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怠惰の章
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「ただ、欲を失っていないとなると、少し不安があるわね」
「安心しろ。お前が女の子だからって変な気は起こさない」
「さっき起こそうとしていたわよね」
「……気のせいだ」
断じて俺は負けていない。
誘惑などには決して屈しないぞ!
曲がりなりにも賢者の後継者として、この旅の間だけは死守しなければならない。
「呪具は欲望に反応するわ。あなたが無欲の賢者なら、何の問題もなく触れることができると思ったけど」
「これのことか?」
【大罪法典】。
七つの大罪を冠する特殊な魔導具であり、意思が宿った呪具でもある。
使用者の欲望に反応し、増幅し、自我すら乗っ取り支配する。
そのうちの一つ、【強欲】の鞭は回収し、この手にある。
ロール姫は俺のことをじっと見つめる。
「触れても平気みたいね」
「当たり前だ」
「そう? その呪具を使えば、どんな相手も思いのままに操れるのよ?」
「どんな相手も……」
あの男もリーナたちを自在に操っていた。
胸を揉まれて抵抗せず、操られていた間の記憶すら残っていない。
つまり、この力を行使すれば、相手に悟らせることなく、好き勝手な命令ができるということで……。
そう考えると、素敵な道具に思えてきた。
ちょっとくらい試しに使ってもいいのでへないか。
そう、例えば今目の前にいるロール姫を、鞭で叩いて言いなりにしてみたり……。
「今、私を言いなりにしようとか思ったわね」
「――お、思ってないぞ」
「わかりやすいわね」
彼女は俺を見てクスッと微笑む。
心を見透かされたようで恥ずかしく、煩悩に負けかけた自分に情けなさを感じる。
危うく鞭を振るうところだった、かもしれない。
「耐えられているのはさすがね。普通なら手にした時点て欲望が暴走して、制御できなくなるのよ」
「恐ろしいな」
実際少しでも気が緩めば、俺でも欲望を発散しかねない。
それほどの魔力……否、強い意思が宿っている。
確かにこれは魔導具というより、使用者を縛る呪いの道具だ。
「やっぱりあなたを選んで正解だったわね。普通の人間なら回収しても新しい犠牲者を増やすだけだもの」
「これと同等の呪具を残り六つか……」
無自覚と意識的な誘惑の他に、呪具の効果にも耐えないといけないのか。
出発して早々、前途多難な旅路だ。
俺は小さくため息をこぼす。
面倒だと思う心も煩悩の一つ。
やると決めたなら迷わず突き進むのみ。
そう自分に言い聞かせる。
「当てはあるんだな?」
「もちろんよ。誰が持っているかも大方は知っているわ」
「すでに回収は失敗しているんだよな」
「ええ」
この鞭の能力。
打ち付けた相手は無機物だろうと支配されてしまう。
通常、魔導具は使用者の魔力を消費して効果を発揮するから、魔力が尽きればただのガラクタになる。
しかしこの呪具は違う。
魔導具の一種でありながら、呪具自体が魔力を生み出している。
使用者と呪具の魔力を合わせ、次々に傀儡を増やしていく。
そんな相手に苦戦するのは目に見えている。
優れた魔術師でも、俺と同等以上の魔力感知に至っていなければ、鞭と繋がった魔力の糸は見えないし、近くしなければ斬ることもできないからな。
「これから向かうのはリッシェルという街よ。聞いたことないかしら?」
「ずっと道場にいたから知らないぞ」
「あら残念。とても綺麗な街で観光地になっているわ。規模も、王都とそん色ない大きさよ」
「ってことは人が多いのか」
人混みは好きじゃない。
山奥での生活になれていたこともそうだが、人が多いということは、それだけで誘惑も多いということになる。
ただでさえ周囲に煩悩を生む要因があるのに、これ以上増やしたくなかった。
余計な心配も増えるし、なるべく他人との接触は避けないところだが……。
「安心して。賑わっていたのは最近までよ。今は……」
「何かあったのか?」
「大罪法典の一つ、【怠惰】の呪具を持ち去った男が街を占領しているのよ」
「占領? たった一人で?」
「ええ」
街の規模は王都と比べられるほど。
王都のことは知らないが、この国で最大の都だということは知っているし、なんとなく想像できる。
相当な広さに、多くの人々が暮らしていたはずだ。
そんな場所をたった一人で占拠しているとは、中々の手練れか。
いや、呪具の効果がそれだけ強力なのか。
【強欲】の鞭のような、他者を支配する能力ならば街の占拠も可能だろう。
「能力は?」
「わからないわ」
「わからないって、王国が管理していたんだろ?」
「誰も触れられない。危険というだけがわかっていた魔導具よ。その実態、効果までは記述にも残されていなかった。そもそも一説によれば、持ち主によって効果が変わるとも言われているの」
「それは……規格外だな」
持ち主によって効果が変わる魔導具?
そんなもの聞いたことがない。
魔導具とは、特定の術式を武器や道具に付与したものだ。
付与できる術式は基本的に一つのみ。
一度付与された術式は消えず、変更もできない。
大罪法典の呪具は、魔導具のルールからも逸脱している。
「一体どうやってそんなものを作ったんだろうな」
「さぁ、王国でも最大の謎とされているわ」
興味も煩悩の一つだ。
しかし、これは気になってしまう。
煩悩を斬り捨て、己の力へと変換する俺たち一族の術式と、煩悩そのものに支配されて強化された呪具。
その在り方は真逆と言っていい。
煩悩に支配されるか、支配するかの違いだが……果たして、どちらが魔術師にとって正解なのか。
この旅で呪具を集めれば、その答えもわかるかもしれない。
「安心しろ。お前が女の子だからって変な気は起こさない」
「さっき起こそうとしていたわよね」
「……気のせいだ」
断じて俺は負けていない。
誘惑などには決して屈しないぞ!
曲がりなりにも賢者の後継者として、この旅の間だけは死守しなければならない。
「呪具は欲望に反応するわ。あなたが無欲の賢者なら、何の問題もなく触れることができると思ったけど」
「これのことか?」
【大罪法典】。
七つの大罪を冠する特殊な魔導具であり、意思が宿った呪具でもある。
使用者の欲望に反応し、増幅し、自我すら乗っ取り支配する。
そのうちの一つ、【強欲】の鞭は回収し、この手にある。
ロール姫は俺のことをじっと見つめる。
「触れても平気みたいね」
「当たり前だ」
「そう? その呪具を使えば、どんな相手も思いのままに操れるのよ?」
「どんな相手も……」
あの男もリーナたちを自在に操っていた。
胸を揉まれて抵抗せず、操られていた間の記憶すら残っていない。
つまり、この力を行使すれば、相手に悟らせることなく、好き勝手な命令ができるということで……。
そう考えると、素敵な道具に思えてきた。
ちょっとくらい試しに使ってもいいのでへないか。
そう、例えば今目の前にいるロール姫を、鞭で叩いて言いなりにしてみたり……。
「今、私を言いなりにしようとか思ったわね」
「――お、思ってないぞ」
「わかりやすいわね」
彼女は俺を見てクスッと微笑む。
心を見透かされたようで恥ずかしく、煩悩に負けかけた自分に情けなさを感じる。
危うく鞭を振るうところだった、かもしれない。
「耐えられているのはさすがね。普通なら手にした時点て欲望が暴走して、制御できなくなるのよ」
「恐ろしいな」
実際少しでも気が緩めば、俺でも欲望を発散しかねない。
それほどの魔力……否、強い意思が宿っている。
確かにこれは魔導具というより、使用者を縛る呪いの道具だ。
「やっぱりあなたを選んで正解だったわね。普通の人間なら回収しても新しい犠牲者を増やすだけだもの」
「これと同等の呪具を残り六つか……」
無自覚と意識的な誘惑の他に、呪具の効果にも耐えないといけないのか。
出発して早々、前途多難な旅路だ。
俺は小さくため息をこぼす。
面倒だと思う心も煩悩の一つ。
やると決めたなら迷わず突き進むのみ。
そう自分に言い聞かせる。
「当てはあるんだな?」
「もちろんよ。誰が持っているかも大方は知っているわ」
「すでに回収は失敗しているんだよな」
「ええ」
この鞭の能力。
打ち付けた相手は無機物だろうと支配されてしまう。
通常、魔導具は使用者の魔力を消費して効果を発揮するから、魔力が尽きればただのガラクタになる。
しかしこの呪具は違う。
魔導具の一種でありながら、呪具自体が魔力を生み出している。
使用者と呪具の魔力を合わせ、次々に傀儡を増やしていく。
そんな相手に苦戦するのは目に見えている。
優れた魔術師でも、俺と同等以上の魔力感知に至っていなければ、鞭と繋がった魔力の糸は見えないし、近くしなければ斬ることもできないからな。
「これから向かうのはリッシェルという街よ。聞いたことないかしら?」
「ずっと道場にいたから知らないぞ」
「あら残念。とても綺麗な街で観光地になっているわ。規模も、王都とそん色ない大きさよ」
「ってことは人が多いのか」
人混みは好きじゃない。
山奥での生活になれていたこともそうだが、人が多いということは、それだけで誘惑も多いということになる。
ただでさえ周囲に煩悩を生む要因があるのに、これ以上増やしたくなかった。
余計な心配も増えるし、なるべく他人との接触は避けないところだが……。
「安心して。賑わっていたのは最近までよ。今は……」
「何かあったのか?」
「大罪法典の一つ、【怠惰】の呪具を持ち去った男が街を占領しているのよ」
「占領? たった一人で?」
「ええ」
街の規模は王都と比べられるほど。
王都のことは知らないが、この国で最大の都だということは知っているし、なんとなく想像できる。
相当な広さに、多くの人々が暮らしていたはずだ。
そんな場所をたった一人で占拠しているとは、中々の手練れか。
いや、呪具の効果がそれだけ強力なのか。
【強欲】の鞭のような、他者を支配する能力ならば街の占拠も可能だろう。
「能力は?」
「わからないわ」
「わからないって、王国が管理していたんだろ?」
「誰も触れられない。危険というだけがわかっていた魔導具よ。その実態、効果までは記述にも残されていなかった。そもそも一説によれば、持ち主によって効果が変わるとも言われているの」
「それは……規格外だな」
持ち主によって効果が変わる魔導具?
そんなもの聞いたことがない。
魔導具とは、特定の術式を武器や道具に付与したものだ。
付与できる術式は基本的に一つのみ。
一度付与された術式は消えず、変更もできない。
大罪法典の呪具は、魔導具のルールからも逸脱している。
「一体どうやってそんなものを作ったんだろうな」
「さぁ、王国でも最大の謎とされているわ」
興味も煩悩の一つだ。
しかし、これは気になってしまう。
煩悩を斬り捨て、己の力へと変換する俺たち一族の術式と、煩悩そのものに支配されて強化された呪具。
その在り方は真逆と言っていい。
煩悩に支配されるか、支配するかの違いだが……果たして、どちらが魔術師にとって正解なのか。
この旅で呪具を集めれば、その答えもわかるかもしれない。
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