32 / 40
〖秘薬〗がインストールされました②
しおりを挟む
なんとか理性で欲望を押し殺し、クロムを引きはがして向かい合う。
といっても直視できないから目を逸らして。
「なぁ、なんでこっち見てくれないんだよ」
「いやわかるだろ。裸なんだから」
「別にオレ……見られても恥ずかしくないし」
「そういう問題じゃない」
クロムがよくても俺の理性が持たないんだ。
頼むから察してくれ。
そして話題を初めて、早く解放してほしいんだが……。
「話するのに顔見ないなんて失礼だぞ!」
「ちょっ!」
クロムが俺の顔を両手で挟み、まっすぐ前を向けさせる。
嫌でも目に入るクロムの顔、そして……。
「――!」
「お、顔が赤くなった」
まずい。
こうなったら奥の手だ。
スキル発動『剣帝』!
「さぁ、話をしてくれるか?」
「ん? なんか急にりりしくなったか?」
「気のせいだ。早くしてくれ」
ごめんなさい英雄の皆さん。
こんな使い方をするつもりはなかったのに……くそ。
英雄のスキルで理性を保つんだ。
「えっと、じゃあまず、昨日は助けてくれてありがとな!」
「そんなことか。感謝なら何度も聞いたよ」
「そうなんだけどさ。何回言っても足りないんだって。あのまま暴れてたらオレ、お嬢やフィオレを傷つけてただろ? そしたらさ……本当に罪人と同じになるじゃんか」
「クロム……」
人狼一族の話は、すでにクロムは知っていた。
ブランドー家で一通り教育を受け、その中の知識にあったらしい。
危険な一族だから近寄ってはいけないと。
彼女たちを危険から遠ざけるための知恵だった。
「まさかさ。自分がそうだなんて夢にも思わなかったぜ」
「……そうだろうな」
彼女は孤児だった。
ブランドー家の庭に捨てられていたのも、何か意図があったのかもしれない。
クロム自身、どこまで気づいているだろうか。
「暴れてる時さ、真っ暗な中で声が聞こえてたんだよ。オレのことを悪く言う声……お前が悪い。お前がいなければよかった。死んじゃえとか」
「……」
おそらく、彼女の中にある呪いの声だろう。
大罪は子孫たちにスキルとして継承されている。
人狼スキルが目覚めたことで、スキルに宿った意志が解放されたのだろう。
別に不思議なことじゃない。
ライラと出会い、力に意志が宿り、それが受け継がれることを知っているから。
「怖かったし、寂しかった。そんな時にさ? 光が見えて、オレのことを助けてくれたんだ。あれがレオ兄だってことはすぐにわかったぜ」
「そっか。助けられてよかった」
「おう! でもさ? よかったのかな、これで」
クロムは暗い表情になり、俯く。
水面に映る自分の顔を見て、彼女は続ける。
「オレの中には悪い人の血が流れてる……このまま、レオ兄たち……お嬢たちにも迷惑がかかるんじゃないかな」
「そんなのあるわけないだろ?」
「え?」
俺は即答した。
悩みの理由を理解して、関係ないと笑い飛ばすように。
「クロムは何も悪くない。誰も傷つけていないんだ」
「レオ兄……」
「過去の先祖の罪なんて気にするな。クロムが生きているのは今なんだ。今のクロムがどういう人間かは、俺たちが見ているから大丈夫」
「……」
過去は過去、今は今だ。
どんな大罪を犯そうと、罪を償うのは罪を犯した本人の役割で、後から続く者たちに罪はない。
「スキルを呪いだっていうならもう平気だ。俺が一緒にいる限り、クロムは誰も傷つけたりしない。だからいつも通り、元気よく生きればいい」
これが今の俺に言える最大限の励ましだ。
少しでもクロムの気が楽になってくれたらしい。
そう思って、自分でもいいセリフを口にしたとちょっと優越感に浸る。
クロムに伝わってくれただろうか?
「――好き」
「え?」
「だいっすき! レオ兄!」
「おわっ!」
突然クロムが抱き着いてきた。
ちょうどスキルの効果が消えて脱力した瞬間で、避けることもできず……。
「な、なんだ急に!」
「最高だぜ! 戦えば強くて格好いいし! オレのことちゃんと守ってくれたし! お嬢の時もおじさんのこと説得してくれたんだろ? こんなのもう最高すぎる!」
俺の励ましが伝わって元気になったのは嬉しい。
いや伝わり過ぎた。
というか斜め上の方向に!
俺は必死に逃げ出そうともがき、浴槽から外に出る。
「逃げるなよレオ兄!」
「いやダメだから! これ以上は理性がもたない!」
「いいじゃんか! オレは平気だぜ? むしろレオ兄ともっとくっつきたい!」
逃げる俺に馬乗りになり、そのまま身動きが取れなくなる。
凄い力だ。
なぜかいつの間にか人狼スキルが発動し、耳としっぽが生えている。
感情の高ぶりでスキルが発動するのか。
しかも明らかに表情がおかしい。
まるで……。
「は、発情してるのか?」
「なんかさ……レオ兄見てると身体がうずうずしてくるんだ……」
スキルの副作用か何かか?
とにかくまずい。
何とかして逃げ出さないと。
「面白いことになっているなー」
「ライラ! ちょうどいいところに! 助けてくれ!」
ライラはニッコリと微笑む。
「嫌だぞ」
「やっぱりか!」
期待した俺が馬鹿だったよ。
ライラはちょこんと近くにしゃがみ、ワクワクしながら俺たちを見ている。
「これはもしや、ハーレム一号はエリカではなくクロムか? スキルで発情しておるみたいだし、これは大変だなー」
「わかってるなら助けろよ」
「嬉しいくせに。それに、お前さんはクロムをテイムしただろ? つまり今、お前さんはクロムのご主人様というわけだ」
「ご主人様……」
なぜかクロムがうっとり顔になる。
完全に何かのスイッチが入った音がする。
「そうだな……レオ兄は俺のご主人様だ……ご主人様、オレ……ご主人様の子供がほしい」
「――さすがにやばい! もう誰でもいいから助けてくれ!」
俺は情けなく叫んだ。
こういう時、男は無力過ぎて泣けてくる。
絶対絶命のピンチ。
そこへ颯爽と救世主がかけつける。
「レオルさん! 大丈夫ぅう――! 何やってるんですか!」
響く悲鳴と歓喜。
救世主エリカのおかげで、俺の貞操は守られた。
ただし長時間の入浴でのぼせた俺は、その後眠るように気絶した。
しばらく風呂が嫌いになった。
といっても直視できないから目を逸らして。
「なぁ、なんでこっち見てくれないんだよ」
「いやわかるだろ。裸なんだから」
「別にオレ……見られても恥ずかしくないし」
「そういう問題じゃない」
クロムがよくても俺の理性が持たないんだ。
頼むから察してくれ。
そして話題を初めて、早く解放してほしいんだが……。
「話するのに顔見ないなんて失礼だぞ!」
「ちょっ!」
クロムが俺の顔を両手で挟み、まっすぐ前を向けさせる。
嫌でも目に入るクロムの顔、そして……。
「――!」
「お、顔が赤くなった」
まずい。
こうなったら奥の手だ。
スキル発動『剣帝』!
「さぁ、話をしてくれるか?」
「ん? なんか急にりりしくなったか?」
「気のせいだ。早くしてくれ」
ごめんなさい英雄の皆さん。
こんな使い方をするつもりはなかったのに……くそ。
英雄のスキルで理性を保つんだ。
「えっと、じゃあまず、昨日は助けてくれてありがとな!」
「そんなことか。感謝なら何度も聞いたよ」
「そうなんだけどさ。何回言っても足りないんだって。あのまま暴れてたらオレ、お嬢やフィオレを傷つけてただろ? そしたらさ……本当に罪人と同じになるじゃんか」
「クロム……」
人狼一族の話は、すでにクロムは知っていた。
ブランドー家で一通り教育を受け、その中の知識にあったらしい。
危険な一族だから近寄ってはいけないと。
彼女たちを危険から遠ざけるための知恵だった。
「まさかさ。自分がそうだなんて夢にも思わなかったぜ」
「……そうだろうな」
彼女は孤児だった。
ブランドー家の庭に捨てられていたのも、何か意図があったのかもしれない。
クロム自身、どこまで気づいているだろうか。
「暴れてる時さ、真っ暗な中で声が聞こえてたんだよ。オレのことを悪く言う声……お前が悪い。お前がいなければよかった。死んじゃえとか」
「……」
おそらく、彼女の中にある呪いの声だろう。
大罪は子孫たちにスキルとして継承されている。
人狼スキルが目覚めたことで、スキルに宿った意志が解放されたのだろう。
別に不思議なことじゃない。
ライラと出会い、力に意志が宿り、それが受け継がれることを知っているから。
「怖かったし、寂しかった。そんな時にさ? 光が見えて、オレのことを助けてくれたんだ。あれがレオ兄だってことはすぐにわかったぜ」
「そっか。助けられてよかった」
「おう! でもさ? よかったのかな、これで」
クロムは暗い表情になり、俯く。
水面に映る自分の顔を見て、彼女は続ける。
「オレの中には悪い人の血が流れてる……このまま、レオ兄たち……お嬢たちにも迷惑がかかるんじゃないかな」
「そんなのあるわけないだろ?」
「え?」
俺は即答した。
悩みの理由を理解して、関係ないと笑い飛ばすように。
「クロムは何も悪くない。誰も傷つけていないんだ」
「レオ兄……」
「過去の先祖の罪なんて気にするな。クロムが生きているのは今なんだ。今のクロムがどういう人間かは、俺たちが見ているから大丈夫」
「……」
過去は過去、今は今だ。
どんな大罪を犯そうと、罪を償うのは罪を犯した本人の役割で、後から続く者たちに罪はない。
「スキルを呪いだっていうならもう平気だ。俺が一緒にいる限り、クロムは誰も傷つけたりしない。だからいつも通り、元気よく生きればいい」
これが今の俺に言える最大限の励ましだ。
少しでもクロムの気が楽になってくれたらしい。
そう思って、自分でもいいセリフを口にしたとちょっと優越感に浸る。
クロムに伝わってくれただろうか?
「――好き」
「え?」
「だいっすき! レオ兄!」
「おわっ!」
突然クロムが抱き着いてきた。
ちょうどスキルの効果が消えて脱力した瞬間で、避けることもできず……。
「な、なんだ急に!」
「最高だぜ! 戦えば強くて格好いいし! オレのことちゃんと守ってくれたし! お嬢の時もおじさんのこと説得してくれたんだろ? こんなのもう最高すぎる!」
俺の励ましが伝わって元気になったのは嬉しい。
いや伝わり過ぎた。
というか斜め上の方向に!
俺は必死に逃げ出そうともがき、浴槽から外に出る。
「逃げるなよレオ兄!」
「いやダメだから! これ以上は理性がもたない!」
「いいじゃんか! オレは平気だぜ? むしろレオ兄ともっとくっつきたい!」
逃げる俺に馬乗りになり、そのまま身動きが取れなくなる。
凄い力だ。
なぜかいつの間にか人狼スキルが発動し、耳としっぽが生えている。
感情の高ぶりでスキルが発動するのか。
しかも明らかに表情がおかしい。
まるで……。
「は、発情してるのか?」
「なんかさ……レオ兄見てると身体がうずうずしてくるんだ……」
スキルの副作用か何かか?
とにかくまずい。
何とかして逃げ出さないと。
「面白いことになっているなー」
「ライラ! ちょうどいいところに! 助けてくれ!」
ライラはニッコリと微笑む。
「嫌だぞ」
「やっぱりか!」
期待した俺が馬鹿だったよ。
ライラはちょこんと近くにしゃがみ、ワクワクしながら俺たちを見ている。
「これはもしや、ハーレム一号はエリカではなくクロムか? スキルで発情しておるみたいだし、これは大変だなー」
「わかってるなら助けろよ」
「嬉しいくせに。それに、お前さんはクロムをテイムしただろ? つまり今、お前さんはクロムのご主人様というわけだ」
「ご主人様……」
なぜかクロムがうっとり顔になる。
完全に何かのスイッチが入った音がする。
「そうだな……レオ兄は俺のご主人様だ……ご主人様、オレ……ご主人様の子供がほしい」
「――さすがにやばい! もう誰でもいいから助けてくれ!」
俺は情けなく叫んだ。
こういう時、男は無力過ぎて泣けてくる。
絶対絶命のピンチ。
そこへ颯爽と救世主がかけつける。
「レオルさん! 大丈夫ぅう――! 何やってるんですか!」
響く悲鳴と歓喜。
救世主エリカのおかげで、俺の貞操は守られた。
ただし長時間の入浴でのぼせた俺は、その後眠るように気絶した。
しばらく風呂が嫌いになった。
0
お気に入りに追加
361
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
勇者パーティーに科学者はいらないと追放されたが魔力を無限に生成する方法を編み出して無双する !私の設立した研究者ギルドは婚約者でいっぱいです
シマッシマ
ファンタジー
科学者は勇者パーティーに足でまといだと言われたが、主人公は科学の力で魔力の無限生成に成功した。
勇者パーティーは、パーティの頭脳である主人公を失ったことによって、戦略も生活も不自由になってしまう。こんなことなら追放するんじゃなかった…
主人公は『研究者ギルドを』を設立したが、集まるのは何故か主人公のお嫁さん候補ばかり。ここは恋愛をするところではなく研究をするところなのだが!?
辺境の農村から始まる俺流魔工革命~錬金チートで荒れ地を理想郷に変えてみた~
昼から山猫
ファンタジー
ブラック企業に勤め過労死した俺、篠原タクミは異世界で農夫の息子として転生していた。そこは魔力至上主義の帝国。魔力が弱い者は下層民扱いされ、俺の暮らす辺境の農村は痩せた土地で飢えに苦しむ日々。
だがある日、前世の化学知識と異世界の錬金術を組み合わせたら、ありふれた鉱石から土壌改良剤を作れることに気づく。さらに試行錯誤で魔力ゼロでも動く「魔工器具」を独自開発。荒地は次第に緑豊かな農地へ姿を変え、俺の評判は少しずつ村中に広まっていく。
そんな折、国境付近で魔物の群れが出現し、貴族達が非情な命令を下す。弱者を切り捨てる帝国のやり方に疑問を抱いた俺は、村人達と共に、錬金術で生み出した魔工兵器を手に立ち上がることを決意する。
これは、弱き者が新たな価値を創り出し、世界に挑む物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる