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第二章
22.不思議な目の少年
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ここへ来ると思い出す。
仲間と共に過ごした日々を。
激しい戦いに身を投じる少し前の……まだ青かった日。
俺たちはここで、初めて魔族と戦った。
「幹部が攻めてきたんだ。あの頃この国のほとんどは、魔王軍に占拠されていたからな」
「ん? そうじゃったか?」
「覚えてないのかよ……」
「部下が勝手に動いておったからのう。ワシが直接命令を下さずとも、奴らが自己判断で好き勝手やっておったわ」
なんと無責任なことだろうか。
その結果、多くの人の命が失われたというのに……。
と、あの頃の俺なら思うだろう。
だが今は、少し寛容になった。
いいや、冷たくなったのか。
「自業自得」
「主がじゃ?」
「違うけど、まぁそれもある」
俺は小さく息を吐き出し、歩みを緩める。
「魔族が全部悪いわけじゃない。魔族が人を殺したように、人間も魔族を殺した。魔族にだって心はあって、善良な奴らもいる。お互いが区別なく争ったから、悪いとしたら両方だ」
「勇者のセリフとは思えんのう」
「もう違うからな。好き放題言えるのさ」
「かっかっ! ならばワシも勝手に言うが、ワシとて人間が憎かったわけではない。ワシが求めておったものは……平穏じゃ」
隣を歩く元魔王はそう言った。
俺は笑う。
「お前こそ、魔王のセリフとは思えないぞ」
「しかし事実じゃ。ワシは戦いが好きじゃったが、それも当の昔の話じゃ。戦い続けたところで何も生まれはせん。失うばかりじゃ。そんなもの……虚しいじゃろう?」
「ああ……だから……」
「そう。だからワシらは逃げる道を選んだのじゃよ」
勇者のままでは人しか救えない。
魔王のままでは魔族しか守れない。
お互いが滅ぶまで戦い、滅んでも次が待っている。
不毛な争いの終着に俺たちは立った。
この選択は、間違っていないと思う。
「現に、こんなに穏やかだ」
俺たちは国の入り口と呼ばれる街、ステインにやってきた。
砂漠の真ん中に作り上げられた街は、砂と土で出来た家々が並ぶ。
俺が初めて来た頃は荒れ果てて何もなかったのに、三年で大きく変わった。
というより、栄えた。
「見ろ! 噴水があるぞ!」
「本当だ。ここじゃ水は貴重だったのに」
噴水みたいな鑑賞用の施設を作る余裕が生まれたのか。
よく見ると、道行く人の服装も変わっている。
前はボロ布みたいな服を着ていた人たちが、ちゃんと人らしい格好をしていた。
「なんじゃここは涼しいのう。水のおかげか」
「たぶんそうじゃないかな? あとは建物の日陰が多いのもある」
道に日陰ができるように建物が工夫されているんだ。
暑さを凌ぐ人間の知恵。
ここが栄えたのも、きっと多くの人の努力があったからだろう。
「いい変化だ」
この変化がずっと続いてくれますように。
今の俺にできることは祈ることくらいか。
他にあるとすれば……。
「――っと」
周りをキョロキョロ見ながら道を歩いていると、正面から来た誰かにぶつかった。
視線は下に。
いたのは金色の髪の子供……少年?
急いでいたのか俺にぶつかって彼は尻もちをついた。
「ごめんな。大丈夫か?」
そっと手を伸ばして彼を見る。
長い前髪が靡いて、彼の目が見えた。
ルビーのように赤い瞳が。
「その眼……」
「っ、だ、大丈夫だから」
少年は俺の手を跳ね除け一人で立ち上がる。
そのまま路地のほうへと走り去ってしまった。
「主よ」
「ああ……」
あの子の眼は、普通じゃない。
◇◇◇
少年は駆ける。
人気のない道を選び、隠れながら。
そこに男たちが迫る。
「いたぞあっちだ!」
「くそっ!」
「回り込め!」
少年一人に対して男が四人がかり。
道は限られており、少年はあまりこの街に詳しくなかった。
彼はここが初めてだった。
土地勘のない子供が複数の大人から逃げている。
小ささを活かして隠れながら逃げていたが……。
「残念、行き止まりだぜ」
「っ……」
畢竟、大人に勝てるはずがない。
理不尽であっても、これが現実だった。
「手間かけさせやがって。商品の分際でいっちょ前に逃げてんじゃねーよ」
「う、うるさい俺たちは物じゃない! あいつを解放しろよ!」
「騒ぐなよ鬱陶しい。なぁこいつちょっとくらい痛い目みせてもいいんじゃねーか?」
「そうだな。貴重なのは眼だし、見た目に気付つけなきゃ何してもいいだろ」
ニタニタとやらしい笑みを浮かべる男たち。
彼らはじりじりとにじり寄る。
「な、なにする気だよ」
「子供にはわからない大人の遊びだ。お前は安心して俺たちに任せて」
「や、やめ――」
「やめんか変態」
「いてっ!」
ぽかっと軽い音がして、男の一人が昏倒する。
それをやったのは小さな少女だった。
「な、なにしやがったてめぇ!」
「変態を黙らせただけじゃ。子供相手にお前さんらは何をするつもりじゃったか……このクズ共が」
「このガキ、なめてんのか!」
男たちは腰の剣を抜く。
「なんじゃ? それは飾りではなかったのか」
「はっ! 今さら謝っても遅いぞ? お前はこいつと違うからな。好き勝手しても誰も文句言わねーんだよ」
「今度はワシか。やれやれ……困った奴らじゃのう。やめておいたよいぞ? ワシにそんな目を向けては、怖い旦那様がお怒りじゃ」
「は? 何言っ――て……」
一人、残り二人同時に倒れ込む。
音もなく静かに姿を見せた一人の男の右手から、聖剣の光が消えていく。
「だから言ったじゃろ? ワシはやめておけと」
「こいつら本当にロリコンなんだな」
「親近感が湧くか?」
「俺を一緒の変態にしないでくれ」
軽口を交わす二人を、少年は見ていた。
その不思議な赤い瞳で。
「こんにちは、また会ったね」
「あんたは……さっきの」
こうして勇者と魔王は一人の少年と出会った。
仲間と共に過ごした日々を。
激しい戦いに身を投じる少し前の……まだ青かった日。
俺たちはここで、初めて魔族と戦った。
「幹部が攻めてきたんだ。あの頃この国のほとんどは、魔王軍に占拠されていたからな」
「ん? そうじゃったか?」
「覚えてないのかよ……」
「部下が勝手に動いておったからのう。ワシが直接命令を下さずとも、奴らが自己判断で好き勝手やっておったわ」
なんと無責任なことだろうか。
その結果、多くの人の命が失われたというのに……。
と、あの頃の俺なら思うだろう。
だが今は、少し寛容になった。
いいや、冷たくなったのか。
「自業自得」
「主がじゃ?」
「違うけど、まぁそれもある」
俺は小さく息を吐き出し、歩みを緩める。
「魔族が全部悪いわけじゃない。魔族が人を殺したように、人間も魔族を殺した。魔族にだって心はあって、善良な奴らもいる。お互いが区別なく争ったから、悪いとしたら両方だ」
「勇者のセリフとは思えんのう」
「もう違うからな。好き放題言えるのさ」
「かっかっ! ならばワシも勝手に言うが、ワシとて人間が憎かったわけではない。ワシが求めておったものは……平穏じゃ」
隣を歩く元魔王はそう言った。
俺は笑う。
「お前こそ、魔王のセリフとは思えないぞ」
「しかし事実じゃ。ワシは戦いが好きじゃったが、それも当の昔の話じゃ。戦い続けたところで何も生まれはせん。失うばかりじゃ。そんなもの……虚しいじゃろう?」
「ああ……だから……」
「そう。だからワシらは逃げる道を選んだのじゃよ」
勇者のままでは人しか救えない。
魔王のままでは魔族しか守れない。
お互いが滅ぶまで戦い、滅んでも次が待っている。
不毛な争いの終着に俺たちは立った。
この選択は、間違っていないと思う。
「現に、こんなに穏やかだ」
俺たちは国の入り口と呼ばれる街、ステインにやってきた。
砂漠の真ん中に作り上げられた街は、砂と土で出来た家々が並ぶ。
俺が初めて来た頃は荒れ果てて何もなかったのに、三年で大きく変わった。
というより、栄えた。
「見ろ! 噴水があるぞ!」
「本当だ。ここじゃ水は貴重だったのに」
噴水みたいな鑑賞用の施設を作る余裕が生まれたのか。
よく見ると、道行く人の服装も変わっている。
前はボロ布みたいな服を着ていた人たちが、ちゃんと人らしい格好をしていた。
「なんじゃここは涼しいのう。水のおかげか」
「たぶんそうじゃないかな? あとは建物の日陰が多いのもある」
道に日陰ができるように建物が工夫されているんだ。
暑さを凌ぐ人間の知恵。
ここが栄えたのも、きっと多くの人の努力があったからだろう。
「いい変化だ」
この変化がずっと続いてくれますように。
今の俺にできることは祈ることくらいか。
他にあるとすれば……。
「――っと」
周りをキョロキョロ見ながら道を歩いていると、正面から来た誰かにぶつかった。
視線は下に。
いたのは金色の髪の子供……少年?
急いでいたのか俺にぶつかって彼は尻もちをついた。
「ごめんな。大丈夫か?」
そっと手を伸ばして彼を見る。
長い前髪が靡いて、彼の目が見えた。
ルビーのように赤い瞳が。
「その眼……」
「っ、だ、大丈夫だから」
少年は俺の手を跳ね除け一人で立ち上がる。
そのまま路地のほうへと走り去ってしまった。
「主よ」
「ああ……」
あの子の眼は、普通じゃない。
◇◇◇
少年は駆ける。
人気のない道を選び、隠れながら。
そこに男たちが迫る。
「いたぞあっちだ!」
「くそっ!」
「回り込め!」
少年一人に対して男が四人がかり。
道は限られており、少年はあまりこの街に詳しくなかった。
彼はここが初めてだった。
土地勘のない子供が複数の大人から逃げている。
小ささを活かして隠れながら逃げていたが……。
「残念、行き止まりだぜ」
「っ……」
畢竟、大人に勝てるはずがない。
理不尽であっても、これが現実だった。
「手間かけさせやがって。商品の分際でいっちょ前に逃げてんじゃねーよ」
「う、うるさい俺たちは物じゃない! あいつを解放しろよ!」
「騒ぐなよ鬱陶しい。なぁこいつちょっとくらい痛い目みせてもいいんじゃねーか?」
「そうだな。貴重なのは眼だし、見た目に気付つけなきゃ何してもいいだろ」
ニタニタとやらしい笑みを浮かべる男たち。
彼らはじりじりとにじり寄る。
「な、なにする気だよ」
「子供にはわからない大人の遊びだ。お前は安心して俺たちに任せて」
「や、やめ――」
「やめんか変態」
「いてっ!」
ぽかっと軽い音がして、男の一人が昏倒する。
それをやったのは小さな少女だった。
「な、なにしやがったてめぇ!」
「変態を黙らせただけじゃ。子供相手にお前さんらは何をするつもりじゃったか……このクズ共が」
「このガキ、なめてんのか!」
男たちは腰の剣を抜く。
「なんじゃ? それは飾りではなかったのか」
「はっ! 今さら謝っても遅いぞ? お前はこいつと違うからな。好き勝手しても誰も文句言わねーんだよ」
「今度はワシか。やれやれ……困った奴らじゃのう。やめておいたよいぞ? ワシにそんな目を向けては、怖い旦那様がお怒りじゃ」
「は? 何言っ――て……」
一人、残り二人同時に倒れ込む。
音もなく静かに姿を見せた一人の男の右手から、聖剣の光が消えていく。
「だから言ったじゃろ? ワシはやめておけと」
「こいつら本当にロリコンなんだな」
「親近感が湧くか?」
「俺を一緒の変態にしないでくれ」
軽口を交わす二人を、少年は見ていた。
その不思議な赤い瞳で。
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