2 / 35
プロローグ②
しおりを挟む
ピーンポーン。
「……ん? 何?」
インターホンの音で目が覚める。
無理やり起こされたようで、目覚めは最悪だった。
眠いので無視したが、二回目、三回目と鳴る。
「あーもう! はいはい! 今行きますって!」
イライラしながら玄関を開けた。
待っていたのは黒い猫のマークが特徴的な宅配便のおっちゃんだった。
「おはようございます。宮本様ですね? お届け物です」
「俺に?」
配達員が持っているのは長ぼそい段ボールだった。
何か頼んだ記憶がない。
伝票を見せてもらった。
宮本総司と名前が書いてあるし、住所も間違っていない。
品物名は模造刀……。
「あっ」
買ったわ。
漫画の影響で勢いに任せて、妖刀っぽい模造刀を買ったことを思い出す。
「サインかハンコをお願いします」
「はい」
待たせるのも申し訳ないのでサインを済ませて、段ボールを受け取った。
ずっしりと重い。
「早すぎないか? ん? いや待て」
段ボールを玄関に立てかけ、急いでスマホの画面を見る。
日付が変わっていた。
外は明るい。
「丸一日寝てたってことか」
最悪だ。
貴重な休日を丸っと無駄にしてしまった。
せっかくバイトもなくてのんびり過ごせるはずだったのに……。
「はぁ……」
時刻は八時半。
普段なら遅刻だが、今日の講義は午後からだから無問題。
だから目覚ましのアラームも鳴らなかったのか。
やれやれ、とんだ休日になってしまった。
極めつけはこれだ。
玄関に戻り、段ボールを抱えて部屋に移動させる。
「……どうするんだよ、これ」
狭い部屋に長ぼそい段ボールが一つ。
模造刀なんて買っても飾っておくスペースはない。
しかも一万円もしたわけだ。
冷静になって考えると、何をやっているんだと過去の自分を殴りたくなる。
ただでさえ金欠で、食事だって節約しまくっているのに。
「とりあえず片付けるか」
段ボールのまま放置のほうが場所をとる。
中身を出して、段ボールはゴミに捨てよう。
「なんか妙に重いな。模造刀ってこんなに重いのか?」
不思議に思いながら段ボールを開けた。
中から出てきた模造刀に、俺は目を奪われる。
「……え?」
なにこれ?
購入ページに移ってたデザインと全然違うんだけど?
中身が別物だった。
黒をベースにしたデザインは一緒だけど、血のような赤い色が目立っている。
鞘も独特な色合いで、稲妻のような模様が描かれていた。
「おいおいふざけるなよ。一万もしたんだぞ?」
それで違う物が届いたって、普通に詐欺じゃないか。
怒りがこみ上げる。
しかしよく見ると、悪くないデザインだった。
「……これはこれで」
アリかもしれない。
まじまじと見つめながら、そんなことを思ってしまった。
吸い込まれるように手を伸ばし、持ち上げてみる。
「重っ」
本当に模造刀なのか?
疑問に感じるほどの重さがずっしりと両手にくる。
徐に柄を握り、ゆっくりと抜いてみた。
「おお……」
漆黒の刃が朝日に照らされて鈍く輝く。
この瞬間、俺の中に眠っていた中二心は再燃した。
「やばい。格好いい! そうそう、こういうのが欲しかったんだよ!」
俺が求めていた妖刀のイメージにもピッタリ合う。
テンションがあがった俺は、購入ページと別物であることなんてすっかり忘れてしまった。
刃の先まで見えるところまで抜き、漆黒の刃に魅了される。
「これはいい買い物したんじゃないか? ちょっと試しに……」
振ってみる?
ここは狭いワンルームマンションだ。
刀なんて振るスペースは、もりろんない。
思いっきり振ろうものなら、壁や天井を傷つけてしまうだろう。
わかっている。
やっちゃいけないことなのは……でも、振りたい。
かつてない葛藤が俺の心を侵食する。
「一回だけなら……」
気をつければ大丈夫。
天井にぶつかることを考慮して、振り下ろしじゃなくて居合にしよう。
ベッドも端に移動させて、邪魔なものは全部避ける。
部屋の中心にスペースを作り、購入したばかりの模造刀を鞘に納めたまま左の腰に構えた。
鯉口を切る。
いざっ!
「ふんっ!」
模造刀を鞘から引き抜き、斬り裂いた。
――空間を。
「へ? うおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああ!」
空間に亀裂が入り、黒い穴が開いた。
穴は引力を持ち、俺の身体を宙に浮かせて吸い込む。
何が起こったのか訳がわからないまま、俺は穴の中に吸い込まれてしまった。
「おおおおおおおおおおおおお!」
何だなんだナンダ!?
どうなってるんだこれは!
頭は混乱し、身体はぐわんぐわんと回転する。
視界は真っ黒で何も見えない。
わかるのは自分の身体の感覚と、左手の鞘、右手の模造刀だけだった。
「いてっ!」
どさっとしりもちをつく。
着地した感覚がお尻から全身へと伝わった。
どうやら落下していたらしい。
「いっつ……なんなんだ……よ!?」
突然視界に飛び込んできたのは、西洋の宮殿のような部屋。
部屋と呼んでいいものか。
天井は体育館よりも高く、横幅もどこかのドームなのかと思えるほど広い。
何より注目すべきは、俺のことを見つめている複数の視線だ。
だ、誰だこいつら……。
とても現代のファッションとは思えない風貌の男たちが、綺麗に整列して俺のことを見ている。
見た目はヨーロッパの騎士?
もしかしてここはコスプレ会場なのか?
混乱する俺の周りから声が聞こえる。
「おお! ついに現れたぞ!」
「勇者様だ!」
「……は?」
何を言ってるんだこいつら……。
勇者?
おいおい勘弁してくれ。
俺までコスプレの世界観に巻き込まないでほしい。
「陛下! 召喚の儀は成功したようです」
「ふむ。しかし召喚の聖句を唱える前に成功するとは、いささか驚かされた」
「はい。ですが間違いありません。腰に見たこのない剣を持っております。この者は紛れもなく勇者様です!」
「確かに、あれが噂の聖剣か」
聖剣?
本当に何を言っているんだ。
俺が持っているのはただの模造刀だぞ。
聖剣以前に刀だ。
やれやれと呆れながら、混乱も落ち着いて冷静になる。
俺は右手を挙げて、一番偉そうな王様のコスプレをしている人に尋ねる。
「あのー、ここどこですか?」
「ここは我が国、エトワール王国だ」
「いや、設定の話じゃなくて、どこの会場かって聞いてるんですけど」
「会場? ここは我が城だ」
ダメだこの人、話が通じない。
いつまでコスプレの話を続けているんだ。
誰か話が通じる人はいないか?
コスプレしていない人……係員とかいたら楽なんだけど。
と、思っていたところで透き通るような女性の声が耳に入る。
「お父様」
「エリカか」
現れたのはドレス姿の綺麗な女性だった。
金色の髪が特徴的で、瞳の色の青く澄んでいる。
コスプレなのだろうけど、思わず見惚れてしまうほど美しい。
そんな彼女が王様のコスプレをした男性の隣に立つ。
「きっと勇者様は混乱されているのです。いきなりこの世界に召喚されたのですから」
「うむ、それもそうか。ならば説明せねばなるまい」
「よければ私にお任せいただけませんか?」
「エリカがしてくれるのか? そうだな。今後のことを考えれば適任だろう。では頼むぞ」
「はい」
優雅に、丁寧にあいさつをして彼女は俺の前に歩み寄る。
一歩一歩踏みしめる姿勢が美しく、まるで本物のお姫様のようだった。
コスプレもここまで真に迫ると本物だと誤解する。
「初めまして、勇者様。私はエリカ・エトワールといいます。あなたのお名前を教えていただけませんか?」
「えっと、総司です」
「総司様、突然このような場所にお呼びしてしまい、申し訳ありません」
彼女は深く頭を下げた。
なんだか申し訳ない気持ちになって首を振る。
「あ、いや、気にしないでください」
近くで見るとより綺麗な人だとわかる。
恥ずかしくなって目を逸らす。
話し方も丁寧だし、この人はまともそうだ。
「あの、どこなんですか? 俺、家にいたはずなんですけど……」
「落ち着いて聞いてください。ここは、あなたがいた世界ではありません」
「いや、そういう設定じゃなくてですね」
「そうですね。見て頂いたほうが早いでしょう」
お姫様は俺の手をとった。
柔らかく温かい手に、思わずドキッとする。
「さぁ、こちらへ」
「あ、はい」
訳もわからず彼女につれられて会場の外へ。
大きな扉の先にあったのは、長く広々とした廊下だった。
凄いなこの会場……。
部屋だけじゃなくて廊下まで装飾されているのか。
と、感心していた。
「ん?」
窓があった。
一瞬だけ見えた景色は、あまりにも現実味がなく思えた。
気のせいだろう。
窓の外も演出するように、異世界っぽい写真でも張っているんじゃないか?
そう思っていた。
「これを見ていただければ、信じて頂けるはずです」
「なっ……」
王女様に案内されたのは、ベランダだった。
外が見える。
そう、見えている。
雲がゆったり流れる青空と、見たことがない街の景色が。
コスプレ会場のために待ち一つ作るか?
さすがにあり得ないだろ。
よく見たら見たことない鳥も飛んでるし。
「ま、まさか……本当に……」
ここは異世界なのか!?
「……ん? 何?」
インターホンの音で目が覚める。
無理やり起こされたようで、目覚めは最悪だった。
眠いので無視したが、二回目、三回目と鳴る。
「あーもう! はいはい! 今行きますって!」
イライラしながら玄関を開けた。
待っていたのは黒い猫のマークが特徴的な宅配便のおっちゃんだった。
「おはようございます。宮本様ですね? お届け物です」
「俺に?」
配達員が持っているのは長ぼそい段ボールだった。
何か頼んだ記憶がない。
伝票を見せてもらった。
宮本総司と名前が書いてあるし、住所も間違っていない。
品物名は模造刀……。
「あっ」
買ったわ。
漫画の影響で勢いに任せて、妖刀っぽい模造刀を買ったことを思い出す。
「サインかハンコをお願いします」
「はい」
待たせるのも申し訳ないのでサインを済ませて、段ボールを受け取った。
ずっしりと重い。
「早すぎないか? ん? いや待て」
段ボールを玄関に立てかけ、急いでスマホの画面を見る。
日付が変わっていた。
外は明るい。
「丸一日寝てたってことか」
最悪だ。
貴重な休日を丸っと無駄にしてしまった。
せっかくバイトもなくてのんびり過ごせるはずだったのに……。
「はぁ……」
時刻は八時半。
普段なら遅刻だが、今日の講義は午後からだから無問題。
だから目覚ましのアラームも鳴らなかったのか。
やれやれ、とんだ休日になってしまった。
極めつけはこれだ。
玄関に戻り、段ボールを抱えて部屋に移動させる。
「……どうするんだよ、これ」
狭い部屋に長ぼそい段ボールが一つ。
模造刀なんて買っても飾っておくスペースはない。
しかも一万円もしたわけだ。
冷静になって考えると、何をやっているんだと過去の自分を殴りたくなる。
ただでさえ金欠で、食事だって節約しまくっているのに。
「とりあえず片付けるか」
段ボールのまま放置のほうが場所をとる。
中身を出して、段ボールはゴミに捨てよう。
「なんか妙に重いな。模造刀ってこんなに重いのか?」
不思議に思いながら段ボールを開けた。
中から出てきた模造刀に、俺は目を奪われる。
「……え?」
なにこれ?
購入ページに移ってたデザインと全然違うんだけど?
中身が別物だった。
黒をベースにしたデザインは一緒だけど、血のような赤い色が目立っている。
鞘も独特な色合いで、稲妻のような模様が描かれていた。
「おいおいふざけるなよ。一万もしたんだぞ?」
それで違う物が届いたって、普通に詐欺じゃないか。
怒りがこみ上げる。
しかしよく見ると、悪くないデザインだった。
「……これはこれで」
アリかもしれない。
まじまじと見つめながら、そんなことを思ってしまった。
吸い込まれるように手を伸ばし、持ち上げてみる。
「重っ」
本当に模造刀なのか?
疑問に感じるほどの重さがずっしりと両手にくる。
徐に柄を握り、ゆっくりと抜いてみた。
「おお……」
漆黒の刃が朝日に照らされて鈍く輝く。
この瞬間、俺の中に眠っていた中二心は再燃した。
「やばい。格好いい! そうそう、こういうのが欲しかったんだよ!」
俺が求めていた妖刀のイメージにもピッタリ合う。
テンションがあがった俺は、購入ページと別物であることなんてすっかり忘れてしまった。
刃の先まで見えるところまで抜き、漆黒の刃に魅了される。
「これはいい買い物したんじゃないか? ちょっと試しに……」
振ってみる?
ここは狭いワンルームマンションだ。
刀なんて振るスペースは、もりろんない。
思いっきり振ろうものなら、壁や天井を傷つけてしまうだろう。
わかっている。
やっちゃいけないことなのは……でも、振りたい。
かつてない葛藤が俺の心を侵食する。
「一回だけなら……」
気をつければ大丈夫。
天井にぶつかることを考慮して、振り下ろしじゃなくて居合にしよう。
ベッドも端に移動させて、邪魔なものは全部避ける。
部屋の中心にスペースを作り、購入したばかりの模造刀を鞘に納めたまま左の腰に構えた。
鯉口を切る。
いざっ!
「ふんっ!」
模造刀を鞘から引き抜き、斬り裂いた。
――空間を。
「へ? うおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああ!」
空間に亀裂が入り、黒い穴が開いた。
穴は引力を持ち、俺の身体を宙に浮かせて吸い込む。
何が起こったのか訳がわからないまま、俺は穴の中に吸い込まれてしまった。
「おおおおおおおおおおおおお!」
何だなんだナンダ!?
どうなってるんだこれは!
頭は混乱し、身体はぐわんぐわんと回転する。
視界は真っ黒で何も見えない。
わかるのは自分の身体の感覚と、左手の鞘、右手の模造刀だけだった。
「いてっ!」
どさっとしりもちをつく。
着地した感覚がお尻から全身へと伝わった。
どうやら落下していたらしい。
「いっつ……なんなんだ……よ!?」
突然視界に飛び込んできたのは、西洋の宮殿のような部屋。
部屋と呼んでいいものか。
天井は体育館よりも高く、横幅もどこかのドームなのかと思えるほど広い。
何より注目すべきは、俺のことを見つめている複数の視線だ。
だ、誰だこいつら……。
とても現代のファッションとは思えない風貌の男たちが、綺麗に整列して俺のことを見ている。
見た目はヨーロッパの騎士?
もしかしてここはコスプレ会場なのか?
混乱する俺の周りから声が聞こえる。
「おお! ついに現れたぞ!」
「勇者様だ!」
「……は?」
何を言ってるんだこいつら……。
勇者?
おいおい勘弁してくれ。
俺までコスプレの世界観に巻き込まないでほしい。
「陛下! 召喚の儀は成功したようです」
「ふむ。しかし召喚の聖句を唱える前に成功するとは、いささか驚かされた」
「はい。ですが間違いありません。腰に見たこのない剣を持っております。この者は紛れもなく勇者様です!」
「確かに、あれが噂の聖剣か」
聖剣?
本当に何を言っているんだ。
俺が持っているのはただの模造刀だぞ。
聖剣以前に刀だ。
やれやれと呆れながら、混乱も落ち着いて冷静になる。
俺は右手を挙げて、一番偉そうな王様のコスプレをしている人に尋ねる。
「あのー、ここどこですか?」
「ここは我が国、エトワール王国だ」
「いや、設定の話じゃなくて、どこの会場かって聞いてるんですけど」
「会場? ここは我が城だ」
ダメだこの人、話が通じない。
いつまでコスプレの話を続けているんだ。
誰か話が通じる人はいないか?
コスプレしていない人……係員とかいたら楽なんだけど。
と、思っていたところで透き通るような女性の声が耳に入る。
「お父様」
「エリカか」
現れたのはドレス姿の綺麗な女性だった。
金色の髪が特徴的で、瞳の色の青く澄んでいる。
コスプレなのだろうけど、思わず見惚れてしまうほど美しい。
そんな彼女が王様のコスプレをした男性の隣に立つ。
「きっと勇者様は混乱されているのです。いきなりこの世界に召喚されたのですから」
「うむ、それもそうか。ならば説明せねばなるまい」
「よければ私にお任せいただけませんか?」
「エリカがしてくれるのか? そうだな。今後のことを考えれば適任だろう。では頼むぞ」
「はい」
優雅に、丁寧にあいさつをして彼女は俺の前に歩み寄る。
一歩一歩踏みしめる姿勢が美しく、まるで本物のお姫様のようだった。
コスプレもここまで真に迫ると本物だと誤解する。
「初めまして、勇者様。私はエリカ・エトワールといいます。あなたのお名前を教えていただけませんか?」
「えっと、総司です」
「総司様、突然このような場所にお呼びしてしまい、申し訳ありません」
彼女は深く頭を下げた。
なんだか申し訳ない気持ちになって首を振る。
「あ、いや、気にしないでください」
近くで見るとより綺麗な人だとわかる。
恥ずかしくなって目を逸らす。
話し方も丁寧だし、この人はまともそうだ。
「あの、どこなんですか? 俺、家にいたはずなんですけど……」
「落ち着いて聞いてください。ここは、あなたがいた世界ではありません」
「いや、そういう設定じゃなくてですね」
「そうですね。見て頂いたほうが早いでしょう」
お姫様は俺の手をとった。
柔らかく温かい手に、思わずドキッとする。
「さぁ、こちらへ」
「あ、はい」
訳もわからず彼女につれられて会場の外へ。
大きな扉の先にあったのは、長く広々とした廊下だった。
凄いなこの会場……。
部屋だけじゃなくて廊下まで装飾されているのか。
と、感心していた。
「ん?」
窓があった。
一瞬だけ見えた景色は、あまりにも現実味がなく思えた。
気のせいだろう。
窓の外も演出するように、異世界っぽい写真でも張っているんじゃないか?
そう思っていた。
「これを見ていただければ、信じて頂けるはずです」
「なっ……」
王女様に案内されたのは、ベランダだった。
外が見える。
そう、見えている。
雲がゆったり流れる青空と、見たことがない街の景色が。
コスプレ会場のために待ち一つ作るか?
さすがにあり得ないだろ。
よく見たら見たことない鳥も飛んでるし。
「ま、まさか……本当に……」
ここは異世界なのか!?
10
お気に入りに追加
138
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――


日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる