30 / 40
第一章 転生したけど死にそう
男嫌いな騎士②
しおりを挟む
俺たちは簡単な採取のクエストを受けて、パパっと仕事を終わらせた。
夕方になる前に一度報告へ戻り、早めに夕食を済ませる。
どれくらい見回りにかかるか聞いていなかったから、念のため軽食も用意しておくことにした。
時刻になり、俺たちは冒険者ギルド前に移動する。
すでにジーナが待っていた。
「来たか。では見回りを始める。ついてきてくれ」
さっそく歩き始めるジーナの後に続く。
見回りのルートはジーナが知っていて、俺たちには共有されていない。
「どう回るんだよ」
「外周からぐるりと一周して、徐々に中心部へ向かう。事件が起こってるのは、街の主要部よりも外だ」
「これまで何人被害にあったんだ?」
「確認できているだけで、十二人」
十二人……。
噂が立ったのは三日ほど前。
その前日から犯行があったとしても、一日あたり三人以上攫われているのか。
「犯行の頻度、手口からして複数人である可能性が高い。そして昨日の夜、襲われた家族だが……殺された男は冒険者だった」
「――!」
ジーナは小さく頷き続ける。
「レベルは37。この街ではかなりの手練れだった男が、無残に殺された」
カナタよりも一つ下のレベル。
加護やステータスで実力にある程度の差は出るけど、カナタと同格の冒険者が殺されたってことは、相手も相当のレベルってことか。
「私のレベルは40だ。もし相手が複数で同等のレベルなら、私一人では手に余るかもしれない」
「だから俺たちに? そこまで大事ならギルドに頼めば協力してくれるだろ」
「それは難しい。ギルドと騎士団は基本的に不可侵だ。ギルドからしてみれば、本件も私が勝手に動いているだけで、やるなら独自に捜査するだろう。現に捜索隊を結成していた」
「だったら別に……」
俺たちが捜索しなくてもいいんじゃないか?
と、口から出そうになった言葉を引っ込める。
「騎士として、誰も傷つけさせはしない。必ず犯人を見つけてみせる」
「……ひょっとしてさ。俺を疑ってるって、協力してもらうための建前だったのか?」
「――ぬ! な、なんのことだ」
わかりやすいな。
図星かよ。
ギルドに協力を頼んでも断られ、他に騎士もいないから一人で行動するしかない。
でもさすがに一人じゃ不安だから、誰か一緒に協力してほしい。
「それならそうと言えばいいのに」
「か、勘違いするな! 貴様を一番に疑っているのは本当だ!」
「だったら捜査協力なんて依頼せず、タクロウを見張っていればよかったんじゃないですか?」
「ふぐ――!」
おお、珍しくサラスが確信をつく質問をした。
まさにその通りだ。
ジーナも言い返す言葉が見つからない様子。
「し、私語は慎め! 見回りに集中するぞ!」
「はいはい」
ジーナが俺の中で、ちょっぴり憎めない奴になった。
捜査開始から四時間。
そろそろ眠くなってきて、サラスが大きく欠伸をする。
「まだ続けるんですかぁ~」
「まだだ。犯行時刻はおそらく日付が変わる頃、今が一番近い」
「だったらその時間から見回りすればよかったのにぃ」
「文句言うなよ。今夜犯人を見つけて捕まえられたら、明日から普通に寝られるんだからな」
「だな!」
「二人はいいですよ。どうせ夜になってもハッスルするから寝なくて平気じゃないですか」
「「――!」」
「は、ハッスル……だと……」
ジーナまで顔を赤くして俺とカナタを見ている。
語弊がある表現は止めてもらおう。
今のところ未遂だ。
「はぁ、まぁ気持ちはわかる。ちょっと腹も減ったし」
「軽食持ってきてたからそれ食べようぜ」
「そうしましょう! 風呂敷広げますね」
「ピクニックか」
相変わらず暢気な奴だな。
今がどういう状況かわかってないのかよ。
俺たちは用意しておいたおにぎりを取り出す。
すると。
ぐぅ~。
お腹が鳴る音がした。
俺たち三人からじゃない。
隣の……。
「……」
「食べるか?」
「い、いや、私はその……」
ぐぅ~。
「余分にあるから平気だぞ?」
「くっ……い、頂こう」
俺たちは四人揃っておにぎりを食べながら、暗い路地を進んでいく。
今のところ人の気配はなく、犯人は現れない。
「眠くなってきましたね……」
「寝たら捨てていくぞ」
「そこは負ぶってくださいよ!」
「カナタは負ぶってもいいがお前はダメだ」
「くっ……これが男女差別ですか」
「お前は男と女どっちの目線なんだよ」
緊張感にかける。
でも、いい加減何も起こらないのは少し退屈ではある。
静かすぎるのも眠気を誘う。
俺も少し眠くなってきた。
眠らないよう意識し、なんとか集中しようと目を見開く。
ダメだ。
このままじゃ寝る。
こうなったら……。
「ジーナ、一つ聞いていいか?」
「なんだ?」
「なんでそこまで男を嫌うんだ? 過去に何かあったのか?」
せっかくの機会なので、聞いてみることにした。
少し驚くジーナを見て、デリケートな部分を聞いたかもしれない、と後で気づく。
眠気で判断力が低下していたようだ。
「言いたくないなら別に答えなくていいぞ」
「……何もない」
「え?」
彼女は小さく答えた。
「何も?」
「私自身は何もない。ただ、姉上に教わっただけだ」
「ジーナのお姉さん?」
「赤薔薇の騎士アイギスという名を知らないのか?」
俺は首を横に振った。
カナタも知らなかったらしい。
「そうか。お前は確か転生者だったな」
「あたしもずっと村にいたから、外のことは知らないぞ」
「なるほど……」
少し考えた素振りを見せ、彼女は語り続ける。
「騎士には序列がある。私のような一般騎士と、優良騎士があり……その上に部隊長、一番は騎士団長だが、その間に七人の大隊長がいる。私の姉はその一人、この国でもっとも優れた女騎士と呼ばれている」
「凄いな。そんな人が姉って大変だろ」
「……そうだな。だから私も、姉上のように正しく強い騎士を目指した。姉上の教えは絶対だ。男は不純、故に信じるな。騎士ならば命を捨てても民を守れ。守れないなら価値はない」
随分と厳しい教えだな。
あと男に対して恨みがある言い方だ。
何かあったのはジーナではなく、彼女の姉であるアイギスのほうかもしれない。
夕方になる前に一度報告へ戻り、早めに夕食を済ませる。
どれくらい見回りにかかるか聞いていなかったから、念のため軽食も用意しておくことにした。
時刻になり、俺たちは冒険者ギルド前に移動する。
すでにジーナが待っていた。
「来たか。では見回りを始める。ついてきてくれ」
さっそく歩き始めるジーナの後に続く。
見回りのルートはジーナが知っていて、俺たちには共有されていない。
「どう回るんだよ」
「外周からぐるりと一周して、徐々に中心部へ向かう。事件が起こってるのは、街の主要部よりも外だ」
「これまで何人被害にあったんだ?」
「確認できているだけで、十二人」
十二人……。
噂が立ったのは三日ほど前。
その前日から犯行があったとしても、一日あたり三人以上攫われているのか。
「犯行の頻度、手口からして複数人である可能性が高い。そして昨日の夜、襲われた家族だが……殺された男は冒険者だった」
「――!」
ジーナは小さく頷き続ける。
「レベルは37。この街ではかなりの手練れだった男が、無残に殺された」
カナタよりも一つ下のレベル。
加護やステータスで実力にある程度の差は出るけど、カナタと同格の冒険者が殺されたってことは、相手も相当のレベルってことか。
「私のレベルは40だ。もし相手が複数で同等のレベルなら、私一人では手に余るかもしれない」
「だから俺たちに? そこまで大事ならギルドに頼めば協力してくれるだろ」
「それは難しい。ギルドと騎士団は基本的に不可侵だ。ギルドからしてみれば、本件も私が勝手に動いているだけで、やるなら独自に捜査するだろう。現に捜索隊を結成していた」
「だったら別に……」
俺たちが捜索しなくてもいいんじゃないか?
と、口から出そうになった言葉を引っ込める。
「騎士として、誰も傷つけさせはしない。必ず犯人を見つけてみせる」
「……ひょっとしてさ。俺を疑ってるって、協力してもらうための建前だったのか?」
「――ぬ! な、なんのことだ」
わかりやすいな。
図星かよ。
ギルドに協力を頼んでも断られ、他に騎士もいないから一人で行動するしかない。
でもさすがに一人じゃ不安だから、誰か一緒に協力してほしい。
「それならそうと言えばいいのに」
「か、勘違いするな! 貴様を一番に疑っているのは本当だ!」
「だったら捜査協力なんて依頼せず、タクロウを見張っていればよかったんじゃないですか?」
「ふぐ――!」
おお、珍しくサラスが確信をつく質問をした。
まさにその通りだ。
ジーナも言い返す言葉が見つからない様子。
「し、私語は慎め! 見回りに集中するぞ!」
「はいはい」
ジーナが俺の中で、ちょっぴり憎めない奴になった。
捜査開始から四時間。
そろそろ眠くなってきて、サラスが大きく欠伸をする。
「まだ続けるんですかぁ~」
「まだだ。犯行時刻はおそらく日付が変わる頃、今が一番近い」
「だったらその時間から見回りすればよかったのにぃ」
「文句言うなよ。今夜犯人を見つけて捕まえられたら、明日から普通に寝られるんだからな」
「だな!」
「二人はいいですよ。どうせ夜になってもハッスルするから寝なくて平気じゃないですか」
「「――!」」
「は、ハッスル……だと……」
ジーナまで顔を赤くして俺とカナタを見ている。
語弊がある表現は止めてもらおう。
今のところ未遂だ。
「はぁ、まぁ気持ちはわかる。ちょっと腹も減ったし」
「軽食持ってきてたからそれ食べようぜ」
「そうしましょう! 風呂敷広げますね」
「ピクニックか」
相変わらず暢気な奴だな。
今がどういう状況かわかってないのかよ。
俺たちは用意しておいたおにぎりを取り出す。
すると。
ぐぅ~。
お腹が鳴る音がした。
俺たち三人からじゃない。
隣の……。
「……」
「食べるか?」
「い、いや、私はその……」
ぐぅ~。
「余分にあるから平気だぞ?」
「くっ……い、頂こう」
俺たちは四人揃っておにぎりを食べながら、暗い路地を進んでいく。
今のところ人の気配はなく、犯人は現れない。
「眠くなってきましたね……」
「寝たら捨てていくぞ」
「そこは負ぶってくださいよ!」
「カナタは負ぶってもいいがお前はダメだ」
「くっ……これが男女差別ですか」
「お前は男と女どっちの目線なんだよ」
緊張感にかける。
でも、いい加減何も起こらないのは少し退屈ではある。
静かすぎるのも眠気を誘う。
俺も少し眠くなってきた。
眠らないよう意識し、なんとか集中しようと目を見開く。
ダメだ。
このままじゃ寝る。
こうなったら……。
「ジーナ、一つ聞いていいか?」
「なんだ?」
「なんでそこまで男を嫌うんだ? 過去に何かあったのか?」
せっかくの機会なので、聞いてみることにした。
少し驚くジーナを見て、デリケートな部分を聞いたかもしれない、と後で気づく。
眠気で判断力が低下していたようだ。
「言いたくないなら別に答えなくていいぞ」
「……何もない」
「え?」
彼女は小さく答えた。
「何も?」
「私自身は何もない。ただ、姉上に教わっただけだ」
「ジーナのお姉さん?」
「赤薔薇の騎士アイギスという名を知らないのか?」
俺は首を横に振った。
カナタも知らなかったらしい。
「そうか。お前は確か転生者だったな」
「あたしもずっと村にいたから、外のことは知らないぞ」
「なるほど……」
少し考えた素振りを見せ、彼女は語り続ける。
「騎士には序列がある。私のような一般騎士と、優良騎士があり……その上に部隊長、一番は騎士団長だが、その間に七人の大隊長がいる。私の姉はその一人、この国でもっとも優れた女騎士と呼ばれている」
「凄いな。そんな人が姉って大変だろ」
「……そうだな。だから私も、姉上のように正しく強い騎士を目指した。姉上の教えは絶対だ。男は不純、故に信じるな。騎士ならば命を捨てても民を守れ。守れないなら価値はない」
随分と厳しい教えだな。
あと男に対して恨みがある言い方だ。
何かあったのはジーナではなく、彼女の姉であるアイギスのほうかもしれない。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる