40 / 80
4-10
しおりを挟む
「はぁ……やっぱり失敗だったかしら」
「今さら後悔しても遅いぞ? あ、そうだ。今日はいくつか用意しておきたい書物があるんだ。すまないが書斎に行って取ってきてはくれないか?」
「わかったわ。何を持ってくればいいの?」
「メモしてある。二冊だから持ち運びはできるぞ」
メモを渡され、私は執務室とは逆方向にある書斎へと一人で向かった。
ため息がこぼれる。
本当に選択を間違えたのかもしれない。
恩とか無視して、一人で逃げるべきだったか。
そんなこと、選べるはずもないのに。
「えっと、この本は……」
書斎に入り、本を探す。
目当ての本を見つけた……その時だった。
「――!」
世界が反転した。
上下が逆になり、私の身体は浮いている。
空が赤い。
本は逆さまなのに、落下していなかった。
周囲に漂う異様な魔力を、私は以前に感じたことがある。
「こんなところにいたのね? 元女王陛下」
「……あなたは、セミラミスだったかしら?」
「覚えて頂いて光栄ですわ」
「……」
間違いない。
私に呪いをかけた魔女だ。
この空間も、彼女の魔法で作り出された異空間。
気づかぬうちに、私は囚われてしまったらしい。
「もう見つかったのね」
「ふふっ、私も驚きました。まさか、隣国の王子の従者になっているなんて。確かに彼の眼なら、あなたの魂を見破れますね」
「そうね。運がよかったわ。それで? 私を見つけて、また幽閉しにきたのかしら?」
「さぁ、どうでしょう?」
私は会話をしながら脱出の糸口を探す。
この反転した空間から抜け出す方法はないのか。
そもそもどういう魔法なのか。
原理もさっぱりわからない。
これが本物の魔女の力……。
「勘違いしないでほしいけど、私は復讐とか望んでないわよ」
「なぜですか?」
「面倒だからよ。シエリスお姉様が私の代わりをしてくれるなら、それでいいと思っているわ」
「務まると思っているの? 彼女に」
「どういう意味? そう思ったから、協力したのでしょう?」
「いいえ? これっぽっちも」
「――!」
どういうつもりなのか?
彼女を女王にする手助けを、魔女は手引きしたわけじゃないのか?
嘘をついているようには見えなかった。
この女は本心から、彼女に期待していない。
「私がここへ来たのはスカウトよ」
「スカウト?」
「ええ、魔女になった元女王陛下。私と一緒に、あの国の新たな王にならないかしら?」
「……は?」
理解ができず、あきれ顔になる。
「何を言っているの? 私から女王の座を奪っておいて」
「そうしないと始まらなかったのよ。あなたは女王として理想的だったわ。あなたが女王のままでは、あの国はもっと成長し、人間の暮らしが豊かになってしまう」
「それの何がいけないの?」
「ダメよ。人間は愚かで弱い生き物なんだから。私のように力を持つ者が支配してあげないと」
さっぱりだ。
この女は、何を言っているのかわからない。
わからないけど、何となく察する。
「あなた、自分の国がほしいのね」
「ええ、わかってくれる?」
「知らないわよ。大方、自分に都合がいい国がほしいとか、そんなんでしょ?」
「嬉しいわ。わかってくれる人がいて。あなたはやっぱり優秀よ」
「褒められても嬉しくないわね。それに――」
やっと見つけた。
結界を構成している魔力の流れを、私は右手で掴む。
そのまま自分の魔力をぶつけて、流れを絶った。
握りつぶすように。
「結界を解いたの!」
「これが応えよ。そんな意味不明なスカウトに乗っかるわけないでしょう? さっさと帰って」
「……正気かしら? 王子の従者として一生を終えるつもり?」
「それも悪くないわね。少なくとも、あなたと一緒にめちゃくちゃするよりは」
「……その言葉、私への明確な敵意と受け取るわ」
「ご自由にどうぞ。私はもう女王じゃない。今の私はリベル、この国の人間よ。この国に手出しするなら、私も容赦しないわ」
敵意には敵意で返す。
決して怯まない。
私は間違っていないのだから。
「後悔するわよ」
そう言い残し、彼女は闇に消える。
今の私の魔法では、彼女を捕らえることはできない。
だから精一杯のハッタリと口の強さで乗り切った。
「はぁ……後悔ならずっとしてるわよ」
それでも、私は王に戻る気なんてない。
アリエルは死んだ。
新しく名を貰ったリベルとして、第二の人生を歩む。
この先に、自由と幸福があると信じて。
「今さら後悔しても遅いぞ? あ、そうだ。今日はいくつか用意しておきたい書物があるんだ。すまないが書斎に行って取ってきてはくれないか?」
「わかったわ。何を持ってくればいいの?」
「メモしてある。二冊だから持ち運びはできるぞ」
メモを渡され、私は執務室とは逆方向にある書斎へと一人で向かった。
ため息がこぼれる。
本当に選択を間違えたのかもしれない。
恩とか無視して、一人で逃げるべきだったか。
そんなこと、選べるはずもないのに。
「えっと、この本は……」
書斎に入り、本を探す。
目当ての本を見つけた……その時だった。
「――!」
世界が反転した。
上下が逆になり、私の身体は浮いている。
空が赤い。
本は逆さまなのに、落下していなかった。
周囲に漂う異様な魔力を、私は以前に感じたことがある。
「こんなところにいたのね? 元女王陛下」
「……あなたは、セミラミスだったかしら?」
「覚えて頂いて光栄ですわ」
「……」
間違いない。
私に呪いをかけた魔女だ。
この空間も、彼女の魔法で作り出された異空間。
気づかぬうちに、私は囚われてしまったらしい。
「もう見つかったのね」
「ふふっ、私も驚きました。まさか、隣国の王子の従者になっているなんて。確かに彼の眼なら、あなたの魂を見破れますね」
「そうね。運がよかったわ。それで? 私を見つけて、また幽閉しにきたのかしら?」
「さぁ、どうでしょう?」
私は会話をしながら脱出の糸口を探す。
この反転した空間から抜け出す方法はないのか。
そもそもどういう魔法なのか。
原理もさっぱりわからない。
これが本物の魔女の力……。
「勘違いしないでほしいけど、私は復讐とか望んでないわよ」
「なぜですか?」
「面倒だからよ。シエリスお姉様が私の代わりをしてくれるなら、それでいいと思っているわ」
「務まると思っているの? 彼女に」
「どういう意味? そう思ったから、協力したのでしょう?」
「いいえ? これっぽっちも」
「――!」
どういうつもりなのか?
彼女を女王にする手助けを、魔女は手引きしたわけじゃないのか?
嘘をついているようには見えなかった。
この女は本心から、彼女に期待していない。
「私がここへ来たのはスカウトよ」
「スカウト?」
「ええ、魔女になった元女王陛下。私と一緒に、あの国の新たな王にならないかしら?」
「……は?」
理解ができず、あきれ顔になる。
「何を言っているの? 私から女王の座を奪っておいて」
「そうしないと始まらなかったのよ。あなたは女王として理想的だったわ。あなたが女王のままでは、あの国はもっと成長し、人間の暮らしが豊かになってしまう」
「それの何がいけないの?」
「ダメよ。人間は愚かで弱い生き物なんだから。私のように力を持つ者が支配してあげないと」
さっぱりだ。
この女は、何を言っているのかわからない。
わからないけど、何となく察する。
「あなた、自分の国がほしいのね」
「ええ、わかってくれる?」
「知らないわよ。大方、自分に都合がいい国がほしいとか、そんなんでしょ?」
「嬉しいわ。わかってくれる人がいて。あなたはやっぱり優秀よ」
「褒められても嬉しくないわね。それに――」
やっと見つけた。
結界を構成している魔力の流れを、私は右手で掴む。
そのまま自分の魔力をぶつけて、流れを絶った。
握りつぶすように。
「結界を解いたの!」
「これが応えよ。そんな意味不明なスカウトに乗っかるわけないでしょう? さっさと帰って」
「……正気かしら? 王子の従者として一生を終えるつもり?」
「それも悪くないわね。少なくとも、あなたと一緒にめちゃくちゃするよりは」
「……その言葉、私への明確な敵意と受け取るわ」
「ご自由にどうぞ。私はもう女王じゃない。今の私はリベル、この国の人間よ。この国に手出しするなら、私も容赦しないわ」
敵意には敵意で返す。
決して怯まない。
私は間違っていないのだから。
「後悔するわよ」
そう言い残し、彼女は闇に消える。
今の私の魔法では、彼女を捕らえることはできない。
だから精一杯のハッタリと口の強さで乗り切った。
「はぁ……後悔ならずっとしてるわよ」
それでも、私は王に戻る気なんてない。
アリエルは死んだ。
新しく名を貰ったリベルとして、第二の人生を歩む。
この先に、自由と幸福があると信じて。
55
お気に入りに追加
390
あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

嫌味なエリート治癒師は森の中で追放を宣言されて仲間に殺されかけるがギフト【痛いの痛いの飛んでいけぇ〜】には意外な使い方があり
竹井ゴールド
ファンタジー
森の中で突然、仲間に追放だと言われた治癒師は更に、
「追放出来ないなら死んだと報告するまでだ、へっへっへっ」
と殺されそうになる。
だが、【痛いの痛いの飛んでけぇ〜】には【無詠唱】、【怪我移植(移植後は自然回復のみ)】、【発動予約】等々の能力があり·······
【2023/1/3、出版申請、2023/2/3、慰めメール】
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる