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俺は冒険者に憧れた。
現実の彼らにではなく、物語の中に登場する英雄たちに。
彼らのように自由に生きたい。
何者にもとらわれず、我が道を行く浮雲のように。
自由には強さがいる。
物語の主人公たちには才能があって、世界の中心に立つ資格があった。
現実を見て、何度失望したことだろう。
俺には、彼らのように誇れる才能はなかった。
どれだけ努力しても、彼らのようにはなれないと……諦めていた。
でも、今は違う。
諦める必要なんてないと思える。
手に入れたんだ。
物語の英雄たちのような、誰にも負けない強さを。
この力をもって、俺は前に進む。
もう振り返らない。
「じゃあね、カインツ。これから違うギルドの競争相手だよ」
「……レオルス、お前本気でギルドを作る気か?」
「うん、俺は本気だよ」
「……はっ! 無理に決まってるだろうが」
カインツは呆れたように笑う。
そういう反応をされることは予想していたし、いつも馬鹿にしてくる彼だ。
もう慣れっこだ。
「笑っていればいいよ。俺はギルドを作る。ボスモンスターだって一人で倒せたんだ。たとえこの先一人でも、必ず上に行く」
「……一人でなんて無理に決まってるだろうが」
「無理かどうかはやってみないとわからないよ。少なくとも今の俺なら、ダンジョンだって怖くない」
「いや、だから無理なんだよ」
一人盛り上がる俺に、カインツは呆れた顔をした。
いつものように馬鹿にしてる表情ではなく、若干心配しているような顔で……。
「お前……組合の規定知らないのかよ」
「……え?」
規定?
◇◇◇
「残念ですが、現在の状態ではギルドの設立は受理できません」
「……無理ですか」
「はい。規定人数に達していないため、ギルドとしては認められません」
そういうことか。
カインツと話した翌日の朝、俺はライラと一緒に冒険者組合の屯所にやってきた。
各都市に一つは設置された冒険者組合の支部だ。
ここでは冒険者やギルドの登録をしたり、情報提供、ダンジョン内での宝、モンスターの結晶を換金したりする。
個人で訪れることは少なく、基本的にはギルドの連絡係が組合とのやり取りを担当する。
雑用係をしていた俺は、何度か立ち寄る機会があった。
今日は雑用係としてではなく、一人の冒険者として、新ギルド設立をお願いしにきたんだけど……。
あっさり受付のお姉さんに却下されてしまった。
俺は一旦受付から離れ、待合スペースの椅子に腰かける。
「はぁ……まさか規定人数とかあったなんて」
「お前さん知らなかったのか? 冒険者をしていたんだろ?」
「知らなかったよ。ギルドの作り方とか考えたこともなかったし、そういう細かいことは経営を担当してる人の仕事だったから」
冒険者組合が定めた規定によると、最低でも五人構成メンバーが揃っていなければギルドの設立は受理されないそうだ。
「俺とライラで二人……あと三人足りない……」
「ん? 私も数に数えているのか? 人間じゃないぞ?」
「大丈夫だよ。組合も人間かどうかなんて詳しく調べたりしないから、人の形をしていて、冒険者になる意志があればいいんだよ」
「そうか。意外とザルだな! ま、それでも足りないみたいだけど」
改めて言われなくてもわかっている。
ライラは能天気だな。
ギルドの設立ができなければ、俺はダンジョンに潜ることができない。
勝手に潜れば盗賊、盗人扱いされ指名手配されてしまう。
「面倒だな。ダンジョンは誰の物でもないだろう? どうして入るのに、組合とやらの許可が必要になるんだ?」
「そういうルールなんだよ。昔は自由に出入りできたらしいけど、その時代にダンジョンの所有権をめぐって争いが耐えなくて、多くの血が流れた。だから組合ができたんだ」
ダンジョンと探索者、今でいう冒険者を管理するための組織。
王国には属さず、独自の立場でダンジョンを管理している。
モンスターの結晶を換金したり、ダンジョン攻略自体に報酬を発生させたりすることで、無秩序なダンジョン攻略を抑制している。
そのおかげで、ダンジョンを巡る醜い争いはここ数年起きていない。
しいて言えば、王国との対立は続いているけど。
「とにかくあと三人……三人かぁ」
俺は特大のため息をこぼす。
残り人数、まったく集められる気がしない。
何か別の方法で、規定の抜け道みたいなものはないだろうか。
真っ当な方法じゃいつまでたってもギルドを作れないぞ。
「……あ! そうだ」
「なんだ? ひらめいたか」
「いや、そういえばまだこれを見せてなかったなと」
「ん? ああ、阿修羅の結晶か」
ポーチに入れっぱなしになっているボスモンスターの結晶だ。
ボスを倒した証であり、ダンジョン攻略の証明でもある。
一か八か、これを使って交渉してみよう。
俺は椅子から立ち上がり、再び受付嬢の前に立つ。
「すみません。ギルドの設立の件で相談があります」
受付嬢は少しむすっとした表情を見せる。
また来たのか、と言いたげだ。
「失礼ですが、人数に達していなければ受理できませんよ?」
「そうなんですけど、これを見てください」
俺は結晶をカウンターに置く。
すると受付嬢は目の色を変える。
「これは……ボスの結晶?」
「はい。阿修羅……えっと、ワイルドハントが攻略に参加しているダンジョンで得た戦利品です」
「なぜあなたがこれを?」
「いろいろあって、俺が一人で倒したからです」
俺がそう言うと、受付嬢は驚いた表情をして少し焦り出す。
少々お待ちください。
その一言で奥へと消えていく。
しばらく経って、カウンターの横から姿を見せたのは受付嬢ではなく……。
「お待たせしました。私は当組合の支部長をしております。ラクテルと申します」
「支部長!?」
お偉い様を呼ばれてしまった。
現実の彼らにではなく、物語の中に登場する英雄たちに。
彼らのように自由に生きたい。
何者にもとらわれず、我が道を行く浮雲のように。
自由には強さがいる。
物語の主人公たちには才能があって、世界の中心に立つ資格があった。
現実を見て、何度失望したことだろう。
俺には、彼らのように誇れる才能はなかった。
どれだけ努力しても、彼らのようにはなれないと……諦めていた。
でも、今は違う。
諦める必要なんてないと思える。
手に入れたんだ。
物語の英雄たちのような、誰にも負けない強さを。
この力をもって、俺は前に進む。
もう振り返らない。
「じゃあね、カインツ。これから違うギルドの競争相手だよ」
「……レオルス、お前本気でギルドを作る気か?」
「うん、俺は本気だよ」
「……はっ! 無理に決まってるだろうが」
カインツは呆れたように笑う。
そういう反応をされることは予想していたし、いつも馬鹿にしてくる彼だ。
もう慣れっこだ。
「笑っていればいいよ。俺はギルドを作る。ボスモンスターだって一人で倒せたんだ。たとえこの先一人でも、必ず上に行く」
「……一人でなんて無理に決まってるだろうが」
「無理かどうかはやってみないとわからないよ。少なくとも今の俺なら、ダンジョンだって怖くない」
「いや、だから無理なんだよ」
一人盛り上がる俺に、カインツは呆れた顔をした。
いつものように馬鹿にしてる表情ではなく、若干心配しているような顔で……。
「お前……組合の規定知らないのかよ」
「……え?」
規定?
◇◇◇
「残念ですが、現在の状態ではギルドの設立は受理できません」
「……無理ですか」
「はい。規定人数に達していないため、ギルドとしては認められません」
そういうことか。
カインツと話した翌日の朝、俺はライラと一緒に冒険者組合の屯所にやってきた。
各都市に一つは設置された冒険者組合の支部だ。
ここでは冒険者やギルドの登録をしたり、情報提供、ダンジョン内での宝、モンスターの結晶を換金したりする。
個人で訪れることは少なく、基本的にはギルドの連絡係が組合とのやり取りを担当する。
雑用係をしていた俺は、何度か立ち寄る機会があった。
今日は雑用係としてではなく、一人の冒険者として、新ギルド設立をお願いしにきたんだけど……。
あっさり受付のお姉さんに却下されてしまった。
俺は一旦受付から離れ、待合スペースの椅子に腰かける。
「はぁ……まさか規定人数とかあったなんて」
「お前さん知らなかったのか? 冒険者をしていたんだろ?」
「知らなかったよ。ギルドの作り方とか考えたこともなかったし、そういう細かいことは経営を担当してる人の仕事だったから」
冒険者組合が定めた規定によると、最低でも五人構成メンバーが揃っていなければギルドの設立は受理されないそうだ。
「俺とライラで二人……あと三人足りない……」
「ん? 私も数に数えているのか? 人間じゃないぞ?」
「大丈夫だよ。組合も人間かどうかなんて詳しく調べたりしないから、人の形をしていて、冒険者になる意志があればいいんだよ」
「そうか。意外とザルだな! ま、それでも足りないみたいだけど」
改めて言われなくてもわかっている。
ライラは能天気だな。
ギルドの設立ができなければ、俺はダンジョンに潜ることができない。
勝手に潜れば盗賊、盗人扱いされ指名手配されてしまう。
「面倒だな。ダンジョンは誰の物でもないだろう? どうして入るのに、組合とやらの許可が必要になるんだ?」
「そういうルールなんだよ。昔は自由に出入りできたらしいけど、その時代にダンジョンの所有権をめぐって争いが耐えなくて、多くの血が流れた。だから組合ができたんだ」
ダンジョンと探索者、今でいう冒険者を管理するための組織。
王国には属さず、独自の立場でダンジョンを管理している。
モンスターの結晶を換金したり、ダンジョン攻略自体に報酬を発生させたりすることで、無秩序なダンジョン攻略を抑制している。
そのおかげで、ダンジョンを巡る醜い争いはここ数年起きていない。
しいて言えば、王国との対立は続いているけど。
「とにかくあと三人……三人かぁ」
俺は特大のため息をこぼす。
残り人数、まったく集められる気がしない。
何か別の方法で、規定の抜け道みたいなものはないだろうか。
真っ当な方法じゃいつまでたってもギルドを作れないぞ。
「……あ! そうだ」
「なんだ? ひらめいたか」
「いや、そういえばまだこれを見せてなかったなと」
「ん? ああ、阿修羅の結晶か」
ポーチに入れっぱなしになっているボスモンスターの結晶だ。
ボスを倒した証であり、ダンジョン攻略の証明でもある。
一か八か、これを使って交渉してみよう。
俺は椅子から立ち上がり、再び受付嬢の前に立つ。
「すみません。ギルドの設立の件で相談があります」
受付嬢は少しむすっとした表情を見せる。
また来たのか、と言いたげだ。
「失礼ですが、人数に達していなければ受理できませんよ?」
「そうなんですけど、これを見てください」
俺は結晶をカウンターに置く。
すると受付嬢は目の色を変える。
「これは……ボスの結晶?」
「はい。阿修羅……えっと、ワイルドハントが攻略に参加しているダンジョンで得た戦利品です」
「なぜあなたがこれを?」
「いろいろあって、俺が一人で倒したからです」
俺がそう言うと、受付嬢は驚いた表情をして少し焦り出す。
少々お待ちください。
その一言で奥へと消えていく。
しばらく経って、カウンターの横から姿を見せたのは受付嬢ではなく……。
「お待たせしました。私は当組合の支部長をしております。ラクテルと申します」
「支部長!?」
お偉い様を呼ばれてしまった。
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