転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

陸章 浮カブ“サカナ”沼

に 事実を既視感に。

……あれ

ここどこ？

私、今学校にいたはず…。

シンとクウマが行方不明になって数日たった。

私は行方を探ろうとしたけど、手がかりは掴めず。

仕方なく学校へ行っていたが。



気がつけば全く知らない景色。

目の前には知らない女性が二人いる。

入院着を着た女性と、カチューシャをつけた小さな少女が居る。

『あう…ここ、どこぉ？』

最初に口を開いたのは少女。

『うーん……頭が痛いわぁ…』

次に、関西訛りで入院着の女性が喋る。

『あ、あの…ここって…』

『…ん？うちも分からへん…ここどこなんやろ…』

『ひぅ…こわいよぉ』

わけも分からず、その場でたじろぐ。

……そして、音が聞こえた。

ジュンッという、聞いたことの無い音。

と同時に

『いたっ……』

そう言った小さな少女は




頭が無くなっていた。

何が起きたのか分からなかった。

脳が状況を処理しているうちに

『やめ！うちはまだ手紙をあげられてへ

ドスッと鈍い音が聞こえた。

ジャキッと鋭い音がした。

あぁ……うぁ

………目の前にいた女性が、

…バラバラになった。

いやだ

……いやだいやだ

まだ

まだ死にたくない……！！

理解してしまった。

私

私は

死ぬ。



いやだ

いやだ！

時間

…巻き戻ってくれたら…！



…

首に刃が当たる

………

…

…あれ？



私…死んだ…はずじゃ…

『あう…ここ、どこぉ？』

既視感

これは…

『うーん……頭が痛いわぁ…』

時間が戻ってる！？

✳✳✳✳✳✳✳

嘘…

時間が…巻き戻った…

これまためんどくさいのが来ちゃった…

でも、見た感じまだ使い慣れてなさそう。

それに……大罪者が一人いる。

めんどくさい事になったなぁ。

まぁいい。

ただ殺すだけ。

今はそれだけに集中しよう。