25 / 43
青春に憧れて③
しおりを挟む
学園の中を歩くのは初めてだった。
憧れを抱いたことのある場所だ。
不謹慎だけど、ちょっとワクワクしてしまう。
「キョロキョロするな。不審者か」
「す、すみません! つい……」
「そんなに珍しいか? ただの建物だ。規模は王城とさして変わらないだろう?」
「それはそうですが、ここは魔法使い最高峰の学び舎です。自分には縁遠い場所だとしても、少し憧れてしまいます」
もしも私に魔法使いとしての才能があったら、騎士団ではなくここで学んでいたかもしれない。
騎士団は好きだし、父に習った剣術を極める道に後悔はない。
ただ、他の道があったかもしれないと、時折思うことがあるだけだ。
「お前は魔法使いになりたかったのか?」
「そういうわけではない……と思います。剣術は好きです」
「ふっ、好きか。贅沢ものだな」
「殿下は違うのですか?」
あれだけの剣技、魔法を身につけている。
才覚だけでは手に入らない強さだ。
間違いなく殿下は、私が見ていないところで努力されている。
「俺にそんな感情はない。剣も魔法も、ただ必要だったから身につけただけだ」
「必要……それは王族として、ですか? ですが殿下は……」
次期国王候補でありながら、国王になる気はないとおっしゃった。
王になる気がないのなら、彼は何のために努力し、力を身につけたのだろう?
彼を王にするために、私はその理由を知らなくてはならない。
「無駄話が過ぎたな。そろそろ講義が終わる。生徒たちに聞き込みをするぞ」
「は、はい!」
まだそれを聞けるだけの関係値を築けていない。
殿下が何を考えているのか。
彼の心に踏み込むために、もっと信用してもらわないと。
講義が終わり、ベルが鳴る。
生徒たちが講義室からぞろぞろと出てくる。
殿下は適当に生徒を見つけて、声をかけた。
「ちょっといいか?」
「はい? なんっ――ラインハルト殿下!」
「殿下が学園に?」
「え、え? どういうこと?」
案の定、殿下の存在に生徒たちが驚いてしまった。
物珍しさに集まる生徒もいれば、怯えたように逃げていく生徒もいる。
声をかけられた男子生徒は、完全に固まっていた。
「少し話を聞きたいんだがいいか?」
「は、はい! な、なんでしょうか?」
「ここ最近、生徒の失踪が相次いでいる。何か変化はないか?」
「と、特には……ありません」
「そうか。ならもういいぞ」
「はい! 失礼いたします!」
生徒は逃げるように去って行く。
殿下は次の標的を見定めるように周囲を見渡した。
生徒たちは目を逸らす。
自分には話しかけないでくれと願うように。
その様子に、殿下はため息をこぼす。
「はぁ……面倒だ」
殿下と視線が合う。
何を言いたいのか、口にしなくてもわかった。
私は頷く。
「後は頼んだ」
「はい」
それからずっと、殿下の代わりに私が聞き込みを行った。
殿下は私の後ろで、退屈そうに黙っていた。
◇◇◇
翌日。
「まさかの単独……」
殿下から直々に、今日は一人で調査してこい、と命令されてしまった。
昨日も実質私一人で聞き込みをしていた状態だ。
殿下が一緒だと、周りの生徒たちが緊張してしまい、上手く情報が聞き出せなかった。
さすがに困るので、殿下は別ルートから探るらしい。
「こっちは任せたとか言われてもなぁ」
私は学園の生徒じゃないし、建物の構造にも詳しくない。
適当に歩いていたら普通に迷ってしまいそうだ。
「あれって昨日、殿下と一緒にいた騎士だよな?」
「今日は一人なんだな」
「……」
殿下ほどではないにしろ、私も注目を集めている。
昨日の今日でもう噂が広まったのだろうか。
殿下は有名人だから、その隣にいる私にも興味を抱くのは普通のことだろう。
こんな形で殿下の役に立つことは予想外だ。
できればもっと格好いい形で、私の存在価値を示したかったなぁ。
「はぁ……」
なんて落ち込んでいても始まらない。
私は気を取り直して、聞き込みをすることにした。
とりあえず、誰かに話しかけよう。
ぐるっと見渡すと、派手な薄黄色の髪をした女子生徒と目が合った。
「すみません。少しお時間よろしいですか?」
「は、え? 私ですか?」
「はい。お聞きしたいことがあるのですが」
「はい! フィーナ・アントーク! 二年生です! 得意魔法は回復系です!」
突然の自己紹介が廊下に響く。
聞きたいのは彼女のプロフィールではなかったのだけど……。
困っていると、ぽかっと彼女の頭を男子生徒が叩いた。
「痛っ! 何するのさ! ジン!」
「てんぱりすぎだ馬鹿。困らせてどうする?」
「馬鹿っていうな! 成績はあんまり変わらないでしょ!」
「そういう意味じゃねぇよ。というか変わらなくないだろ? 俺のほうがどう考えてもいいだろうが!」
「なんだとぉー!」
二人でいがみ合い、喧嘩を始めてしまった。
そのほうがよっぽど困る。
私は慌てて仲裁する。
「あの、落ち着てください!」
「あ、ごめんなさい!」
「これは失礼しました。お見苦しいところをお見せして」
「いえ、えっと……」
ここからどうすればいいのか。
「申し遅れました。俺はジン・パスウェルといいます。ラインハルト殿下の専属騎士、ミスティア・ブレイブさんですよね?」
「私のことをご存じなのですか?」
「有名ですよ。あの大天才に認められた逸材だと」
「そ、そんなぁ……」
照れて顔が赤くなる。
「私も凄いと思います! 尊敬しています!」
「あ、ありがとうございます」
なんだか久しぶりな気がする。
純粋に褒められたのは。
憧れを抱いたことのある場所だ。
不謹慎だけど、ちょっとワクワクしてしまう。
「キョロキョロするな。不審者か」
「す、すみません! つい……」
「そんなに珍しいか? ただの建物だ。規模は王城とさして変わらないだろう?」
「それはそうですが、ここは魔法使い最高峰の学び舎です。自分には縁遠い場所だとしても、少し憧れてしまいます」
もしも私に魔法使いとしての才能があったら、騎士団ではなくここで学んでいたかもしれない。
騎士団は好きだし、父に習った剣術を極める道に後悔はない。
ただ、他の道があったかもしれないと、時折思うことがあるだけだ。
「お前は魔法使いになりたかったのか?」
「そういうわけではない……と思います。剣術は好きです」
「ふっ、好きか。贅沢ものだな」
「殿下は違うのですか?」
あれだけの剣技、魔法を身につけている。
才覚だけでは手に入らない強さだ。
間違いなく殿下は、私が見ていないところで努力されている。
「俺にそんな感情はない。剣も魔法も、ただ必要だったから身につけただけだ」
「必要……それは王族として、ですか? ですが殿下は……」
次期国王候補でありながら、国王になる気はないとおっしゃった。
王になる気がないのなら、彼は何のために努力し、力を身につけたのだろう?
彼を王にするために、私はその理由を知らなくてはならない。
「無駄話が過ぎたな。そろそろ講義が終わる。生徒たちに聞き込みをするぞ」
「は、はい!」
まだそれを聞けるだけの関係値を築けていない。
殿下が何を考えているのか。
彼の心に踏み込むために、もっと信用してもらわないと。
講義が終わり、ベルが鳴る。
生徒たちが講義室からぞろぞろと出てくる。
殿下は適当に生徒を見つけて、声をかけた。
「ちょっといいか?」
「はい? なんっ――ラインハルト殿下!」
「殿下が学園に?」
「え、え? どういうこと?」
案の定、殿下の存在に生徒たちが驚いてしまった。
物珍しさに集まる生徒もいれば、怯えたように逃げていく生徒もいる。
声をかけられた男子生徒は、完全に固まっていた。
「少し話を聞きたいんだがいいか?」
「は、はい! な、なんでしょうか?」
「ここ最近、生徒の失踪が相次いでいる。何か変化はないか?」
「と、特には……ありません」
「そうか。ならもういいぞ」
「はい! 失礼いたします!」
生徒は逃げるように去って行く。
殿下は次の標的を見定めるように周囲を見渡した。
生徒たちは目を逸らす。
自分には話しかけないでくれと願うように。
その様子に、殿下はため息をこぼす。
「はぁ……面倒だ」
殿下と視線が合う。
何を言いたいのか、口にしなくてもわかった。
私は頷く。
「後は頼んだ」
「はい」
それからずっと、殿下の代わりに私が聞き込みを行った。
殿下は私の後ろで、退屈そうに黙っていた。
◇◇◇
翌日。
「まさかの単独……」
殿下から直々に、今日は一人で調査してこい、と命令されてしまった。
昨日も実質私一人で聞き込みをしていた状態だ。
殿下が一緒だと、周りの生徒たちが緊張してしまい、上手く情報が聞き出せなかった。
さすがに困るので、殿下は別ルートから探るらしい。
「こっちは任せたとか言われてもなぁ」
私は学園の生徒じゃないし、建物の構造にも詳しくない。
適当に歩いていたら普通に迷ってしまいそうだ。
「あれって昨日、殿下と一緒にいた騎士だよな?」
「今日は一人なんだな」
「……」
殿下ほどではないにしろ、私も注目を集めている。
昨日の今日でもう噂が広まったのだろうか。
殿下は有名人だから、その隣にいる私にも興味を抱くのは普通のことだろう。
こんな形で殿下の役に立つことは予想外だ。
できればもっと格好いい形で、私の存在価値を示したかったなぁ。
「はぁ……」
なんて落ち込んでいても始まらない。
私は気を取り直して、聞き込みをすることにした。
とりあえず、誰かに話しかけよう。
ぐるっと見渡すと、派手な薄黄色の髪をした女子生徒と目が合った。
「すみません。少しお時間よろしいですか?」
「は、え? 私ですか?」
「はい。お聞きしたいことがあるのですが」
「はい! フィーナ・アントーク! 二年生です! 得意魔法は回復系です!」
突然の自己紹介が廊下に響く。
聞きたいのは彼女のプロフィールではなかったのだけど……。
困っていると、ぽかっと彼女の頭を男子生徒が叩いた。
「痛っ! 何するのさ! ジン!」
「てんぱりすぎだ馬鹿。困らせてどうする?」
「馬鹿っていうな! 成績はあんまり変わらないでしょ!」
「そういう意味じゃねぇよ。というか変わらなくないだろ? 俺のほうがどう考えてもいいだろうが!」
「なんだとぉー!」
二人でいがみ合い、喧嘩を始めてしまった。
そのほうがよっぽど困る。
私は慌てて仲裁する。
「あの、落ち着てください!」
「あ、ごめんなさい!」
「これは失礼しました。お見苦しいところをお見せして」
「いえ、えっと……」
ここからどうすればいいのか。
「申し遅れました。俺はジン・パスウェルといいます。ラインハルト殿下の専属騎士、ミスティア・ブレイブさんですよね?」
「私のことをご存じなのですか?」
「有名ですよ。あの大天才に認められた逸材だと」
「そ、そんなぁ……」
照れて顔が赤くなる。
「私も凄いと思います! 尊敬しています!」
「あ、ありがとうございます」
なんだか久しぶりな気がする。
純粋に褒められたのは。
35
お気に入りに追加
192
あなたにおすすめの小説
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
没落貴族に転生したけどチート能力『無限魔力』で金をザックザック稼いで貧しい我が家の食卓を彩ろうと思います~
街風
ファンタジー
出産直後に、バク転からの仁王立ちで立ち上がった赤子のルークは、すでに己が生物の頂点に君臨していると自覚していた。だがそれとは対極に、生まれた生家は最低最弱の貧乏貴族。食卓に並ぶのは痩せた魚と硬いパンだけ。愛する家族のためにルークは奔走する。
「これは大変だっ、父上、母上、ルークにお任せ下さい。お金を稼ぎに冒険へでかけてきますゆえ」※0歳です。
時に現れる敵をバッサバッサと薙ぎ倒し、月下の光に隠れて、最強の赤子が悪を切り裂く!
これは全てを破壊する力を持った0歳児が、家族の幸せを望む物語。 ヒロインも多数登場していきます。
婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢であるアーデルハイドは妹を苛めた罪により婚約者に捨てられ流罪にされた。
全ては仕組まれたことだったが、幼少期からお姫様のように愛された妹のことしか耳を貸さない母に、母に言いなりだった父に弁解することもなかった。
言われるがまま島流しの刑を受けるも、その先は隣国の南の島だった。
食料が豊作で誰の目を気にすることなく自由に過ごせる島はまさにパラダイス。
アーデルハイドは家族の事も国も忘れて悠々自適な生活を送る中、一人の少年に出会う。
その一方でアーデルハイドを追い出し本当のお姫様になったつもりでいたアイシャは、真面な淑女教育を受けてこなかったので、社交界で四面楚歌になってしまう。
幸せのはずが不幸のドン底に落ちたアイシャは姉の不幸を願いながら南国に向かうが…
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
【完結】聖女は妖精に隠される ~召喚されてきたのに追放されました。婚約破棄上等!~
佳
ファンタジー
神獣ペガサスの住む泉の近くに、隣国から追放された聖女が住み着いた。
ある時、ケガを負った騎士を連れ帰ったペガサス。
聖女はその治療を引き受ける。
目が覚めた騎士は……
身分差を乗り越えたハッピーエンドのお話です。
しかし結構なゲスい話になってしまいました。
ヒーローやヒロインのような人は、いません。わりとみんな自分勝手だなって、書き終わってから思いました。
ですがそれもまた、ありなのではないかな、と。
※※※性表現や流血表現がある話には「※」を付けますのでご注意ください。
◆注意
・オリジナル恋愛ファンタジーです!
・ファンタジー=何でもあり!
・サラッと読もう!
・誤字脱字誤変換御免
2023年4月5日 完結しました。
ありがとうございました!
--4月7日--
感想ありがとうございます。
削除希望されていた方のものは削除させていただきました。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる