18 / 35
18.あとは記憶だけ……?
しおりを挟む
「凶暴化の原因が分かった?」
重い瞼をゆっくりと瞬かせながら、エリックの言葉を繰りかえした。甘く痺れる快感の残滓と忍び寄る睡魔に抗いながらも、いっそ受け入れる準備をし始めていたというのに。
「はぁ……もう、そんな大事な話は疲れ果てる前に言ってよ」
「すまない。俺を置いて出掛けると聞いてから寂しくて、つい熱が籠ってしまった。先に話そうとは思っていたのだが」
「もう、エリックってば、そんなに寂しがり屋だったっけ?」
「そうだ。だから俺以外とあまり長い時間出歩くのは勘弁してくれ」
堂々と拗ねるエリックはいい大人なのに、私の知っているエリックよりも子どもみたいだ。 そういえば小さい頃のエリックはものすごく寂しがりだったから、置いてけぼりにされるのが面白くないのかと納得してみたり。それを知っているのは私だけなのだろうと思えば自然と笑みが零れる。
「ふふ、分かってるって。じゃあエリックの用事が終わったら待ち合わせて少し散歩しましょ」
「ああ、絶対に迎えに行く」
「じゃあ日にちが決まったら教えるわね。で、さっきの話だけど……」
「数年前のことだが、魔法薬の研究者たちが実験に使った魔獣を逃がしてしまったという記録が、最近になって見つかったんだ」
ベッドの上でぐったりと横たわる私と違い、エリックはテキパキと就寝の準備をしている。ドロドロにされた私の身体は彼によって清められており、既にネグリジェに着替えさせられている。相変わらず無駄に手際がいい。慣れた手付きに、これが日常であると思い知らされて恥ずかしい。
「じゃあ、その魔獣が原因なの? それにしても数年前って……」
「いや、それ自体はすぐに探し出して、当時の研究者たちの手によって処分済みだと報告されている」
「だったらどうして?」
「しかし今回襲って来た原因の個体を分析したところ、逃げた魔獣と全く同じではないが、とてもよく似ていたようだ。どうやら捕まる前に野生動物と交配していたらしい」
もしかしたら誰かに恨まれていたのだろうか? と考えなくもなかったから、偶然の可能性が高くなり肩の力が抜けた気がした。いくら人付き合いに頓着していなくても、理由も分からず嫌われたり憎まれたくはないし、なにより不気味だ。
「なるほど……その子どもが変異を起こしたんだ?」
「ああ。ラリアの隊の一人が魔獣をおびき寄せるために、奴らが好む匂いの薬草を身に着けていただろう? そこで凶暴化した魔獣が釣られ、ラリアが庇った」
「色んな偶然が重なったわけね」
「人為的ではないかも調査しているが、発端が数年前だから偶然だと考えるほうが自然だ」
支度を終えたらしいエリックも眼鏡をサイドテーブルにおいて、私の真横に寝転んだ。
腰に手を回してピッタリとくっ付くように引き寄せられる。先ほどまでも散々くっ付いていたというのにドキドキと緊張してしまうのは、まだこの状況に慣れていないから。しかし同時に安堵もしているから不思議な感覚ではある。
「もう少し調査は継続されるようだから、何か分かれば教える」
「そっか……でも、なんだかそれって結局手を加えたのは人間なのよね。複雑な気持ちになるわ」
「しかし研究を行うことで、その結果得た知識を一般市民にも与え、彼らが魔獣の対策を取る上で必要なことではある」
「それもそうよね。まぁ、襲われたのが私たちで良かったと思うしかないわね」
「結果ラリアが怪我をしたから良くはないが……」
不満を隠しもしないエリックの声に思わず吹き出してしまう。一緒に暮らしてみて、エリックの分かりづらい可愛さを発見しつつある。それは何度も愛されて絆されたのか、実際の私の深層心理なのか定かではないけれど、胸がキュンと甘く締め付けられるのだ。
「なんだ?」
笑いが止まらない私を訝し気に見るエリックだけれど、頬を撫でると嬉しそうに瞳が緩む。こういうところが可愛いのだが、口で説明するのは難しい。
「好きだなって思っただけだよ。エリックって格好いいだけじゃなくて可愛いのね」
「は……?」
一瞬で眉間の皺がなくなる。でも痕がちょっと残ってるなぁ、と指の腹でなぞれば手首が掴まれた。あっという間に仰向けにされ、視界がエリックでいっぱいになる。
「やっ、ちょっと!」
顔中にキスの雨が降ってきて、あまりのくすぐったさに身を捩った。が、彼の手が身体を這い始めたので慌てて頬を手で挟む。
「どうした?」
少し突き出た唇は頬を抑えているのが原因だが、声色は完全に拗ねている。それすら胸が鳴るけれど、さすがにもう無理だ。体力はもう限界に達しているのだから。
「どうしたって、それはこっちの台詞! 折角さっぱりしたんだから、もう寝るの!」
「また綺麗にすればいいだろう?」
「良くない! そんなことしたら当分エリックとは一緒に寝ないんだから!」
「……分かった」
手が身体から離れ、エリックは再び横に寝転がった。不承不承といった仕草なのは解せない。
「体力どうなってんの? 今日なんて朝から任務に行ってきたんだよ?」
「近場だし難易度低かったからな」
「そういう問題!?」
「ラリアだってそうだろう?」
「じゃなければこんなことできなかったよ」
フイッと顔を背ければ、再び引き寄せられる。私は抗えずに吸い寄せられ、エリックに抱きついた。胸がときめくし鼓動も早くなって落ち着かないけれど、でもとても安心できる場所。額や頭頂にキスをされるのも、くすぐったくて嬉しくて幸せだ。けれどこんな関係に至るまでの記憶がないことが、切なくて仕方がない。
「あとは私の記憶だけかぁ~」
「回復中に余計なことをして抗わずに、大人しく身を委ねていれば良かったんだがな」
「仕方がないよ。その時点でこの記憶の状態の私だったんだもん。エリックとはずっとライバルだったから負けたくなくって」
そこまで言ってから、はたと気づくいてガバっと起き上がった。昼間のケイシ―との話を思い出したのだ。
「どうした?」
「あのさ、気になったんだけど、私かエリックってササルタに留学した?」
「突然だな。気になった経緯が逆に気になるが、留学はしたよ。ラリアも俺も」
「そうなんだ!エリックが行くのは当然だろうけど……私も行けて良かったぁ」
では次があるならササルタに行くのは二回目、ということになる。未だにどうして行くことにしたのだろうかは全く分からないけれど。
「ああ、ケイシーがササルタの出身だ。そこで留学中に知り合って、俺たちが帰国するとき、逆にこちらへ留学してきたんだ。そしてそのままここの魔導師になって居座ってる」
「ええ!聞いてない!」
「あー、今更説明するという頭がなかった。すまない」
ということはケイシーは今回、帰郷するということなのか。今度出かけるときに聞いてみたいけれど、それだと今の『私』が知らないのはまずいだろう。うんうんと、考えこむ私の頭上に影が落ちる。見上げればエリックも上半身だけ起き上がっていた。
「え……どうしたの?」
背筋に嫌な汗が伝ったのは、逆光で表情が読めないにもかかわらず、言い知れぬ圧があるからだ。
「次は俺の質問に答えてくれ。どうして留学したかなんて気になったんだ? ケイシーに何か言われたのか?」
「あー、そう。そうなんだよね。ササルタの話になって」
「その話とは?」
「ええっと……」
私がエリックに詰め寄られて隠し通すことなんてできるはずがない。ケイシーと話したときにササルタの話題が出て、全く分からずに困ったことを話したのだった。けれどあまりに気迫に、内緒で行くことになっていたらしい、とは言い出せなかった。
重い瞼をゆっくりと瞬かせながら、エリックの言葉を繰りかえした。甘く痺れる快感の残滓と忍び寄る睡魔に抗いながらも、いっそ受け入れる準備をし始めていたというのに。
「はぁ……もう、そんな大事な話は疲れ果てる前に言ってよ」
「すまない。俺を置いて出掛けると聞いてから寂しくて、つい熱が籠ってしまった。先に話そうとは思っていたのだが」
「もう、エリックってば、そんなに寂しがり屋だったっけ?」
「そうだ。だから俺以外とあまり長い時間出歩くのは勘弁してくれ」
堂々と拗ねるエリックはいい大人なのに、私の知っているエリックよりも子どもみたいだ。 そういえば小さい頃のエリックはものすごく寂しがりだったから、置いてけぼりにされるのが面白くないのかと納得してみたり。それを知っているのは私だけなのだろうと思えば自然と笑みが零れる。
「ふふ、分かってるって。じゃあエリックの用事が終わったら待ち合わせて少し散歩しましょ」
「ああ、絶対に迎えに行く」
「じゃあ日にちが決まったら教えるわね。で、さっきの話だけど……」
「数年前のことだが、魔法薬の研究者たちが実験に使った魔獣を逃がしてしまったという記録が、最近になって見つかったんだ」
ベッドの上でぐったりと横たわる私と違い、エリックはテキパキと就寝の準備をしている。ドロドロにされた私の身体は彼によって清められており、既にネグリジェに着替えさせられている。相変わらず無駄に手際がいい。慣れた手付きに、これが日常であると思い知らされて恥ずかしい。
「じゃあ、その魔獣が原因なの? それにしても数年前って……」
「いや、それ自体はすぐに探し出して、当時の研究者たちの手によって処分済みだと報告されている」
「だったらどうして?」
「しかし今回襲って来た原因の個体を分析したところ、逃げた魔獣と全く同じではないが、とてもよく似ていたようだ。どうやら捕まる前に野生動物と交配していたらしい」
もしかしたら誰かに恨まれていたのだろうか? と考えなくもなかったから、偶然の可能性が高くなり肩の力が抜けた気がした。いくら人付き合いに頓着していなくても、理由も分からず嫌われたり憎まれたくはないし、なにより不気味だ。
「なるほど……その子どもが変異を起こしたんだ?」
「ああ。ラリアの隊の一人が魔獣をおびき寄せるために、奴らが好む匂いの薬草を身に着けていただろう? そこで凶暴化した魔獣が釣られ、ラリアが庇った」
「色んな偶然が重なったわけね」
「人為的ではないかも調査しているが、発端が数年前だから偶然だと考えるほうが自然だ」
支度を終えたらしいエリックも眼鏡をサイドテーブルにおいて、私の真横に寝転んだ。
腰に手を回してピッタリとくっ付くように引き寄せられる。先ほどまでも散々くっ付いていたというのにドキドキと緊張してしまうのは、まだこの状況に慣れていないから。しかし同時に安堵もしているから不思議な感覚ではある。
「もう少し調査は継続されるようだから、何か分かれば教える」
「そっか……でも、なんだかそれって結局手を加えたのは人間なのよね。複雑な気持ちになるわ」
「しかし研究を行うことで、その結果得た知識を一般市民にも与え、彼らが魔獣の対策を取る上で必要なことではある」
「それもそうよね。まぁ、襲われたのが私たちで良かったと思うしかないわね」
「結果ラリアが怪我をしたから良くはないが……」
不満を隠しもしないエリックの声に思わず吹き出してしまう。一緒に暮らしてみて、エリックの分かりづらい可愛さを発見しつつある。それは何度も愛されて絆されたのか、実際の私の深層心理なのか定かではないけれど、胸がキュンと甘く締め付けられるのだ。
「なんだ?」
笑いが止まらない私を訝し気に見るエリックだけれど、頬を撫でると嬉しそうに瞳が緩む。こういうところが可愛いのだが、口で説明するのは難しい。
「好きだなって思っただけだよ。エリックって格好いいだけじゃなくて可愛いのね」
「は……?」
一瞬で眉間の皺がなくなる。でも痕がちょっと残ってるなぁ、と指の腹でなぞれば手首が掴まれた。あっという間に仰向けにされ、視界がエリックでいっぱいになる。
「やっ、ちょっと!」
顔中にキスの雨が降ってきて、あまりのくすぐったさに身を捩った。が、彼の手が身体を這い始めたので慌てて頬を手で挟む。
「どうした?」
少し突き出た唇は頬を抑えているのが原因だが、声色は完全に拗ねている。それすら胸が鳴るけれど、さすがにもう無理だ。体力はもう限界に達しているのだから。
「どうしたって、それはこっちの台詞! 折角さっぱりしたんだから、もう寝るの!」
「また綺麗にすればいいだろう?」
「良くない! そんなことしたら当分エリックとは一緒に寝ないんだから!」
「……分かった」
手が身体から離れ、エリックは再び横に寝転がった。不承不承といった仕草なのは解せない。
「体力どうなってんの? 今日なんて朝から任務に行ってきたんだよ?」
「近場だし難易度低かったからな」
「そういう問題!?」
「ラリアだってそうだろう?」
「じゃなければこんなことできなかったよ」
フイッと顔を背ければ、再び引き寄せられる。私は抗えずに吸い寄せられ、エリックに抱きついた。胸がときめくし鼓動も早くなって落ち着かないけれど、でもとても安心できる場所。額や頭頂にキスをされるのも、くすぐったくて嬉しくて幸せだ。けれどこんな関係に至るまでの記憶がないことが、切なくて仕方がない。
「あとは私の記憶だけかぁ~」
「回復中に余計なことをして抗わずに、大人しく身を委ねていれば良かったんだがな」
「仕方がないよ。その時点でこの記憶の状態の私だったんだもん。エリックとはずっとライバルだったから負けたくなくって」
そこまで言ってから、はたと気づくいてガバっと起き上がった。昼間のケイシ―との話を思い出したのだ。
「どうした?」
「あのさ、気になったんだけど、私かエリックってササルタに留学した?」
「突然だな。気になった経緯が逆に気になるが、留学はしたよ。ラリアも俺も」
「そうなんだ!エリックが行くのは当然だろうけど……私も行けて良かったぁ」
では次があるならササルタに行くのは二回目、ということになる。未だにどうして行くことにしたのだろうかは全く分からないけれど。
「ああ、ケイシーがササルタの出身だ。そこで留学中に知り合って、俺たちが帰国するとき、逆にこちらへ留学してきたんだ。そしてそのままここの魔導師になって居座ってる」
「ええ!聞いてない!」
「あー、今更説明するという頭がなかった。すまない」
ということはケイシーは今回、帰郷するということなのか。今度出かけるときに聞いてみたいけれど、それだと今の『私』が知らないのはまずいだろう。うんうんと、考えこむ私の頭上に影が落ちる。見上げればエリックも上半身だけ起き上がっていた。
「え……どうしたの?」
背筋に嫌な汗が伝ったのは、逆光で表情が読めないにもかかわらず、言い知れぬ圧があるからだ。
「次は俺の質問に答えてくれ。どうして留学したかなんて気になったんだ? ケイシーに何か言われたのか?」
「あー、そう。そうなんだよね。ササルタの話になって」
「その話とは?」
「ええっと……」
私がエリックに詰め寄られて隠し通すことなんてできるはずがない。ケイシーと話したときにササルタの話題が出て、全く分からずに困ったことを話したのだった。けれどあまりに気迫に、内緒で行くことになっていたらしい、とは言い出せなかった。
13
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

好きな人がいるならちゃんと言ってよ
しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

好きな人の好きな人
ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。"
初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。
恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。
そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる