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伍章 沈ム“カイゾク”町
に 憎しみ。
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海賊でも、死ぬ前は命乞いをする。
『やめろォ!!命だけはっ…!!命だグァ
『か、金が欲しいんだな!?か…金ならやるっ!!だ
…だから俺を殺さなギッ
『そ、そうだ!お、お前さん強そうじゃないかぁ!わ、私たちの海賊団に入れてやブォ
…次々と首をはねていく。
おか………竜の鱗でといだ包丁は切れ味が良く、骨までスパスパ切れて効率がいい。
ふふふ……まぁ、人を殺すのも少し飽きてきたころだし、仕方ない。
……そうしているうちに、海賊の街に着いた。
………たしかここは………
マリアーナがいる所だ……。
あの人は強い。
油断はできない。
…何より
あいつがいる。
また私が我に帰ってしまう。
………即刻殺さねばならぬ。
…でも、片方が死ねばもう片方は強くなる。
…………どうにかして、同時に首を刎ねる方法はないのだろうか?
もう私には罪悪感なんてない。
罪を被りすぎて、もはやもう何も感じない。
私はただの心のない殺戮マシーン。
……そう思い込むことで、無意識的に自我を保っていた。
私は生きているし、痛みも感じるし、心だって本当はある。
だから…怪我をすれば痛いし、無理をすれば死んでしまう。
でも、不思議と私は何も感じない。
…多分これは…私はハイになっている…ということだ。
人を殺して、殺して、殺して……感覚が麻痺して、血の匂いも感触も当たり前のようになった。
渚の潮の匂いも、海上の船に残る火薬の匂いも、もう私には何も感じられない。
嗅覚と味覚、触覚を犠牲に…
私は視覚と聴覚を強化し…
走る速度を上げた。
もう何も感じない。
きっと家族も恋人も、子供もいるだろうけれど。
私には関係ない。
みんな私を殺したのだから。
このループだけでも、私のわがままに付き合ってもらおう。
もう……百万回も死んだもん。
どうせみんな覚えてない。
どうせ……私だけ…。
だから、1回ぐらい…身勝手に行動してもいいよね。
……きっと、神様だって許してくれる。
もう死にたくない。
憎い。
生きてる人が…憎い。
何も知らない人が………憎い。
………
…今はそんなこと考えている暇はない。
さっさと殺さなきゃ。
☆☆☆☆☆☆☆
……?
嫌な予感がする。
…………妹が危ない。
トランペットを吹いている場合じゃない。
………妹に合わなければ。
…きっと、妹は現世で頑張っている。
…………あれ
違う。
……信じられない。
…………嘘だと言ってくれ。
……………………
僕の予感が正しいのなら………
……………
……
……………妹は………
ユキに殺される…………??
…………………
……嘘だ。
………………有り得るはずない。
…あの世界一可愛くて優しい……
……俺の妹が……
………殺人をしている……………??
…これは
…………この予感が本当なら
僕が……止めなくちゃならない。
『やめろォ!!命だけはっ…!!命だグァ
『か、金が欲しいんだな!?か…金ならやるっ!!だ
…だから俺を殺さなギッ
『そ、そうだ!お、お前さん強そうじゃないかぁ!わ、私たちの海賊団に入れてやブォ
…次々と首をはねていく。
おか………竜の鱗でといだ包丁は切れ味が良く、骨までスパスパ切れて効率がいい。
ふふふ……まぁ、人を殺すのも少し飽きてきたころだし、仕方ない。
……そうしているうちに、海賊の街に着いた。
………たしかここは………
マリアーナがいる所だ……。
あの人は強い。
油断はできない。
…何より
あいつがいる。
また私が我に帰ってしまう。
………即刻殺さねばならぬ。
…でも、片方が死ねばもう片方は強くなる。
…………どうにかして、同時に首を刎ねる方法はないのだろうか?
もう私には罪悪感なんてない。
罪を被りすぎて、もはやもう何も感じない。
私はただの心のない殺戮マシーン。
……そう思い込むことで、無意識的に自我を保っていた。
私は生きているし、痛みも感じるし、心だって本当はある。
だから…怪我をすれば痛いし、無理をすれば死んでしまう。
でも、不思議と私は何も感じない。
…多分これは…私はハイになっている…ということだ。
人を殺して、殺して、殺して……感覚が麻痺して、血の匂いも感触も当たり前のようになった。
渚の潮の匂いも、海上の船に残る火薬の匂いも、もう私には何も感じられない。
嗅覚と味覚、触覚を犠牲に…
私は視覚と聴覚を強化し…
走る速度を上げた。
もう何も感じない。
きっと家族も恋人も、子供もいるだろうけれど。
私には関係ない。
みんな私を殺したのだから。
このループだけでも、私のわがままに付き合ってもらおう。
もう……百万回も死んだもん。
どうせみんな覚えてない。
どうせ……私だけ…。
だから、1回ぐらい…身勝手に行動してもいいよね。
……きっと、神様だって許してくれる。
もう死にたくない。
憎い。
生きてる人が…憎い。
何も知らない人が………憎い。
………
…今はそんなこと考えている暇はない。
さっさと殺さなきゃ。
☆☆☆☆☆☆☆
……?
嫌な予感がする。
…………妹が危ない。
トランペットを吹いている場合じゃない。
………妹に合わなければ。
…きっと、妹は現世で頑張っている。
…………あれ
違う。
……信じられない。
…………嘘だと言ってくれ。
……………………
僕の予感が正しいのなら………
……………
……
……………妹は………
ユキに殺される…………??
…………………
……嘘だ。
………………有り得るはずない。
…あの世界一可愛くて優しい……
……俺の妹が……
………殺人をしている……………??
…これは
…………この予感が本当なら
僕が……止めなくちゃならない。
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