23 / 26
第二章
23.少年じゃなくて……
しおりを挟む
「なんで……ここに」
「君のことが気になってね。悪いけど後をつけさせてもらったんだ。そしたらドンピシャだったよ」
少年のことを複数人の大人が追っていた。
誰がどう見ても怪しい。
まず間違いなく少年が危険なことに巻き込まれていると思った。
だから助けた。
いつも通りに。
「まったく主というやつは、助けると決めたら迷いがないのう」
「そういうアスタロトこそ。俺より先に助けに出たじゃないか」
「ワシは変態が嫌いなだけじゃ。無論、主は嫌いではないがのう」
「だから俺をそこにいる奴らと同列に扱わないでくれ」
子供の前で俺をからかうのはやめてほしいんだが……。
彼女のおかげですんなり救出もできたし、今は多めに見ようか。
さてと。
少年がポカーンとした顔で俺たちを見ている。
そろそろちゃんと話をしよう。
「急にごめんね? 俺はエレン、こっちは――」
「妻のアスタロトじゃ」
「つ、妻?」
少年は俺とアスタロトを交互に見る。
信じられない、と顔に出ているよ。
恥ずかしいが否定はしない。
今後は彼女を妻として周りにも伝えること。
それが約束だからな。
「君は? どうして追われていたの?」
「……」
少年は答えない。
まだ俺たちのことを警戒しているのだろう。
前髪の隙間から、あの不思議な目がこちらをじっと見ている。
「せめて名前くらい教えてくれないかな?」
「……ラナ」
「ラナか」
ちょっぴり女の子みたいな名前だな。
「で、こいつらは君の何?」
「……敵だよ」
「敵か。それは物騒だな」
「追われとったのじゃ何じゃ? お前さん何か悪さでもしよったのか」
「オレたちは何もしてない!」
アスタロトの質問にラナは大声で答えた。
いきなり声量が上がったから、アスタロトもビクッと驚く。
感情の高ぶりが声に出たのだろう。
よほどこの男たちのことが嫌いなんだ。
それに気になったのは……。
「オレたち、と言ったな」
「ああ、ってことは、他にも逃げている奴がいるのか? もしくは捕まっているか」
「……」
少年はまた口をふさぐ。
そのだんまりは肯定と取ってよさそうだ。
「じゃあ、君はこれからどうするつもりだい?」
「……関係ないだろ」
「そうだな。けど、捕まっている誰かを救出するつもりなら、考え直したほうがいい」
俺はラナの瞳を指さす。
「その眼だけじゃ、複数人の相手はできないだろ?」
「――!?」
ラナは咄嗟に右目を隠す。
前髪に隠れたラナの目は、左右で色合いが異なる。
どちらも赤いが、右目のほうが濃い。
おそらく右目が……。
「な、なんで目のこと知ってるんだ! や……やっぱりお前らもオレを捕まえるために」
「いやそういうわけじゃないよ。単にそういう眼を知っているだけで」
しまったな。
眼のことはデリケートな情報だったらしい。
変に刺激して、ラナを警戒させてしまった。
「騙されないぞ! オレは誰も信じない! どっかに行け!」
そう言ってラナは前髪をまくり上げる。
露出した右目は、より赤く深い色合いを感じさせる。
左右で濃さの違うオッドアイは、こうしてみると幻想的で……。
「綺麗な眼じゃな」
「ああ」
「な、なんでかからないんだ! オレの眼を見てるのに!」
「なるほどね。眼を合わせることで発動する魔眼か」
「効果はさしずめ、相手を言葉通りに操る洗脳の力じゃろうな」
俺より魔眼についてはアスタロトのほうが詳しい。
彼女の見立てなら間違いはないだろう。
見るだけで相手を操る力……か。
さぞ恐ろしく、便利な力だ。
「なんで! これでいつもどっか行くのに!」
この子は自分の眼について、そこまで深く理解していないな。
「驚かせてごめんね。俺たちはちょっと普通じゃない。そういう能力はきかないんだ」
「っ……」
「怖がらないで。俺たちは敵じゃない。ただの……通りすがりの旅人だ」
「冷静になれ。ワシらがお前さんを捕えたいなら、もうとっくにやっておるわ」
ラナは未だ警戒している。
じりじりと後ろに下がりながら、俺たちから逃げようと考えている。
自分の眼が効かない相手なんて初めてなんだろう。
言葉は上手く伝わらず、恐怖がラナの精神を支配している。
これじゃ説得は難しそうだぞ。
「……信じない」
「ラナ?」
「そうやって騙してくる奴を何人も見てきた! 大人はみんなそうだ! 優しいこと言っていつも最後は裏切る! だからもう信じないって決めたんだ! あんたらだってどうせ同じだろ!」
ラナの思いがさらけ出される。
その赤い瞳は、僅かに潤んでいるように見える。
裏切られてきた。
ラナはこれまで何度も。
辛い境遇にいれば誰だって希望に縋りたくなる。
どれだけ怪しくても、助けてくれるかもしれない相手の手を握る。
それが偽りだと知って……絶望するまで。
ラナは大人が信じられなくなっている。
だから、大人の俺たちが何も言っても、嘘だと思えてしまうんだ。
「……」
考えさせられる。
その隙をついて、彼女は逃げ出そうとした。
俺たちは他人だ。
このまま見送っても、誰にも咎められない。
勇者でない俺に、他人を無条件に助ける義務なんてない。
だけど――
こればっかりはどうしようもないな。
「待って」
身体が勝手に動いてしまうんだから。
隣で、アスタロトがやれやれと呆れているよ。
「な、なんだよ!」
「放っておけない。だから、俺に君のことを助けさせてくれ」
困っている人が目の前にいて放置できる人間ならよかったかな。
どうやら俺は、他人を助けずにはいられないらしい。
「放せよ! そんな言葉信じられ――」
「信じてくれなくていい。ただ、俺が勝手に助けたいだけだ」
「――! う、うるさい!」
「っと!」
ラナは強引に振りほどこうとして、その場でふらつき倒れそうになる。
そんな彼の手を引き、倒れないように抱え込んだ。
「危ないな。ん?」
なんだ?
右手に柔らかい感触が……。
下を見る。
俺の右手はラナを支えるため、彼の……いや、彼女の胸に触れていた。
「そうじゃ忘れておった。主は勘違いしておるみたいじゃがのう? そいつは女じゃぞ」
「……もっと早く言ってくれ」
「さ、触るなこの変態!」
びんたされたのも、初めての経験だった。
「君のことが気になってね。悪いけど後をつけさせてもらったんだ。そしたらドンピシャだったよ」
少年のことを複数人の大人が追っていた。
誰がどう見ても怪しい。
まず間違いなく少年が危険なことに巻き込まれていると思った。
だから助けた。
いつも通りに。
「まったく主というやつは、助けると決めたら迷いがないのう」
「そういうアスタロトこそ。俺より先に助けに出たじゃないか」
「ワシは変態が嫌いなだけじゃ。無論、主は嫌いではないがのう」
「だから俺をそこにいる奴らと同列に扱わないでくれ」
子供の前で俺をからかうのはやめてほしいんだが……。
彼女のおかげですんなり救出もできたし、今は多めに見ようか。
さてと。
少年がポカーンとした顔で俺たちを見ている。
そろそろちゃんと話をしよう。
「急にごめんね? 俺はエレン、こっちは――」
「妻のアスタロトじゃ」
「つ、妻?」
少年は俺とアスタロトを交互に見る。
信じられない、と顔に出ているよ。
恥ずかしいが否定はしない。
今後は彼女を妻として周りにも伝えること。
それが約束だからな。
「君は? どうして追われていたの?」
「……」
少年は答えない。
まだ俺たちのことを警戒しているのだろう。
前髪の隙間から、あの不思議な目がこちらをじっと見ている。
「せめて名前くらい教えてくれないかな?」
「……ラナ」
「ラナか」
ちょっぴり女の子みたいな名前だな。
「で、こいつらは君の何?」
「……敵だよ」
「敵か。それは物騒だな」
「追われとったのじゃ何じゃ? お前さん何か悪さでもしよったのか」
「オレたちは何もしてない!」
アスタロトの質問にラナは大声で答えた。
いきなり声量が上がったから、アスタロトもビクッと驚く。
感情の高ぶりが声に出たのだろう。
よほどこの男たちのことが嫌いなんだ。
それに気になったのは……。
「オレたち、と言ったな」
「ああ、ってことは、他にも逃げている奴がいるのか? もしくは捕まっているか」
「……」
少年はまた口をふさぐ。
そのだんまりは肯定と取ってよさそうだ。
「じゃあ、君はこれからどうするつもりだい?」
「……関係ないだろ」
「そうだな。けど、捕まっている誰かを救出するつもりなら、考え直したほうがいい」
俺はラナの瞳を指さす。
「その眼だけじゃ、複数人の相手はできないだろ?」
「――!?」
ラナは咄嗟に右目を隠す。
前髪に隠れたラナの目は、左右で色合いが異なる。
どちらも赤いが、右目のほうが濃い。
おそらく右目が……。
「な、なんで目のこと知ってるんだ! や……やっぱりお前らもオレを捕まえるために」
「いやそういうわけじゃないよ。単にそういう眼を知っているだけで」
しまったな。
眼のことはデリケートな情報だったらしい。
変に刺激して、ラナを警戒させてしまった。
「騙されないぞ! オレは誰も信じない! どっかに行け!」
そう言ってラナは前髪をまくり上げる。
露出した右目は、より赤く深い色合いを感じさせる。
左右で濃さの違うオッドアイは、こうしてみると幻想的で……。
「綺麗な眼じゃな」
「ああ」
「な、なんでかからないんだ! オレの眼を見てるのに!」
「なるほどね。眼を合わせることで発動する魔眼か」
「効果はさしずめ、相手を言葉通りに操る洗脳の力じゃろうな」
俺より魔眼についてはアスタロトのほうが詳しい。
彼女の見立てなら間違いはないだろう。
見るだけで相手を操る力……か。
さぞ恐ろしく、便利な力だ。
「なんで! これでいつもどっか行くのに!」
この子は自分の眼について、そこまで深く理解していないな。
「驚かせてごめんね。俺たちはちょっと普通じゃない。そういう能力はきかないんだ」
「っ……」
「怖がらないで。俺たちは敵じゃない。ただの……通りすがりの旅人だ」
「冷静になれ。ワシらがお前さんを捕えたいなら、もうとっくにやっておるわ」
ラナは未だ警戒している。
じりじりと後ろに下がりながら、俺たちから逃げようと考えている。
自分の眼が効かない相手なんて初めてなんだろう。
言葉は上手く伝わらず、恐怖がラナの精神を支配している。
これじゃ説得は難しそうだぞ。
「……信じない」
「ラナ?」
「そうやって騙してくる奴を何人も見てきた! 大人はみんなそうだ! 優しいこと言っていつも最後は裏切る! だからもう信じないって決めたんだ! あんたらだってどうせ同じだろ!」
ラナの思いがさらけ出される。
その赤い瞳は、僅かに潤んでいるように見える。
裏切られてきた。
ラナはこれまで何度も。
辛い境遇にいれば誰だって希望に縋りたくなる。
どれだけ怪しくても、助けてくれるかもしれない相手の手を握る。
それが偽りだと知って……絶望するまで。
ラナは大人が信じられなくなっている。
だから、大人の俺たちが何も言っても、嘘だと思えてしまうんだ。
「……」
考えさせられる。
その隙をついて、彼女は逃げ出そうとした。
俺たちは他人だ。
このまま見送っても、誰にも咎められない。
勇者でない俺に、他人を無条件に助ける義務なんてない。
だけど――
こればっかりはどうしようもないな。
「待って」
身体が勝手に動いてしまうんだから。
隣で、アスタロトがやれやれと呆れているよ。
「な、なんだよ!」
「放っておけない。だから、俺に君のことを助けさせてくれ」
困っている人が目の前にいて放置できる人間ならよかったかな。
どうやら俺は、他人を助けずにはいられないらしい。
「放せよ! そんな言葉信じられ――」
「信じてくれなくていい。ただ、俺が勝手に助けたいだけだ」
「――! う、うるさい!」
「っと!」
ラナは強引に振りほどこうとして、その場でふらつき倒れそうになる。
そんな彼の手を引き、倒れないように抱え込んだ。
「危ないな。ん?」
なんだ?
右手に柔らかい感触が……。
下を見る。
俺の右手はラナを支えるため、彼の……いや、彼女の胸に触れていた。
「そうじゃ忘れておった。主は勘違いしておるみたいじゃがのう? そいつは女じゃぞ」
「……もっと早く言ってくれ」
「さ、触るなこの変態!」
びんたされたのも、初めての経験だった。
0
お気に入りに追加
1,668
あなたにおすすめの小説

無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる