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第一章
14.躍進と降下【追放側視点あり】
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落ちこぼれの躍進は、たちまち冒険者の間で広まっていった。
一人では何もできない。
誰かとパーティーを組んでも足を引っ張るだけ。
そう思われていた男が今、次々に功績をあげてきる。
「聞いたか? 例の落ちこぼれ、ダンジョン攻略したんだってよ」
「知ってるよ。報酬を換金してもらってるとき見てたからな。ありゃーえらい額になってたぞ」
「ギルドのお偉いさんたちも大慌てだったんだろ?」
「ああ。ギルドマスターが直々に挨拶にきてた。相当なビップ待遇だぜ」
見下しあざ笑っている相手の急成長。
しかし彼らの中には不思議と悔しさは芽生えていなかった。
むしろワクワクしている者たちも大勢いる。
「次は何しでかすんだろうな」
「そういや美人がまた一人増えてたぜ」
「お、そうなのか? あのデカいだけの大男を転がした姉ちゃん以外にか?」
「ああ、タイプは違うが相当な美人だった」
「かーいいね~ モテる男は羨ましいよ~」
彼らがラストに抱く感情は、ひとえに期待。
次に彼らが何を成し遂げるか。
気になって仕方がないという子供のような好奇心を抱く。
それは、彼らがラストと深い関係ではなかったからだろう。
手のひら返しは調子のいいことだが、彼らはラストの敵でも仲間でもない。
しいて表すなら、観客だ。
キャストの活躍に湧き上がり、次の話を期待する客だ。
だが、そうでない者たちもいる。
「それに引き換え、魔導パーティーのほうはてんで駄目だって話だろ?」
「らしいな。この間もワイバーン討伐に失敗したんだって」
「その後に受けたクエストも悉く失敗したんだろ? 偉そうな態度して恥ずかしい奴らだ」
「おいおい聞こえるぞ」
「別にいいだろ? 事実なんだからな」
ラストを追放したドイルたちは苦しい日々を送っていた。
ワイバーン討伐の失敗に続いて、すでに四つのクエストを受注し失敗している。
難易度は徐々に下げていたが、それでも達成できない。
有名だったが故に、彼らの衰退も広まるのは早かった。
「……なんでだ? どうしてこうなった?」
「「「……」」」
無言だが、全員がすでに理解していた。
なぜなら理由は明らかだった。
今と、これまでの違いはただ一つ。
ラストの存在があるか、ないか。
「あいつのせいだっていうのか? 俺たちが勝ててたのはあいつが……いや、そんはなずない。あいつは役立たずなんだ」
「でもよぉ。聞いただろ? 最近のあいつの活躍」
口を開いたのはリーグだった。
続けてアスタルも。
「新しい仲間を得てダンジョン攻略。ギルドも好待遇らしい」
「ダンジョン報酬のおかげで貴族並みの資金の持ってるって話も聞いたわ」
サレナは悔しさで唇をかみしめる。
そのまま続けて言う。
「認めたくないけど、あいつが抜けた後からこうなった。だから……」
「そんなわけあるか!」
「だったらどう説明するのよ! 魔剣も魔法も全然使えない! あいつがいたから……」
「くそっ……」
いくら否定しても、現実が押し寄せる。
彼の魔力供給に頼り切っていたことが、こうして露見した。
もはや疑いようはなかった。
そして、この状況を打開する方法は一つしかない。
「あいつを……呼び戻す?」
自分で口にしたドイルだったが、認められず歯ぎしりをする。
それしかないとわかっていても、プライドが許さない。
一度無能だと追い出した相手に頼ることは、彼にとって屈辱でしかなかった。
だが、このまま放置しても衰退する一方。
それも理解しているが故に、彼は決断を迫られる。
◇◇◇
「よいしょっと」
俺は汗をぬぐう。
「ラスト様ー! こっちの棚って一階でいいんですか?」
「うん。適当に空いてる壁につけて置いてほしい」
「マスター! こっちの箱はー?」
「それは二階だね。こっち持ってきてもらえる?」
俺たちは今、新居のお引越しと大掃除中だ。
ダンジョン攻略で得たお金は、貴族もビックリな大金だった。
俺みたいな庶民には一生かけても使いきれないような大金に腰が抜けそうになったよ。
さっそく何に使おうかと考えて、出した答えが家を買うことだった。
「さすがにあの宿屋で三人は狭いからなぁ」
「オレは別によかったけど? マスターとくっついて寝るの温かくて気持ちいんだよね~」
「あははは……それは光栄だけどさ」
さすがにずっとくっついていられると、色々大変だ。
俺の理性が壊れそうになる。
ということもあって、俺はお世話になった宿屋を出て、街のはずれにある一軒家を購入した。
ちょうど前まで住んでいた方が引っ越して、家具もそのまま残っていたから有難い。
「でもさ~ どうせならもっと豪華な屋敷でも建てればよかったじゃん。そんくらいの金はあったんだろ?」
「まぁね。けど、あんまり大きな家は落ち着かないし、このくらいの広さがちょうどいい」
木造二階建て。
部屋はリビングやキッチンを覗いて三つ。
一番大きな部屋をアルファたち三姉妹の寝室に、小さい部屋を俺の寝室に。
残りの二部屋は彼女たちが自由に使うための部屋にする予定だ。
決して広い家じゃないけど、俺にはちょうどよかった。
「狭くなったら建て替えるか、また引っ越せばいいよ。その時に考えよう」
「私もそれに賛成です」
「はーい。んじゃさっさと片付け終わらせようぜ~」
二人はせっせと働く。
ここが俺たちの新しい家……。
実はちょっとワクワクしていた。
自分の家を持つなんて、俺には無理だと思っていたから。
彼女たちと出会ってからというもの……諦めていたことが次々に叶っていく。
「感謝しかないな」
本当に。
出会えてよかったと。
一人では何もできない。
誰かとパーティーを組んでも足を引っ張るだけ。
そう思われていた男が今、次々に功績をあげてきる。
「聞いたか? 例の落ちこぼれ、ダンジョン攻略したんだってよ」
「知ってるよ。報酬を換金してもらってるとき見てたからな。ありゃーえらい額になってたぞ」
「ギルドのお偉いさんたちも大慌てだったんだろ?」
「ああ。ギルドマスターが直々に挨拶にきてた。相当なビップ待遇だぜ」
見下しあざ笑っている相手の急成長。
しかし彼らの中には不思議と悔しさは芽生えていなかった。
むしろワクワクしている者たちも大勢いる。
「次は何しでかすんだろうな」
「そういや美人がまた一人増えてたぜ」
「お、そうなのか? あのデカいだけの大男を転がした姉ちゃん以外にか?」
「ああ、タイプは違うが相当な美人だった」
「かーいいね~ モテる男は羨ましいよ~」
彼らがラストに抱く感情は、ひとえに期待。
次に彼らが何を成し遂げるか。
気になって仕方がないという子供のような好奇心を抱く。
それは、彼らがラストと深い関係ではなかったからだろう。
手のひら返しは調子のいいことだが、彼らはラストの敵でも仲間でもない。
しいて表すなら、観客だ。
キャストの活躍に湧き上がり、次の話を期待する客だ。
だが、そうでない者たちもいる。
「それに引き換え、魔導パーティーのほうはてんで駄目だって話だろ?」
「らしいな。この間もワイバーン討伐に失敗したんだって」
「その後に受けたクエストも悉く失敗したんだろ? 偉そうな態度して恥ずかしい奴らだ」
「おいおい聞こえるぞ」
「別にいいだろ? 事実なんだからな」
ラストを追放したドイルたちは苦しい日々を送っていた。
ワイバーン討伐の失敗に続いて、すでに四つのクエストを受注し失敗している。
難易度は徐々に下げていたが、それでも達成できない。
有名だったが故に、彼らの衰退も広まるのは早かった。
「……なんでだ? どうしてこうなった?」
「「「……」」」
無言だが、全員がすでに理解していた。
なぜなら理由は明らかだった。
今と、これまでの違いはただ一つ。
ラストの存在があるか、ないか。
「あいつのせいだっていうのか? 俺たちが勝ててたのはあいつが……いや、そんはなずない。あいつは役立たずなんだ」
「でもよぉ。聞いただろ? 最近のあいつの活躍」
口を開いたのはリーグだった。
続けてアスタルも。
「新しい仲間を得てダンジョン攻略。ギルドも好待遇らしい」
「ダンジョン報酬のおかげで貴族並みの資金の持ってるって話も聞いたわ」
サレナは悔しさで唇をかみしめる。
そのまま続けて言う。
「認めたくないけど、あいつが抜けた後からこうなった。だから……」
「そんなわけあるか!」
「だったらどう説明するのよ! 魔剣も魔法も全然使えない! あいつがいたから……」
「くそっ……」
いくら否定しても、現実が押し寄せる。
彼の魔力供給に頼り切っていたことが、こうして露見した。
もはや疑いようはなかった。
そして、この状況を打開する方法は一つしかない。
「あいつを……呼び戻す?」
自分で口にしたドイルだったが、認められず歯ぎしりをする。
それしかないとわかっていても、プライドが許さない。
一度無能だと追い出した相手に頼ることは、彼にとって屈辱でしかなかった。
だが、このまま放置しても衰退する一方。
それも理解しているが故に、彼は決断を迫られる。
◇◇◇
「よいしょっと」
俺は汗をぬぐう。
「ラスト様ー! こっちの棚って一階でいいんですか?」
「うん。適当に空いてる壁につけて置いてほしい」
「マスター! こっちの箱はー?」
「それは二階だね。こっち持ってきてもらえる?」
俺たちは今、新居のお引越しと大掃除中だ。
ダンジョン攻略で得たお金は、貴族もビックリな大金だった。
俺みたいな庶民には一生かけても使いきれないような大金に腰が抜けそうになったよ。
さっそく何に使おうかと考えて、出した答えが家を買うことだった。
「さすがにあの宿屋で三人は狭いからなぁ」
「オレは別によかったけど? マスターとくっついて寝るの温かくて気持ちいんだよね~」
「あははは……それは光栄だけどさ」
さすがにずっとくっついていられると、色々大変だ。
俺の理性が壊れそうになる。
ということもあって、俺はお世話になった宿屋を出て、街のはずれにある一軒家を購入した。
ちょうど前まで住んでいた方が引っ越して、家具もそのまま残っていたから有難い。
「でもさ~ どうせならもっと豪華な屋敷でも建てればよかったじゃん。そんくらいの金はあったんだろ?」
「まぁね。けど、あんまり大きな家は落ち着かないし、このくらいの広さがちょうどいい」
木造二階建て。
部屋はリビングやキッチンを覗いて三つ。
一番大きな部屋をアルファたち三姉妹の寝室に、小さい部屋を俺の寝室に。
残りの二部屋は彼女たちが自由に使うための部屋にする予定だ。
決して広い家じゃないけど、俺にはちょうどよかった。
「狭くなったら建て替えるか、また引っ越せばいいよ。その時に考えよう」
「私もそれに賛成です」
「はーい。んじゃさっさと片付け終わらせようぜ~」
二人はせっせと働く。
ここが俺たちの新しい家……。
実はちょっとワクワクしていた。
自分の家を持つなんて、俺には無理だと思っていたから。
彼女たちと出会ってからというもの……諦めていたことが次々に叶っていく。
「感謝しかないな」
本当に。
出会えてよかったと。
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