で陣を組み、打ち合わせをしながら警戒に当たっている魔術師たち。そうだ、これは変異種の魔獣に襲われたときの討伐任務だ。
「……ホルスト様、ラリア・ホルスト様」
「あ、はい!なんでしょう?」
名前を呼ばれていたことに気付き、慌てて返事をした。少しボンヤリしていたのもあるが、『ホルスト』だと私のことだと思えず、うっかり聞き逃してしまうことがある。
エリックは自覚が足りないというけれど、ラリア・カーライルとして生きてきた年数のほうが遥かに長いのだ。仕方ないでしょう? そのうちに逆転してホルストであることのほうが長くなるのね、なんて返したら少し嬉しそうだったから、彼もこれからの長い人生を私と歩んでくれるつもりなのだと思うと、にやけてしまいそうになる。
「いえ、少しお話をいいでしょうか」
話しかけてきたのは同じ隊に配属された女性で、学園の後輩らしい。というのも彼女のことは知らなかった。なんせ学園は生徒数も多く、同級生ですら全員の顔と名前を把握しきれないのに、学年が違うとなれば尚更。それなのにこの目の前の女性、グレイスは私を知っていてくれたようで申し訳なく思ったのが、今回、組まれた隊での初顔合わせの時だった。
生真面目そうな彼女は前線配置が初めてらしく、初めは緊張した様子だったが、基礎がバッチリなので新人とはいえ頼もしい存在になるはず。柔軟性と咄嗟の判断は苦手なようだが、それは経験して力をつけていけばいいだろう。聞けば騎士を多く輩出している一族で、兄はジェフリー様の側近だというから納得してしまった。
「渡航を辞退されたのはどうしてですか? 一度は色よい返事を頂けたというのに……。殿下が悲しまれていると兄から聞きました」
グレイスは姿勢よく、私の目をジッと見つめて問いかけた。どうやら彼女の兄から話を聞いていたらしい。グレイスが個人的に気になるだけなのか、探りを入れるように言われているのかは分からないけれど、どうも曖昧に伝わっているようだからハッキリとしておかなければ。
「ええっと、元々お誘いに応えたというよりは、素晴らしいことだし興味深く感じたので、そうお伝えしたのですが。誤解させてしまってごめんなさい」
私は確かにそう返した。ササルタでの魔術の研究開発の話、そこに招かれたジェフリー様の護衛と研究補佐の打診をケイシ―から受けたのが、この討伐から一年ほど前。その時はエリックとの仲もただの同居している幼馴染の枠を超えていない時だったから、思わずそういう道もあるかと興味を持ってしまったのは事実。
けれどいつしか街で小さな子どもを見れば、私たち二人の赤ちゃんはどんな子なのか気になるし、エリックの膨大な魔力を受け継いだならしっかりとコントロールする術を教えてあげたい、と考えるようになっていた。結婚式以来、キスすらしていないのに。
エリックともっと触れ合って抱き合いたくて、悶々とした日々を過ごしていたけれど、ある日、限界になった私は、寝支度を整えているエリックに意を決して伝えた。エリックとの子供が欲しい、と。素直に抱いて欲しい、というのは気恥ずかしくて貴族の義務を盾にした言い方だけれど。それでも愛されてはいるかはさて置き、嫌われてはいない確信はあった。なんせエリックは興味がないことには視界にすら入れない極端な性格なのに、私の目を見て話してくれるだけでなく、伴侶に選び、尚且つ隣で寝るのを許されているのだから。
もし無理だと言われたら、押し倒してやる! 他の人を愛していようが、義務的だろうが既成事実を作ってしまえばいいんだ。なんて思っていた私が甘かった。
眼鏡を外しかけていたエリックは私の言葉に固まると、いきなり握りつぶしてしまった。
「エリック!? 大丈夫?」
「そんなことより、今の言葉は本当か?」
「う、うん……」
「俺が、その……色々触れても嫌じゃないのか?」
「だったらこんなこと言わないよ!」
「夢か……?」
「そう思っていればいいよ。エリックに少しでもその気があるなら私は引くつもりはないんだから」
恥ずかしくて勢いよくそう言ったあと、エリックは大きく息を吐いて眼鏡だったものをサイドボードに置いた。どう捉えたのだろうか? 無言で手を浄化しているエリックを窺っていると、目が合い覆い被さってきた彼に唇を塞がれた。今までは何だったのかと思うほど、エリックからの愛を延々とぶつけられ、そこからの記憶は曖昧だ。
それからは一変して、あからさまに甘やかされる日々を送るようになったのである。エリックの新たな一面に驚くこともあったけれど、お互い想い合っていたことが確認できて毎日幸せだ。
「失礼を承知でお伺いしますが、お二人は契約結婚なのですよね? 何か弱味でも握られているのかと、殿下も心配されていました。 詳しい事情は分かりませんが、困りごとがあるならば私たちでは助けになりませんか?」
心底案ずるような目を向けられても困惑しかない。確かに五年近くも仮面夫婦だったから、分かる人には傍から見て奇妙に映っていただろう。 結婚生活というより共同生活のようだったけれど、それはそれで楽しくて。エリックと一緒にいるのは居心地がいいからと、深く考えずにただ時間だけが過ぎていった。お互いに特別な存在ではあったけれど、夫婦として向き合ってこなかった私たちの自業自得だ。離れるという選択肢は最初からなかったならば、もっと早く向き合わなければならなかったのに。
ただ夫婦の間のことだから、他人は口出しせずに放っておいてくれればいいのに、とも思ってしまう。だって今は毎日愛されまくっています、なんて報告をできるわけがない。ケイシーには、ジェフリー様のご予定もあるだろうし、ササルタへは行けないことを伝えてほしいと手紙を渡したから、この話は終わったとばかり思っていた。あんなに私に執着しているエリックを置いてなんて無理にもほどがあるし、私も漸く心を通わせたのに離れ離れになりたくなかった。それにいつお腹に命が芽生えてもおかしくないくらいに、毎晩愛されているのだから。
それはそれとして。グレイスは同じ隊で今は協力し合わなければいけない仲間だ。余計な軋轢は避けたい。
「いえ、心配は無用です。私たちはきちんと愛し合っていますので。ほら、あまり無駄話はやめましょう。気を引き締めないと怪我や事故に繋がっては大変ですから」
「……はい。仰るとおりです。任務中に大変失礼しました」
グレイスは少し不服そうではあったが、あっさりと引き下がってくれたから、この話はそれで終わったと思っていた。
隊列を組み、前衛の中で後方に回る。全体を見渡せる位置だ。少し離れたエリアの同じ位置にエリックがいる。今となってしまえば、何も考えずに彼の側にいた自分が信じられない。近付けば抱きしめて欲しくなるし、できるならばずっとくっついていたい。まだ直接口にするには恥ずかしいし、エリック自らいつもそばにいてくれるから言えないけれど。
今朝も男の魔導師との接触や会話は最低限に、とか襟元が開いているなど、準備に忙しい合間にも口煩くて説教じみているから、つい言い返してまったことを思い出しながら、やっぱり素直に愛を伝えるのは難しいと痛感していた。
もし、学園に入った頃には、エリックを好きだと自覚していたならどうなっていただろう。留学だって逆に私が追いかけていくことになっていたかもしれないし、もしかしたら早々に婚約していた可能性もある。だとしたら今頃、母親になれていただろうか?
今となってはどうしようもないことだけれど、こんなに遠回りをしなくて済んだのにと考えてしまう。エリックも小さなころからずっと好きだったと言ってくれているけど、もっと早く伝えてくれてもよかったのに。
なんて任務中なのに他所事を考えていたからいけなかったんだ。飛び出てきた魔獣がグレイスに襲い掛かろうとしていた。驚いて動けないのか、彼女は攻撃も防御もしていない。気付いた時には魔術を放つ余裕はなく、結果身を挺して庇うことしかできなかったのだから。
「ラリア!」
魔獣の鳴き声とエリックの声が重なって聞こえた瞬間、脳内に雷撃を受けたかのような衝撃が走る。緑の景色には変わりないが色とりどりの花が視界に入った。あれ、ここは一体……? さっきまで森林にいたはずでは? と不思議に思いながらも、お茶会のテーブルと空がくるりと入れ替わった感覚とともに、今度こそ意識は暗転してしまった。
「……ホルスト様、ラリア・ホルスト様」
「あ、はい!なんでしょう?」
名前を呼ばれていたことに気付き、慌てて返事をした。少しボンヤリしていたのもあるが、『ホルスト』だと私のことだと思えず、うっかり聞き逃してしまうことがある。
エリックは自覚が足りないというけれど、ラリア・カーライルとして生きてきた年数のほうが遥かに長いのだ。仕方ないでしょう? そのうちに逆転してホルストであることのほうが長くなるのね、なんて返したら少し嬉しそうだったから、彼もこれからの長い人生を私と歩んでくれるつもりなのだと思うと、にやけてしまいそうになる。
「いえ、少しお話をいいでしょうか」
話しかけてきたのは同じ隊に配属された女性で、学園の後輩らしい。というのも彼女のことは知らなかった。なんせ学園は生徒数も多く、同級生ですら全員の顔と名前を把握しきれないのに、学年が違うとなれば尚更。それなのにこの目の前の女性、グレイスは私を知っていてくれたようで申し訳なく思ったのが、今回、組まれた隊での初顔合わせの時だった。
生真面目そうな彼女は前線配置が初めてらしく、初めは緊張した様子だったが、基礎がバッチリなので新人とはいえ頼もしい存在になるはず。柔軟性と咄嗟の判断は苦手なようだが、それは経験して力をつけていけばいいだろう。聞けば騎士を多く輩出している一族で、兄はジェフリー様の側近だというから納得してしまった。
「渡航を辞退されたのはどうしてですか? 一度は色よい返事を頂けたというのに……。殿下が悲しまれていると兄から聞きました」
グレイスは姿勢よく、私の目をジッと見つめて問いかけた。どうやら彼女の兄から話を聞いていたらしい。グレイスが個人的に気になるだけなのか、探りを入れるように言われているのかは分からないけれど、どうも曖昧に伝わっているようだからハッキリとしておかなければ。
「ええっと、元々お誘いに応えたというよりは、素晴らしいことだし興味深く感じたので、そうお伝えしたのですが。誤解させてしまってごめんなさい」
私は確かにそう返した。ササルタでの魔術の研究開発の話、そこに招かれたジェフリー様の護衛と研究補佐の打診をケイシ―から受けたのが、この討伐から一年ほど前。その時はエリックとの仲もただの同居している幼馴染の枠を超えていない時だったから、思わずそういう道もあるかと興味を持ってしまったのは事実。
けれどいつしか街で小さな子どもを見れば、私たち二人の赤ちゃんはどんな子なのか気になるし、エリックの膨大な魔力を受け継いだならしっかりとコントロールする術を教えてあげたい、と考えるようになっていた。結婚式以来、キスすらしていないのに。
エリックともっと触れ合って抱き合いたくて、悶々とした日々を過ごしていたけれど、ある日、限界になった私は、寝支度を整えているエリックに意を決して伝えた。エリックとの子供が欲しい、と。素直に抱いて欲しい、というのは気恥ずかしくて貴族の義務を盾にした言い方だけれど。それでも愛されてはいるかはさて置き、嫌われてはいない確信はあった。なんせエリックは興味がないことには視界にすら入れない極端な性格なのに、私の目を見て話してくれるだけでなく、伴侶に選び、尚且つ隣で寝るのを許されているのだから。
もし無理だと言われたら、押し倒してやる! 他の人を愛していようが、義務的だろうが既成事実を作ってしまえばいいんだ。なんて思っていた私が甘かった。
眼鏡を外しかけていたエリックは私の言葉に固まると、いきなり握りつぶしてしまった。
「エリック!? 大丈夫?」
「そんなことより、今の言葉は本当か?」
「う、うん……」
「俺が、その……色々触れても嫌じゃないのか?」
「だったらこんなこと言わないよ!」
「夢か……?」
「そう思っていればいいよ。エリックに少しでもその気があるなら私は引くつもりはないんだから」
恥ずかしくて勢いよくそう言ったあと、エリックは大きく息を吐いて眼鏡だったものをサイドボードに置いた。どう捉えたのだろうか? 無言で手を浄化しているエリックを窺っていると、目が合い覆い被さってきた彼に唇を塞がれた。今までは何だったのかと思うほど、エリックからの愛を延々とぶつけられ、そこからの記憶は曖昧だ。
それからは一変して、あからさまに甘やかされる日々を送るようになったのである。エリックの新たな一面に驚くこともあったけれど、お互い想い合っていたことが確認できて毎日幸せだ。
「失礼を承知でお伺いしますが、お二人は契約結婚なのですよね? 何か弱味でも握られているのかと、殿下も心配されていました。 詳しい事情は分かりませんが、困りごとがあるならば私たちでは助けになりませんか?」
心底案ずるような目を向けられても困惑しかない。確かに五年近くも仮面夫婦だったから、分かる人には傍から見て奇妙に映っていただろう。 結婚生活というより共同生活のようだったけれど、それはそれで楽しくて。エリックと一緒にいるのは居心地がいいからと、深く考えずにただ時間だけが過ぎていった。お互いに特別な存在ではあったけれど、夫婦として向き合ってこなかった私たちの自業自得だ。離れるという選択肢は最初からなかったならば、もっと早く向き合わなければならなかったのに。
ただ夫婦の間のことだから、他人は口出しせずに放っておいてくれればいいのに、とも思ってしまう。だって今は毎日愛されまくっています、なんて報告をできるわけがない。ケイシーには、ジェフリー様のご予定もあるだろうし、ササルタへは行けないことを伝えてほしいと手紙を渡したから、この話は終わったとばかり思っていた。あんなに私に執着しているエリックを置いてなんて無理にもほどがあるし、私も漸く心を通わせたのに離れ離れになりたくなかった。それにいつお腹に命が芽生えてもおかしくないくらいに、毎晩愛されているのだから。
それはそれとして。グレイスは同じ隊で今は協力し合わなければいけない仲間だ。余計な軋轢は避けたい。
「いえ、心配は無用です。私たちはきちんと愛し合っていますので。ほら、あまり無駄話はやめましょう。気を引き締めないと怪我や事故に繋がっては大変ですから」
「……はい。仰るとおりです。任務中に大変失礼しました」
グレイスは少し不服そうではあったが、あっさりと引き下がってくれたから、この話はそれで終わったと思っていた。
隊列を組み、前衛の中で後方に回る。全体を見渡せる位置だ。少し離れたエリアの同じ位置にエリックがいる。今となってしまえば、何も考えずに彼の側にいた自分が信じられない。近付けば抱きしめて欲しくなるし、できるならばずっとくっついていたい。まだ直接口にするには恥ずかしいし、エリック自らいつもそばにいてくれるから言えないけれど。
今朝も男の魔導師との接触や会話は最低限に、とか襟元が開いているなど、準備に忙しい合間にも口煩くて説教じみているから、つい言い返してまったことを思い出しながら、やっぱり素直に愛を伝えるのは難しいと痛感していた。
もし、学園に入った頃には、エリックを好きだと自覚していたならどうなっていただろう。留学だって逆に私が追いかけていくことになっていたかもしれないし、もしかしたら早々に婚約していた可能性もある。だとしたら今頃、母親になれていただろうか?
今となってはどうしようもないことだけれど、こんなに遠回りをしなくて済んだのにと考えてしまう。エリックも小さなころからずっと好きだったと言ってくれているけど、もっと早く伝えてくれてもよかったのに。
なんて任務中なのに他所事を考えていたからいけなかったんだ。飛び出てきた魔獣がグレイスに襲い掛かろうとしていた。驚いて動けないのか、彼女は攻撃も防御もしていない。気付いた時には魔術を放つ余裕はなく、結果身を挺して庇うことしかできなかったのだから。
「ラリア!」
魔獣の鳴き声とエリックの声が重なって聞こえた瞬間、脳内に雷撃を受けたかのような衝撃が走る。緑の景色には変わりないが色とりどりの花が視界に入った。あれ、ここは一体……? さっきまで森林にいたはずでは? と不思議に思いながらも、お茶会のテーブルと空がくるりと入れ替わった感覚とともに、今度こそ意識は暗転してしまった。
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