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21.再会
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最終学年に上がる頃、ラリアに留学の話が出た。彼女の実力と魔術師団長の娘という立場を考えれば当然のことだ。首位だった俺にも当然声が掛かるだろうと、自分だけでなく周囲も思っていたのに、現実はそうではなかった。選抜されたのはラリアだけだったのだ。
当時は分からなかったが、後から第二王子側の思惑があったのだと知った。煩わしい俺を引き離して二人を仲良くさせるためだろう。そんなことを聞いてしまえば黙っていられるはずがない。
留学を諦めてもらうようラリアの説得を試みたが素直になれず、つい感情に任せて言い争いになり、けれどこのままではいけないと会いに行ってみれば、出発の日が早まって既に国を出たあとだった。
血の気が引いて、自分の足で立っているのかさえも分からなかった。そこからどうやって屋敷に戻ったのか、記憶がない。
あの時、素直になっていれば……。それともさっさと長年の想いを告げていれば、少しは俺の話に耳を傾けてくれていただろうか? 俺は捨てられたのか? 今さら後悔しても遅い……いや、遅くない。このまま手が届かない所に行ってしまったからって、ラリアを手放す理由にはならない。ならば追いかけるまで。引き離した奴らが考えるような、軽い恋情などではないのだから。
気持ちを切り替えてからの行動は早かった。普段ならば面倒なので絶対にしないが、自らの優秀さをアピールして留学を希望した。教師たちも俺に声が掛からなかったことが不思議だったようで、学園長自ら王家に宛てて推薦書を送ってくれた。しかし返事はなしのつぶてで。
「ラリアから出発が早まったことをエリックには内緒にしててって言われてて、僕としても申し訳なく感じてたんだ」
と、苦笑しながらも義父が力を貸してくれたお陰で、すぐに留学の手はずは整えられ、追加の留学生としてすんなりと海を渡ることができた。ラリアから遅れること一か月後のことだ。
しかし悔しいことに、到着して数日は挨拶や編入の準備でラリアを探すことができなかった。案内役の生徒にラリアの存在を尋ねたが、楽しく過ごしていると知れただけ。分かっていた。俺がラリアを必要としているだけで、彼女はそうでないことくらい。この一か月の間、近くにいないラリアを想う日々だったのに、新しい世界が広がった彼女にとって俺はもういなくてもいい存在なのだろうか。そう考えるだけで魔力が暴走しそうになる。辛い、苦しい。
けれど再び近くにラリアがいる。今までのように必要としてくれるまで傍にいればいい、と自分で自分を納得させながら溢れる魔力を無理矢理押さえつけていると、歓迎会を兼ねた親善試合が行われることを知らされた。
* * *
実は闘技場に足を踏み入れた瞬間から、愛おしい存在を捉えていた。早くその瞳に映して欲しいと気が急いてしまう。それでも別れ際の言い合いが頭を過り、足が縫い付けられたように動かなかった。
「あっ! エリック~!」
けれど俺の名を呼びながら、嬉しそうにラリアのほうから駆け寄ってきてくれた。
「あの時はごめんね。私も意地になっちゃってて……。でもエリックも留学できて良かった! 話を聞いてからずっと待ってたんだよ」
なんて言われてしまえば、安堵からか鼻の奥がツンと痛んだ。 喪失感によってぽっかりと開いていた大きな穴が瞬く間に埋まり、暴走しがちだった魔力も落ち着きを取り戻す。
「俺も……無理矢理引き留めようとして悪かった。こんなにも会えなくなるなんて思わなくて……」
「もう! 少ししか離れてないのよ? エリックってば大袈裟ね!」
ラリアは笑っていたけれど、彼女も少し涙が浮かんでいたから同じ気持ちだったのだと思いたい。
「…………?」
すると彼女の隣に誰かいることに気付いた。一体いつからいたのか。ラリアしか見えていないために今まで俺の視界に入ってすらいなかったが、何者かがラリアにへばりついていたのだ。
「っ……!」
全身の血がカッと沸騰したように熱くなり、嫉妬でどうにかなってしまいそうだ。
「ラリア~、もうすぐ試合がはじまるよ。ね、いつもみたいに僕と組もうよ」
ラリアの腕に絡みついている者は女にしか見えないが、『僕』と言うなら男なのか? 一体どっちだ?……というより、男だろうが女だろうが関係ない。ラリアにくっつくんじゃない! 抑えが利かなくなるのが怖いから、俺自身は過剰な接触は避けているというのに。
「んー、今日は久しぶりに思いっきり身体を動かしたいから、慣れてるエリックと組みたいんだけど」
「エリック? この人、ラリアの何なの?」
「私の幼馴染だよ。ここに着いたばかりだから仲良くしてあげてね」
えー! とむくれながらラリアの肩にしな垂れかかる人物。身長があまり変わらない二人はそうすることで顔の距離があまりにも近くなる。俺でもそこまで近づいたことなんてないというのに。目の前で起こっていることが受け入れられず、頭が真っ白になってしまった。ラリアに向ける蕩けた表情が俺を見上げて顰められたのに気付き、我に返る。なるほど、そういうことか。今の今まで、ラリアはこんな状況にいたのかと思考が動き出すと同時に、ドロドロとした澱みのようなものが肚の底から生まれ始めた。
そんなもの到底看過できるはずもない。 これまでは幼馴染という立場を利用して近くで目を光らせていたから、ラリアは誰の者にもならなかったのだと痛感した。もう二度と離れてなるものかと胸に誓う。
今にも暴走せんと漏れ出す魔力を、辛うじて残る理性をかき集めて抑え込んだ。学園の代表として留学してきたのだ。問題を起こしてしまえば、推薦してくれた学園長や魔術師団長に顔向けできなくなるし、ラリアにも失望されるだろう。落ち着けるために小さく深呼吸をすれば、怒りか恐怖かで身体が震えていることに気付いた。声で気付かれてしまわないよう、腹に力を籠める。
「……ラリア。申し訳ないが、ここには見知った者もいないし、どこまで本気を出していいのか加減が分からない。このところ魔力も不安定だったから、もしものために俺と組んで欲しい」
それでもやはり不安な気持ちが隠し切れず、どうか振り払わないで、と願うようにラリアの手首を遠慮がちに掴んだ。それが演技に見えたのか、奴の丸い目が三角に吊り上がる。そんな器用なことなどできる俺ではないが、相手を苛つかせるには十分だったらしい。
「僕とのほうが魔力の相性いいんだし、ラリアの底力を上げられるよぉ」
俺には敵意を向けてくるくせに、ラリアに話す声は甘ったるい。反吐が出る。
「んー……ごめんね。ケイシー。今回はエリックと組むことにする」
ラリアの言葉で、先ほどの不安や苛々が一気に霧散する。宥めるように手の甲が優しく撫でられて、潮が引くように魔力も落ち着いていった。
「すまない、ラリア。感謝する」
「いいって!私も最初は慣れない場所で不安だったからさ。気持ちがよく分かるもの。それにこんなに魔力が不安定なエリックをほっとけないよ。大変だったね」
微笑むラリアとは正反対に、睨まれているが知ったことか。ラリア以外にどういう感情を向けられようが知ったことではない。
「……分かった。ラリアを困らせるのは嫌だから、ここは引くよ。じゃあまた後でね」
しかしケイシーと呼ばれた人物は意外にもあっさりと引いた。そして漸くラリアから離れ、踵を返すと別の集団へと紛れ込んでいく。
「……友人ができたのか」
「うん。来てすぐにね、絡まれているところを助けてあげたんだ」
「そうか」
そんなもの放っておけばいいのに、と喉まで出かかったが、ラリアが友人だというならば、あまりキツい態度を取るべきではない。こいつはこの場所でラリアの支えになったことだろう。悔しいけれど。
「あの子、ケイシーっていうんだけどね。すごく明るくていい子だからエリックもすぐに仲良くなれると思うよ」
嬉しそうに俺を見上げるラリアの笑顔が眩しい。この純粋な優しさに吸い寄せられる羽虫は俺だけで充分だ。
ふと、遠くの集団の中で先ほどのケイシーと目が合った。あからさまに舌を出してくる人間とどうやって仲良くするというのか。目障りだが、どうせここにいる間だけだ。
――そう思っていたというのに、それなりに長い付き合いになるなんて思いもよらなったわけだが。
当時は分からなかったが、後から第二王子側の思惑があったのだと知った。煩わしい俺を引き離して二人を仲良くさせるためだろう。そんなことを聞いてしまえば黙っていられるはずがない。
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血の気が引いて、自分の足で立っているのかさえも分からなかった。そこからどうやって屋敷に戻ったのか、記憶がない。
あの時、素直になっていれば……。それともさっさと長年の想いを告げていれば、少しは俺の話に耳を傾けてくれていただろうか? 俺は捨てられたのか? 今さら後悔しても遅い……いや、遅くない。このまま手が届かない所に行ってしまったからって、ラリアを手放す理由にはならない。ならば追いかけるまで。引き離した奴らが考えるような、軽い恋情などではないのだから。
気持ちを切り替えてからの行動は早かった。普段ならば面倒なので絶対にしないが、自らの優秀さをアピールして留学を希望した。教師たちも俺に声が掛からなかったことが不思議だったようで、学園長自ら王家に宛てて推薦書を送ってくれた。しかし返事はなしのつぶてで。
「ラリアから出発が早まったことをエリックには内緒にしててって言われてて、僕としても申し訳なく感じてたんだ」
と、苦笑しながらも義父が力を貸してくれたお陰で、すぐに留学の手はずは整えられ、追加の留学生としてすんなりと海を渡ることができた。ラリアから遅れること一か月後のことだ。
しかし悔しいことに、到着して数日は挨拶や編入の準備でラリアを探すことができなかった。案内役の生徒にラリアの存在を尋ねたが、楽しく過ごしていると知れただけ。分かっていた。俺がラリアを必要としているだけで、彼女はそうでないことくらい。この一か月の間、近くにいないラリアを想う日々だったのに、新しい世界が広がった彼女にとって俺はもういなくてもいい存在なのだろうか。そう考えるだけで魔力が暴走しそうになる。辛い、苦しい。
けれど再び近くにラリアがいる。今までのように必要としてくれるまで傍にいればいい、と自分で自分を納得させながら溢れる魔力を無理矢理押さえつけていると、歓迎会を兼ねた親善試合が行われることを知らされた。
* * *
実は闘技場に足を踏み入れた瞬間から、愛おしい存在を捉えていた。早くその瞳に映して欲しいと気が急いてしまう。それでも別れ際の言い合いが頭を過り、足が縫い付けられたように動かなかった。
「あっ! エリック~!」
けれど俺の名を呼びながら、嬉しそうにラリアのほうから駆け寄ってきてくれた。
「あの時はごめんね。私も意地になっちゃってて……。でもエリックも留学できて良かった! 話を聞いてからずっと待ってたんだよ」
なんて言われてしまえば、安堵からか鼻の奥がツンと痛んだ。 喪失感によってぽっかりと開いていた大きな穴が瞬く間に埋まり、暴走しがちだった魔力も落ち着きを取り戻す。
「俺も……無理矢理引き留めようとして悪かった。こんなにも会えなくなるなんて思わなくて……」
「もう! 少ししか離れてないのよ? エリックってば大袈裟ね!」
ラリアは笑っていたけれど、彼女も少し涙が浮かんでいたから同じ気持ちだったのだと思いたい。
「…………?」
すると彼女の隣に誰かいることに気付いた。一体いつからいたのか。ラリアしか見えていないために今まで俺の視界に入ってすらいなかったが、何者かがラリアにへばりついていたのだ。
「っ……!」
全身の血がカッと沸騰したように熱くなり、嫉妬でどうにかなってしまいそうだ。
「ラリア~、もうすぐ試合がはじまるよ。ね、いつもみたいに僕と組もうよ」
ラリアの腕に絡みついている者は女にしか見えないが、『僕』と言うなら男なのか? 一体どっちだ?……というより、男だろうが女だろうが関係ない。ラリアにくっつくんじゃない! 抑えが利かなくなるのが怖いから、俺自身は過剰な接触は避けているというのに。
「んー、今日は久しぶりに思いっきり身体を動かしたいから、慣れてるエリックと組みたいんだけど」
「エリック? この人、ラリアの何なの?」
「私の幼馴染だよ。ここに着いたばかりだから仲良くしてあげてね」
えー! とむくれながらラリアの肩にしな垂れかかる人物。身長があまり変わらない二人はそうすることで顔の距離があまりにも近くなる。俺でもそこまで近づいたことなんてないというのに。目の前で起こっていることが受け入れられず、頭が真っ白になってしまった。ラリアに向ける蕩けた表情が俺を見上げて顰められたのに気付き、我に返る。なるほど、そういうことか。今の今まで、ラリアはこんな状況にいたのかと思考が動き出すと同時に、ドロドロとした澱みのようなものが肚の底から生まれ始めた。
そんなもの到底看過できるはずもない。 これまでは幼馴染という立場を利用して近くで目を光らせていたから、ラリアは誰の者にもならなかったのだと痛感した。もう二度と離れてなるものかと胸に誓う。
今にも暴走せんと漏れ出す魔力を、辛うじて残る理性をかき集めて抑え込んだ。学園の代表として留学してきたのだ。問題を起こしてしまえば、推薦してくれた学園長や魔術師団長に顔向けできなくなるし、ラリアにも失望されるだろう。落ち着けるために小さく深呼吸をすれば、怒りか恐怖かで身体が震えていることに気付いた。声で気付かれてしまわないよう、腹に力を籠める。
「……ラリア。申し訳ないが、ここには見知った者もいないし、どこまで本気を出していいのか加減が分からない。このところ魔力も不安定だったから、もしものために俺と組んで欲しい」
それでもやはり不安な気持ちが隠し切れず、どうか振り払わないで、と願うようにラリアの手首を遠慮がちに掴んだ。それが演技に見えたのか、奴の丸い目が三角に吊り上がる。そんな器用なことなどできる俺ではないが、相手を苛つかせるには十分だったらしい。
「僕とのほうが魔力の相性いいんだし、ラリアの底力を上げられるよぉ」
俺には敵意を向けてくるくせに、ラリアに話す声は甘ったるい。反吐が出る。
「んー……ごめんね。ケイシー。今回はエリックと組むことにする」
ラリアの言葉で、先ほどの不安や苛々が一気に霧散する。宥めるように手の甲が優しく撫でられて、潮が引くように魔力も落ち着いていった。
「すまない、ラリア。感謝する」
「いいって!私も最初は慣れない場所で不安だったからさ。気持ちがよく分かるもの。それにこんなに魔力が不安定なエリックをほっとけないよ。大変だったね」
微笑むラリアとは正反対に、睨まれているが知ったことか。ラリア以外にどういう感情を向けられようが知ったことではない。
「……分かった。ラリアを困らせるのは嫌だから、ここは引くよ。じゃあまた後でね」
しかしケイシーと呼ばれた人物は意外にもあっさりと引いた。そして漸くラリアから離れ、踵を返すと別の集団へと紛れ込んでいく。
「……友人ができたのか」
「うん。来てすぐにね、絡まれているところを助けてあげたんだ」
「そうか」
そんなもの放っておけばいいのに、と喉まで出かかったが、ラリアが友人だというならば、あまりキツい態度を取るべきではない。こいつはこの場所でラリアの支えになったことだろう。悔しいけれど。
「あの子、ケイシーっていうんだけどね。すごく明るくていい子だからエリックもすぐに仲良くなれると思うよ」
嬉しそうに俺を見上げるラリアの笑顔が眩しい。この純粋な優しさに吸い寄せられる羽虫は俺だけで充分だ。
ふと、遠くの集団の中で先ほどのケイシーと目が合った。あからさまに舌を出してくる人間とどうやって仲良くするというのか。目障りだが、どうせここにいる間だけだ。
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