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陸章 浮カブ“サカナ”沼
ご 浮かぶ死に顔。
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まとわりつく泥が重い。
私は、身を捩りながら、
沼を出た。
「…さっさと死ね。」
私が先に動いた。
ヒスイの首元まで数センチ
…私の全細胞が警鐘を鳴らした。
バビュン。
非科学的な、聞いたことないような音が響く。
ヒスイの左目が…瞳が裂けていた。
『…ふへ……ふくく……くっふふふっ……ふひっははははは!!!!ははっははははは!!!!』
狂ったように笑い出す。
クソ…耳をやられた。
目からビームとか…どうかしてる。
………あれ、モナカのスキルのひとつだ。
どうにかしなきゃ。
私は、全力で迫る。
でも、やっぱり
ギリギリのところでビームが発動する。
『ふひひははは!!これ、これが…あたしの力…!!!やった、やっと…やっとあたしは…アタシは!!!!』
手紙を掲げながら、ヒスイは叫ぶ。
「……お前、どうかしてるよ…!!」
『…なんや、負け惜しみ?ふひへ、へへっ…アタシは、もう最強なんだよ!』
「……いや、お前は……ただの、大馬鹿者だよ。」
『…は?』
身体中に付いた泥沼を振り払って、構えたその時
『止まれ』
…私は動けなくなった。
………は?
なにそれ、反則じゃん。
私は、最初っからヒスイが苦手だ。
何故か、馬が合わない。
嫌いだ。
自分で何もしようとしないくせに、羨んでばかりいる。
どうしようもなく、嫌悪を抱く。
……いや、たぶん、
同族嫌悪ってやつなのかもしれない。
でも、
それでも私はヒスイが嫌いだ。
だからこそ、一発で…楽に殺してやろうと思った。
でも、もういいや。
もう、いい。
どうせみんな殺すんだし、いいや。
……
「苦しんで死ね」
そう、呟くと
ヒスイはハッとした顔でこちらを見る。
『…なんで!なんでなんでなんで!!!いや、いやだっ…いやや!!!』
腕につけたままの、点滴のチューブを首に巻く。
『ずるい……ずるいよ、、ずるいずるい!!!なんで
、なんでいつもアタシばっかり!!なんでぇ……ひどい、ひっどい!!そんなのズルだよ!』
知らないよ、そんなの
ただ、切り札を使っただけ。
《殺人者》のスキルのひとつ
一度限りの命令。
……使っちゃったなぁ。
本当は、ソラネに使う予定だったけれど…
でも、ユウカがいるから大丈夫。
『いや、いややっ…ヤメ、……ぐる…くるじっい゙……あ゙……』
ヒスイは、首のチューブをギリギリと結ぶ
赤紫色になっていく顔は、狂気と嫉妬と悔し涙でぐちゃぐちゃだった。
メリ、メキュ…と嫌な音がして、チューブが肉にくい込んでいく。
そのまま、血が勢いよく溢れ出す。
「……そんなに羨ましいなら、少しは頑張ってみろよ…意気地無し。」
私はそう吐き捨てた。
そして
『…え、や…ひ……おかあさ
鍵を素早く殺して、ネックレスを手に入れた。
思わぬ形でモナカが死んだのは、嬉しい誤算だ。
……私は私の目標を絶対に、達成してやる。
私はあの臆病者とは違うのだから。
もう
二度と同じ罪を犯さぬように
今のうちに全部終わらせておこう。
私は、身を捩りながら、
沼を出た。
「…さっさと死ね。」
私が先に動いた。
ヒスイの首元まで数センチ
…私の全細胞が警鐘を鳴らした。
バビュン。
非科学的な、聞いたことないような音が響く。
ヒスイの左目が…瞳が裂けていた。
『…ふへ……ふくく……くっふふふっ……ふひっははははは!!!!ははっははははは!!!!』
狂ったように笑い出す。
クソ…耳をやられた。
目からビームとか…どうかしてる。
………あれ、モナカのスキルのひとつだ。
どうにかしなきゃ。
私は、全力で迫る。
でも、やっぱり
ギリギリのところでビームが発動する。
『ふひひははは!!これ、これが…あたしの力…!!!やった、やっと…やっとあたしは…アタシは!!!!』
手紙を掲げながら、ヒスイは叫ぶ。
「……お前、どうかしてるよ…!!」
『…なんや、負け惜しみ?ふひへ、へへっ…アタシは、もう最強なんだよ!』
「……いや、お前は……ただの、大馬鹿者だよ。」
『…は?』
身体中に付いた泥沼を振り払って、構えたその時
『止まれ』
…私は動けなくなった。
………は?
なにそれ、反則じゃん。
私は、最初っからヒスイが苦手だ。
何故か、馬が合わない。
嫌いだ。
自分で何もしようとしないくせに、羨んでばかりいる。
どうしようもなく、嫌悪を抱く。
……いや、たぶん、
同族嫌悪ってやつなのかもしれない。
でも、
それでも私はヒスイが嫌いだ。
だからこそ、一発で…楽に殺してやろうと思った。
でも、もういいや。
もう、いい。
どうせみんな殺すんだし、いいや。
……
「苦しんで死ね」
そう、呟くと
ヒスイはハッとした顔でこちらを見る。
『…なんで!なんでなんでなんで!!!いや、いやだっ…いやや!!!』
腕につけたままの、点滴のチューブを首に巻く。
『ずるい……ずるいよ、、ずるいずるい!!!なんで
、なんでいつもアタシばっかり!!なんでぇ……ひどい、ひっどい!!そんなのズルだよ!』
知らないよ、そんなの
ただ、切り札を使っただけ。
《殺人者》のスキルのひとつ
一度限りの命令。
……使っちゃったなぁ。
本当は、ソラネに使う予定だったけれど…
でも、ユウカがいるから大丈夫。
『いや、いややっ…ヤメ、……ぐる…くるじっい゙……あ゙……』
ヒスイは、首のチューブをギリギリと結ぶ
赤紫色になっていく顔は、狂気と嫉妬と悔し涙でぐちゃぐちゃだった。
メリ、メキュ…と嫌な音がして、チューブが肉にくい込んでいく。
そのまま、血が勢いよく溢れ出す。
「……そんなに羨ましいなら、少しは頑張ってみろよ…意気地無し。」
私はそう吐き捨てた。
そして
『…え、や…ひ……おかあさ
鍵を素早く殺して、ネックレスを手に入れた。
思わぬ形でモナカが死んだのは、嬉しい誤算だ。
……私は私の目標を絶対に、達成してやる。
私はあの臆病者とは違うのだから。
もう
二度と同じ罪を犯さぬように
今のうちに全部終わらせておこう。
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